1年ぶりの現場

今日は仕事でちょっと遠出。


1.30和菓子の型

きっちり丸1年ぶりに会った仕事チームの面々は、想像以上に私が「ふつう」なことにホッとしたようです。 治療の話題を特に避けることなく、かといって根掘り葉掘りということもなく、みなさん、自然で大人の対応でとてもうれしかったです。 自分でも1年も不在だったとは信じられないくらい、すんなり現場復帰しました。 狐か狸に化かされていたみたいな気がするくらいブランクを感じませんでした。 本当にありがたいです。

1.30どらやき

仕事の後は、みんなでおやつ。 おしゃべりしながら食べる作りたてのどら焼き、美味しかった。 ひとりじゃないってステキ。

■いつも拍手をありがとうございます。

■名なしさん もうすっかり「普通」。 あまりに普通で、まわりの人たちを面食らわせています(笑)。

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ピンクに癒される

今日、仕事の取引先から思いがけずお見舞いのお花が届きました。 明るいピンクのアレンジメントはいまの私の気分にぴったり! 

10.5ピンクの贈り物

ケイトウの花に、いまはこんなステキな色もあるんですね。 ケイトウに対するイメージが覆されました。


「早くお元気になってください。お会いできる日を楽しみにしています。」というメッセージカードが添えられていて、思わずウルッ。 こんな風に気遣っていただけることは、吹けば飛んでいってしまう弱小フリーランスにとってはほんとうに、ほんとうにありがたいこと。 この感謝の気持ちをずっと忘れずにいたいです。

抗がん剤治療で仕事が以前のようにできず、完全ひきこもり生活を強いられているがん患者にとって、社会的に「忘れられていない」というサインはとてもとてもうれしくて心強いことです。 副作用で身体がきつくなると気持ちまで荒んでしまって、友人・知人・社会全体から忘れ去られた感が強まって(みんなは体調が悪そうだから遠慮しているだけなんだとわかっていても)、気分が落ちるところまで落ちてしまうことも。 だから、こういう心遣いがよけいに胸にしみます。 がん告知直後の混乱状態のときではなくて、もう少しで社会復帰できそうという頃というのも絶妙のタイミング。 こんな風に接してくれるのは、取引先の担当者が早期乳がんサバイバーで、トップの方も抗がん剤治療経験者だからなのかもしれません。

「仕事はあなたにとって何ですか?」  先日、診察後にがん患者へのアンケート調査に協力したときの質問のひとつです。 収入や業績のためというよりも、私にとっては社会という人間関係への扉。 楽しいことばかりではなくても、一緒に仕事をしている人たちと何かを分かち合っている感覚が私にとってはとても大事なことだったのだと、がんになって知りました。 お金も業績も、死ぬときにはもっていけません。 その人がいなくなって、残るのはその人がいたという記憶だけ。 それなら、人としてちゃんと生きて、人ときちんと関わって生きていきたい。 そんなことを美しい花をみながら、一日考えていました。


【追記】
翌朝読み直してみると、「これから仕事がんばるぞー!」という決意表明みたい?(笑) いまの気持ちは「仕事バリバリがんばる」というのとはちょっと違います。 仕事での人間関係を大事にするといっても、過剰適応してストレスを抱えこむようなことはしたくない。 仕事がすべてではない。 そんな気がしています。 仕事の人間関係を大事にしながらも、プライベートをもっと楽しみたいです。
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ひさびさに病院でないところへ

月曜日はウィークリータキソール6回目の点滴でした。 今回は便秘以外はそれほどしんどい副作用もなく、ずっと倦怠感はあるものの意外に元気。 とはいっても何も楽しいことがないのでブログを書く気力はでなくて。 家事以外は何をするでもなく、ただただダラ~と時間をやり過ごしている感じ。

今日はひさびさに病院以外のところへ。 バスと電車を乗り継いでの外出って何ヶ月ぶり?

5.23青空のバラ園

仕事がらみの顔だけだせばいい会議へ(もちろんノーギャラ)。 ウィッグをかぶって電車に乗るのも仕事の場に出るのも初めてでドキドキ。 帽子をかぶっていれば「カツラ!」という違和感はそれほどないけど、仕事では帽子をかぶるわけにはいかない。 みんな大人だから(乳がんであることは隠してないので)ウィッグについてはコメントなし。 でも、違和感あるよなあ…。  あとでトイレの鏡でみたら、微妙にちょっと後ろにズレてた(汗)。

高齢の抗がん剤経験者に「元気そうだね。顔色もいいじゃないの。やっぱり若い人は違うな」と驚かれました。 顔色は良くないけど、お化粧で少しはカバーできるから、こういう場合は女性の方が助かります。 その後、みんなと一緒にランチも普通にペロッと平らげて。 ウィッグじゃなかったら、がん患者にはみえないだろうな。

5.23バラ園2

解散後は、すぐ近くのバラ園がちょうど見頃を迎えていそうだったので寄り道。 ホントは一人でボーッとしばらく琵琶湖を眺めていたかったんだけど、仕事関係者と一緒だったので(それもあまり花に興味がなさそうな)ササッと見て回って終わり。 いいお天気だったし、のんびりしたかったな。 ちょっと残念でした。

帰宅後もドッと疲れがでるほどでもなく、一瞬横になりたい誘惑に駆られたけど、そのまま家事をして晩ご飯も作って…意外に平気。 ひさびさの社会との接点を無事にクリアできて、自分の体調にホッとしました。


■たくさん励ましの拍手をありがとうございます。 なんとか割と普通に過ごせています。
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社会での居場所

いろいろご心配をおかけしました。 まさかの浸潤がん宣告に(非浸潤の0期であることを疑ってはいたけれど)、その夜はドーンと落ちこみましたが、ポッカリ浮上してきました。

浸潤だったと告げられた夜は、寝床に入って一人になった途端に「なんで私が…」という悔しさでボロボロ涙がこぼれて、泣いて泣いて、翌日は朝早くからでかけなくてはいけないのに午前2時になっても3時になっても全然寝つかれず。 ついに、手術直後に病棟で「眠れなければ」ともらったまま飲まなかった眠剤の残り1粒の力を借りました。

3.25藪椿

翌朝、泣きすぎ+寝不足で目をパンパンに腫らした格好悪い顔に愕然としつつ、まったく気乗りのしないまま遠方で行われる仕事関係のパーティーへ。 術後の社会復帰の第一歩がよりによって華やかなパーティーだなんて…。 もともと非社交的な性格なのに、えぐれた左胸が気になって猫背、さらにブラトップをずっと着用していて胸の痛みがでないか、ひさびさにハイヒールを履いての長時間立ちっぱなしに耐えられるのかという不安で、行きたくない気持ちMAX。 でも、仕事先にとってはものすごく大事な会だったので、日頃仕事で特に目をかけてもらっている私が行かないわけにはいかない。 しぶしぶ行ったのですが、結果的には行ったことで気持ちがかなり立て直せました。

3.25雪柳

ささやかな仕事しかしていないけれど、その仕事を気に入ってくれていて、きちんと評価して大切にしてくれる(ギャラはさておき)人たちがいる。 仕事の先輩として慕ってくれる若い女子社員の子たちがいる。 「この間の会議、vogelさんが来てくださらなかったら、なんだか仕事ははかどらないし、とっても寂しかったですー!」なんて、若い女の子がニコニコしながらいってくれただけで胸の奥がジーン。 「あら、あの部分、あなたが担当しているの?最近、内容が引きしまって良くなったと思っていたのよ」といってくださる初対面のおばさま。 「vogelさんの仕事は上の人たちから一目置かれていて羨ましいなあ。この間も○○さんが絶賛されてましたよ」と教えてくれる仕事仲間。 仕事上の関心からなのか異性としての関心からなのかは判然としないけれども、明らかに私に話しかけたがってグルグル回っている殿方も1名いて。 周囲の人たちのそんな気持ちと言葉のひとつひとつに、どれほど心が救われたことか。

社会に居場所があるって、やっぱり人間にとっては大切なことなんですね。 抗がん剤治療を半年も続けたら、もしかしたらいまある数少ない仕事さえ失ってしまうかもしれない。 それが怖くて悲しくてやりきれなかった。 でも、少なくともいままで一生懸命やってきたことは無駄じゃなかった。 パーティーの末席で、そんなことをひっそりしみじみ実感できて、本当にありがたかった。 人の中にいると気持ちがシャンとして、姿勢も良くなった気がしました。 帰宅後はへとへとに疲れていたけれど。

そのパーティーのおかげで気持ちはずいぶん立て直せて、目下の懸案事項はハゲ隠しのウィッグ(高すぎ!)と帽子に移りつつあります。


季節が急に動き始めましたね。 わが家の庭も急に賑やかになってきました。

3.25貝母

貝母(バイモ)がいまにも咲きそうだし

3.25庭梅

庭梅の小さな小さな蕾に色がみえてきました。 
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