オースター版「我が輩は犬である」 ポール・オースター「ティンブクトゥ」

一時、集中して読んでいたポール・オースターですが、最近はすっかり
ご無沙汰していました。 オースターとの出会いは何気なく手にとった
「孤独の発明」。 そこに描かれていたのは胸がえぐられるような孤独感で、
そのあまりの孤独感にだらだら涙しながら読んだ記憶があります。 でも、
絶望に放置されるわけではない独特の透明感にひかれて、次々に読んで
みたものの、ワタシの胸に響いた「切実さ」がだんだん薄れてきたように
感じ、近頃では新刊に手を伸ばすこともなくなって…。

10.29ティンブクトゥ

ところが、本屋さんでこの表紙を見たら、犬好き(特にしょぼくれ犬が好き)
のワタシはお財布の中身がお寒いのに衝動買いしてしまいました。 表紙の
感じが違ったら、買っていなかったと思います。 新潮社にやられた(笑)

ご主人のウィリーとさすらいの旅を続けてきた犬=ミスター・ボーンズが
この本の主人公です。 ウィリーとともに過ごした貧しいけれど楽しい日々、
その後に待ち受けていたのはひとりぼっちで行くあてもない野良犬の
生活。 さまざまな人との出会いを経て、ミスター・ボーンズが最後に
選んだのは…。

犬の視点で人間の社会や生き方を描いた作品です。 重いテーマではなく、
オースターらしい都会的なセンスでサラリと軽く書いた小品といったところ。
どういう生き方を望むのかという問いには、やっぱりワタシもミスター・
ボーンズと同類かも、犬なら同じような選択をするかも…などと考えつつ
読み終わりました。 風刺的・戯画的な意図もあるようですが、単純に
犬の視点で読んでも楽しめる内容です。 ミスター・ボーンズが不必要に
賢くなく、ご主人が与えてくれた知識しか持ち得ない飼い犬の立場から
突然放りだされて、犬なりにあれこれ考えるんだけど少しずれていたり、
犬知恵(?)でしかなかったり、というところがなかなかいい味出してます。
やっぱり犬好きな人(動物好きな人)の方が楽しめるでしょうね。

飼い主のウィリーからは「ボンジー」(だったっけ?)と呼ばれているのに
自分では「ミスター・ボーンズ」と思っているあたりは、まさに「我が輩は
犬である」。 ひょっとしてオースターは夏目漱石をヒントにした??
(ワタシの勝手な解釈ですから気にしないでください) もう一つ気になった
のは題名の「ティンブクトゥ」って何? ネットで検索したら、アフリカの
国マリにある古代都市なんだとか。 欧米人にとっては、遠い遠い場所、
果てしなく遠くて決して到達できないような地というイメージらしいです。

10.29山吹の実 10.29マユミの実

ひだまりで黒くきらめいていたのは山吹の実。 右のは鳥の糞から勝手に
生えたらしいマユミと思われる実。 普通のマユミみたいに割れて中から
プランと実がたれ下がらないから別の木かも。 のび放題で実もマユミ
らしくないから伐採することになりました。 ごめんね。

宿題がたまっていく

やっと「聖の青春」の感想をアップしたけれど、そのあとに読んだ
ポール・オースターの「ティンブクトゥ」と土曜日にみた映画の感想を
と思いつつ、時間が足りません。 映画の方はあまりにもマイナーで
すぐにアップすると知り合いにこのブログがみつかってしまいそうだし
(数人の知り合いにしかブログについては伝えていないので)、少し
間をあけてから感想を書きます…て、別にこそこそ悪口書いてるわけ
じゃないんだけど。 あちこちに気を使うのが面倒だから内緒にして
おきたいわけです。 書きたいネタはいくらでもあるのに、それが消化
できず。 だんだん宿題がたまっていく夏休みの小学生みたい(笑)。
次は分厚い本「私の名は紅」を読む予定。 異様に読むスピードが遅い
ワタシはすぐには読み終わらないだろうし、あわてなくてもいいかな。
読むスピードが速いと、本代が今の何倍もかかりそうだから、遅読は
まんざら悪いことばかりでもなさそうです。

10.29ホトトギス

名残りのホトトギスが咲いていました。 ホトトギスらしい斑点がない
白い花も愛らしいな。 近頃、夜更けになると遠くから鹿の鳴き声(らしき
もの)が聞こえてきます。 ずっと昔からフクロウらしき鳴き声もたまに
聞こえる気がするけど、空耳かしら?
Category: 日々の記録

存在のすべてを将棋に賭けて 大崎善生「聖の青春」

「読書夜話」のぎんこさんにすすめていただいた大崎善生の「聖(さとし)の
青春」を読み終わりました。 幼少時代から重い腎臓病を患い、無理の
できない体を抱えながらも、ひたすら名人のタイトルを目指して将棋を
さし続けた村山聖(さとし)の短くも凝縮した一生をたどったノンフィクション
です。 その激しい生きざまを知り、読み終わってもしばし放心状態。
なかなかうまく言葉で表現することができず、あれこれ考えながら感想を
書いていたら、時間がかかりすぎて全部データが消えてしまいました。

10.27聖の青春

村山聖が将棋に出会ったのは、ほんの偶然。 病床で退屈する幼い息子の
気晴らしにと、父親が思いつきで将棋を教えたことがきっかけでした。
そのときから、ただ一途に将棋を追究する生活が始まり、中学生で奨励会入り。
親元を離れて師匠のアパートに住み込み、全身全霊をかけて将棋に向かう
生活を送り、名人への挑戦権獲得を目前にして病魔に倒れた村山は、29歳で
この世を去りました。 「聖の青春」は時系列で村山の一生を追い、構成と
してはとても地味なノンフィクションです。 「私」という筆者の視点を極力さけ、
感傷に浸ったり、不必要にドラマチックに盛りあげようとしなかったことで
かえって、村山聖と彼の師匠・森信雄に対する筆者の真摯な思いが伝わって
くる良質の作品です(先日みた映画「カポーティ」のトルーマン・カポーティ
とはえらい違いです)。 最後に村山の父親が書いている文章内に、村山聖が
自分の病気について書いた一文が引用されていたのですが、与えられた生を
精一杯生きぬく覚悟に涙しました。 病気になったことの恨みつらみなど
みじんもない姿勢が、将棋の強さにつながっていたのかもしれません。

村山と師匠の関係は本当にすばらしくて、でもあの組み合わせでなかったら、
どちらもまったく別の人生を歩んでいたことでしょう。 師匠は体調を崩した
弟子のためにパンツまで洗い、(病気のためもあって)身なりをかまわない
弟子の髪の毛を喜んで洗ってやる。 普通の師匠と弟子の関係だったら、
いくら弟子がかわいくてもそこまではしません。 まして、将棋などという
なにやら厳しそうな世界では…。 人と人の出会いの不思議さ、そして
人はひとりでは決して生きていけないもので、いつも誰かがほかの誰かの
支えになっているのだということを改めてしみじみ思いました。 村山に
とって師匠がこの世で最強の味方であるのと同時に、村山の存在が師匠の
人生を輝かせてもいたことに、読みながら何度もホロッ。 道ばたで倒れて
いた村山を将棋会館まで送り届けた近所の工業所のおじさんもすばらしい。

前に読んだ大崎善生「将棋の子」とくらべると構成や語り口が平板で、
ノンフィクション作品としてはあちらの方がうまい気がしました。 しかし、
ノンフィクションで一番重要なテーマや題材は「聖の青春」の方がびしっと
直球勝負しています。 このあたりは読む人の好みですね。 ワタシ個人は
どちらかといえば、偉大な人物よりも、脚光を浴びない人生に共鳴する部分が
あるようで「将棋の子」の方が心にどしんときました。 だって、村山聖は
ある意味やはり幸福だったと思います。 志した道でみごとに才能を開花させ
られたのですから。 本人はあともう少しだけ将棋をさしていたかったんでしょう
けれど。 ちなみに将棋に全然興味がない人でも、そういうこととは関係なく
興味深く読める本ですので、興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。
「将棋の子」を買おうかどうしようか迷っていたときに、この2冊を強力に
すすめてくださったぎんこさん、本当にありがとうございました! すすめて
もらわなければ、将棋の本なんて一生手にとらないままだったかも。


10.27ノコンギク

ノコンギク(野紺菊)が庭のあちこちで満開になりました。

10.27キノコ2

キノコは毎日いろんな形を見せていますが、そろそろ終わりのようです。

また消えた

ようやく大崎善生の「聖の青春」の感想を書き終えたと思ったら、時間が
かかりすぎたのか、バッサリ消えてしまいました(涙)。 あ~ん、いっぱい
書いたのに…FC2ブログって1時間くらい経つとタイムオーバーなの??
今日はジムで体操をしてきて、体がほぐれてねむねむ。 書き直す元気が
ありません。

10.25お茶の花

今年はお茶の花がいっぱい咲いています。 楚々としてかわいい花だな、と
思えるようになったのはつい最近のことです。
Category: 日々の記録

”書くことの罪深さ” 映画「カポーティ」

映画「カポーティ」は、時代の寵児として絶頂にあった作家トルーマン・
カポーティが「冷血」を執筆する過程に焦点を当てた作品です。 「冷血」
を読んでいなくても味わえるとは思いますが、「冷血」の題材となった
一家4人惨殺事件についてはごくごく簡単にしか紹介されないため、
そのあたりの疑問でモヤモヤするかもしれません。 ご一緒したTさんは
「冷血」を読んでられなかったので、事件の経過などがよく分からないこと
もあってか、途中で「この話はどこへ向かっていくの?」とちょっと眠くなり
かけたとか。 「冷血」を読んでから観たワタシは、ああ、こういう取材で
あの作品が書けたのか、と納得することが多かったです。

ニューヨークで、セレブたちと華やかで退廃的なパーティーに明け暮れる
カポーティは、すでに名声を誇る人気作家。 新聞の記事で、南部の静かな
田舎町で起きた凄惨な殺人事件に興味を持ち、旧友ネルをともなって取材を
することに。 今まで誰も書けなかったようなノンフィクションの傑作が書ける
と直感したカポーティは、事件の真相を知るために逮捕された犯人の1人に
接近していき、結局は自滅への道をたどってしまうことになる…。 筋を追う
映画ではなく、カポーティの苦悩に迫る内容です。

”傑作”を書くためなら、自分に信頼を寄せる犯人に平気で嘘をつき、
犯人の不幸な生い立ちと複雑な心に共鳴しながらも、本を仕上げるために
1日も早い死刑を望むカポーティ。 傑作を書くために魂まで売ってしまう
作家の業の深さが、この作品のテーマです。 「冷血」の淡々とした語り口
からは想像もつかないくらい、恐ろしい葛藤にあえぎながらカポーティは
膨大な原稿を書き続けたのですね。 「冷血」の中では、犯人に対して
ある程度の共感を持ちつつも非常に客観的な姿勢を崩していませんから、
執筆の背景を知って驚きました。 非情なカポーティに対して、同棲相手の
作家、旧友で作家のネル、担当編集者(あるいは出版社の社長なのか?)
からも、たしなめられたり厳しい言葉を浴びせらたり。 ノンフィクションを
書くことのむずかしさ、危うさを再認識させられました。 取材対象との
距離の取り方は本当にむずかしいものなんですね。 でもなによりも、
書かずにはいられない作家という人種の罪深さに慄然とさせられました。

主演のフィリップ・シーモア・ホフマンの好演はもとより、カポーティの
幼なじみで「男より男らしい女友だち」であるネルがとても素敵でした。
物静かで知的で強くて、カポーティをたぶん一番理解しているネルについて
もっと知りたくなりました。 彼女が書いた「アラバマ物語」って、どんな
作品だったんだろう? やっぱりカポーティの伝記も読みたくなってきた。
あ~あ、新潮社の思うつぼ(笑) 

10.14貴船菊

庭ではノコンギクが咲き始めました。
「聖の青春」を読み終えたら、いろいろ思うことがあって昨夜は寝つかれず
今日はねむねむ状態で仕事(汗)。 本の感想はまた後日に。
Category: 映画

雨音を聞きながら

とてもひさしぶりに今日は雨ふりの一日。 雨の日は気持ちまで薄暗くなる
ようで、あんまり好きではないのだけれど、晴れが続くとたまにはこういう
しっとりと落ち着いた雨もいいものだと思えます。 勝手なものですね。

「気分が悪い」といいながらも庭仕事の用具を整理したがる母を手伝って
庭でうろうろしているうちに、すぐにお昼。 午後から静かに降り出した
雨音を聞きながら、机に向かって「ワタシは、これからどこへ向かって
仕事をしていくのか?」なんていう意味のない自問を繰り返して、あれこれ
ボーッと考えているうちにあっというまに薄暗くなってしまいました。
安定した生活に背を向けたまま、だんだん歳をとっていくとどういうことに
なるのか…想像すると怖い。 ホラー映画よりずっと怖い(ホラーなんて
小説読むのも映画観るのもまっぴらだけど)。 怖いけど、今までも
小さな分岐点にさしかかるたびに、今のような方向への人生を選びとって
きたのは自分なのだから仕方がないなあ。 あちこちで頭をぶつけながらも
こうしか生きられないワタシ。 イタリアへ留学した姪からは元気でやって
いるというメールが届き、最終目標=専業主婦宣言をしている真ん中の姪から
就職活動についての相談を受けて、電話でひさしぶりに姪と1時間以上話す。
ついこの間までワタシが右往左往していた人生の分岐点に、今は姪たちが
立っていることに気づきました。 世代交代の時期なのに、相変わらず
どこへ向かって行ってるのか分からないままの自分がとても滑稽に思えたり
しました。


10.23ザクロの実

ザクロの木を見上げたら、ずっとずっと上の方にまだ実がありました。
これは小鳥たちのお食事用。

10.23キノコ1 10.23キノコ2

昨日のキノコは、一日でこんなふうになりました。 右のぺったんこな
キノコは笠が開かないまま。 こういうものなんですね。 よーく見ると、
笠に穴が開いて中にブツブツが…うわぁ~ますます気持ち悪い!
Category: 日々の記録

どうして人気? ルーブル美術館展

前売りチケットを買ったのに、なかなか行けなかった京都美術館の
「ルーブル美術館展」に昨日やっと行けました。 平日の午前中なら空いてる
だろうと期待して10時30分に到着。 ところが、バスの団体さんが入館した
直後だったらしく、会場内はかなり混んでました。 ガッカリ。 今回の展覧会
はギリシア彫刻ばかりなのに、どーしてこんなに人気があるの?? やっぱり
ルーブル美術館はブランドだからかな。 「ダヴィンチ・コード」の影響もある?
ギリシア彫刻って、日本人にとってはものすごくマイナーなジャンルだと思う
のに、あまりの人にビックリしました。  もっとがらんと人影のないような
空間で見たかったなあ。

10.21ルーブル美術館展

展示内容はう~む…なんか物足りない感が残りました。 ギリシアが好きで、
今までにもギリシア彫刻の傑作を間近で心ゆくまで鑑賞したことがあるからかな。
展示数も思ったよりも少なかった(疲れない程度ともいえるけど)。
気になったのは展示品の解説。 タイトルが日本人には不親切なのでは。
年配の男性が会場で電子辞書を使っていて、係員の人に使わないように
注意されているところに通りかかって聞いていたら、おじさんの言い分は
もっともだと思いました。 おじさん曰く「だって、カタカナばっかりで、私みたいな
モノ知らずにはわからんのですよ。たとえば、このヘラってなんです?」
ヘラは主神ゼウスの奥さんで、女神の中で一番高い地位にあると知らないと
確かに彫刻の意味が分からない。 ギリシアの神さまの家系図みたいな図は
片隅にあったけど、予備知識がない人が覚えられるはずがないと主催者は
考えもしなかったのだろうか。 このおじさんは今回の展覧会の目玉である
「アフロディテ」が美の女神だとも、「ヴィーナス」と同義語だとも気づいて
いないかもしれない。 たとえば作品タイトルを「アレス」だけにしないで
せめて「軍神アレス」とすれば、少しは雰囲気が伝わるのになあ…と内心
ぶつぶつ。 電子辞書を使えなくて困惑顔のおじさんに深く同情しました。

図録は値段と厚みの両方の意味から我慢。 ポストカード数枚とクリアファイル
だけ買いました。 上の写真左下に写っている軍神アレスが、今回の展覧会で
一番のお気に入り。 アレスの上のおじいさん(?)は哲学者ソクラテス。
ブロンズの小さなニケをみて疑問に思ったのは、いつ頃から女神に翼をつける
表現になったのか? ギリシア彫刻では翼のある女神像はあんまり見かけない
のだけれど。

10.21ギリシア土産

こちらは20年近く前に、ギリシアをひとり旅したときに買ったチープなお土産。
右は太陽神アポロンかな。 20年近く、ずっとワタシの机の上にいる男前(笑)
ギリシア史を専攻したというのに、ギリシア語もわからずギリシア文字も読めず、
わけのわからないような田舎を旅した、若くて無鉄砲な自分が懐かしいなあ。
今度はギリシア北部へ遺跡を見にいきたい(かなり本気)。

10.21ピラカンサ

庭ではピラカンサが真っ赤に色づきました。
今朝、お医者さんへ行く母に「家守綺譚」を貸したら、ものすごく喜んで、
帰っても熱心に読んでます。 冒頭を読んだだけで「うちの庭とほとんど
同じだ」と思ったそうです。 やっぱりね。
Category: 展覧会

手作りしたいけど

今日は一日中晴れ渡った秋空で、気持ちのいい日でした。 百万遍の手作り市
に今月こそ行こうと思っていたけれど、人が多そうなのでやめました。 財布の
紐がゆるむ危ないスポットでもあるし。 重度金欠症のワタシがいま買わなくては
いけないのは、仕事にも着られる「ちゃんとした服」&第2の皮膚と化している
ジーンズ。 ヨレヨレになるまで愛用したパンツとジーンズを処分したため、
買わざるを得ない状況で、今日は街中に買い物に行こうと決めていたのに、
午前中、お寺に出かけた母が「観光シーズンになったからか、道路がものすごく
混んでいた」と言うので、あっさり断念。 買いこんだままほとんど何も刺して
いないクロスステッチの雑誌を眺め、布を広げて、あれこれ妄想をふくらませて
作った気になっておりました(笑)。 今年は編み物もしたいなあ。 でも始めると
止められなくなる困った性格なので、仕事が手につかなくなることが心配。
SOHOはこういう場合、自分をちゃんと規制するのがたいへんです。

そういえば「週3日常駐して欲しい」という仕事のオーダーをもらったまま、
うやむやになってるなあ。 明日、ちゃんと断りの電話をしなくては。
ずっと安定した職業について欲しそうだった両親からも「あんたは、そんな
ことがしたくて、今までこの仕事してきたのか?」と言われました。
やっぱり、ひとつの職場に常駐して、狭い世界に閉じこもる生活は向いてない。
いろんな人に会って、いろんな刺激をもらって、未知の世界に踏み込むのが
今の仕事の醍醐味なので。 だいたい常駐するなら、以前の職場にまもなく
欠員が出るから、どうせ勤めるならそっちへ行くなあ…いや、行かないけどね。

10.15黄色の花

庭にポツポツ黄色の花が咲いています。 母も植えた覚えがない花。 誰かから
もらった植物の土について来たのかしら。 なんていう花なんだろう?
今年は柿の実が驚くほどいっぱいなっています。 毎年熟れる前に落ちてしまう
のに、今年は枝が重くて枝垂れるほど実っています。 柿もザクロも、祖父が
戦争中の食糧難の時代に植えたもの。 ずいぶん老木です。 毎日、いろんな
小鳥が来て、柿やザクロの木でそれはそれは楽しそうにさえずっています。
もうすぐ食べ頃だね…なんて、言ってるのかな。

10.15柿の実

そういえば「家守綺譚」の中に、サルスベリの木に猿がいたというくだりが
ありました。 柿の実が熟れたら、また猿が来るかも。 ちょっと期待する
ような、怖いような。 どうせなら、サルスベリの木に座っていて欲しいな。
Category: 日々の記録

読み終わりたくなかった本 梨木香歩「家守綺譚」

梨木香歩は以前に「西の魔女が死んだ」を読んだのですが、いまひとつ好みに
合わず、「この人はもういいかな」と思っておりました。 単行本で「家守綺譚
(いえもりきたん)」が出たときは少し気になりましたが、買うところまでは
いかず。 最近、文庫本化されたので、ついに手にとりました。 読み終わって
ああ、もっと早く読めばよかったと後悔。 ずーっと読み続けていたい、と
本気で思ってしまうほど素敵な世界でした。

10.12家守綺譚

亡くなった親友の実家を預かることになった物書きの卵=綿貫征四郎が、
庭の植物や迷い犬、タヌキ、異界から時々ふっと戻ってくる親友などと、
ごく自然に交流をしながら過ごす日々…う~む、こう説明するとなんか陳腐
なんですけど、ほんとうにとってもとっても繊細な日本の四季と日本語に
くるまれて、心地よくたゆたう感覚に全身でどっぷり浸りました。 ちょっと
古めかしくて端正な日本語が、明治か大正頃らしき少し前の時代の雰囲気を
醸し出していて、でも某芥川賞作家の擬古体(でしたっけ?)のような
嫌らしいこむずかしさとは無縁の、不思議な均衡を保っている文体も素敵です。

遊びに来ていた従妹に「いま、これを読んでるんだけどおもしろいよお」と
見せたら、目次を眺めて従妹は一言「vogelちゃん、好きそうだねえ。目次に
並んでいる植物の名前を見ただけで分かるわ」。 そう指摘されるまで気が
つかなかったけど、そういえば章のタイトルとなっている植物の半分以上、
ウチに庭にあるんですよね。 サルスベリ、都わすれ、ドクダミ、白木蓮
(ウチのは白じゃないけど)、木槿(ムクゲ)、紅葉(植物名じゃないが)、
ススキ、ホトトギス、野菊、サザンカ、リュウノヒゲ、南天、ふきのとう、
貝母(ばいも)、山椒、桜。 ブログにもたびたび登場している植物ばかり。

10.14ホトトギス

いま庭では、繁茂したホトトギスがいっぱい咲いています。 昔はあんまり
好きじゃなかったけど、和の花の趣が少しずつ分かる年齢になってきたみたい。
野草っぽい風情が、立派な花を咲かせる園芸品種の美々しさとひと味違って
好ましく思えるようになりました。 庭に出て季節の花を眺めて写真を撮る、
あとは家でこつこつ仕事…あれ、主人公の綿貫征四郎の生活とほとんど
同じじゃないの? ひょっとしてワタシの物語なのでは…なんて、あつかまし
すぎるでしょうか(笑) 普通の人はこの本の世界に「失われてしまった
古き良き時代」を感じるようですが、そのまんま生きてる人もいます、ここに。
庭にゴローさえいたら完璧なのになあ。 犬のゴローがまたいいんですよ。
犬好きにはたまりません。 ゴローみたいな雑種犬(たぶん)がほしいなあ。

実は舞台になっている京都の山科、疎水の近くに祖母の家があったので、
疎水べりや毘沙門堂あたりを歩いている感じとか、夜汽車の汽笛が遠くに
聞こえる感じとか、タヌキがお参りに行った狸谷不動尊(ウチの近所)とか
個人的な思い入れも強いです。 あまりにも気に入ったので単行本も入手
するつもり。 これから何度も何度も読み返したくなると思います。

静かな秋の夜、あるいは雨に降りこめられた薄暗い日に一編ずつゆっくり
味わいながら読んでいきたい本です。 しばらく、現実の世界に戻って来たく
なくなるかもしれません。
Category: 梨木香歩

鴨川散歩と東林院「梵燈のあかりに親しむ会」

今日は朝から澄みわたった青空。 すがすがしい秋の空気を胸一杯に
吸いたくて、午後からジムへ出かけました。 今度のジムは鴨川沿いにあって
自転車こぎしながら鴨川と比叡山が見えるので、お天気がいいとよけい行きたく
なります。 ジムでは初体験のヨガ+太極拳+バレエ+α のような体操に参加。
ゆっくりした動きだけなのに驚くほど汗が出て、いつも前かがみの背筋がグッと
伸びて、気持ちのいい疲労感。 ひさびさに体を思い切り伸ばした感覚で
満足しました。 お天気があんまりよくて、まっすぐ帰るのがもったいない気が
して、丸太町から今出川まで鴨川に沿って歩くことに。

10.13鴨川1

丸太町橋から眺めた鴨川。 空の青さを映して、とってもきれい。
遠くに見える、幾重にも連なっている蒼い山影が北山。 標高の高い山は
ほとんどないけれど、山深い感じ。 鴨川から眺める北山が特に好き。

10.13鴨川2

白鷺が何羽もいました。 ずいぶん眺めていたけれど、魚をキャッチした
形跡はナシ。 一日に何匹くらい食べているんだろう?

10.13鴨川3

こうやって撮ると、ちょっとヨーロッパを思わせる光景。 欧米人の観光客は
歩くのが好きだからか、何組もすれ違いました。 日本人はほとんど地元民。
観光客らしき人が歩いているのを見かけることはありません。 京都市内は
家が建て込んでいるから、こんなに広々とした風景は鴨川べりでしか遭遇
できません。 観光の合間に、京都人のオアシス=鴨川を散歩して、プチ京都人
体験してみたらいいのになあ…と常々思っていますが、観光客のみなさん、
お買い物に忙しいのかしら? 逆に、地元民がボーッとなごんでいる空間を
荒らされたくない気もするけれど。


招待券をいただいていたので、夜は母と一緒に妙心寺塔頭の東林院へ。
今週末まで「梵燈のあかりに親しむ会」が開かれています。

10.13東林院

ろうそくの灯りがちらちらと揺らいで、ぼんやり眺めていると心が静かに
なっていくようです。 午後7時頃に行ったのですが、思ったより空いていて
ゆったり眺められました。 派手な演出がなくて落ち着きます。 ただし、
お出かけの際は、ちゃんと妙心寺内の地図を把握してから行きましょう。
大きなお寺の中は、夜はほとんど真っ暗。 場所が分からないと、かなり
怖いですよ。 ひとりだったら、ワタシはとても行く気になれません。
(東林院の中は怖くないですけどね…念のため)
Category: 日々の記録

詩的で繊細な世界 カポーティ「草の竪琴」

トルーマン・カポーティの「冷血」を買ったときに、なんとなくついでに
買ったのが「草の竪琴」でした。 「冷血」を最初に読んでしまったため
いわゆる「カポーティらしさ」がどういうものなのか、かえって興味を
持って読みました。

10.12草の竪琴

読んだ感想は「なるほど」。 噂にたがわず、とっても繊細な精神世界です。
世の中の輪郭がまだ明確につかみきれていない、少しずつ世間というものが
分かりつつある年齢の少年の目を通して、奇跡のように美しくきらめいた
数日間のできごとが綴られています。 身寄りのない少年を引き取った遠縁の
ドリーとの、自然の中で経験した日々は夢のようにはかなくて切ない。
ストーリーとしての起伏に富んでいるわけでもないのにひきつけられるのは、
誰もが心に抱いている「大人になることで失われてしまった時代」への郷愁を
誘うから。 カポーティの本領はこういうところにあるんですね、きっと。

ただ、精神的にすれっからしになっているらしいワタシには心のど真ん中に
ドシンと来るほどではありませんでした。 どちらかといえば、おもしろく
読みながらも、どこか心の片隅では冷めた気持ちで「カポーティらしさ」を
分析しているようなところがあって。 もしかしたら、主人公が心を寄せる
ドリーが自分に似ているように思えて、それで気が散ってしまったのかも
しれません。 ドリーは60歳になっても浮世離れしていて、家事を切り盛り
しながら同時に、いまだに少女のような非現実的な世界に生きている女性。
しっかり者の妹がいて、金銭的なことなどはすべて妹まかせにしているん
です。 ワタシにしっかり者の妹がいたらこうなっていたかも…一昔前なら
こんな生き方をしていたかも…と妙なことを考えて身につまされてしまい
ました。

「冷血」だけでなく「冷血以前」の本が読めたので、そろそろ映画の
「カポーティ」を観にいこうかと思います。 あの映画は重いのかなあ。

10.11芙蓉

季節外れに白い芙蓉が花を咲かせました。 暑さが過ぎた後で見る、
咲きかけの姿がはかなげ。 他の蕾は咲けないかもしれません。
せっかく蕾をつけたのに、かわいそうに。

夏が過ぎた頃に 「落語百選・夏」「お江戸でござる」

落語はワタシにとって未知の世界。 一緒に仕事をしたことのある人で
非常に落語が好き、というか単なる「好き」を通り越して心酔するというか
陶酔している人が2人もいるんですが、2人とも落語のテープが(古い!)
すり切れるほど何度も何度もきいているようで、その人たちと話をすると
「一度くらいは落語もきいてみるべきかな」と思っていました。 でも、
舞台系の表現にはものすごく疎いもので、落語に接する機会がないまま。
そんなとき、P&M Blogのpiaaさんが書かれたレビューを読んで「落語百選」
を手にとってみる気になりました。

正直にいうと、落語は話芸だから読んでもおもしろさが伝わるとは思えない
と、「落語百選・夏」を読むまでは決めつけていました。 いや~この本は
スゴイですよ。 話し言葉そのままでト書きが一切なしなのに、ちゃんと
落語らしい味わいがあるんですから。 話し言葉をテープ起こししても
ぜんぜん意味が通じない、という経験をいつもしている身からすると、
ひたすら会話だけで、ちゃんと話が通じてしまうこと自体に驚きます。
落語はそういうものなのかもしれないけれど、でも会話だけで読ませるのは
本当にたいへんなこと。 やはり編者の落語に対する深い理解と強い
思い入れがなくてはとうてい書けない本だと思います。 読んでもおもしろい
落語とは驚きでした。

10.12落語百選

piaaさんと同じく、一番心に残ったのは「唐茄子屋」でした。 幽霊や
タヌキが日常に普通に顔を出す、のんびりとした江戸の空気もいい感じだし、
人情に厚いところも世知辛い現代人にはうらやましい限り。 江戸情緒に
浸れる一冊です。 ただ、少し前に読み終えていたとはいえ、夏が終わって
から読み終えたのだけが残念でした。

「落語百選」を買ったとき(=夏)、本屋さんでは「杉浦日向子キャンペーン」
(?)がされていたので、ついでに文庫本「お江戸でござる」も買いました。
NHKのバラエティ番組から杉浦日向子のコメントを活字化した本で、それなりに
江戸時代のうんちく満載で楽しいのですが、やはり杉浦日向子自身が書いた
一日江戸人の方が百倍よかったです。 もし、どちらも未読の方には
「一日江戸人」の方を強くおすすめします。 文章がすばらしいし、内容に
合ったイラストも豊富で、たっぷり楽しめます。 杉浦さんが亡くなられて
ああいう本に今後出会えないのかと思うと、とても残念です。
Category: 杉浦日向子

従妹とてくてく歩いた日

週末から今日まで、大学時代のクラブのOB会があったり、東京の従妹が
とってもひさしぶりに我が家に泊まりがけで遊びに来たり、仕事の細かい
作業をしたりで、ブログは更新できませんでしたが、毎日楽しく過ごして
おりました。

我が家に泊まっているとはいうものの、従妹とゆっくりおしゃべりしながら
一緒に京都の町をぶらぶら歩いたのは一日だけ。 そういっても、深夜まで
ふたりで毎晩おしゃべりしていたのだけれど(笑) 火曜日は澄み切った青空。
絶好のお散歩日和でした。

10.11一澤帆布 10.11知恩院三門

岡崎公園周辺を歩こうと、まずは知恩院方面へ。 ニュースで「一澤帆布が
営業を再開」(といっても、一澤帆布を全国ブランドに育て上げたオーナーは
一澤信三郎帆布にうつっているので、経営者は今までとは違う人)といって
いたので、興味津々で「一澤帆布vs一澤信三郎帆布」対立の構図を見学に。
残念ながら(?)一澤帆布の営業再開は10月16日からで、何を売っているのか
見られませんでしたが、一澤帆布の向かいにオープンした一澤信三郎帆布の
お店へ初めて入ってみました。 ワタシは昔から一澤帆布のカバンを欲しいと
思ったことはないので、お財布の紐がゆるまずやれやれ。 みなさん、なにやら
熱心に買い物をしておられましたが。 上左の看板、スゴイです。 従妹が
気がつきました。 一澤帆布の店の直前に一澤信三郎帆布の看板が。 奥に
写っているおじさんの頭上あたりに一澤帆布の看板が小さく写っています。
兄弟げんかはみっともないなあ。 お兄さん、いいかげんにあきらめれば
いいのに。 「一澤帆布の何がどうした??」と疑問の方はコチラをご参照
ください。
上右は知恩院の三門、巨大で圧倒されます。 観光客が少なめで静かです。

知恩院からは、昔ながらの風情が最近注目されている古川町商店街を通って
平安神宮へ。 ぬけるような青空に朱色の鳥居がとってもきれい。

10.11平安神宮鳥居 10.11平安神宮


岡崎公園付近は連休明けで、食事処は軒並みお休み。 やっと発見したお店で
冷やしゆばうどんを食べました。 普通のおそば屋さんだけど、おいしかった!

10.11ゆばうどん

細身美術館から東大路通りへ向かって西へ行ったところにある「たこえん」。
母曰く「おいしいけど時間がかかるから急いでいるときはおすすめしない」。

平安神宮からてくてく歩いて、哲学の道を北上して、夕食のおつかいをして
我が家までずっと歩きました。 哲学の道は夕方だったからか、観光客が
あまりいなくて、のんびり歩けました。

10.11狛ねずみ1 10.11狛ねずみ2

永観堂の少し北に位置する大豊神社の狛ねずみ。 「かわいい」と写真撮って
満足しちゃったけど、写真を後でよくよく見たら「縁結び」の祠の前!
ちゃんとお参りしておけばよかったな~と40代半ばでも後悔したりする(笑)

大学時代の後輩たちには「先輩をなんとかしてあげなくては」と真剣に
考えてもらい、東京へ遠征した暁には合コンを設定してくれるとか(笑)
後輩にまで心配してもらうなんて…よほどのぼんやり者だなあ、ワタシ。
そうそう、ベトナムへ旅行中の友達から「vogelさんの夢をみたんですぅ」と
電話がかかってきました。 なんでも、ワタシが海外にいる日本人と結婚して
どこか遠くの(欧米らしき)国へ行ってしまう…という内容だったそうです。
ワタシが同行しなくて、そんなに寂しかったのね。 女性にモテモテ、男性に
「なぜ結婚しないのか謎」と言われるワタシ。 どこがいけなくて、いまも
独り身なんでしょう? 誰か教えてください。
Category: 日々の記録

中秋の名月に咲く

こんばんは。 熱っぽいパソコンをなだめすかしながら、恐る恐る使って
いるような状態ですが、ひさしぶりに写真が取りこめました。 やれやれ。

今夜は中秋の名月。 関東から東北は激しい雨が降っているようですが、
関西はお昼過ぎに突然晴れてきて、夜にはきれいな月が煌々と照っていました。

10.6月下美人の蕾

ベランダでろくに世話もしていない月下美人が今ごろになって大きな蕾を
つけました。 上のような状態で2、3日止まっていましたが…6日の夕方、
いよいよ咲きそうな感じに。 中秋の名月を待っていたみたい。

10.6月下美人

みごとな月下美人が同時に3輪も咲きました。 一夜限りの花だから、部屋に
取りこんで、たっぷり眺めてやりました。 今も隣室からむせかえるような
甘い香りが漂ってきます。 ずっとそこにいると息苦しいほど濃密な香り。
月を呼んでるみたい。 外に出して月光を浴びさせた方がよかったかなあ。
Category: 日々の記録

パソコン絶不調

新しいパソコンの調子が悪くて不気味です。 デジカメの画像を保存しようと
するとフリーズ、さらに商売道具の一太郎を起動させようとすると80%くらい
の確率でエラーメッセージが出て動かなくなる。 昨日はちょっと刷りだしを
と思って、一太郎を起動したら失敗。 その後、暴走してまったくの制御不能
状態に。 普通なら5分で済む作業に、午前中いっぱいかかってしまいました。
担当者からの大どんでん返しの「キャーッ」は今のところないのに、パソコン
を前にひとりで「キャーッ」とパニックになってます。

先週末の忙しさにもかかわらず、「院展」、ミナコカワウチさんの版画展、
友だちが出展しているミニチュア作家展をみて、本もぼつぼつ読んでたり、
ちょっといいカフェをみつけたり、結構いろいろやっています。 ただ
パソコンの不調&昨夜のfc2ブログサーバーの不調で、なかなか書き込め
なくて残念。

今日は午前中に事務的な作業を片付け、お昼からはプチ面接(?)へ。
大学時代のゼミ仲間が仕事のオファーをくれたのは、非常にありがたいこと
なんだけど、「ギャラは時給計算で」と言われて頭の中は「???」。
ワタシの仕事は時間で計ってするものではないから、それがはたして安い
のか高いのか、まるで見当がつかず、答えは保留することにしました。
あんまり高くないことは確かみたいだけど(笑) 作業全体の対価を出して
もらって再度考えることに。 出勤しないとできない作業もあれば、自宅で
ひとりで集中した方が圧倒的に効率がいい作業もあるし。 おおぜいの
スタッフ(といっても10人足らずだけど)がいる事務室を見せてもらっても
そこに座って仕事をする自分は想像できなかったしなあ。 電話をかけたり
段取りを考えるぐらいしか、そんな環境ではできない…いつのまにか、
骨の髄までSOHOが染みついていることを再認識しました。 どうしよう。
Category: 日々の記録

パソコン絶不調

新しいパソコンの調子が悪くて不気味です。 デジカメの画像を保存しようと
するとフリーズ、さらに商売道具の一太郎を起動させようとすると80%くらい
の確率でエラーメッセージが出て動かなくなる。 昨日はちょっと刷りだしを
と思って、一太郎を起動したら失敗。 その後、暴走してまったくの制御不能
状態に。 普通なら5分で済む作業に、午前中いっぱいかかってしまいました。
担当者からの大どんでん返しの「キャーッ」は今のところないのに、パソコン
を前にひとりで「キャーッ」とパニックになってます。

先週末の忙しさにもかかわらず、「院展」、ミナコカワウチさんの版画展、
友だちが出展しているミニチュア作家展をみて、本もぼつぼつ読んでたり、
ちょっといいカフェをみつけたり、結構いろいろやっています。 ただ
パソコンの不調&昨夜のfc2ブログサーバーの不調で、なかなか書き込め
なくて残念。

今日は午前中に事務的な作業を片付け、お昼からはプチ面接(?)へ。
大学時代のゼミ仲間が仕事のオファーをくれたのは、非常にありがたいこと
なんだけど、「ギャラは時給計算で」と言われて頭の中は「???」。
ワタシの仕事は時間で計ってするものではないから、それがはたして安い
のか高いのか、まるで見当がつかず、答えは保留することにしました。
あんまり高くないことは確かみたいだけど(笑) 作業全体の対価を出して
もらって再度考えることに。 出勤しないとできない作業もあれば、自宅で
ひとりで集中した方が圧倒的に効率がいい作業もあるし。 おおぜいの
スタッフ(といっても10人足らずだけど)がいる事務室を見せてもらっても
そこに座って仕事をする自分は想像できなかったしなあ。 電話をかけたり
段取りを考えるぐらいしか、そんな環境ではできない…いつのまにか、
骨の髄までSOHOが染みついていることを再認識しました。 どうしよう。
Category: 日々の記録

ある意味スゴイ記録かも

こんばんは。 バタバタしている間に、世の中いつのまにか10月になってて
ちょっと焦ってます。 ブログの感じも夏っぽいまま放置していて気には
なっているんだけど、他のテンプレートを探したり入れ替えたりしている
時間がとれません。 ああ、とにかくこの3日間でドッと疲れました。

今回の担当者は放置プレイがお好きなようで、とにかく連絡が来ない、
送ってくれるはずの資料がなかなか来ない、とどめが仕事の明確な指示が
締切の20数時間前まで来ないッ! だいたい締切はアチラの都合で、すでに
1日延びているのに。 いつまでも放置されているので「明日の締切の
仕事は、どういう風になっているんでしょう?」とお伺いをたてたら、なんと
「忘れてました」とメールが。 デザイナーからのメールの転送なので、彼女が
それを受け取った日付もバッチリわかるわけで、なんと前日の夕方に届いて
たんですよ。 ひどいじゃないですか。 それを見ないまま「なんとなく、これ
くらいの分量で」という適当な指示にあわせて、ワタシは丑三つ時まで仕事
していたのよ。 その半分以上がタダの無駄骨と化しました(涙)。

でも、とにかく怒っているヒマもないくらい、締切まで時間がない。 この
締切はサバを読んでいないデッドラインらしいし。 それで、昨日はもう
とにかく必死で仕事に集中しました。 最近、脳の老化なのか更年期なのか
異様なほど集中力がなくなっていて、そんな自分に嫌気がさしていたんだけど
今回はショック療法が効いたのか、ものすごく集中しました。 パソコンを
ずーっと凝視していたら、目が乾いて痛くなり、しまいに涙がポロポロ。
夜中にひとりで仕事をしながら涙を流す女…いやだなあ。 少しは事前に
あたりをつけておいたから、ということもあるけど、昼食+夕食(準備~
後片付けまで)の2時間を除いて、お茶も飲まずトイレにもほとんど行かずに
仕事に集中したら、意外にもできてしまいました。 このスピードは史上最高か?
ちゃんと睡眠時間も確保できたしね。

今日の午後は出かけたかったので、お約束よりも半日早くメールで納品。
でも、担当者からのお返事はナシ。 そして…夜9時過ぎ、「ちょっとここの
ところを直してください」と電話が。 う~む、それってアナタの指示通りに
やったんですよ(怒)。 上司のチェックが入ったみたい。 で、「今すぐ
直してください」て、ひどくない? 「今晩中じゃなくて?」「いえ、今すぐです」
ちょっとじゃないんですよ、主要部分全部を変えるんですよ! ありえない…。
でも結局、またまたショック療法が効いたらしく、驚くほど早く2時間ほどで
なぜか全部変えられました。 ある意味、すごいんじゃないかと自分で思う
ほどの速さですよ。 できあがってからしばらく放置して、担当者をじらして、
いじめようかと思ったけど、根が優しいので(?)さっさとメールで送って
あげました(なかには、終電が出てしまう時刻までわざと遅らせるという
高等戦術の業界人もいるんですよ)。 これで放置されたら、激怒して
「もう二度とイヤ!」というところでしたが、さすがにこれほどサッサと
仕上げたから、今度は謝罪のメールが来ました。 これで終わればいい
けれど…ゾンビ映画のように、たいてい最後にもう一度「ギャー!」ていう
ことになりそうな予感がします。 あ~疲れた。
Category: 日々の記録