静かに胸を打つ大人の絵本 エルケ・ハイデンライヒ「ヌレエフの犬」

前からずっと気になっていた挿絵画家ミヒャエル・ゾーヴァの本を探していて
「ヌレエフの犬」に出会いました。 挿絵は思ったよりも少ないし、ゾーヴァ
らしさがあふれる絵ではなかったのだけれど、物語がとてもよくて、ずっと
大切にしたい本です。 物語はわずか40ページほど。 気分が悪くて最近
本をあまり読む気がなかった母も、表紙にひかれて読みはじめ一気に読了。
「ひさしぶりにいい話を読んだな、という満足感があった」と喜んでいました。
ゾーヴァは映画「アメリ」で、アメリの部屋にかかっていた絵とブタのスタンド
を担当しているので、名前を知らなくても独特の画風の絵に見覚えがある
人も多いのではないでしょうか。

8.28ヌレエフの犬

写真が不鮮明ですみません。 副題は「あるいは憧れの力」です。
夜更けに、太った冴えない雑種犬がベランダでこっそり踊っている絵です。
一流のバレエダンサー・ヌレエフ(実在の人物)が、ふとしたことで出会った
デブで短足、汚れたようなブチのある犬を大切にかわいがる。 互いへの
愛情が、ヌレエフの死後に思いがけない奇跡をひっそりと起こすことに…。
誰かを大切に思う気持ち、美しいものを愛する心、そういう心の動きが
非常に抑制のきいた少ない言葉で淡々と描かれています。 ヌレエフの
死後に犬を引き取った老バレリーナと犬との関係も、とてもいい。
劇的な感動というのとはちょっと違うけれど、胸の奥にぽつんと灯がともった
ような読後感がワタシ好みでした。

ところで、この本には実在の人物がフィクションとして多数登場します。
その中で一番最初に出てきたのがトルーマン・カポーティ。 ちょうど
文庫本「冷血」と「草の竪琴」を買ったところだったので、すぐにカポーティが
読みたくなりました。 「冷血」を執筆するカポーティを主人公とする映画が
公開されるのに合わせて、本屋さんにはカポーティの作品がたくさん平積み
されていますね。 「冷血」を読むと映画も観たくなるんだろうなあ。
すっかり術中にはまっている、単純なワタシ(ちょっと悔しい)。

男前の頼朝殿 京都国立博物館「美のかけはし」展

この日曜日で終わってしまう京都国立博物館の「美のかけはし」展。
チケットをもっていたので美術展友だちMさんを誘って、すべりこみで
みてきました。 昨夜は仕事の顔合わせを兼ねたお食事会で、帰宅したのが
夜中過ぎだったから、目がややしょぼついてましたが、快晴で気分爽快。
ただし、めまいがするほど暑かった。

8.26美のかけはし展

この展覧会は、京都国立博物館が収蔵している名品や史料としての価値が
高いものを集めています。 そのため、仏像や仏画から美術工芸品、衣料、
書までいろんなジャンルがごっちゃになっている感じで、ひとつひとつを
じっくり眺めて回ったワタシたちは3時間近くを会場で過ごして、足も腰も
目も頭も疲れ果てました。 みごたえはあったのですが、ワンテーマでない
ため頭は混乱気味です(笑) 一番印象に残ったのは、歴史の教科書で
みたことのある源頼朝像。 思っていたよりも大きな絵で、実物は教科書で
見たよりもずっと男前でした。 静かな絵なんですが、非常に存在感がある
というか重みのある人物画です。 簡略化した着物の線と柔らかな顔の線が
違和感なく調和しているのが不思議。 着物は黒一色に見えて、実は一面に
地模様が矛盾なく描かれているんですよ。 驚いたのは豊臣秀吉が家臣に
与えたという辻が花の胴服(陣羽織みたいなもの)。 すべて絞りの技法で
紋と矢襖が表現されていて、模様は絵羽になっていました。 絞りであんなに
具象的な模様ができるんですね。 すごいなあ。 あと気になったのは
土佐日記の写本。 書のことはさっぱり分からないワタシが見てもうっとり
するほど美しい仮名書きの写本を前に「当時の人はこの書を見ただけで
たちのぼるような女性美を感じ、内容を読んで再び女性らしさを味わったの
かも」などと考えたりしました。 芥川賞どころではない(笑)視覚にも訴えた
斬新な文学的手法だったのでしょうね。

8.26国立博物館

知らなかったのですが、京都国立博物館は毎月第2・第4土曜日は常設展に
限って観覧無料なのだそうです。 クラシックなレンガの建物がきれいなので
近くまでいく用事があれば、ちょっと立ち寄って敷地内だけでも眺めてみては
いかがでしょう。

8.26ロダン 8.26ハイアット

観覧後は敷地内のロダン像を眺めて、向かいのハイアット・リージェンシーで
お茶。 元にあった古いホテルをうまくリニューアルしてありました。
七条通りに面したイタリアンレストランはとてもカジュアルで、気軽に入れる
雰囲気でしたよ。 Mさん、展覧会につきあってもらった上にお茶まで
ご馳走になって、ほんとうにありがとう。
Category: 展覧会

眺めるだけでワクワク! サラ・マリラ「ムーミンママのお料理の本」

わけあって、本屋さんの絵本コーナーにはりついて片っ端から絵本を眺める
こと数回。 トータルするとずいぶんな時間を絵本の前で過ごしています。
いや~楽しいです。 ものすごく楽しくて、ものすごくあれもこれも欲しくなる
自分と戦ってます。 お財布の中身も本を置くスペースも余裕がないので
必要最小限だけ買おうと自分に言い聞かせているのですが、もともと好きな
ジャンルなので、ついついお財布のひもがゆるんでしまう…困った。

8.21ムーミンママ料理本

いくつか買った絵本の中でも、特にお気に入りなのが「ムーミンママのお料理の
本」です。 実は子どもの頃、毎週日曜日の7時30分からアニメの「ムーミン」
を楽しみにしていた世代。 当時、ムーミンのガールフレンドは「ノンノン」という
名前でした(笑)。 ずっと原作が気になりながらも、いままで読む機会が
ないまま。 タイトルにひかれて眺めてみると、表紙も中の挿絵もすべて
トーベ・ヤンソンの原作からとったもの。 中はモノクロなんですが、味のある
絵と原作からの引用文がいっぱい散りばめられていて、とっても楽しい。
その上、未知のフィンランド料理のレシピがたくさん載っていて内容充実。
作り方が簡単な料理も多いので「どんな料理かな。作ってみようかな」という
気になります。 たとえばフィンランドの清涼飲料シマ。 この本にある
「ムーミンパパの夏のシマ」によると、ルバーブと水、生イースト、干しぶどうで
作って、3日ほど寝かせるらしい。 いったい、どんな味がするの??
ルバーブは見た目は巨大なフキなのに、味は酸味が強い不思議なハーブ。
どこかに売っていたら、このシマを作ってみたいなあ。

朝食からふだんの夕食やピクニック、パーティー用のちょっとしたご馳走、
おいしそうなデザートに飲み物まで、さまざまなレシピが載っています。
それぞれ「スナフキンの荒野の五目スープ」とか「ちびのミイのペッパー
スパゲティ」「ムーミンママの風邪退治ジュース」「ヤンソンさんの誘惑」など
ワクワクするような料理名がついています。 時間ができたら、作ってみよう。

8.21ムーミンママ料理本2

中は↑こんな感じ。

さて、昨夜は突然涼しくなって最低気温が22℃! 熱帯夜でないのなんて
何日ぶりでしょう。 おかげでぐっすり眠れました。 でも、今夜はまた
熱帯夜らしい…いいかげんにしてくれ。

シュールでアバンギャルド! 「チェコ絵本とアニメーションの世界展」

昨日は、みなみ会館で映画「狩人と犬、最後の旅」をみてから京都駅へ移動。
伊勢丹で27日(日)まで開催の「チェコ絵本とアニメーションの世界展」を
みて、友だちとひさしぶりに文化的な一日を過ごせて大満足でした。 で、
家へ帰ってから仕事をサラサラ仕上げるはずが、まるで進まずじまい。
仕方ないので、締切が後で本来は後回しにするべきチェック作業(面倒!)
を先に済ませました。 目先のやるべき仕事を、とにかくひとつ片付けた…
と自分を納得させて就寝(情けなや~)。 

チェコのアニメーションは最近はやっていますが、なんとなくかわいいもの
と勝手に思いこんでおりました。 でも、この展覧会をみたら、なんだか
私が思っていたのとはずいぶん違った雰囲気で、新鮮な驚きでした。

8.22チェコ絵本展

プロフィールをみると、画家が絵本の挿絵を描いているパターンがほとんど。
絵本作家とは違うため、キュビズムの影響があったり、ものすごくシュール
だったり、「これって、子ども向けじゃないよね?」とつぶやいたほど
アバンギャルドだったり。 アニメーションも「かわいい」「無垢」なんて
くくりでは語れない不条理のオーラを放っていて、かなり前衛的でした。
色遣いはいずれも渋いのに暗くない、深みがあって透明感がある。
チェコ人の色彩感覚はこういう風なのかな。 一番気に入ったのは、チラシ
下の中央に載っているカレル・フランタの「ふたつのお下げ髪のための童歌」。
原画は透明な青のトーンがとてもきれいでした。 もっとこの画家の絵を
たくさんみたかった。 画家の名前は忘れましたが、「孫悟空」の原画1点も
とてもちいさいけれど、複雑な色の重なりが繊細ですごく気になりました。

8.22チェコ絵本展2 8.22チェコ絵本展3

ところで、チェコ人が描く猫と犬がへん! 上の写真2点も「謎の生物」って
感じでしょ?(笑) どうしてこうなるのかな?

今夜は明日締切の仕事の詰めをやるべき、なんだけど。 眠い…(困)。
Category: 日々の記録

脳内温度が10℃下がる 映画「狩人と犬、最後の旅」

昨日はひさびさに文化活動日(?)。 映画と展覧会、それにお友だちとの
おしゃべりでストレス発散してきました。

東寺の近くにある「みなみ会館」は火曜日が2人で2000円のサービスデイ。
初めて行った映画館だけど京都シネマよりスクリーンが大きくて、今回の
「狩人と犬、最後の旅」のように壮大な風景を堪能する映画にはぴったり
でした。 この作品はDVDよりも映画館で見るのがおすすめです。 そして
暑くて暑くてしかたないときにみるべきもの。 全編を通して、抜群の避暑
効果があるひんやりとした美しい映像に全身浸ってきました。 途中で
映画館の冷房がきつくなって、主人公の狩人が凍った湖にはまって
凍死寸前までいくシーンでは、みているワタシまで凍えてしまいました(笑)

8.22狩人と犬2

ストーリーというほどの起伏もなく、ダメ犬の成長物語風な展開を期待すると
裏切られたように感じるかもしれません。 この映画は極北の大自然にどっぷり
ひたりたい人向きです。 でも、その張りつめた美しさ、想像以上の厳しさに
圧倒される心地よさ。 もう一度みたいと思うくらいでした。 人間という
存在が大自然の中ではいかに小さくて非力で、とるにたらないものなのか、
主人公以外まったく無人の雪景色が広がるシーンに鳥肌が立ちました。
剣や穂高に登ったときに感じた「大自然の手のひらで遊ばせてもらっている」
という気持ちがひさびさに生々しく甦ってきました。 力強く働く犬たちの姿も
とてもステキでした。 飼い主とペットなどという関係ではなく、大自然の中で
支え合って生きている生き物同士としての連帯感、深い絆がうらやましかった。
主人公のノーマンは本物の狩人で、演技などしたことがない素人なのに
すばらしい存在感で、深いしわの刻まれた顔のアップもステキ! 原住民の
女性のたくましさ、生活のすべてを自力でまかなえる知恵を身につけている
ところも印象的でした。

カメラマン星野道夫の世界が好きな人なら、きっと大満足できる映画です。
Category: 日々の記録

ハンブルグの猫 ルイス・セプルベダ「カモメに飛ぶことを教えた猫」

ブログをさぼっている間に読んだ本をもう一冊。 リンクさせてもらっている
「P&M Blog」のpiaaさんのレビューを読んで、そういえばドイツでも話題になって
いるとずいぶん前に何か読んだような気がして、あちこち探し回って先日ようやく
本屋さんで実物をみられました。 本文中にも愛らしい挿画がたくさんあって、
そのままレジへ。 牧かほりの挿画が内容によくあっていて、とてもいい感じ。

8.21カモメと猫

舞台のハンブルグは昨秋訪れたところなので、よけいに親近感が持てました。
港町にしては猫の姿を見かけませんでしたが、観光客が行かないような
路地裏には個性的な猫たちがいるのかもしれませんね。 雄の黒猫が瀕死の
カモメに託された卵を、仲間の猫たちの助けを借りて温めて孵化させ、ついに
大空へと旅立たせるまでを綴った小説です。 雄が母親代わりにヒナを育てる
といったあたりはジェンダー問題にうるさいドイツ人が喜びそうだな、とか
いらないことを考えたりしながら読んでしまったワタシは、ひねくれ者かな。
あっさり読めて、実はなかなかに深いメッセージがこめられた小説なので
夏休みに読書感想文の宿題があるのに、まだ何も読めていない中高生諸君
にもおすすめです。 個人的には、ちょっぴりお説教くさいかな…とも
思えましたが、それはワタシがピュアでないからかも(笑)

さて、明日というか今日は映画&美術展へ。 進まない仕事を放棄して、
気分転換してきます。
Theme: 読書メモ | Genre: 本・雑誌

気楽な読書にぴったり 畠中恵「ぬしさまへ」

連日、最低気温が27℃とか28℃とか、聞くだけでうんざり。 天気予報で
「明日は最高気温が今日より少し下がります」なんて言ってるから「おっ」
と注目すると、3℃下がって34℃の予報画面。 それをみて今日は37℃だった
のか、と再確認してよけいにバテる。 もう脳みそが茹であがってるのか、
仕事はまるっきり進まないし、夏バテ休業の看板を掲げたいワ。 夏バテで
写真を撮る気力もなく、本はぼちぼち読んでいてもブログに感想を書く気力も
なくて。 大学同期のひさびさの飲み会は楽しかったけど、胃腸が弱ってて
お酒がいつもほどおいしく飲めなかったし、テンションもあがらず。 その上、
先輩が急死されたとか、監督さんが癌で秋にもう一度なるべくおおぜいで
集まっておかないと後悔することになりそうだとか、旦那さんに死なれた
後輩に数年ぶりに顔を合わせたり、この年齢になると身近にあるのは楽しい
ことよりも悲しいことが多くて、これからはいろんな人の背中を見送ることが
ますます増えていくのだなぁ、と悲しい事実に気づきました。 まあ、自分
だって、いつまで生きてるかわからないんだけどね。

さて、読み終わっていた「ぬしさまへ」について。

8.21ぬしさまへ

病弱な若だんなと妖怪たちが江戸を舞台に活躍する「しゃばけ」シリーズの
第2弾です。 「しゃばけ」で登場した妖怪と若だんなの意外なつながりや、
若だんなの異母兄のエピソードなど、さまざまな登場人物の背景が江戸の
風景の中で過不足なく描かれています。 べたつきすぎず、でもしっとりと
した余韻を残す、軽やかな語り口で気持ちよくサラサラと読めます。 今後
ずーっとシリーズが続いていくのだろうな、と思わせる安定した展開です。
その分、「しゃばけ」で感じた「初めて遭遇した世界!」という新鮮な驚きは
弱まってしまいましたが、それは仕方ないことなのでしょう。 主人公の
若だんなが大店のぼんぼんで、ものすごく病弱、という設定がなかなか
いいです。 幼稚園の頃、体がものすごく弱かったので、天井を見ながら
ジッと寝ていなくてはいけない退屈さとだるさ、親が気づかってくれる特別な
感じを思い出して、本筋とは関係ないところでしみじみしてしまいました。
単行本は買わないだろうけど、文庫化されたら続きを読む。 その程度に
気に入ってます。
Category: 畠中恵

本屋さんでストレス発散

溶けてしまいそうなほど暑いのに、今日(正確にはすでに昨日)の仕事は
気を遣わなくてはいけない外野がぞろぞろ意味もなく付き添いで来たため、
スムーズに話が進んだ割には、仕事が終わってからの疲労感が激しい。
暑くてぐっすり眠れなかったせいもあるのかな。 必要な食料品を買って
帰るつもりだったのに、まっすぐ家へ帰りたくなくて街中の本屋さんの中を
徘徊。 ネットのお知り合いのみなさんがおもしろそうな本をブログで
紹介されていて欲しかった本と、仕事の資料本を大人買いしました(笑)
帰りに食料品を買い込んだら、仕事の鞄と本と野菜の重みで手が震えました。
これで、しばらくは読む本に困らないな。

明日はひさびさに大学の部活仲間との飲み会…というか、それ以前にOB戦が
あるんだけど、夏バテでとても長時間グラウンドに立っていられそうもなくて
夜の部だけに参加することに。 男子率が非常に高い会合であるのに、
うっかり今夜は餃子を作ってしまった。 でも、げっそりしている母が喜んで
たくさん食べてくれたのでいいや。 大学時代の同期男子に今さら見栄を
張っても仕方ないもんね。 会ったらすぐに、みんなにニンニクくさい料理を
食べさせよっと。

8.13アジサイ

庭のアジサイが枯れてきて、微妙な色合いになっていました。 この後、
「こんな枯れかけはもう見たくない」と母が刈り取ってしまった。
Category: 日々の記録

大文字の送り火の護摩木

今日も暑かった! 昨日は最高気温が37.6℃、夜も27℃くらいまでしか気温が
下がらなかったので、ワタシの部屋は深夜1時でも30℃を超えていました。
暑くてずっと熟睡できません(涙) 睡眠不足のまま、ふらふらと銀閣寺門前
まで徒歩20分の道のりをたどって、大文字の送り火の護摩木を書きに行って
きました。 歩きながら、うわごとのように「暑い~」と無意識に口走っていた
ような気もします(コワイ?)  でも、かなりご高齢の地元の方もおおぜい
よたよたと杖などついて、銀閣寺参道の坂道を上ってられました。

8.16護摩木2 8.16護摩木1

8.16護摩木3 8.16大文字の日

護摩木というのは薄っぺらい合板(1枚300円)なんですが、ほかに松割り木
(1本400円)という薪のような護摩木もあります。 女の子が一生懸命
松割り木に書いてました。 なんて書いたのかな? 普通は「為○○家
先祖代々供養 名前・年齢」とか「○○家 家内安全祈願」などと書きます。
ワタシは体調不良の母の代わりに、ウチのご先祖だけでなく、母の実家の
ご先祖の供養、一家の家内安全、姪の学業成就を祈願してきました。

8.16大文字山 8.16哲学の道

夏の哲学の道。 繁茂した緑のエネルギーに圧倒されそう。 疎水の中には
大きな鯉が泳いでました。 鯉なんて以前はいなかったのに、いつのまに?

帰りにおつかいをしたら、荷物が重くてさらに大汗をかきました。 初めて
買った日傘をさしてみたのですが、慣れないので煩わしい…でも、帽子だけ
では近頃の強烈な陽ざしはさえぎれないので、ついに日傘デビュー。
Category: 日々の記録

大型書店だけれど

暑い、暑い、暑いよお~。 連日暑くて寝られない。 言っても仕方ないから
言わないでおこうと思うのですが、つい言ってしまいます。 昨日はひさびさに
三条のジュンク堂へ行ってきましたが、街中はアスファルトの照り返しで
めまいがしそうなほど。 観光客らしきおじさんは、凍ったペットボトルに
頬ずりという異様な格好のまま、目はうつろな状態で河原町通りを夢遊病者の
ようにふらふら歩いてました。 こんなクソ暑いときに観光して楽しいんだろうか?
ここで生活している地元の人間は、どこか涼しいところへ逃げ出したいと切望して
いるというのに。 今日も異様に暑くて、今も南向きの自室は熱がこもって
酷暑です。 とりあえず、仕事を納めたので少しは寝やすいかな。

昨日のジュンク堂は探していた本のほとんどがみつからず、店内を長時間
うろうろしてもピンとくる本にも出会えず、空振りでした。 といいつつも、
絵本2冊とカポーティの文庫本「冷血」と「草の竪琴」を購入したんだけど。
BALビルのジュンク堂へ行くたび、丸善とブックファーストがあった頃を
懐かしむワタシ。 本屋さんの店頭で何気なく手にとった本がおもしろいと
とてもうれしいんだけど、ジュンク堂ではそういうことがないんです。
こんなこと、ワタシだけ? 丸善の翻訳書の棚は大きくはなかったのに、
書評も何も知らずに手にとったらステキな本だったということがたびたび
あったのに。 本屋さんの魅力は、やっぱり本の冊数だけではなくて、
セレクトしている感覚によるところが大きいのですね。 仕方なく(?)
長期温存してあった「彼方なる歌に耳を澄ませよ」を読みはじめました。

8.15大文字

今日ベランダから大文字山を見ると、大の字のところに白いテントが
見えました。 明日の送り火のため、火床の用意も準備万端かな。 こんな
暑さの中、護摩木を担ぎあげるボランティアのみなさん、ほんとうにお疲れさま。
明日は護摩木を書きに、午前中に銀閣寺門前まで行かなくては。
Category: 日々の記録

心もカラダもバテ気味

母の体調がやや安定して、それと同時に仕事のめどがついたら、ホッとして
一気に夏バテ。 最近、ワタシの周囲で健康や仕事や家庭…みんないろいろ
深い悩みを抱えていて、それぞれに「こうすればいい」という正解なんて
なくて。 ワタシにとって大切な人たちが傷ついているのが、とても辛いです。
ワタシ自身も、母の体調不良のため家事をすべてしなくてはならず、なかなか
家を空けられず、連日の35℃超えの暑さだけでもイライラ。 仕事の資料を
探しがてら、街中の大きな本屋さんへ行きたいのに行けなくてイライラ…。
たまにはワハハと大笑いしたいなあ。

みたかった映画「サージェントペッパー、ぼくの友だち」は打ち切りになって、
「ハイジ」も吹き替え版がほとんどで、夕方からの字幕版では夕食のしたくに
間に合わないから、このまま見送りになりそう(涙)。 「ココシリ」は中国の
チベット問題に絡むからか、京都では上映がなかったし…ガッカリ。 ほかに
「これ観たい!」と思える映画がないなと思っていたら、ありました!
狩人と犬、最後の旅」 これ観たい! 大自然の映像&ダメ犬。 ワタシの
心の琴線に触れる2大要素が入っている上、映像が涼しそう(笑) 避暑に
なるかも。

8.13狩人と犬

さっそく、上の画像を壁紙にしました(少し前までは「草原の少女ナンサ」
でした)。 いや~パソコンを開くたびに気分いいなあ。
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NHK「プロフェッショナル」

こんばんは。 今日は締切にちゃんと仕事を納めて、やさぐれずにビールを
飲んでます(笑) まだまだ他の仕事があるけど、ひとつでも終わってホッと
ひと息。 でも、発注者があとからウジャウジャ文句をつけるらしいので、
ちょっと気が重いです。 現場に同行するディレクターは、少なくとも現場での
ワタシの応対がお気に召したようで、また次の依頼が来ましたが…その上で
あーだこーだといちゃもんだけつける方の気に入るかどうかは未知数。

ちょっとホッとして、NHKの番組「プロフェッショナル」をみるともなくみました。
ヒットした「プロジェクトX」の後番組で、内容があんまり変わりばえしない
ことが多く、たいして興味はないのですが、ニュースの続きにときどき
なんとなくみています。 今回の放送は逆境克服法をテーマに、これまでの
番組を再編集したもの。 脳科学的なコメントは相変わらず抽象的で
「で? それがどうしたの?」という感じでした。 素人の目には科学的
というより哲学的な言葉に思えるんですが、どのあたりが科学的なのかしら?

興味深かったのはスガシカオのインタビュー。 まるっきり興味なかったけど
彼のエピソードは心に響きました。 スランプを克服するには、1曲をパッと
作ろうとするんじゃなくて、いいアイディアが浮かばなくても、たとえ1日に
ワンフレーズだけでも作る、それしか前に進む方法はないのだ、と。
インタビューの後で歌詞を見ながら曲を聴いたらジンときました。 ワタシは
音楽を作っているわけではないけれど、仕事でずっとスランプが続いている
気がしていて、以前のように事前にじっくり構成を練って全体が見通せるように
なってから仕事にかかることが困難になってしまい、そんな自分をふがいなく
感じています。 それでも仕事はしなくてはいけないわけで、結局、思いつきの
断片でもいいからパソコン画面に並べて、それをつないだり消したりしながら
「何か」が見えてくるまでひたすらこねくり回すしかなくて。 スガシカオ
のようなメジャーな存在でも(次元は違うのでしょうが)同じようなことを
やっているのだと知ったら、ずいぶん気が楽になりました。

「プロフェッショナル」はときどきしかみていないけれど、これまでの放送で
一番おもしろかったのは羽生善治の回。 若くして成功した羽生が、職業人
として将棋に向かう姿勢は非常に興味深くて、一緒に見ていた両親も感銘を
受けて、羽生の言葉をメモしていました(笑) ただの苦労話とはまったく
違う内容だったのがよかったのかも。 ひとりきりで仕事に立ち向かう、
誰にも助けてもらうことはできない、そういう意味で羽生こそ孤高の人だな
と思いました。

8.10ホオズキ

ひさびさに庭の植物の写真です。 以前、柔らかな緑だったほおずきが
こんなに赤く色づきました。 お盆のお墓参りに持っていこう。
Category: 日々の記録

ひそかな楽しみ

こんばんは。 仕事がはかどらず、やさぐれてビールを飲んでいるvogelです。
もうこんなときはビール飲んで寝ちゃえ。 ぐっすり眠れば、なんかいい
アイディアが出るかもしれない、などと苦しい言い訳を自分にして。 締切は
木曜日。 でも、それって木曜の朝一番じゃないよね?(汗)

冷房は嫌いだけれど、36℃とか37℃が連日だと冷房を入れなくては、生活
できないし、仕事なんてするどころじゃない。 で、我が家で唯一冷房している
リビングでPCに向かって1日中仕事。 すると、ヒマな父は高校野球とか
オシムジャパンの初戦とか、気になるテレビを横でずっと見ているわけです。
ほんとうに集中しているとテレビがついていても気にならない体質なので
かまわないのですが、ときどきフッとテレビ画面を見たときに気になるのが
選手の名前。 特に高校野球だと全国から出場しているから、変わった名前が
たくさん見られて実は楽しい。 試合の流れは分からないけど、「え、こんな
姓があるの!」と驚くこともたびたびです。

本日の収穫は京都府福知山の小猿くん!! ビックリ。 妙にかわいい響き
だな。 「こざる、こざる」と夕食の支度をしながら、ひとりでつぶやいて
喜んでました。 病院や銀行へ行ったら、「こざるさま~」と呼ばれてるのね、
むふふ。 本人はいろいろ葛藤がありそうな名前だけど。 母によると滋賀の
選手には「ぬが」くんがいたそうです。 漢字で書くと「奴賀」。 かわってる。
ときどき、テレビに出てくる変わった姓を全部書き留めておいたら楽しいな
と考えるワタシは、図書館にある姓名辞典が本気で欲しかったりします。
日本ほど姓にバラエティがある国も少ないんじゃないかしら。 いや、他国を
知らないからなんともいえないけどね。

そうそう、オシムジャパン勝ちましたね。 三都主が代表入りしたことに
驚いたけど、その三都主が2点も入れるとは! それも、今までみたいに
ゴール前でボールをもちすぎずに蹴りこんで。 ワンタッチでボールを回せ
と指導したオシム効果がもう出たのか?
Category: 日々の記録

ご心配をおかけしました

母のことでご心配いただいた皆様、ほんとうにありがとうございました。
今朝、お医者さんへ付き添って行ってきました。 お医者さんで5時間…
正直、疲れました。 でも、やはり薬の副作用だったことがハッキリして
そのことをきちんとお医者さんから説明していただいて、パニックになって
いた母も、ようやく気分的に落ち着いたようです。 今夜はちゃんと眠れる
みたいでひと安心。 ワタシもこれでゆっくり眠れます。 帰宅後、疲れ
果てて、ソファーで昼寝しちゃったんですけどね(笑) それにしても、
脳の神経に作用するお薬ってコワイですね。 ちょっとした震えを止めたくて
飲んだ弱いお薬で、あんなに精神的に追い詰められるとは。 年寄りなので、
お医者さんと話していても的外れだったり、お医者さんが言うことをちゃんと
聞いていなかったりするみたいだ、ということが今回一緒に行ってみて
よく分かりました。 これから、いつも付き添うべきなんだろうか(憂鬱)。

さ、明日は気合いを入れて集中して仕事を片付けなくては。 そうそう、
講談社の編集者が27歳で年収1200万円という記事をネットで見てしまいました。
うっすら気づいてたけど、いまさらハッキリ知りたくなかったよ…。 下請け
どころか孫請けだか曾孫請けだかわからないワタシはいったいなんなのよッ!
人間扱いされてない(涙)。

8.7夕空

夕食の支度にかかろうとして空を見たら、この季節にしては透明感があって
思わずベランダへ出てパチリ。 母の騒ぎで気がつかないうちに、台風が
接近しているそうですね。 季節外れの台風に水害などないといいのですが。
ツバメはどこで大風をやり過ごすのかな。
Category: 日々の記録

お盆の行事

今朝は6時に起きて、お盆のお参りに行ってきました。 朝の7時はまだ
東山から朝日が昇っていないので、思いのほか空気がひんやり。
ひさびさの早起きは気持ちよかった(毎朝、早起きすればいいんだけど)。
わが家のお墓があるお寺は京都でもわりと大きなお寺で、本山と塔頭の
お坊さまが10数人で読経しながら、墓地の隅々まで歩いて回られる行事が
毎年お盆にあります。 母の体調が悪いので、今年は父とふたり。 お寺は
観光寺院ではないため、境内が静かでなかなかいい感じです。 写真を
撮りたいところでしたが、母の具合が気になるので用事が済んだら、すぐに
帰宅。 昨日よりは元気そうでよかったけど、気分が突然悪くなるらしく、
一日中しんどそうでした。 年寄りなので、気が弱くなっているのがとても
心配です。

日中は37℃あったとか。 どおりで洗濯物を干しているだけで焦げそうでした。
仕事は母のことで集中できず(というのは、ただの言い訳)ダラダラ。
母は明日早起きして、先日からみてもらっているお医者さんへ行くというので、
ひと安心して寝られるかな…と思っていた矢先、さっきものすごいうなり声を
あげたので仰天! 嫌な夢をみたと言っていたけれど、ワタシは母があのまま
どうかなってしまうのかと正直思いました…なんか不安。 寝にくいなあ。
Category: 日々の記録

理数系人間が「フェルマーの最終定理」を読むと

完璧文系のワタシがむさぼり読んでいる姿をみて、骨の髄まで理数系の父も
読みたくなったサイモン・シンの「フェルマーの最終定理」。 やはりとても
おもしろかったようで一気読みしてました。 「感想は?」と尋ねたところ、
最大の驚きは「数学があれほど嫌いだった娘が、どうしてこの本をそれほど
興味深く読めるのか?」だったそうです。 「ほんとにおもしろかったか?」と
何度も何度も訊かれました(笑) そして父なりの結論は「やっぱり、ウチの
娘は変わっている」ということらしい…。 「1+1=2」を理屈で分かろうとして
結局、算数の初歩で挫折した娘の存在は、理数系人間の父にとっても
ある意味挫折だったみたいです。 とにかく、理数系の父からすると
理数系の人が読んで楽しめるのは理解できるけれど、数学が分からない
人が読んで、いったいぜんたいどこの部分にそれほど感動するのか、
理解不能なんですね。

たった一つの問題に7年間もひとりきりで集中して考え続ける、ということは
理数系の父からみても、非常に深い感銘と尊敬の念を覚えることだったらしい。
いたく感動して、自分もなにやら古いボロボロのノートをどこかから引っぱり
だして、むかし解けなかった問題を解こうと計算してました。 わずか1日で
あきらめましたけど(笑) それでも理数系としての面目を保とうとしたのか、
「最後に載っていた補遺くらいなら、ほとんど分かるな」と、どこか自慢げに
ひとりごとのようなふりをしながら大きな声で言ってました…。 お父さま、
そんなもの、文系のワタシは理解する気もないし読む気もなかったわよ、
もちろん。 さて「フェルマーの最終定理」を読み終わった父は、早速
サイモン・シンの最新刊「ビッグバン」を本屋さんに買いにいって、文庫の
棚ばかり探して手ぶらで帰ってきました。 「え、アレは単行本か?」と
ガッカリ。 そのうち耐えきれずに単行本を買ってくる気配が。 新潮社の
思うつぼにはまってるな。 ふふふ…そして、ワタシの思うつぼ!

8.5足長さん

今日は母の具合がさらに悪くて、一日中救急に行くとか行かないとか。
どうもお医者さんに処方された新しい薬が合ってないみたい。 一昨日から
「もう一度、お医者さんに相談に行ったら?」とすすめていたのに、土曜日
の午後になって病院が閉まってから「気分が悪い」と言い出すし…今夜は
ちゃんと眠れるかな。 明日は少しは気分よくなるといいんだけど。
来週は仕事の締切が重なっているのに…こういうときに限って具合が悪く
なるのよね(泣)。 子どもと同じだな、たぶん。

「あっさりしたものが食べたい」と母が言うので、夕方、少し涼しくなって
から大急ぎで往復30分のスーパーまで買い物に。 大きな袋をぶら下げた
影をパチリ。 足が長いゾ。

暑い…それしか言えない

今日は暑かった。 バスを待っている数分でも、気が遠くなりそうなほどの
暑さでした。 京都の最高気温はほぼ平熱の36.2℃だったというけれど、
アスファルトの照り返しが強烈で体感温度はもっと高い。 仕事を終えた
午後4時過ぎ、四条大橋そばの電光掲示板に「38℃」と表示されていました。

はじめて訪ねた会社でちょっと楽しいビックリ体験。 会社の受付が若い
男性だったんです! 受付だけをしているわけではないのですが、入口
正面のカウンターで「いらっしゃいませ」と対応して、担当者に取り次ぎの
電話をしてくれました。 この会社は社長が女性で、跡継ぎもどうやら女性
らしい。 たぶん、それで業務内容に男女の区別がないのでしょう。 別に
受付が男性でも全然かまわないんじゃないかと思いましたよ。 こういう
会社がもっと増えてもいいのに。 その後のお仕事はいつもと勝手が少し
違っていて、緊張したため+暑さでグッタリ疲れましたが。

仕事が終わってから本屋さんへ立ち寄ろうと思っていたのに、暑さのあまり
手前のデパートに入って涼んだら、もう外を歩くのが嫌になって断念。
リンクさせてもらっている「P&M」のpiaaさんが書いてられた「落語百選」の
夏の巻が買いたかったんだけど。 先日のぞいた本屋さんは春夏秋冬のうち、
夏の巻だけなかった…やっぱり、みなさん考えることは同じなんですね。

近頃、母の具合があまりよくないのでデパ地下で食料を買い込み、帰宅後
大急ぎで夕食のしたくをしたら、熱中症気味なのか頭が痛くなりました。
おまけに、あまりの暑さで足にも汗をかくため、皮革のなめしの化学薬品に
アレルギーが起きて、水虫のようにかゆいし皮膚はボロボロになるし…
こんなに暑いのはイヤッ。

8.4赤い月

暑さでゆだったような赤い三日月が吉田山に沈みかけていました。
「しゃばけ」の続編「ぬしさまへ」を読み終わり、また理数系の父の
「フェルマーの最終定理」についての感想も書きたいのですが…疲れたので
今日はそろそろ寝ます。
Category: 日々の記録

家族の裏側にあるもの 角田光代「空中庭園」

好きじゃないのに気になる作家・角田光代。 「みどりの月」「対岸の彼女」
に続いて、3冊目は以前から読もうかどうしようか迷っていた「空中庭園」を
選びました。

読んでみたら、角田光代がなぜ「空中庭園」で直木賞がとれなかったのか、
とても不思議に思いました。 「空中庭園」が候補にあがりながら、結局、
角田光代はその後何回も落選した後に「対岸の彼女」で直木賞を受賞して
います。でも「空中庭園」の方が「対岸の彼女」より作品としての完成度は
高いです。 受賞作がいまひとつなのは、江國香織と同じパターンですね。

8.1空中庭園

郊外の団地に暮らす4人家族は「何も隠し事をしないこと」をモットーと
しているのに、実はそれぞれが大なり小なり、家族にはいえない秘密を
抱えている。 家族一人ずつ+祖母+父の愛人の視点で語られる6つの短編を
つなぐことで、ごくごく平凡に見えた家族の裏側が少しずつあらわになって
いきます。 かなり重苦しい内容なのですが、現代の日常的な話し言葉で
淡々と語ることで、不思議な明るささえ漂ってくるのはやはり角田光代の
腕なのでしょう。 それにしても、この家族の母親とその母(=祖母)の
エピソードはすさまじい…。 えっ、このお母さんはこんなこと考えて
生活していたんだ!と読んでいて驚かされました。 ネタバレになるので
詳しくは書きませんが、冷え冷えとした娘(家族の中ではお母さん)の
心の内がコワイ。 著者を投影してみるのは意味がないのかもしれませんが、
でもコメントなどを聞いていると、カクタさんはお母さんに対してすごく
根深い何かを抱えていそう。 そんなことはさておき、「空中庭園」は
カクタさんらしい毒を含んだ小説でありながら、内容だけでなく技巧的にも
読者を楽しませる要素をもっていて、さらにラストで読者を落ち込んだ気分の
まま放置したりしない親切な作品。 今まで読んだカクタ作品では一番の
おすすめです。


今日は入院している友だちが電話で元気な声を聞かせてくれて、ほんとうに
ホッとしました。 Bさん、焦らずゆっくり養生してくださいね!
明日は朝から出かけるので、そろそろ寝なくては。 明日も35℃だなんて
天気予報を聞いただけで、げんなり。
Theme: 読書メモ | Genre: 本・雑誌
Category: 角田光代

消えてしまった

最近、暑くて娯楽がない毎日で、本を読むしか楽しみがありません。
梅雨明けしたというのに、あまりスッキリ晴れるわけでもなく、むしむしと
暑いです。 東京は最高気温が30℃を下回ったとか、羨ましいなあ。

角田光代の「空中庭園」について書きかけたところで電話がかかって、
保存したつもりだったのにすっかり消えていてしまいました(泣)。
ブログをこれほど書くのなら、「自分の仕事」をしろ、と。
ハイ、そのとおりです。 先のばしばかりしていては何も生まれません。
わかってるんです…意志が弱いんです、ゴメンナサイ。

今から書き直す元気がないので、また明日にでも。 それにしても、
角田光代って好きじゃないのに気になる作家です。 今日も本屋さんで
角田光代特集の雑誌をみつけて、買おうかやめようかさんざん迷いました。
これほど気になるのはなぜなのかしら? 書いた文章+彼女のたたずまいの
相乗効果かな? 話すのが苦手そうな、あのとつとつとした独特の話し方と、
善良そうな草食動物系の顔つきと、書いている内容のアンバランスさが
気になる原因なのかもしれません。 あんなに毒がある小説を書くようには
見えないんですもの。
 
8.1ツバメ

この2、3日、ツバメがとっても賑やかです。 巣立ちした子どもたちの
点呼でもしてるのかな。 電線にとまっている姿はちょうど音符みたいで、
とっても愛らしい。 みんな元気に旅立てますように。
Category: 日々の記録