ちょっと寄り道

黒姫の旅、ようやく最終回です。

最終日もピカピカの快晴でした。

5.30野尻湖畔の田園風景

野尻湖畔の宿から駅までのバスの窓からパチリ。 妙高山をバックに田植え作業が始まるところでした。


5.30北しなの鉄道

長野と妙高高原を結ぶ北しなの鉄道は、ローカル線の趣がたっぷり。 まっすぐ長野駅へ行くと、長野発の特急しなのの乗車時間まで2時間30分もあります。 お昼を食べて観光をするのは超高齢者にはちょっと慌ただしすぎるし、ボーッとしているのももったいないお天気。

迷った末、黒姫駅から2駅目の牟礼駅で下車して、ランチを食べがてらワイナリー「サンクゼールの丘」へ寄り道することに。 駅で荷物を預かってもらって(コインロッカーはありません。駅員さんに頼むと1個410円で預かってくれます)、駅前からタクシーで5分、片道1500円足らずで到着。

5.30サンクゼールの丘でランチ

牟礼駅で電車を降りてから乗車するまでは2時間。 タクシー移動の時間も考えるとあまりゆっくりできず、ステキそうなレストランはあきらめて、デリカテッセンのコーナーでそば粉のキッシュをオーダーしてランチ。 これがビックリするほど大きい! あまりおなかが空いていない人は2人で分けてちょうどいいくらい巨大でした。 わが家は残念ながら下戸なので、ワインではなくてワインジュースで乾杯。 このジュースが本当にワイン近い味わいでフルーティー。 買って帰りたい!

…でしたが、キッシュが焼けるのに想像以上に時間がかかり(空いていたのに)、その上、1個しかオーダーが通っていなくて、追加注文したら帰りの時間ギリギリになってしまい、ワイナリーの見学時間には合わないし、美味しそうなものがいろいろ揃ったショップをチラッと眺めることもできず、本当にランチだけになってしまったのが残念でした。

5.30サンクゼールの丘にて

それでも、行ってよかったです。 大きな大きな木の下、木陰で心地いいそよ風が吹いていて、暑くも寒くもなく、嫌な虫もいなくて、屋外を楽しめる最高の季節でした。 こういうシチュエーション、日本ではなかなかありません。 ドイツの晴れ晴れとした初夏を思い出させて、両親も喜んでくれました。


以上、旅が終わったと思ったら、翌日早朝から仕事が入り、仕事が終わったら(簡単な仕事だったんですけど)ドッと疲れがでました(汗)。 24時間へばりついてのお年寄りのお世話係は疲れます。 耳がほとんど聞こえないのが、何よりたいへんで…。 高齢の親に向かってずっと大声を張りあげているって、知らない人が見たら完全に鬼娘(汗)。 父が人工内耳の手術しても、今のところ全然成果を感じられないんですけど、やった意味あったのかなあ。 とにかく、転ばずに帰ってこられてホッとしました。

■いつも拍手をありがとうございます。

■名なしさん、ずっと大声でキーキー言っている鬼娘状態でしたが、親孝行になったということにしておきましょう(笑)。

■とりほさん、詳細な編み方をありがとうございます。 うーん、たいして編み物がわかっていないので、読んでも編み方が頭の中でパッと思い浮かびません(汗)。 実際に糸で編んでみたらわかるかな。 そうそう、耐えきれずにイーラーショシュの本をポチッとしてしまいました…本当に刺すのか鑑賞で終わるのか??
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野尻湖畔の宿

3泊目は野尻湖畔。 少しだけおしゃれな気分も味わいたくて

5.24エルボスコ

こんな宿に泊まりました。 野尻湖ホテル エルボスコ。 清家清が設計した建築をリノベーションしたようです(もとはプリンスホテル?)。 エントランスのこの空間、視界いっぱいに滴るような緑が真正面に広がって、一歩足を踏み入れただけでテンションが上がります。


5.24エルボスコ7

自然にとけこむ低層の建物。 傾斜地をうまく利用してあり、外からは平屋にみえるロビー棟が最上階で、その下がレストラン棟、客室はエレベーターでさらに下へ降りるという構造。


5.24エルボスコ5

ロビーの横にはライブラリーコーナー。 本のセレクトはいまひとつ。 雰囲気優先。 部屋でゴロゴロしながら本を読むのは確かによさそうなホテルなので、読書したい人は自分で本を持参しましょう。 一画に清家清の設計図が展示してあって、独特の建築の全体像がよくわかりました。


5.24エルボスコ2 5.24エルボスコ3

某高級ホテル予約サイトでのオフシーズンの破格プランで、部屋は旧館(?)の一番安いスタンダード(喫煙)。 全室(たぶん)、野尻湖向き。 禁煙でリノベーションされているスーペリアに泊まりたかったんだけど、スーペリアは3人以上で1室の宿泊はできないそうです。 4ベッドルームでリビング付きの広い部屋も魅力的だったけれど、1泊しかしないし、値段がお手頃だから狭くてもいいやってことで。

スーツケース1個で旅しているので、部屋が分かれると荷物を分けたりパッキングしたりが面倒だし、高齢者で電気のスイッチやらお風呂の入り方やら戸惑ったときのためにも同室の方が便利だし。 昭和モダンなインテリアはいま見てもなかなかおしゃれだし、紫主体のスーペリアより明るい雰囲気で、お年寄りにはこれでよかった気がします。

客室のドアを開けると、目の前は階段があるんですよ。 この建築がユニークなのは、廊下から上がる部屋と下がる部屋が交互に並んでいて、廊下を歩いていると平屋に思えるのに、実は2階建てになっていること。 バリアフリーの部屋はスーペリアに何室かあると聞きましたが、基本的にはどの部屋も階段付き。 部屋の出入りもトイレに行くのも階段を上がったり下りたりしなくてはいけないため、足下が心配な人には不向きですが、なんだかちょっと楽しいです。 超高齢者の両親は足下に十分気をつけて上がり下りして、特に問題はなし。 独特の設計をおもしろがっていました。

5.24エルボスコ4 5.24エルボスコ6

ゆるくカーブしている廊下も珍しい。 これがまたなかなかいい感じ。 談話室のようなスペースもありました。 1泊では隅々まで堪能できず残念でした。


5.24野尻湖

ホテルの周辺には散策路があって、木立を通して深い色の野尻湖を眺めながら、森の中の雰囲気を味わえます。 これも、このホテルを選んだポイントの一つ。 実際に歩いてみると、かなり急坂であまり歩きやすくありませんでしたし、歩けるコースも2本しかなくて、散歩のバリエーションはあまりありません。

5.24野尻湖と黒姫山

散策路の途中で、野尻湖越しに黒姫山と妙高山が見えました。 1週間前はまだほとんど枯れ木状態だったとか。 いままさに芽吹いたばかりの新緑。 北海道より春が遅いことにビックリです。

5.18夕食 5.18夕食2

5.18夕食3 5.18夕食4

5.18夕食5 5.19朝食

夕食と朝食ブッフェから(右下)。 夕食はメインを肉料理か魚料理から1品を選ぶコースで、高齢者にはちょうどいいくらい。 男性には少なすぎるかも。 おしゃれな非日常的空間でフレンチが味わえて、ふだんは料理にも雰囲気にもまるで無関心な父が驚くほど大喜び。 高原の宿が質素だったから?(笑) 料理は魚の焼き具合がちょうどよくて美味しかったです。 あとは盛りつけが変わっているけど、味は普通に美味しいレベル。 レストランも窓がとても広くとってあって、とっても雰囲気がステキでした。

ちなみに、このホテルへ到達するための道はかなり細くてガードレールも街灯もないグネグネした山道。 湖畔というイメージでは想像できないアプローチなので、運転が苦手な人や高齢者ドライバーにはちょっと怖いかも。 わが家は黒姫駅発着のバスで行きましたが、湖畔周回道路のはずが完全な山道の連続で「どこへ向かっているの?」と驚きました。 夜は対岸にもほとんどなんの明かりも見えないくらい、自然の中にポツンと建つ一軒家で完全な隠れ家状態。 そういうロケーションが好きで建築に興味がある人なら大満足だと思います。


高原の広々とした山の風景が眺められる&見晴らしのいい温泉のある宿と、お籠もり気分で建築を楽しむ湖畔の宿。 それぞれに良さがあって、両方泊まれてよかったです。
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新緑の森林浴@黒姫高原

前回はスッキリしない写真ばかりだったので、続いて爽やか写真をアップ。 画像が多くてパソコンでないとデータが重いかも。


黒姫高原に2泊して、午後は野尻湖へ移動する予定の3日目の朝。

まだ暗いうちに母が「見えてるよー!」と起こしに来ました。

5.24夜明けの妙高山

おお、妙高山の夜明け!! 部屋から、そして大浴場から、夜が明けきるまでずっと妙高を眺めて幸せだあ。

お昼過ぎまで半日しかありませんが、高原を満喫する気満々で宿をでて

5.24黒姫高原4

黒姫童話館の前で黒姫山(前々回の写真)と妙高山を心ゆくまで眺めて、すっごく気持ちいい! この広々とした山の風景、ヨーロッパを思い出させます。


5.24森林浴の道

森歩きが楽しめるという御鹿池コースへ。 ここなら超高齢者の両親でも歩けそうと、旅を計画したときからリサーチしてありました。 童話館前から御鹿池を一周して約40分とのこと。


5.24リュウキンカ 5.24ヤマツツジ

途中の湿原は早春、群生しているリュウキンカ(上の右)の花が見事だそうですが、残念ながらもう名残の花がところどころに見られる程度でした。 ヤマツツジは咲き始めたところ。

5.24御鹿池と黒姫山

あっという間に御鹿池に到着。 快晴のもと、黒姫山を映した御鹿池は絵になります。 池の畔で会ったシルバー3人組のみなさんも「今日は晴れて、すっごく幸せー!」とニコニコ、ステキな笑顔でした。


5.24マムシグサ

野草の花はあまり何も咲いていなくて、池の周辺で目にするのはマムシグサばかり。 不気味なようで、しげしげ見ると本当にユニークな形。 咲きたてなのか、特にこれは若い緑に白いストライプがキレイ。 ガラスの器を連想させる佇まい。

5.24ニリンソウ

春先に植物園でニリンソウを眺めながら、「いつか自然の中でニリンソウが咲いているところを見ることができるだろうか」と思っていたら、もう見られました。 思いがけず願いが早々に叶って、写真を撮ろうとかがみこんで一人で眺めているうちに泣きそうになりました。 目で見ると群れ咲いていたんだけれど、写真にはなかなかそういう感じで写せませんでした。

5.24新緑の御鹿池

東山魁夷が北欧を描いた絵に、この風景とそっくりのものがあった気がします。 静寂…のように見えますが、実は観光シーズンを迎える前にチェーンソーとバッカーで整備中。 池の周回散策道は一部閉鎖されて、なかなかな騒音でした。 これだけ晴れていたら、なんでも許せます(笑)。 芽吹いたばかりの新緑がまぶしいほどでした。 写真に撮ると明るすぎて、露出アンダーでとってみましたが、新緑の色がうまく出なくて残念(古い古いコンパクトデジカメだから仕方ありません)。

5.24黒姫高原2

ここはチロル、といっても通用しそうな風景に両親も大喜びでした。 心臓病の父は一周40分のコースでも歩けるかどうか心配そうでしたが、思った以上に楽なコースでしんどくもならずホッとしたようで、ちょっと自信になった様子。 よかったよかった。

■名なしさん、 年に4回も野尻湖に! うらやましいぃーーッ(笑)。 黒姫周辺の風景、本当にきれいでした。 上記の通り、出発の日は快晴で、早朝にアスティくろひめのお風呂からも妙高山をたっぷり眺められて満足しました。
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霧の黒姫高原

今回の旅は信州・黒姫でした。 松本・白馬へは何度も行っていますが、長野・妙高方面は関西からは遠くてなかなか行く機会がありませんでした。 新幹線でピュッと長野まで行ける東京の人が羨ましい。

天気予報では出発日から雨でしたが、朝起きてみるとほどほどのお天気。 移動中は雲と追いかけっこ状態でしたが、黒姫に着いた頃は多少持ち直していて、宿に15時頃にチェックインしてすぐに近場を散策することに。 向かった先は黒姫童話館。

5.24絵本館 5.24絵本館2

童話館の周辺には素朴な木彫の動物があちこちに置かれています。 左の動物は何でしょう? 母「キツネかわいいね」、父「いや、これはネコだ」、私「えーッ!?」 いろんなものに見えるものですね(笑)。

曇天なのでテンション下がり加減。 童話館のカフェでおやつタイムすることに(カフェとショップ・トイレは入場フリー)。 父は移動で疲れたらしく一人で宿へ戻り、母と私は童話館からぶらぶら散策。 途中からは直線距離で行く方が近いと、スキーゲレンデの草っ原を強引に歩いて帰りましたが、88歳にはかなりきついコース。 腰が曲がって股関節も痛いのに、母はよく歩いたなあ。

翌朝は…

5.24霧の黒姫高原

こんなことに。 ちょっと東山魁夷風。 妙高山はどこ?(涙) 

朝はそれでもこれくらいは見えていましたが、お昼頃には完全に真っ白。 小雨まじりの霧で5メートル先も見えない状態(トホホ)。 部屋にジッとしているのは退屈なので、母と二人で童話館の展示をゆーっくり見学。 見学している間に晴れることを期待しつつ。

5.24絵本館3

ミヒャエル・エンデの展示が中心なんですが、実は私、特に好きではないので「ふーん」。 上の写真、ミヒャエル・エンデが幼少の頃、画家のお父さんが息子のために描いた絵をお母さんがアップリケでタペストリーに仕立てたもの。 これが一番印象的でした。 すごい愛情がこめられていてステキでした。 戦争もあったのに、大切にとっておいたんだな。

5.24ちひろ別荘

童話館の裏には、いわさきちひろの黒姫の別荘を移築復元したものが展示されていて、内部の見学もできます。 こぢんまりしてるけど居心地良さそう。 いわさきちひろは大好き。 でも、原画の展示はまったくなくて残念でした。

童話館でパスタのランチをとって、充実していて誘惑いっぱいのショップを隅から隅までじっくり眺めて、別館のギャラリーもみて時間を潰したけれど、外はさらに真っ白(ガックリ)。

5.24ムーミン一家 5.24モンベルのサブザック

童話館で迷いに迷ってムーミンのストラップを購入。 モンベルのリュックにちょうどいい感じ…この歳でこんなものつけていていいんだろうか?(汗) ちなみにモンベルのこのサブザック、お手軽な値段の割にとっても便利でお気に入り。 ポケッタブルなのに肩に食いこまない作りで結構頑丈。 最近の旅のお供はいつもこれ。


黒姫高原で泊まったのはここ。 JA共済の「アスティくろひめ」。

5.24アスティくろひめ

気軽な公共の宿です。 このあたりはスキーシーズンがメインみたい。 5月半ばはとっても空いてました。

5.24アスティくろひめ特別室

たった1室だけの特別室。 驚くほどだだっ広い。 写真には写っていませんが、この手前にはソファーが向かい合って2つありました。 3人でも狭っ苦しくなくてうれしい(3人1室だと、たいてい私がエキストラベッドなので)。 この部屋からだけ(他の部屋は眺望なさそうな構造)妙高山がバーンと真正面に見えるんですよ(晴れていれば…ね)。

この宿にした決め手は、部屋から山が眺められること、黒姫高原のなるべく上の方にある=散策に便利な場所(車ではないので)、眺めのいい24時間入浴できる温泉があること。 ここは露天風呂はないのだけれど、大きなガラス窓の向こうに妙高山が眺められて気持ちのいいお風呂でした。 設備は古そうだけど、館内はどこもきれいに手入れされていて清潔で、スタッフもみなさん親切にしてくださって、思ったより居心地よかったです。 食事は値段相応。 もう少し工夫があってもいいのにと思いますが、そもそも宿泊料金が安いんだから仕方ない。 それにしても、せっかく連泊したのに、中日が真っ白の霧の中とは残念!


初っぱなからどんよりした不景気な写真ばかり。 次は晴天写真がでてきます(笑)。

■たくさんの拍手をありがとうございます。 過去記事への拍手もうれしいです。
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