絵画の力 原田マハ「太陽の棘」

ものすごくひさしぶりの読書記録は、原田マハの文庫本「太陽の棘」。 ずっとあまり本を読むことに気持ちが向かなくて。 これが読みたい!という本になかなか出合えないんですよね。 ベストセラーの話題作「村上海賊の娘」のあまりのつまらなさにショックを受けて(!)、いったいどの本を手にとればいいのかもよくわからない状態。

そこで、ネットがなかった頃のように、まったく予備知識なしに本屋さんの書棚でなんとなく気になる本を買って読んでみようと思い立ってやってみました。

8.14太陽の棘

この表紙の絵、すごくインパクトがありました。 装丁にひかれて、内容がよくわらないままジャケ買い。


舞台は太平洋戦争が終わって3年後、アメリカ統治下の沖縄。 医大の大学院を卒業したばかりの若い精神科医エドワードは従軍医として沖縄に赴任を命じられた。 軍医といっても実戦をまったく知らないエドワードは、基地の周囲は焦土戦の傷跡がまだ生々しいことも知らず、父親から真っ赤なポンティアック(スポーツカー)をプレゼントとして沖縄まで送ってもらうほどのお坊ちゃん育ち。 気晴らしをしようと愛車でドライブ中に偶然、絵描きたちが暮らす「ニシムイ美術村」にたどり着く。 絵描きになることに憧れていたエドワードは、ニシムイの芸術家たちと交流を深め、友情を育んでいく。 しかし、戦争で破壊された沖縄の窮状が、国籍を超えた友情に暗い影を落とし、やがて…。

なんの予備知識も期待もなく買ったけれど、なかなかの良作でした。 原田マハって、ほんのちょっとどこか軽いなあというイメージだったのですが、戦後の沖縄の重苦しい部分を描きつつ、友情の話だから気持ちが落ちこむような重苦しさではなくて、読後感もよかったです。 直感を信じて買って大正解!

絵を描く人をテーマにした小説が好きで、今までにもいろいろ読んできているんですが、この小説では絵に対するあふれんばかりの情熱に焦点が当たっているのではなく、主眼はあくまでも友情でした。 だから、全体的にちょっと軽い感じがしなくもないのだけれど、戦後の沖縄が舞台として重い分、この程度で読みやすかったのかも。

読み終わってから、表紙の絵を改めてじっくり眺めて、帯のキャッチコピーの下にある「事実をもとにした感動作」に目がとまりました。 ようやく「これってフィクションじゃなくて、モデルがあったのね」と理解して、ニシムイの画家たちがどんな絵を描いていたのか、実物がすごくみたくなりました。 この絵、やっぱりすごくいいもの。 沖縄に行かないとみられないのかな…。


8.15朝顔

今日、銀閣寺の門前まで明日の「大文字の送り火」(間違っても京都で「大文字焼き」と言ってはいけませんよ!)の護摩木を書きに母と一緒に行ってきました。 途中の家に咲いている朝顔やノウゼンカズラを眺めたり、哲学の道のベンチでひと休みしたりしながら、ゆっくりゆっくり。 ご先祖と兄夫婦、そして年頭に亡くなった叔父の供養、姪たちと両親の平穏、自分の病気平癒、全部護摩木に書いて納めてきました。

今年はもしかしたら母はもう歩いていけないのでは…と危惧していましたが、がんばって全部歩けました。 今日は京都の夏にしては画期的に涼しくて、それがよかったようです。 往復40分以上歩いて、汗まみれにならなかったことにビックリです。 明日、送り火の日は晴れますように。


■たくさんの拍手をありがとうございます。 励みになります。

■京子さん、そうそう、そうなんですよ、「病気は空から降ってくる」。 まさにそういう感じ! 心配して気に病んでもどうしようもないことなんですよね。 心配しすぎて「再発しないために」ということばかりに毎日心とらわれているよりも、今日という一日をじっくり味わう方がいいなと私も思っています。 涼しいのは心底羨ましい!とは思うものの、今年の東京の涼しさって尋常じゃなさそうですね。 それはそれで物足りないかも。 京都は「夏を満喫!」とは思えないほど蒸し暑くて(今日を除く)、外出する勇気がもてません。 せめて最高気温32℃くらいにしておいてほしいんだけれど。

■りろさん、ありがとうございます。 いつのまにか手術から3年半が経ちました。 無事に3年半、昔と変わらない状態で迎えられたことに改めて驚いています。 ところで、りろさんもたいへんだったのですね。 少しは落ち着きましたか?? 涼しくなったら、またのんびりおしゃべりしましょうね。

術後3年半、無事クリア!

7月末、半年に1回の乳腺外科主治医の経過観察診察を無事にクリアしました! 今回はマンモグラフィー+血液検査+視触診。 特に異常なし。 血液検査の結果は甲状腺ホルモンも含め、いずれの項目もピカピカの理想値。 白血球数やリンパ球数が復活していて、それもうれしい。 腫瘍マーカーは1年以上調べていません(バセドウ病とわかるまでは、主治医が何度も調べさせていたけど)。

左胸の全摘手術から丸3年半が経ちました。 私は術後に抗がん剤治療をしたので、治療終了から数えると、まだ3年足らず。 トリプルネガティブ乳がんは3年以内(告知から?術後?抗がん剤治療終了から?数え方は謎)の再発率が他のタイプの乳がんに比べてかなり高い(トリプルネガティブの3分の1が3年以内に再発するとか)ので、抗がん剤治療をしていたとき「丸3年生きのびる!」が当面の目標でした。

トリプルネガティブはひと通りの標準治療が終われば、あとは無治療(ホルモン薬は効かないので服用する必要なし)。 だから、経過観察は半年に1回で、次は年末まで診察はありません。 ということは、辛い自覚症状がものすごく急激にでてこない限り、当面の目標は達成できる! 次の目標は治療終了から5年。 トリプルネガティブは5年以降の再発率が他のタイプよりもぐっと低くなるんです。

8.11秋海棠


「乳がんが再発して遠隔転移した場合、完治は望めません。 検査で早く再発をみつけても、痛みなどの自覚症状がでてから治療をしても、生存期間に差はないとされています。 脳や骨へ転移した腫瘍は手術でとることができないので、本人が痛みで気づくまで特にする治療はありません」などと、結構怖いことを抗がん剤治療が終わったときに、主治医からサラッといわれました(告知のときと同じように、ものすごくあっさりと)。

「それなら、どうして経過観察の診察をしているの?」とききたかったけど、それを問いただすのはちょっと怖くて。 しばらく主治医の診察を受けている間にうっすらとわかってきたのは、主治医が経過観察で気にしているのは遠隔転移ではなく、同じ乳房内での局所再発と、反対側の乳房に新たながんができること(トリプルネガティブは転移ではなく反対側にも新しいがんができる確率が高いらしい)。 ついこの間、NHKのEテレでやっていた乳がんの番組でも、お医者さんが遠隔転移について私の主治医とまったく同じことを言っていましたから、それが乳がん学会の見解なんですね。 他の人のブログで、ものすごく詳細にPETやCT、MRIから骨まで毎回いろいろ検査をしているのを読んで、「私はしなくてもいいのだろうか?」とはじめは不安になったりもしたんですが、特に疑わしいところがなければ、検査のために放射線を浴びすぎるのはかえってよくないとのこと。

再発転移についての主治医の説明を聞いたときはグサッと胸に刺さったけれど、時間が経って冷静になれば、再発について無駄に心配してあれこれ検査したりせず、がんがみつかる前の日常に戻るのがいいのだと納得がいくようになりました。 他の人と治療や検査のやり方を比べても意味ないんですよね。

8.11コムラサキシキブの緑の実

今回は直前まで仕事でバタバタしていたため、いつものように「再発していたらどうしよう」などとナーバスになっている暇もなく、大慌てで病院へ。


仕事とプライベートで多忙だった7月が終わると、急に暇になってホッとしたら暑さでヨレヨレ。 毎日毎日最高気温は35℃とか36℃、おまけに湿度やたら高くて空気が重い。 家の外にでるのに勇気がいります。 夜は夜で、連日27℃くらいの熱帯夜。 暑さに耐えているだけで精一杯。 なーんにもしたくない。

親の寝具を洗ったり干したり、家の中であちこちメンテナンスをしたりと、こまごまとした雑用を少しずつ片付け、お盆のお墓参りをした以外は、暑さに耐えて毎日ご飯を作るだけでグッタリ。 ネットからも遠ざかって、家に閉じこもってミニチュア家具のキット作りに没頭していました。

やたらに更新の間があいてしまいましたが、息苦しいほどの暑さで気力が減退している以外は元気にしています。 夏やせするどころか、高齢の親に良質タンパク質の食事をとらせようとせっせと料理をして、自分が一番丸々してきています(汗)。 夏太りなんて生まれて初めて。


■たくさんの拍手をありがとうございます。

■donauさん、ラベンダー畑、本当にきれいでした。 機会があればぜひ!


 

ラベンダー色の休日@青山高原3 ホテル編

「ラベンダーをゆっくり眺めて、温泉に浸かって、のんびりする」が今回の旅のテーマ。 京都からの電車の乗り継ぎが微妙に不便なので、超高齢者の両親にとって1泊では疲れるだけになりそう。 ということで近場なんだけど連泊しました。 ホテルはメナード青山リゾートのホテルシャンベール(旧館・青山ホテルはエレベーターがないため、高齢者は避けた方がよさそう)。

お化粧に関心がない自分が、まさか化粧品メーカーのホテルに泊まることになるとは想像もしていませんでしたが

7.24青山リゾート

スッキリとシンプルなロビーは、入った瞬間に真正面に広がる山の緑がみえます。 何もない贅沢。 私好みでテンションあがります。

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客室は和洋室。 3人目の私も和室で滞在中ずっとゆったり過ごせました。 華美な装飾がなくて、かえって落ち着きます。 客室も廊下も、窓からみえるのは自然の緑だけ。 実は、窓の下半分ほどが磨りガラスになっていて目障りな駐車場を上手に隠しているんです。 緑が一幅の絵のようにきれい。 フレンチレストラもスッキリシンプルで開放的。 全館、窓の外の緑をみせる設計になっているようです。 センスいい。 ロビーのテーブルにも客室にも、ハーブ園の花が活けられていて、それも好印象。

夕食は1泊目はホテル青山で和食。 シャンベールとホテル青山は少し離れていますが、その場でサッと送迎の車をだしてもらえるので不便はありません。 ただ、ホテル青山の食事処は2階でエレベーターなどがまったくないため、膝が痛い父にはちょっとたいへんだったみたい。

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見た目も味も工夫があって美味しいし、堅苦しくないテーブル席で、わが家にとってはちょうどいい感じ。 相変わらず、全員完食。 父も珍しく和食を喜んでました。

2泊目はホテルシャンベールのフレンチレストランで。

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新鮮な野菜とハーブを上手に使ったフレンチのフルコース。 味付けはオーソドックス。 和食は後ろの席のちびっ子が賑やかで、まあそれはそれで家族連れで楽しんでいるんだし特に気にならなかったけど、フレンチは大人の落ち着いた雰囲気でなかなかよかったです。 もちろん、両親も完食。 90歳にしてどれだけ食べるのか…スゴイ。

和食もフレンチも大食漢ではない私たちにはちょうどいいくらいの量でした。 温泉宿でよくあるように、気持ち悪くなりそうなほどお腹いっぱいになりすぎなくて◎。


7.24青山リゾート6 7.24ラベンダーソフト

ランチはお蕎麦を食べたりイタリアン食べたり。 イタリアンがなかなか美味でした。 それと、ラベンダーのソフトクリームがとっても美味しい! ラベンダー味のものって今まで何を食べても「やっぱり食べ物には向かない香りだな」という感想しかもてなかったのに、これは香りが強すぎず、でもラベンダーの風味はちゃんとあって気に入りました。 このときは、あまりにも暑くて一瞬でドロドロに溶けてたいへんでした。


7.24青山高原ハーブ園

これだけいっぱいラベンダーが咲いているだけあって、温泉内にもラベンダー湯がありました。 山ほどのラベンダーを惜しげもなく袋に詰めて湯船につけているから、浴室に入った瞬間にふわっと自然ないい香りに包まれて、それもすごく気持ちよかった! 温泉はとろっとろで湯触りがとてもよくて、三重県の山の中にこんなにいい温泉があるとはビックリ(私が知らないだけ?)。 ボディーソープやシャンプーもさすが良質でいい香り。 温泉宿にして初めての満足感かも。

シャンベールの浴室はシンプルすぎるほどシンプルだけれど、とにかくいいお湯といい香りで大満足。 浴槽からの視線を遮るような囲いのある洗い場もあって、そこは鏡もなくて、私みたいな片チチでも気にならない構造なのがまたいい! このあたりの細やかな配慮はやはり女性向けメーカーだからでしょうね。 メナードの印象がものすごくよくなりました。 

さらに、夕食後には蛍のいる池にも無料のバスで連れて行ってもらえて、真っ暗な池の畔で蛍がたくさん舞い飛ぶ幻想的な光景がみられて大感激! ホテルの周囲にはまったく何もないため、夜になると本当の闇。 晴れていたら、星空もきっとものすごくきれいだっただろうな。


梅雨なのに天気に恵まれ、ちょうど花の見頃に行けたので、全体の印象がものすごくよかったです。 青山高原一帯は深い霧がよくでて、特に梅雨時は一日中霧の中ということも多いのだとか。 やたらに暑かったけど、晴れてよかった。

1週間ほど仕事が暇だったので、撮ってきた写真をようやくチェック。 いつもはむずかしい顔をしている父も、きれいな花に囲まれてとってもやわらかな笑顔で写ってました。 よかったよかった。 あー、また行きたい!

■いろいろな記事に拍手をありがとうございます。 明日からまた仕事にプライベートに多忙期突入。 その前に旅の記録が完結できてよかった。 いつものように尻切れトンボにならないように、今回はがんばりました(笑)。

ラベンダー色の休日@青山高原2 ハーブ園編

青山高原にあるメナード青山リゾートのハーブ園のメインはラベンダー。 でも、予想外にラベンダー以外にもいろいろなハーブの花が咲いていて、満足度はさらにアップ。 ホントにもう少し近かったら、もっと気軽に何度も行けるのになあ。


7.22ハーブ園5

手入れはしっかりされているけれど、整然とし過ぎてなくて、ハーブ園としてはこういう自然な風情もいい感じ。 私は好きです。

7.22ハーブ園2

ラベンダーの前にはカモミールが群れ咲くそうです。 まだカモミールも少し残っていて、ふんわりいい香り。

7.22ハーブ園

みていると元気がでそうな黄色!

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ハナビシソウ(左上)とニゲラ(右上)以外、名前がわからない…。 特に右下の花、いままさに咲こうとしている蕾がとっても個性的で気になります。 下の写真のように、白からピンク・リラ色、グラデーションで群れ咲いていて、とてもステキでした。


7.22ハーブ園10


7月初旬なのに、すでに34℃くらいあったそうですが、母がぜひラベンダーの刈り取り体験をしたいということで、炎天下でふたりでじっくりきれいな花を厳選して50本集めました。 噴き出す汗、熱中症になりそうなほど暑いのに、母はラベンダーに夢中。

7.22ハーブ園8

気が遠くなりそうな蒸し暑さを逃れて、近くの木陰のベンチで休憩。 直射日光を遮ると、涼しいそよ風がずっと吹いていて、あまりの心地よさにここでお昼寝したくなりました(本気)。 さすが高原! 信州じゃないし、標高600メートルなんてたいして高くもないから、これほど風が涼しいとは思いもしませんでした。 うれしい誤算。 木陰のベンチで何もせずボーッとしていたかった。 歩くのが嫌な父が部屋で一人で待っていたので、後ろ髪を引かれながら巡回バスに乗ってホテルへ。


梅雨なのに3日間晴れてラッキー。 帰る日は突然台風がやってきて、完全直撃コースだったので電車が止まらないかとひやひやでしたが、何事もなく無事に帰れて本当についていました。

ラベンダー色の休日@青山高原

たまたまネットでみかけたラベンダー畑の見事さに一目惚れして、7月初旬に両親と一緒に2泊3日で三重県の青山高原に行ってきました。 青山高原ってどこ? まったく未知の場所。 そういえば、ずーっと昔、メナード青山リゾートのテレビCMやってたけど、化粧品にもエステにもゴルフにも一切興味なしの私には無関係のところ、と思っていました。

行くまでは「三重の伊賀でラベンダー? ほんまにきれいなんかな?」と半信半疑だったのですが、想像以上にステキでした!

7.12青山高原のラベンダー畑2

メナード青山リゾート内のハーブ園のラベンダーは例年6月下旬~7月上旬が見頃(写真はすべて7月初めに撮影)。 関西圏でこんなにステキなラベンダーがみられるなんて、今まで知らなかった。

ハーブ園に入った瞬間に、ふわっと漂ってくるカモミールの香り。 少し奥へ行くと、視界いっぱいラベンダー色に染まった丘の風景が広がり、梅雨の湿気で少し重い大気全体がラベンダーの香りに満たされていて、あまりの心地よさにぼんやり。 もちろん富良野みたいに広大なわけではないのだけれど、傾斜地をうまく使っていて、背景の遠くの山まで何も目障りなものがないから、とても広々と感じられるんです。

ラベンダーが最盛期の日曜日でも、あまり混んでいないので、のんびりできたのもとてもよかった。 老若男女が思い思いに散策して写真を撮ってニコニコ。 いい「気」が満ちている感じ。

7.12ラベンダーオカムラサキ

いろいろな品種のラベンダーが植えられていて、順番に見頃を迎えるように考えられているようです。 私たちが行った時は、一番多いオカムラサキが見頃でした。 よーくみると、ほんの少しだけ見頃を過ぎかけ。 数日前なら完璧にきれいだっただろうな。


7.12ラベンダーアラビアンナイト

こちらは遅咲きのアラビアンナイト。 やっと咲き始めたところでした。


ラベンダー以外にもいろんな花が咲いていて、花好きなら何時間でも飽きずに楽しめます。

7.17青山高原ポピー3

ポピーもまだきれいでした。 とっても広々としてみえるのは、ガーデンデザインのセンスがいいからだと思う。


7.17オア山高原ポピー2

山奥の風光明媚なところへ行っても、たいてい無粋な鉄塔や電線が目について興ざめするんだけど、ここはそういうのが一切ありません。 何よりの贅沢。


期待以上にステキなところでした。 もう少し近かったら、もっと頻繁に行けるのにな。 京都からは近鉄の乗り継ぎがあまりよくないため、やたらに時間がかかって(大阪の難波からは便利)、さらに伊賀神戸駅から送迎バスで30分以上。 日帰りできないこともないけど、それだとゆっくりできないし。 微妙な距離感。

青山高原レポート、まだ続きます。 今日はここまで。

■たくさんの拍手をありがとうございます。 関西や東海圏の人には、青山高原、おすすめです。

充実しすぎ

しばらく更新ができませんでしたが、元気にしています。 兄の命日前後は気持ちが落ちこんで何も手につかなかった数年間とは違って、今年は仕事に追われてあっという間に時間が経っている感じ。

先の予定が立てられない仕事に振り回されつつ、その間を縫うようにして梅雨の晴れ間を狙って、親と一緒に近場で旅気分も味わってきました。 それで、よけいに忙しくなってるんですけど。

7.12青山高原のラベンダー畑

こんな風景を眺めてきました。 大気全体がラベンダーの香りに満たされていて、視界いっぱいにラベンダー畑。 心も身体もラベンダー色に染まりそうで、ほんとうにステキでした。 青山高原ってどこ?というくらい認識していなかったのですが、大大満足! 写真は7月初旬なので、今はもう見頃を過ぎたかも。 来年の参考にしてくださいね。

書きたいことはいっぱいあるけれど、仕事が押し寄せてきて時間がとれません。 とにかく生きてますよ、のお知らせだけ。

■たくさんの拍手をありがとうございます。

■椋鳥さん、お返事がすっかり遅くなって本当にごめんなさい! もう少し待ってくださいね。
Category: 日々の記録

今年もまた

一日早めにお墓参りに行ってきました。 七回忌も過ぎ、姪たちは自分たちの父親の命日にお墓参りに来る気はないみたい。 うちの両親も、それはそれでいいと思ったようで、今年は和尚さまに家におまいりに来てもらうことをやめました。 こうしてそれぞれが少しずつ自分なりに悲しみを手放していくのかもしれません。

悲しみが減ったわけでも、突然の喪失感が和らいだわけでもありません。 でも、ぼろぼろ涙を流し続けて、兄を死なせた相手や、精神を病んだ息子を放置したその両親を恨んで憎んで、その怒りで自暴自棄になるような悲しみ方からは離れられたように思います。

人がいつ死ぬのかは、誰にもコントロールできないもの。 だからこそ大切にしたい、生きている瞬間を、うたかたの生を分かち合っている人たちとの縁を。 失ったものを数えるのではなく、自分の掌にあるものを大切にしたい。 そんな風に思っています。

6.28蓮の花

お寺ではもう蓮の花が咲いていました。 例年より少し早め? 葉っぱの上には、光の珠のような雨粒。 いわゆる観光寺院ではないので、梅雨時は人影もいっそうまばら。 静かです。


6.28立葵

花はあまりない禅寺でパッと目を引く立葵。 背景のガクアジサイも薄暗い中で白い花を楚々と咲かせていてきれい。 蒸し暑い季節、花のおかげで目だけは清涼な心地。 立葵と紫陽花の取り合わせはレトロな着物によくある柄ですね。 ひさしぶりに、ちょっと着物が着てみたくなりました。 乳がんに罹患して以来初めて。

父はお墓参りが大嫌いだから、今年も母と二人。 ゆっくりゆっくり歩く母に合わせていると、私がよちよち歩きの幼児だった頃もこんな感じだったのかなとふと思ったりしました。


6.28白の紫陽花

しばらく更新していなかった間も元気にしていました。 あれこれ忙しくして、ネタはあるのにアップできず。 10年ぶりに中学・高校の同窓会に顔をだして、すごく好きだった男子との30年ぶりの再会にドキドキしたり、昔も今もその人にとってはどうでもいい人だった自分にガッカリしたり(笑)、急ぎの仕事が突然入って(最近こればっかり)家にこもって1日1500歩しか歩かない日が続いたり、鹿児島から大好きな従兄のKちゃんが突然家に遊びに来てくれて、仕事を放りだして午後ずっとおしゃべりしたり、急に仕事の打ち合わせに呼びつけられたり、家電量販店でトースターがあまりにもピンからキリまでありすぎて何を基準に選べばいいのかわからず途方に暮れたり、そこの中国人(たぶん)の店員さんがすごく上手な日本語で的確にいろいろ説明して我慢強く相手をしてくれて、ふと気づけば店内は半分くらいが外国人で、いったい自分はどこにいるんだろうと不思議に気持ちになったり、急に思い立って仕事が暇な時期に近場で親とプチ旅行しようと計画を練ったり。

抗がん剤治療中にお見舞いに来てくれて以来、久しぶりに会った従兄のKちゃんに「すごく元気そうになったね!」と驚かれるくらい元気になりました。 最近、いろんな人に「ホントに元気そうだね」といわれます。

同窓会で会った人たち誰も、私が乳がんの全摘手術をして抗がん剤で一時はツルツルになってたなんて夢にも思っていないはず。 「元気だった?」と聞かれるたびに、どう返事したものかと困りましたが、笑ってごまかしました。 乳がんの話なんてしたら、その場が私のお通夜会場になっちゃいそうだし(笑)。 楽しい雰囲気に水を差さないように。

6.28八重のクチナシ

明日、兄の命日に、また一歳年を重ねることになります。 兄もどこかで「おめでとう」といってくれる気がします。


■たくさんの拍手をありがとうございます。 元気に毎日をかみしめて生きています。

■indigoさん、介護は本当に本当にたいへんですよね。 無理を重ねてダウンしないように、自分の息抜きの時間をたまにはもってくださいね。 時間がない時は光合成だけでもぜひ。 少しは気持ちが上がるかも。
Category: 日々の記録

さわやかな6月に

関西には梅雨入り宣言がでているのに、カラッと乾いた晴天が続いています。 気温は30℃近くても湿度が低くて、とても爽やか。 庭では一重のクチナシがいっせいに咲き揃って、甘やかな優しい香りが風に乗って時折部屋にも漂ってきます。 爽やかな初夏の夕暮れ、いい匂いに包まれると、それだけで一瞬とても幸せな気分になれます。

相変わらず眠りにくい以外はすこぶる体調がいいです。 バセドウ病の治療薬メルカゾールが効いているからかな(新陳代謝が落ちて段腹になったちゃったのは嫌だけど)。 体調がいいからといって、仕事も親のことも家の雑事も遊びにしても、いい気になって無理しないように心がけています。 6月は仕事がヒマなので、母のお出かけに付き合ったり、友だちと会っておしゃべりに花を咲かせたり、ひさしぶりに美術展に行ったり。 出不精な私にしては珍しくプライベート充実。

6.14ネムノキの花

それでも、6月に入ってから時々、亡くなった兄のことがなんの脈絡もなくふっと心に浮かんで。 ずっとずっと年上でその背中には絶対に追いつけないと思っていたのに、いつのまにか兄より年上になっていることに気づいて。

特に、繰り返しニュースで流れる高速道路でのバス事故の映像が胸に刺さります。 飛んでくる車。 兄がみた最後の光景はあんなだったのではないか、最期の瞬間どれほど怖かっただろうと、やりきれない思いに浸食されて心が真っ黒になりそう。 そんな時は、とにかく上を向いて目を閉じて陽ざしをたっぷり胸元に浴びて、しばらく光合成。 そうすると、悲しいけれど、悲しいままで、何もかも全部を静かに受け止められる気がしてきます。 日光に勝るものはない。

自分が生きている、いま、この瞬間をゆっくり味わっていこう。 抗がん剤治療を経験して、真っ暗なトンネルのような7年を経てやっとそんな風に思えるようになりました。

6.14キョウチクトウ

見上げる空はどこまでも澄みきっていて、それだけで幸せ。 頭上のはるか上、ネムノキの大木の梢で咲き始めている夢のような花をみつけて、しばらく見惚れてみたり

6.14キョウチクトウ2

キョウチクトウの花さえもしみじみ美しく目に映って。

6.14紫陽花色づく

家の庭では、兄が好きだったという紫陽花が日に日に色づいてきていて。

世界はなんて美しいんだろうと、ただぼんやりと緑の中で立ち尽くしたりしています。
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快晴に誘われて植物園へ

今日も後づけの絵日記。 さかのぼって書いています。 夏休みの絵日記を8月31日になって大慌てで書こうとしていた小学生のままだわ(汗)。

日曜日は家にいるのがもったいないようなカラッと晴れ渡った一日で、ひさしぶりにふらっと植物園へ行ってきました。

6.4植物園

植物園からみえる比叡山がきれい! 週末のバラ園では老若男女が思い思いに散策していて、それぞれに好みのバラを探して眺めたり匂いをかいだり。 昨夜アップしたイングリッシュガーデン同様、バラの美しいピークはほんの少し過ぎている感じでしたが、まだたっぷり咲いていました。

6.4植物園のバラ園2

いまはヒラヒラしたフリルのような花びらのバラが流行なのかな。 このバラはまだ蕾がいっぱい。

6.4植物園のバラ園

ピンク系のバラの中でもこの色と形、好きだなあ。 あまりとがっていなくて、ひらひらし過ぎてもいなくて、花びらの数も多すぎず、すっきりした咲き姿。 透明感のあるピンクに惚れ惚れ。 微妙なお年頃の人、あるいは気分がモヤモヤしている時、ピンクを眺めると幸せホルモンがでるとかなんとか。 姪っ子のことが頭にこびりついていたので、しばらくジーッとみつめていました。


バラ園の横にある泰山木(タイサンボク)の花も、この時期の楽しみ。

6.4植物園の泰山木

大きな木にたっぷり花が咲いていました。 でも、高いところに多く咲いているから、気づく人はほとんどいません。 もったいない! 泰山木というと古くさい感じがするけど、マグノリアというと急になんだかおしゃれなのにね(笑)。

6.4植物園の泰山木2

裏側に回りこむと、低いところにも花が咲いていました。 こんな風に泰山木の花が間近でじっくりみられるところは植物園以外ないのでは。 誰か見ていたら変な人と思われそうなほど、ほのかなすがすがしい香気をクンクン吸いこみまくり。 欧米で人気なのはこの香りがあるからかな?

その後は紫陽花園へ。 去年は花が遅くてガッカリした記憶がありますが、今年はもう咲き始めていました。

6.4植物園の紫陽花園

この三弁の紫陽花、縁にほんの少し淡い紅をさしたような楚々とした風情がかわいい。


6.4植物園のショウブ

今年はまだショウブがきれいでしたよ。 花の咲く時期が例年よりずいぶん遅いんじゃないでしょうか。


この日、「おお!」と感激したのは

6.4センダンの花

栴檀(センダン)の花。 初めてまじまじみた! 先日、「あそこに栴檀の花が咲いているよ」と教えてもらったんだけど、遠すぎて近眼の私には全然みえなくて残念。 教えてくれた人に「どんな花なの?」と尋ねたら、「センダンは大木で花の形まではみえない」と。 観察できてうれしい。 「栴檀は双葉より芳し」というから、さぞかし香りがいいのかと思いきや全然なんの匂いもしません。 帰って調べたら、ことわざの栴檀は白檀のことなんですね。


ホネ強化のための光合成がたっぷりできて、すがすがしい若い緑が生い茂る木立の中を歩けてモヤモヤ気分が吹き晴れて、でかけてよかった。 おまけに帰り道でリバティプリントのサマーワンピースを衝動買い。 お財布は軽くなっちゃったけど、それはそれで気分が上がったのでよし。
Category: 日々の記録

船に乗ってバラ園へ

ここのところずっと、プライベートも仕事もギッチリ。 書くネタはいっぱいあるのに、なかなかブログを更新する時間がとれませんでした。

琵琶湖畔のバラ園に行きたいなと前々から思っていたのに、気づけばばらの季節が過ぎてしまいそう。 ということで、お天気がいい日を見定めて、そのために事前にできる仕事は必死でがんばって(病院の待合室でまで仕事したりして)、母を誘って琵琶湖を堪能する一日を過ごしてきました。

6.1琵琶湖汽船ミシガン

琵琶湖汽船の観光船「ミシガン」に初めて乗ってみました! 地元だとかえって、こういう「ザ・観光」っていうことしませんよね。 観光船に乗るだけで非日常、ちょっとした旅気分で、思っていた以上にテンション上がりました。

前日にたまたま琵琶湖汽船のホームページをみたら「長寿祝い割」というのを発見して、還暦以上で古希とか傘寿とか節目の年齢の人と同行の家族は30%引き。 母は卒寿なので二人揃って割引してもらえました。 ラッキー♪ 今年の11月30日までの期間限定のサービスで、年齢を証明するものを持参して、チケット売り場で言わないと割引してくれません。 事前にチェックしてよかった。

6.1琵琶湖上から

遠くにうっすら近江富士がみえています。 抜けるような青空ではなかったけれど、お年寄りでも屋外のデッキに座って風に吹かれていても、寒くもなく暑くもなくちょうどいいくらい。 のーんびりボーッと湖上からの景色を眺めて60分で柳が崎のびわこ大津館前に着岸。 60分があっという間で、もうちょっと乗っててもいいなと思ったくらい。 私たちはここで途中下船。 他には誰も降りませんでした。 バラ園へ行く人がもっといるかと思ったんだけど。

柳が崎の湖岸に小さなイングリッシュガーデンがあるのです。 3年前の抗がん剤治療中、仕事で近くに来たついでに立ち寄ったら、とても気持ちよくて、バラの咲いている時に母を連れて来たいと思っていたんです。 もともと入園料は安いんだけど、ミシガンで行くと無料で入れましたよ。

6.1バラ園

今年、園内をリニューアルしてばらの種類が増えたそうです。 入る前からバラのいい香りが漂ってきてうっとり。

つるバラが全体的に終わっていたのがちょっと残念。 このアーチも見事だったんだろうなあ。 晴れた日なら、青い琵琶湖が向こうにみえるロケーションがステキです。

6.1バラ園5

モネの庭を模した小さな池もあります。 自然な風情にみせるイングリッシュガーデンの植栽はステキ! 自然にみえるけれど、こういう庭を造るのは実はしっかりイメージを固めて設計しないといけなくて、むずかしいんですよね。 わが家の本当に自然のままみたいな庭とは大違いだわ。

6.1スモークツリー 6.1バラ園2
6.1バラ園3 6.1バラ園4
6.1バラ園1 6.1カンパネラ

バラの見頃から1週間ほど経っていたかも。 でも、まだたくさん咲いていて、淡いいい匂いがヒーリング効果があって、もっともっとゆっくりしていたかった。 でも、船の時間があるから後ろ髪を引かれつつ、隣のびわこ大津館のレストランへ。 ランチタイムは大盛況で待ち時間が長そうだったので、先にバラ園を眺めに行ったのです。

6.1ランチ 6.1ランチ2

メインは牛頬肉のビール煮込み(だったと思う)。 ボリュームがすごくてお腹いっぱい。 ランチのコースももっとゆっくり食べていたかったのに、最後のデザートなんて一気食い状態(笑)。 50分くらいあるから大丈夫と思っていたけれど、お年寄り連れだから何事もゆっくりで出航に時間にギリギリ間に合いました。 柳が崎から大津港まで20分、計80分の船旅。 退屈するどころか、もっと乗っていたかった。


6.1ミニバラ 6.1おみやげ

おみやげに買ってきたミニバラは元気のでそうな濃い黄色。 フリルっぽくてかわいいし、ほんのりいい香りがして、母は朝な夕なに眺めてニコニコしています。 ミニバラといっても花は結構大きいです。 大慌てで買った丁字麩を洋風にキャラメリゼしたお菓子はシナモンと生姜の風味でおいしかった。 もっと買ってくればよかった。


母は琵琶湖畔で生まれ育ったので(母の両親は関東人だけど)、琵琶湖には人一倍思い入れも思い出もあって、とても喜んでくれました。 今年は仕事に追われて母の日に何もできなかった分、母親孝行ができてよかったです。 CMの受け売りだけど「ものより思い出」。 89歳になってだんだん遠出するのはおっくうになってきている母でも、のんびり船に乗って、小さなガーデンできれいな花を眺めて、琵琶湖を眺めながらランチして、とあまり疲れすぎないで楽しめるコースでした。

近場で非日常を楽しんでみるのってなかなかおもしろい。 新たな発見でした。


■いろいろな記事に拍手をありがとうございます! 毎日毎日同じことの繰り返しでなんだかなーという気分の時、地元で観光客をやってみてはいかがでしょう? 意外に楽しいですよ。
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