ヨーロッパ2007【8】ライプツィヒ 旧東独の残像

母方の祖父が第1次大戦後(!)にドイツの工業を学ぶために会社から派遣された街。 ということで、あまりメジャーな観光地ではないライプツィヒに立ち寄りました。 ライプツィヒは昔から出版業が盛んで、大学の町として有名なのですが、周辺地域の商業の中心でもあります。 そのため、ワイマールのような「古き良き大学町」という感じではありません。 前回はクリスマスマーケットしか見なかったのでわかりませんでしたが、2回目のライプツィヒは、旧東ドイツの(=共産主義時代の)色合いがまだ強く残っていて、普通の観光とは違った発見がありました。

9.10ライプツィヒ1

古い建物の横に、とってつけたように新しい建築が建っていたり。 旧東ドイツでは古い街並みを守る意識は皆無だったそうです。 つぶれてしまった街並みは、もう元に戻すことができません。 地下鉄工事、大学の建て替え工事、ライフラインの工事…街のいたるところが工事中。

9.10ライプツィヒ3

これもたぶん旧東ドイツ時代の名残り。 大きなデパートらしき建物も、その向こうに建ち並ぶ高層団地もすべて廃墟。 団地はリフォームするつもりなのか、カラフルなカバーに覆われていました。 中央駅のすぐ近くに廃墟がズラリ…という光景を前にして、兄は「治安悪そう」とびびってました。 治安は悪くないと思うのですが、荒んだ雰囲気はぬぐえませんね。
 
9.10ライプツィヒ4

白い建物が泊まったホテル「フュルステンホフ」です。 上の写真はその目の前の光景。 ホテルはライプツィヒで一番伝統と格式がある超高級ホテルなんですが、周囲の荒み方が半端じゃない。 日が暮れてから、中央駅からこのホテルまで女性ひとりで歩くのはやめた方がよさそう。

9.10ライプツィヒ5

ホテルの隣だって、こんなんですからね。 美しい噴水と花壇、でも後ろは廃墟。 共産主義時代の見本市会場跡みたいです。 こういう廃墟をすべて建て替えるには、まだまだ時間とお金が必要なんでしょうね。 というか、人口はそれほど多くなさそうだから、こんな大きな建物は必要ないのかもしれません。 都市計画がなかった旧東ドイツの街を、どんな風に再生させるつもりなんでしょう? すべて新しく建てるより、ずっとずっとたいへん。 景観条例に反対している京都の人たち、一度この街を見学したらいいんじゃないかしら。

9.10フュルステンホフ 9.10フュルステンホフ2

周辺の雰囲気はいまひとつステキじゃないんですけど、ホテルの中はとってもキレイ! 3ツ星ホテルしか泊まったことのない両親ばかりか、出張で海外の高級ホテル慣れしている兄もえらく喜んでくれました。 ここに3連泊して、それぞれに疲れたらホテルの部屋でゴロゴロ。 お天気が悪くて肌寒く、ホテルの部屋が居心地いいから出歩く気が失せてしまいました。 でも、そうしていなかったら父は今ごろ…(冷や汗)。 ちなみにこのホテルはJTBの海外ホテルのサイトで予約しました。 こんな高級ホテルがビジネスホテル並みの値段だったんですよ~ビックリです。 夏休み期間中はビジネス客がいなくて、特別に安い価格になったいたらしいです。 知り合いのドイツ人が遠方からわざわざ訪ねてきてくれたんですが、「いいホテルだね」とものすごく羨ましがってました。 むふふ。

写真は1枚もないのですが、一番じっくり時間をかけて見学したのが街中にある「現代史博物館」。 共産主義時代の東ドイツの実態が多面的に展示解説されています。 熱心に見学しているドイツ人老若男女がおおぜいいました。 重いテーマなので頭がいっぱいになってしまい、見応えがありすぎてフラフラに。 ただ、ここはタイトルも解説もドイツ語のみなので、展示品を見るだけでは意味がわからないかもしれません。 入場無料なところに「共産主義、許すまじ」っていう強いメッセージを感じました。 兄と父は続いて秘密警察博物館に行きましたが、ワタシは気力が持たず断念しました。 そちらはこぢんまりしていて、そんなに疲れなかったとか。
 
9.10ライプツィヒ6 9.10ライプツィヒ7

目についた不思議な光景をパチリ。 左は「国営デパート」っていう名前の建物。 向かいには「見本市宮殿」という建物もありました。 共産主義時代の名称をそのまま使っているところがすごいなあ。 国営デパートという名前のテナントビル内にあるイタリアンレストランが、めちゃくちゃ気取ったおしゃれな雰囲気で値段が無法なほど高いところもシュールでした。 もちろん、ワタシたちはお安いランチで早々に退散(笑)
右は庶民的なエリアにある本屋さんの店頭にて。

9.10ニコライ教会

たまたま通りかかったニコライ教会のオルガンコンサートを聴きましたが、パイプオルガンの音質が悪くてガッカリでした。 やっぱりバッハが設計したパイプオルガンのあるトーマス教会でないとダメですね。 トーマス教会で開かれた教会附属少年合唱団と交響楽団によるクリスマスコンサートを前回の旅では聴きました。 天から天使の歌声が降ってくる…音楽なんてちんぷんかんぷんなワタシでも感動して泣きそうになりました。 レーゲンスブルグの教会のミサでも有名な少年合唱団の歌声を聴きましたが、トーマス教会の方が数段美しかったです。 ふだんクラシックに興味がない人でも聴く価値あると思いますよ。

ヨーロッパ2007【7】おもちゃの村ザイフェン

プラハのホテルを通してタクシーをチャーターして、プラハから国境近くにあるドイツの小さな村ザイフェンへ向かいました。 プラハとザイフェン間のバス便がないか、ずいぶん探しましたが結局みつからず。 多少お金がかかってもタクシーで行くしかないなあと、今回の旅で一番心配だった移動です。 タクシーをチャーターしての移動なんていう豪華な旅行をしたことがないワタシは、大金がかかったらどうしようと内心ドキドキ…。

距離は100kmくらいですがほとんど高速道路がなく、さらにプラハの運転手さんが国境を越えるマイナーな道がみつけられず迷ったりしたので2時間くらいかかりました。 ホテルを通してタクシー会社に料金を尋ねたところ、ジャンボタクシー1台に家族6人で200€+チップという約束でした。 ところが、先方がジャンボタクシーを用意できなかったと、同料金で2台に分乗。 歳とった両親も重い荷物を全然持たなくてもいいし(重い荷物を引きずってバスや鉄道を乗り降りしていたら、父はココであの世行きでした…)楽に移動できてラッキーでした。 2人の運転手さんにはチップとして30€払いました。 公共交通機関でも、ひとりあたりの運賃はあまりかわらなかったと思います。 おおぜいで旅すると、こういうところがいいですね。

9.3ノアの箱船

人が多くて暑くて埃っぽくて、どこに視線を向けても壮麗で美しすぎて神経が疲れたプラハの後で、静かで緑豊かなザイフェンを訪ねたのは大正解。 家族全員、心底ホッとしました。 木のおもちゃになんて興味なさそうだった姪たちも「この村、かわいいね!」と大喜び。 ザイフェンは木のおもちゃの産地として、最近は日本でも少しずつ知名度が上がっているようです。

9.3ザイフェン3

上の写真2枚は、木のおもちゃ工房。 工房やお店の佇まいだけでも、かわいらしいです。

9.3ザイフェン4

「木のおもちゃの村」らしい道路標識。

9.9野外博物館

昨年のクリスマスに1泊だけザイフェンを訪ねたときは、時間がなくて立ち寄れなかった野外博物館。 村はずれにあります。 ここでの目玉は、ろくろ細工による木のおもちゃ作りの実演です。 職人さんの昼休み前に滑りこみで見学できてよかった!

9.3ろくろ細工3

9.3ろくろ細工2

曲げわっぱみたいに見える木のリングが、おもちゃの原型。 これを切ると、切り口に動物が!

9.3ろくろ細工4

角を削って、角や耳・しっぽをつけ、色を塗って完成。

9.3ろくろ細工

小さい動物は爪くらいしの大きさしかありません。

9.3ザイフェン花2 9.3ザイフェン花

野外博物館の原っぱは一面にスミレが咲いていました。 のどかで気持ちいいなあ。

9.3ザイフェン2

村はずれで木を積み上げている人たち。 おもちゃの材料じゃなくて、冬の燃料用かな。 よくよく見ると、窓風の飾りが。 窓辺の植物まで飾られています。 景観を美しく保つことに心を配るのってドイツ人らしい。 違法看板が景観をぶちこわしている日本にも、少しはこういう姿勢を見習って欲しいです。

ヨーロッパ2007【6】チェコ料理とホテル

■おいしい! チェコ料理
今回の旅で特に印象的だったのは、チェコ(プラハだけってこともありうる?)は何を食べてもおいしかったこと。 たった2泊しかしていないからチェコ料理を網羅したわけではないけれど、どこで何を食べても「ハズレ」ということがなかったんです。 家族6人がいろんなメニューをオーダーして、それぞれに味見をした結果、全員が「意外にも(失礼!)チェコはおいしい!」という感想でした。 味付けが洗練されているし、料理にバラエティがあって、ドイツやオーストリアよりずっとおいしい! 

9.3チェコ料理 9.3チェコビール

9.3チェコ料理2 9.3プラハお菓子

本当は有名なチェコのビールについても探求したくてウズウズだったんですけど(笑)、一家全員が下戸でワタシ+姪1名以外はアルコールにまったく興味なし。 ワタシもすぐに顔が赤くなるので昼は自主規制。 まさか1人で夜にビアホールへ行くこともできず…堪能できず無念でした。 右上のビールはチェコを代表するビール、ブドヴァイザー・ブドヴァル。 アメリカの「バドワイザー」はこのビールの名前をほとんどそのまま使って、両者の間で商標をめぐって裁判沙汰になったとガイドブックに書いてありました。 ミュンヘンで濃厚なワイツェンビールを飲んだ後だからか、チェコのピルスナーはあっさりしすぎに感じました。 もしかしたら、あのレストランのは「生ビール」じゃなかったのかなあ。
右下は本場オーストリアと遜色のない「アッペル・シュトゥルーデル(温かいリンゴのパイ包み)」。 さすが旧ハプスブルグ帝国領内だっただけあっておいしかったです。 でも紅茶とケーキで1000円くらいしました。 チェコの物価を考えると信じられない値段です。

とにかく食事が口に合うと、その国の印象ってすごくよくなりますよね。 でも「チェコ、大好き! チェコ人、大好き!」まではいかなかった。 たった2泊だからよくはわかりませんでしたが、ドイツ人より控えめ、ハンガリー人よりちょっと暗め?? パッととっつきやすい人懐っこい感じはなかったです。 どことなく屈折している感じがしました←ワタシの勝手な印象です、違ってたらゴメンナサイ。

■ホテル「ウ・ズラテー・ストゥドニ」 Hotel "U Zlaté studny"
プラハには信じられないほどいっぱいホテルがあります。 あんまりたくさんあって、どこに泊まったらいいのか決めかねるほど。 せっかく個人で手配していくので、こぢんまりとした家族的なホテルで、疲れたら家族の誰でもひとりで休憩に帰れるような場所=観光地に至近距離で探しました。 チェコは地下鉄などにスリがいるそうなので、歳とった両親やぼんやりしている姪たちが被害にあって嫌な思いをしてもいけませんから。 あれこれ迷った末、このホテルにホームページから直接予約しました。

9.3プラハのホテル

古い建物を生かした趣のあるプチホテル。 カレル橋から徒歩2~3分のところにあって、ほとんどのみどころへ歩いていけます。 家族経営で、フロントのお姉さんやスタッフはみんなとてもいい感じでした。 フロントでしっかり人の出入りをチェックしているし、観光に関することはテキパキ教えてくれます。 プラハからドイツのザイフェンまでのタクシーの手配もきちんとしてくれて、信頼感のあるいい宿でした。 エレベーターはありますが、冷房はなし。 特別な猛暑の年でなければ、エアコンなしでも苦にならないようです。

9.3プラハのホテル2 9.3プラハのホテル3

上の写真は、ワタシたちが泊まったファミリースイートB。 寝室の他に大きなリビングルームがあって(右の写真はそのごく一部)、大人4人(母+姪2名+ワタシ)で泊まっても広々としていました。 大きな湯船付きのキレイなバスもありました。 ファミリースイートAには父と兄。 この部屋のベッドルームの方が明るくて気持ちよさそうでしたが、シャワーしかありませんでした。 Aの方はリビングルームはこぢんまり。 大人4人にはちょっと狭そうでした。 

9.3プラハのホテル4

こちらはBからの眺め。 ホテルの周囲は夜遅くまでやっているお店が多いので、うるさいのが気になる人には向かないかもしれません。
 
「日本人はみんなエージェントにホテル手配を頼むから、ウチのような小規模なホテルに来てくれない」と、金髪美人のお姉さんはちょっと寂しそうでした。 日本人にもっと来て欲しいそうですよ。 東京の観光メッセに出店したこともあるそうです。 至れり尽くせりの高級ホテルとは違いますが、建築は歴史的な雰囲気たっぷで個性的。 個人客にとっては居心地のいい宿でした。
ホームページには日本語もあります。

ヨーロッパ2007【5】不思議なプラハ

なんだかおかしいモノ、ちょっと変なモノが目について楽しいプラハ。 さすがカフカの国だけあって、チェコ人の感覚ってちょっと不思議です。

何気なく撮ったマンホール

9.2マンホール

あれ? 下の窓から出ている手には棍棒が! どういう意味??

9.2扉の飾り

扉一面に垂直に頭が付いていました。 気持ち悪い…

9.2塔の形 9.2ダンシングビル

チェコの建物を眺めていて、とっても気になったこと。 チェコ人は左右対称のフォルムが好きじゃないのでしょうか? 通りは塔の真ん中じゃないし、最近ではこんなモダンアートな建築を伝統的な建築が建ち並ぶ中に建ててしまうし。 グシャッとつぶれたみたいな建物は「ダンシング・ビル」といいます。 内部はオフィスで見学できず、建築を勉強中の姪はガッカリ。

9.2家の飾り

プラハの旧市街のあちこちでみかけた彫刻の飾り。 文字が読めない人でも場所がわかるように作ったものだそうです。 それにしても、この像はエロっぽい。 どう呼ばれていたのでしょう?

9.2プレート 9.2猫の絵

左はホテルの部屋にあったタグ。 これをみて、姪は真顔で「鼻ほってるの?」…(返事できず)。 右は町角で見かけた猫と思われる動物の絵。 限りなくイタチに近くなってます。

9.2共産主義博物館

「共産主義博物館」の看板。 この感覚、スゴイ! ロシアへの憎しみが浮かびあがってきます。 この看板のグッズはひとつもなくて残念でした。 お土産にぜひ欲しかったなあ。 博物館自体は地味な展示だけで(秘密警察の取調室の再現はとても怖かった)、そのわり異常に入場料が高かった。 カジノの中に共産主義博物館があるというロケーションもかなりシュール。

9.2教会ホテル

こんなホテルには絶対に泊まりたくない。 教会の建物をホテルにしてしまうって感覚にも、普通の欧米人とは違うものを感じます。

最後におまけ。

9.2セール

あの~チェコ人は算数苦手なのでしょうか? セールのふりして、よくよく見れば「÷50%」!!
えっと…2倍!?

ヨーロッパ2007【4】チェコ/プラハ

ミュンヘンから空路でチェコのプラへ。 ひとり旅なら絶対に鉄道で行くところなんだけど、両親の疲労を軽減するために飛行機で移動しました。 チェコは「タクシーでぼったくられる」とガイドブックやネットなど、あちこちで目にしていたので、事前に宿に手配を頼んでおきました。 運転手さんは穏やかでていねいな人でホッ。

8.22カレル橋2

暑さや観光で疲れたときに両親が気軽にホテルへ寝に帰れるように、観光の中心カレル橋の至近距離に宿をとりました。 カレル橋の上は人・人・人! 観光客と物売りとスリ(たぶん)でごった返していて、日中は橋の上で写真を撮れないくらい混雑。 両親は橋を渡っただけでグッタリ。 丘の上のプラハ城まで上がるのがしんどくなって、すぐにUターンすることに(いま考えれば、父の心臓のためにはココで無理をしなくて本当によかった)。 兄も姪たちもいわゆる「観光」には全然興味がない人たち(食べることへの飽くなき欲望はたんまり)なので、みんなでカフェに入ってお茶して、晩ご飯食べて…午後の早い時間にホテルに着いたのに、ほとんどなにもせず終了。

9.1ティーン教会

旧市街広場にたつティーン教会。 修復中でちょっと残念な姿ですが、チェコっぽいユニークな塔の形が見られてよかった。 街のいたるところに塔があるのですが、その形がドイツやオーストリアとは全然違って気になります。 こんなところにも、チェコ人の独特な美的感覚がうかがえます。

8.22プラハ広場

夜になっても天文時計付近は人でいっぱい。

8月初旬のプラハは、日中は日射しが強くてかなり暑かったのですが、寝るときはひんやり。 京都でなら秋に使う肌かけくらいの厚さの布団をしっかりかけて寝て、ちょうどいいくらい。 エアコンなしのホテルでもまったく問題なく安眠できました。

8.22カレル橋

翌日、朝ご飯前にカレル橋をお散歩。 出勤する地元の人と観光客がちらほら歩いているだけ。 日中の雑踏が嘘みたい。 朝の空気がすがすがしくて気持ちよかった!

8.22プラハ町角

こちらは天文時計のある旧市街広場。 どこへ行っても観光客でいっぱいです。 そういえば、韓国ではプラハを舞台にしたテレビドラマが流行ったそうで、プラハには韓国人の団体さんがぞろぞろいました(韓国のおばさんたちだけが日傘をさして歩いているので、とっても目立ちます)。 日本人はユーロ高のせいか、意外に少数派。 あとは東欧とか旧ソ連邦らしき国から来たお金持ちっぽい家族連れをはじめ、どこの国の人なのか判然としないほど、さまざまな人種・民族の観光客で街中はあふれかえっていました。 人混みが苦手なので、ちょっとしんどかったです。

8.22プラハ図書館

「行きたいなあ。 でも、兄一家は興味なさそうだし無理だな」と思っていたストラホフ修道院。 プラハ城へ行こうと路面電車に乗ったのに、降りる停留所を間違えた結果、思いがけず行けてしまいました(笑)。 内部の図書室が想像以上にすばらしくて大感激! こういう観光物件にたいして興味を示さない兄&姪たちも珍しく「すごい!」と大喜びしてました。 プラハ城ほど有名ではないらしく、空いていてゆっくり眺められたのもよかった。

9.1ストラホフ修道院 8.22時計塔
8.22宮殿天井 8.22宮殿2

プラハは歴史を感じさせつつも重厚すぎず、なんともいえない軽快感のある壮麗な街でした。 個人的にはひょっとしたらウィーンよりキレイかも…と感じました。 市街の石畳の通りがどこも広いから、そう感じるのかな?

ところで、漠然と「チェコは物価が安い」と思っていたのに、プラハの街の真ん中は何もかもがびっくりするぐらい高い! 観光客からお金をたっぷり搾り取ろうとしているのか、みどころの入場料金の高さにビックリ仰天しました。 日本より高い…(絶句)。 チェコの物価の急騰と、1コルナ=7円の円安レートに直撃されて買い物意欲ゼロ。 たぶんプラハの街の真ん中でなければ、飲食費ももっと安いんでしょうけど…観光している途中で水500ccを買ったら、350円とか500円! ご飯やカフェも観光客がウロウロするあたりは日本並みか、それ以上。 プラハからドイツへ入って「まともな値段だ」と感じるとは完全に想定外でした。

9.1朝のカレル橋

夏のプラハは観光客が多すぎて、埃っぽかったのが残念でした。 たぶん、秋や冬に、霧にかすむ古い街並みを歩いたら、もっともっとステキだっただろうなあ。 上の写真はそういう思いをこめて、朝早くのカレル橋を撮ってみました。

次回はチェコ独特のシュールな感覚をクローズアップしてみたいと思います。

ヨーロッパ2007【3】ドイツ/ミュンヘン

旅を計画した当初は、イタリアのピサから旧東独かチェコのプラハへ飛ぶつもりだったのですが、ピサ発でドイツ方面へはすべてミュンヘン経由。 ルフトハンザ系列航空会社のプラハ行きもミュンヘン発着。 そこでミュンヘンにも立ち寄ることに。 ミュンヘンは家族で数年以上住んでいたし、その後ひとりで1年語学留学した街ですから「懐かしい!」と胸がいっぱいになる一方で、「見知らぬ都会」のように大きくなってしまった街に戸惑ったり、少し寂しくなったり。 現在の都会的でおしゃれなミュンヘンに対してはちょっと複雑な気持ちです。 そのため、あまり行く気にはなれなかったのですが、観光客いっぱいで埃っぽいイタリアの後で訪れたら本当にホッとしました。

8.20アザム教会

いまさら観光なんてする気ゼロ。 ただ街をぶらぶら。 シンボルの市庁舎に工事のカバーがかぶさっていたこともあって、まったく街並みを写した写真がありません(汗)。 上は小粒だけどバロックが凝縮したアザム教会。 内部の装飾過多で直線のない空間は、ある意味スゴイですよ。 一見の価値ありです。

8.20レオポルド通2 8.20レオポルド通

大学近くから北へのびるレオポルド通り。 昔も留学時代も、このすぐ近くに住んでいたから懐かしい風景です。 母はポプラ並木が昔よりももっと高くなっていることにビックリ。 母に手をひかれた幼いワタシや、貧乏留学生のワタシの背中がいまも見える気がします。

8.20花屋 820庭園2

8.20庭園3 8.20スイーツ

ドイツはとにかく緑が豊かで、ワタシの中では「森の国」というイメージが強いです。 ドイツ人はイギリス人と並んで、欧米人の中でも特に花や樹木が好きなのではないかと思います。 夏は町のいたるところに花が咲いています。 お花屋さんの店頭もカラフル。 日本よりお花が安くて羨ましい。 市庁舎横の高級食材店「ダルマイヤー」でスイーツを買って、レジデンツ横の庭園で食べました。 あずまやからは、おっとりとしたアコーディオンの響きが流れてきて、初めてドイツを訪れた姪はドイツのスイーツのおいしさとのんびりした雰囲気にウットリ。 甘いものとパン・ハム、そしてもちろんビールはドイツの方がイタリアより数段おいしいです。 イタリアのスイーツは絶望的にまずいと、ピサに住んでいる姪も嘆いているくらい。 確かにピサのこぎれいなカフェで食べたジェラートはむやみに甘いだけで、本場のジェラートに憧れていただけにガックリ。 それにくらべてダルマイヤーのスイーツ、おいしい~ッ!(結構なお値段でしたが)

8.20ミュンヘン花 8.20ミュンヘン実

8.20ミュンヘン実2 8.20ミュンヘン花2

8.20ミュンヘン花3 8.20ミュンヘン実3

北のはずれにあるホテルの近くは緑豊かな住宅街。 散歩すると、あちこちにお花やかわいい実があって楽しいです。 ミュンヘンの中心近くは一戸建てがほとんどなく、アパートが主流。 でも棟と棟の間が広くて、その間にたくさん木や花が植えてあるので、日本の団地のような息苦しさがありません。 住環境の良さが羨ましいです。 日本より人口密度が低いからかな?

8.20ミュンヘン花4

真紅のバラの花束をくくりつけた大きなバイク、カッコいいなあ…と写真を撮っていたら、持ち主のごっつい男性が登場。 「え、撮ってくれてるの? ハンドルに掛けたパンの袋、どけようか?」だって。

8.20ミュンヘン花5

お遣い帰りのおじさんも、自転車にひまわりの花をくくりつけてます。 いいなあ、普通に男性が買い物のついでに花を買って帰るなんてステキ!

8.20リス

最後はアパートのすぐそばでみかけたリス。 大都会なのに、この自然、このゆとり。 ミュンヘンはやっぱり住むのがいいなあ。

ヨーロッパ2007【2】イタリア/ルッカ

ピサから鉄道のローカル線で40~50分ほどのところにある小さな町ルッカへ、ピサから日帰りで行ってみました。 庶民的で雑然としたピサの繁華街とは対照的に、ルッカは町全体が瀟洒で洗練された雰囲気。 全長4kmの城壁にぐるりと囲まれた旧市街は中世の面影が色濃く残っています。 ピサにくらべると観光地としての知名度はあまり高くないはずですが、古い歴史的な街並みが残っていて、町の規模のわりにおしゃれなお店やレストランもたくさんあって、ぶらぶら町歩きするのが楽しかったです。

8.18ルッカの広場

ローマ時代の円形闘技場を利用して作られたメルカート広場。 カフェやお土産物屋さんが集まっています。 広場に立つと、楕円形の形以外に往時の面影はみあたりませんが、広場の外側を歩くと建物の外壁に遺跡らしき古い石造りの部分が残っていました。 広場の近くでランチを食べましたが、ピサより数段おいしかった! ルッカでおいしいイタリアンを食べなかったら、本場のイタリアンへの信頼が揺らぎそうなほどのレベルの食事ばかりだったので(高級店へ行かなかったから?)、ルッカへ行って本当によかった。

8.18ルッカの教会 8.18ルッカの町角

8.18ルッカの町角3 8.18ルッカの町角2

左上は町の中心にたつサン・ミケーレ教会。 ドゥオーモ(大聖堂)よりもこの教会の方が、繊細優美な外観とロマネスク様式らしい質素な内部でずっと美しく、均衡がとれているように感じました。 右上は古い呼び鈴(?)。 電気がなかった時代のものではないかと思いますが、どうでしょう。 右側に現役のブザーが付いていました。 右下は家の角、ずいぶん上の方に付いていた謎の金具。 たいまつでもかかげたんでしょうか。 父は入口横に牛か馬をつなぐためらしき金具をみつけたと言っていました。

8.19ルッカ路地

日本でも外国でも、歴史があって犬がのんびり寝ていて、趣のある路地がたくさんある町が好き。 そんなワタシにピッタリの町でした。 親と一緒だったため、町全体を見渡せるグイニージの塔に登れなかったのだけが残念(煙となんとかは上に登りたがるもので…)。

ヨーロッパ2007【1】イタリア/ピサ

ヨーロッパ家族旅行の目的のひとつは、一番上の姪が留学しているピサをみんなで訪れること。 ピサに乗り入れている飛行機がなかなかなく、結局、関西空港からルフトハンザでフランクフルト経由ミュンヘンへ。 ミュンヘン空港内で成田から飛んできた兄&姪チームと合流して、エア・ドロミテという小さな航空会社でさらにピサまで飛びました。 京都の自宅を出たのは早朝5時30分、ピサに到着したのは夜10時。 時差を考えると飛行機に乗ったり降りたりしてるだけで24時間くらいかかったのかな? 長い長い移動の一日に全員グッタリ。

ピサは今の西日本ほどではありませんが、日中はかなり暑かったです。 それでも熱帯夜ではないのでバテることはありませんでした。

8.18ピサ大聖堂

ピサ最大にして唯一のみどころ、大聖堂と斜塔のある広場。 わやわやといろんな人種、いろんな国の観光客が斜塔の前で記念撮影していました。 青空の下、広々とした芝生と真っ白の大理石の建築はとても晴れやかな風景です。 芝生の広場ってイタリアでは珍しい気がします。 たいていは一面の石畳なのでは。 のびやかで中世の重苦しさがないのがピサの魅力。
 
ピサには一度来たことがあったのですが、フィレンツェからの列車が遅れたために、大聖堂や斜塔の見学ができず外から眺めただけ。 「今度こそ斜塔に登ろう!」と意気込んだのに、姪に「15€も払って上がる価値はない」と言いきられ、そのとき1€が170円近くに高騰していたこともあって、つい弱気になって断念しました。 話のネタに登ってみたかったなあ…でも、2500円ってやっぱり高すぎ(ため息)。

8.18大聖堂 8.18ピサの斜塔

左は大聖堂の内部。 一面に金で装飾された天井がキレイです。 斜塔はほんとうに傾いてますね。 補強工事をしたそうですが、ホントに大丈夫? 

8.18ピサの馬 8.18バナナ

レース編みのステキな耳カバーをした馬。 馬主の奥さんのお手製かな。 右は書店の店頭。 イタリアでもバナナ(上から4番目に顔写真が)とハルキが大人気なんだそうです。

「イタリアは食事が楽しみ~!」と一家で期待していたのに、ピサでは満足のいく食事にありつけずじまい。 原因のひとつは開店時間の遅さ。 レストランでの晩ご飯は20時頃からしか食べられないんですよ。 みんな疲れていて、とてもそんな遅くから晩ご飯を食べる気になれず、仕方なく妥協して夕方に開いている軽食の店へ。 おいしいものが食べたい方は、ちゃんとしたレストランが開く21時頃まで待ちましょう。 ちなみに、姪が親しくしているイタリア人夫妻が晩ご飯に招待してくださったのですが、手作りのお料理はどれもとてもとてもおいしかったです。 イタリア人は料理するのが好きで、あんまり外食しないみたいですよ。

8.18ピサスープ 8.18ピサのピザ

左のピサ風スープ(トマトベースの野菜スープの中にパンが入っていて、本物は水気がなくドロドロしているそうです)はそれでもおいしかったけど、右のピザを食べた店は史上最悪。 素材そのものの味はおかしくなかったけど、ハムは乾燥してぱさぱさ、モッツァレラは解凍したピザ生地を温めた上にそのまま載せただけみたいな感じで、ファーストフード以下のクオリティ。 そのうえ頭上にはハトがとまっていて、いつ糞が投下されるかヒヤヒヤ、お客の連れてきた放し飼いの大きな犬は図々しくテーブルの上に鼻ズラ載せておねだり。 ピザをやらなかったら、テーブルの横でおしっこジャージャー(笑)。 あげくの果てに、テーブルに寄ってきてしつこく物乞いする老婆にすんでのところでバッグを奪われそうに。 狙われたバッグから一番離れたところに座っていたワタシが気づいて、「この婆さん、あやしい! バッグに気をつけて!」と立ち上がって大声で言ったら(もちろん日本語で)、何やら捨て台詞を残して逃げていきました。 被害に遭わず、やれやれ。 あまりにもへんてこな店で、姪たちとお腹をかかえて大笑い。 ピサで一番印象に残っています。 旅って、こういうちゃんとしていないことの方が後で思い出して楽しかったりします。