サクラマダサカズ

一番下の姪は高校3年生。 本命の入試は1次の実技でサクラチル。 はぁ~ッ、春はまだまだ遠いみたい。 落ち込む暇もなく、今は期末試験らしい。 お気の毒だけど…ふだん、勉強しなさ過ぎて卒業も危ういのだとか。 なんで、そこまで勉強が嫌いなんだろう? ワタシも特に勉強が好きというわけではなかったけど(試験なんか大嫌い!)、たまには興味をひかれる授業だってあったのになあ。 そこまで勉強が嫌いってことが不思議だ。
これからどうするんだろう、あの子は。 希望してもいない、ただ入りやすい大学へ行って、すぐに後悔するんじゃないかな。 まあ、後悔するのも人生経験のひとつか…。 がんばれ、青二才!

1.30オキザリス

今日は陽ざしがうらうらして1月とは思えないほど暖かった。 オキザリスがたくさん咲いていました。 チューリップがどんどん芽吹いて、大工さんも「へえ~もう、芽が出てるんですか? 大丈夫かな」なんて心配してくれました。 こわもての兄ちゃんなのに、実はなかなか繊細(笑) 父なんてチューリップが咲いていても気がつかない人だから、感心しちゃいました。


1.30夕暮れ

ひさしぶりに静かな夕暮れ。 昼と夜の間、ほんの一瞬の輝きだから、よけいに美しく感じるのかもしれないなあ。
Category: 日々の記録

19世紀の宮廷文化 京都国立博物館「京都御所障壁画」展

展覧会のチケットをもらったので、ひさしぶりに美術館友だちのMさんを誘って京都国立博物館へ行ってきました。 ワタシのお目当ては特別展の「京都御所障壁画」ではなくて、新春特別陳列の「高台寺南蛮蒔絵と南蛮漆器」。

1.28御所障壁画展

せっかくだからと特別展もさっと眺めてみることに。 会期半ばの昼食時というのに、かなり混んでいました。 人気なんですねえ。 思っていたほど(たとえば二条城のような)キンキンキラキラな襖絵じゃなくて、絵も色合いも地味でした。 19世紀半ばに現在ある御所の御殿を造営したときに襖絵も一新したそうです。 でも、19世紀って近世と近代の中間で、日本画としては中途半端な時代だったのではないかと感じました。 琳派風の装飾に徹してもいず、かといって写実にも行けていないみたい。 明治維新前の御所は潤沢な資金があったとも思えませんし。  そのためなのか見応えのあるものは少なかったです。 だいたい襖絵や杉戸は日本家屋の中にあってこそ引き立つもので、ガラスケースに並べてまんべんなく光が当たっている状態では本来の美しさが伝わらないのでしょうね。 一番いいなと思ったのは、天皇に使える女官の控え室の襖絵。 大胆な構図と力強さで他とはまるで違っていました。 それにしても武官の部屋なら分かるけど、どうして女官の部屋にあんなに雄大で地味な色合いの襖絵をはめたのでしょう?
この展覧会をみるよりは兵庫県北部の香住にある大乗寺の方がずっとずっとステキ。 円山応挙の襖絵で埋め尽くされた本堂は感動的でした。 お近くへ行かれたら(そんな人はめったにないでしょうが)ぜひお立ち寄りください。 絶対、損はしませんよ。

お目当ての高台寺蒔絵は点数は少なかったですが、非常に洗練された工芸品で、図柄も技もすばらしかったです。 桃山時代~江戸時代、南蛮人にオーダーされて作った欧風のデザインを施した南蛮漆器の存在を初めて知り、それも興味深かったです。 欧米やオリエントの雰囲気が混じり合っていて純和風とは違う趣。 すき間なく螺鈿と蒔絵で飾っているのは、日本人の目から見るとちょっとやりすぎ(笑) 余白の美、という感覚が当時の南蛮人にはなかったようですね。
 
1.28ケーキ

展覧会の後は、博物館向かいのハイアットでお茶。 ハイアットなんて高そう…なわりに、恐れるほど高くもありませんでした(笑) ケーキセットで1200円足らず。 パンプキンのモンブランはあっさりしていて、おいしかった。

まるで関係ありませんが、下の写真は昨日のネットニュースにあったベラルーシの軍用犬訓練。

1.28軍用犬

なんだかカワイイ。 でも実は目隠しをして細い板の上を歩いているというから、すごい技ですよ。 訓練が済むと爆弾や地雷処理などに使われるそうです。 かわいそう(涙)
Category: 展覧会

全編に溢れる匂いのイメージ パトリック・ジュースキント「香水」

耐震工事で家の中がまったく落ち着きません。 必要なものがあってもそれがおいてある部屋が封鎖されていたり、大工さんの1日2回の休憩用お茶菓子を用意するのに毎日いろいろ目先が違うものを探してスーパーやお菓子屋さんをウロウロしたり、ガンガンの騒音を聞きながら工事の隣の部屋で(それも他に座るところがないからソファーで)仕事をしたり。 朝と昼のお茶を用意するのも、仕事に集中しているとウッカリ時間を過ぎてしまいそうになるし。 仕事が進まないなら本でも読もうか、と思っても騒音とホコリでそれも無理。

そんな毎日で、寝る直前に少しずつダラダラと読んでいたパトリック・ジュースキント「香水」を読み終わりました。 「ものすごく変わった小説」を読んでしまった、というのが正直な感想です。 こんな小説はたぶん他にない。 主役は「匂い」なんですから。 母親だけでなく育て親からもひとかけらの愛も受けられず、愛されることも愛することもまったく知らずに育った冷血漢グルヌイユがいちおう物語の主人公にはなっているものの、小説全体を覆うのは匂い、臭い、香気。 タイトルからすばらしい香りに包まれた小説を想像したとしたら大間違いです。 むしろ不衛生な18世紀のパリに漂う人間のあらゆる臭気など、いやな臭いもたんまり盛りこまれています。 反面、香水を作る詳細な描写ではさまざまな植物や花の香りがこれでもかと登場して、とにかく全編を通して横溢する匂いのイメージに圧倒されます。 もともと匂いはもっとも記憶に定着しにくい感覚で、言葉で表しにくいものなのに。 ジュースキントはあえて言葉で表現できないことを言葉で描いてみたかったのでしょう。

1.27香水

この小説は「パフューム ある人殺しの物語」というタイトルで映画化されて今年の3月に公開されるそうです。 そのため、文春文庫のカバーも以前見たのと違っていました。 新しいカバーの方がキレイですね。 それにしても、映画も小説と同じくらい、匂いの前で無力な表現手段なのに、どういう風に説得力を持たせているのか、ちょっと興味があります。 文庫本の帯は映画の宣伝用なのか「『羊たちの沈黙』を凌ぐ禁断の衝撃作」と書いてありますが、そういうエグイ感じはまるでしませんでした。 残酷な描写が苦手なワタシでも気にならないくらい、物語は淡々と進んでいきます。 人が死んだり殺されたりするんですけど、この淡々とした具合はなんなのでしょう? とても寓話的です。

主人公グルヌイユは嗅覚だけが異様に発達していて、初めは悲惨な皮なめし業者の徒弟でありながら、やがて調香の天才としての頭角を現していきます。 オンナになる直前の処女の体臭こそ究極の芳香だと知ったグルヌイユは、その香りを手に入れるためにとんでもない罪を犯していく…。 お金も愛も求めず、他人との関わりも必要としない石のような心を抱いたグルヌイユはどうなっていくのか。 パリで調香師として成功するのかと思いきや、話はどんどん予想しない方向へと進んでいって、「もう終わりだな」と思った後でまったく意外な結末へと突き進んでいきます。 破滅の物語なのにドロドロした重さがみじんもなく、あっけらかんとした明るささえ感じる異様な読後感。 好きとか嫌いとか、そういう次元を超えています。 こんな物語はこの本だけで十分、もう読みたいとは思わないけど。


1.27メジロ

このメジロはつがいで来ていましたが、食い気にはまってしまって大工仕事の騒音も忘れてました。 「ん? 誰かと一緒に来てたんだっけ」

昨日はお昼過ぎに滋賀で仕事があってお昼ご飯を食べそこね、そのまま大阪へ向かって仕事仲間の個展オープニング・パーティーへ。 でも、立食パーティーだったから夜ご飯もほとんど食べられず、11時にようやく帰宅。 お腹ペコペコ、疲労困憊。 今日は今日で、区内の図書館に取り寄せてもらった仕事用資料が届いたというので、午前中に大急ぎで取りに行き、速攻で帰って父のお昼ご飯を用意して、午後は急ぎの仕事を居間のソファーに座ってやらなくてはいけなくて(両親が不在で大工さん対応のため)。 あ~肩コリコリ。 今夜はもう寝よ。

読みたい本いろいろ

今日は仕事の資料を探しに図書館へ行かなくてはいけなくて、図書館と我が家の途中にあるジムにもついでに寄ってきました。 20分自転車漕ぎしてカロリー消費125+ちゃちゃっと軽い筋トレ+20分以上かけて全身ストレッチ。 あ~体がほぐれて気持ちいいッ! 最近、大工さんが来るから毎朝ちゃんと起きて(当たり前だろ、オイ!)ちゃんと朝ご飯食べて、ちゃんとお昼もしっかり食べて、大工さん用にどっさり買いこんだおやつで大工さんに不評だった残り物を毎日毎日平らげて、夜は夜で毎晩ちゃんとご飯作って食べて…朝昼兼ねてしっかり食べて1日2食という生活パターンだったから(つまりは寝坊してるってことです、ゴメンナサイ)、やや食べ過ぎな近ごろ。 その上、工事中は家を留守にできず、ものすごく運動不足になってます。 ジムもお金を払っているのに今月は2回しか行けてないから、すごくもったいない。

図書館はひさしぶりだったので、本棚にズラッと本が並んでいるのを見ていたら、仕事と関係ない本ばかり目に入って困りました。 図書館とか本屋さんにたくさん並んでいる本の背表紙を眺めているだけで幸せな気分になれる体質なもので。 お目当ての本だけでなく、前から読みたかったフランク・マコートの「アンジェラの祈り」も借りてしまいました。 「アンジェラの灰」がすごくよかったので、コチラも文庫化されるのを待っていたんだけれど。 仕事の本よりこっちが気になってしょうがない(困)。

そのほかにも読みたい本があれこれあるので備忘録代わりにメモ。
「興亡の世界史」シリーズ第2回配本の森谷公俊「アレクサンドロスの征服と神話」2415円
バーバラ・ピム「秋の四重奏」2940円
小川洋子「ミーナの行進」1680円
パノス・カルネジス「石の葬式」2520円←piaaさんのレビューに刺激されて。 ギリシアが舞台だし。
合計すると、金欠の身にはイタイ出費。 でも、ギリシア考古学本コレクター(読んで内容を覚えていると言いがたいワタシ)としては一番上の本は絶対買わなくては。 本代を稼ぐためと思って、いま抱えている仕事をがんばろう。
Category: 日々の記録

人生が交差するヨーロッパ鉄道の旅 映画「明日へのチケット」

大工さんのお茶の用意などで家に釘づけの毎日。 姪の受験のため、明日から母が東京へ行ってしまう。 さらに家から出にくくなりそうなので、午前中に気になっていた映画「明日へのチケット」を観てきました。 感想は「ふつう」。 期待したほどでは…星5つが満点としたら、星3つかな。

1.23明日へのチケット

3人の監督が共同で練りあげた映画で、ヨーロッパを走る1本の列車を舞台に互いに無関係な乗客3組をスケッチしたような感じ。 最後のエピソードが一番はっきりしたストーリーがあり、バラバラだった3つの物語がきちんと収まるところに収まって後味は爽やかでした。 登場するのは大学教授から貧しいスーパー店員の青年や移民、傲慢なおばさんと彼女にアゴでこき使われる無気力な青年など、さまざまな国籍と社会的地位と立場の人たち。 さまざまな人が乗り合わせる汽車旅ならではの味わいに満ちた映画です。 初老の教授が主人公となる最初のエピソードが、記憶と妄想を行きつ戻りつしてテンポがややもたもた。 全体的にもう少し絞ったら、もっとすっきりテンポよくなったのではないかと思いました。 途中でちょっと退屈だと感じた割には、見終わった後に不思議に濃い余韻が残った作品です。 思いがけず置いてきぼりにされて初めて他人の痛みに気づいた強烈に厚かましいおばさんが若い女性を見る眼差しの悲哀。 社会の不平等や格差に不意に気づいて、小さな勇気を振り絞った教授やサッカー好きの青年たち。 人生の苦みや社会のあり方が凝縮されたシーンがいくつもあって、いいエッセンスはあったのに、それが生かしきれていないみたいでした。

でも、ヨーロッパを鉄道で旅したことのある人なら、舞台となる列車の臨場感だけでも十分楽しめそう。 ギギーッという耳障りなブレーキ音や、列車がゴトゴト走る音、予約してある席と予約してない席が混在するややこしいシステム(指定席車両というものがないから)、車掌さんが改札に回ってくる雰囲気、冒頭のインスブルック駅に流れるドイツ語の構内放送などで、ヨーロッパを旅している気分がよみがえりますよ。


ひさしぶりに京都シネマに行ったら、いろいろおもしろそうな作品が上映されるようで楽しみ。

1.23カンバセーションズ

カンバセーションズ」は、友人の結婚パーティーで元カレ&元のカノジョに会ったら…という話のようです。 30歳の頃なら胸キュンの内容だったかな(笑)。 でも、ちょっとみてみたいかも。

1.23善き人ソナタ

善き人のためのソナタ」はドイツ映画。 またまた重苦しそうですが、旧東独の秘密警察については興味があるので見ておくべきかな。

1.23ジュテーム

パリは全然好きじゃないけど、「パリ、ジュテーム」はちょっと変わった映画みたいで気になる。

1.23ママのラブソング

ママの遺したラブソング」。 この作品はどんなのか不明ながら、チラシの絵にひかれるものが。

1.23しゃべれども

しゃべれどもしゃべれども」が映画化されたんですね。 原作は読んだけど、世の中の「大評判!」ほどには感動しなかった(いい小説だとは思うけど)から、これはみないだろうな。

1.23ロウバイ

お隣のロウバイがかわいく咲いています。 写真を撮っていて、ふと視線を感じて振り向いたら、あきれたような顔した大工さん(青年)が。 完全にひきこもりかニートと思われてるなあ(汗)。 大工さんは「これぞ男の仕事」って感じでカッコいい職業ですよね。 それにひきかえ、ただブラブラしているようにしか見えないほど、ダラダラ働いているワタシをお許しください(誰に言ってるんだか?)。
Category: 映画

努力して運を待て 「湯川秀樹・朝永振一郎生誕百年記念展」

昨日、京都大学総合博物館で開かれている「湯川秀樹・朝永振一郎生誕百年記念展」の会期が、あと1週間で終わってしまうことに気づいて大慌てでみてきました。 いつもギリギリなワタシ(汗)。 京都大学総合博物館は近所にあるのに一度も足を踏み入れたことがなかったので、いい機会でした。

理数系が全く苦手なワタシにとっては物理も素粒子も巨大なブラックホールのような存在なんだけれど、意外にも興味深くてずいぶん時間をかけてみてきました。 展示は肉筆の論文原稿やノーベル賞のメダルなどで、特に派手な演出もないのに、両者の生い立ちや研究生活を解説したパネルの文章と写真がおもしろいと感じたことの一端は、以前にサイモン・シンの「フェルマーの最終定理」を読んだことも関係していたかもしれません。

第2次世界大戦前と戦中に、京大の物理学研究室に集まったキラ星のような頭脳。 互いに刺激し合い競い合って学問に向かっていた時代の熱気は、「フェルマーの最終定理」を読んでいたので容易に想像できました。 湯川博士が提示した仮説が観測によって実証されると、世界各国の研究者が先を争って仮説の計算を解こうと試みたというところも「フェルマーの最終定理」そっくりの状況。 結局は仮説を立てた湯川博士が一番最初に解けたのだけれど、当時は「時間との戦い」みたいだったのでしょう。

印象的だったのは、ドイツ・ライプツィヒのハイゼンベルク博士の元に留学していた朝永博士が、湯川博士の活躍にくらべて業績の上がらない自分に悩んでいたとき、恩師から届いた手紙の言葉。 「業績が上がるか否かは運だ。 努力をして運を待て」と励ましたそうです。 人間、まずは努力しなくては道は開けないってことですね。 ノーベル賞を受賞する学者でさえそうなんですから、凡人はもっと地道な努力を積み重ねるほかないわけですよね。 また、湯川博士は幼い頃から祖父の手ほどきで論語を習い、荘子の思想が好きだったり、子ども時代から本(それも理数系ではなく日本の古典など)に囲まれた生活だったということにも、専門バカではない人間の大きさを感じました。 やっぱり天才なんですねえ。

企画展をじっくり眺めすぎて時間切れとなり、常設展が見られなかったのが残念でした。 なかなかおもしろそうだったので、また行ってみようかな。 充実した楽しい品揃えのミュージアムショップも併設しています。 かわいい恐竜のぬいぐるみのストラップや、地震学者である京大総長尾池先生デザインのナマズの文鎮、地質学者用フィールドノート、化石や岩石標本などなど、ほかでは見かけないアイテム多数。 大人も子どもも欲しいものが出てきそう。 行ったときは、小さなお子ちゃまが恐竜のパペットにハマってました。 ただしショップだけ行くということはできず、入館料が必要です。


1.21ポートレイト本

NHK-BS「週刊ブックレビュー」を見たら、ずっと気になって気になって仕方なかったアンリ・カルティエ=ブレッソン「ポートレイト 内なる静寂」がどうしても欲しくなってしまった…値段が高くて躊躇していたのに。 困るな。 人物ポートレイト写真はやっぱりモノクロで、ヘンな演出をしたり、被写体に表情を作らせたりしない=策を弄していないストレートなものが王道だと思っているので、すごく手にとってみたい! でも、5250円…どうしよ。

Category: 展覧会

雑多な内容がおもしろい 「日曜美術館30年展」

友だちから「日曜美術館30年展」のチケットをもらったのに、改築のバタバタ&「一緒に行きたい」と言う母の都合に合わせていたら、今週末で展覧会が終わってしまう! やっと今日、大慌てで朝イチに行ってきました。 有名な芸術家だけでなく、ワタシが知らない画家(美術についての知識が豊富でもない一般人だから)の絵も多かったのですが、かえってそれがおもしろかった。 芸術家にゆかりのある、あるいはその芸術家を好きな作家や画家などのコメントが1点ずつについていて、それが自分の視点とは全然違ったりして興味深かったです。 老夫婦が「もう読むのに疲れた」とぼやいてられましたが、母は「それぞれにコメントがあって、よけいにおもしろかった」と満足してました。

大好きな陶芸家・濱田庄司は3点ありました。 白釉にフリーハンドで釉薬を流した大皿がステキでした。 作陶の確かな技術の上に、サラッと流した迷いの全くない釉薬の運びにうっとり。 あ~、もっといっぱい濱田庄司の作品が見たい! 会場ではNHKの番組映像を流していて、民藝運動の人たちの分だけみてきました。 「作るのではなくて、生まれてくる」という言葉がものすごく印象的でした(確か濱田庄司が言っていたはずだけど…最近、記憶力が異様に低下していて自信なし)。 作意を超えた境地は、熟練した技術があるからこそ。 すごい。

すごいといえば鳥獣戯画の模写も手塚治虫のコメントを添えて展示されていました。 近ごろ、京都のお土産としてものすごく人気のある鳥獣戯画モチーフですが、やっぱり巻物としてズラズラッと次から次へと擬人化された動物が出てくるのがおもしろいので、一部だけを切りとったのではおもしろみがなくなってしまうと感じました。 だいたい(模写とはいえ)迷いなくさらさらと描かれた勢いがすばらしいので、そのへんで売っている湯呑みに描かれた現代の職人の線では迫力が全然ないんですね。 それに背景も琳派風の植物があったりしてすてきでした。 手塚治虫が言ったように、作者は誰かが見ている前で話しながら、さらさらと楽しく描いていったのかもしれないなあ。 国立博物館の特別展で一度見たはずだけど、もう一度じっくり本物が見たいなあ。
というわけで、Mさん、チケットをありがとう! 楽しんできました。

1.19ヨンダ

大工さんが作業をしているため、庭でなかなか写真を撮れません。 仕方なく本日の一枚は、近ごろの「お散歩の友」。 新潮文庫ヨンダくんのバッグは2代目。 思ったよりシックで気に入ってます。 昔の黒のバッグより小さくなったのだけが残念です(常に荷物が多いから)。
Category: 展覧会

始まりを感じさせる終わり 重松清「卒業」

前回の日記を書いた後に自分のブログを確認したら、「冬の犬」の次に「ねこのばば」が並んでいて、とっても節操のない自分の読書傾向を再確認しました。 重松清の「卒業」を2冊の感想の間に挟んだら、もう少しは並んだときの印象がマシだったかな(そうでもないか?)。

1.14卒業

重松清はたま~に読むだけなのだけれど、この本は装丁にやられました。 本屋さんの店頭に平積みされていた表紙を見たら、とても読みたくなって、ついフラフラとレジへ。 帯の「悲しみをそっと空に放つための四編 旅立ちのときが、やってきた。」という言葉が表紙にぴったり合っていて、コレを考えた編集者はなかなかセンスがいいな。 ただし「表紙の絵によく合っていた」ということで内容をピッタリ言い当てているとはいえない気もしました。

重松清は親の死に目にあったのでしょうね。 たぶん、その生々しい体験をベースにして、重松清らしいホロリとさせる「いい話」にまとめたのだと想像します。 この本の中のどの話も、「親の死」を経て、カッコ悪かろうがなんだろうが、もがいて這いつくばるようにして自分なりの方法を手探りしながら、いじめや自殺への衝動を乗り越えていく姿が描かれています。 「冬の犬」のような淡々とした神話的な「死」でなはなくて、この本の中での「親の死」はもっと生々しいものでした。 意識がない母親の臨終の瞬間を深夜の病院の椅子に座ってただ待っていたり、少しずつ衰弱していく父親を自宅介護で看取ったり。 重いテーマをサラッと書くあたりは、叩きあげのルポライターだった著者の個性なのかもしれません。

悪くはないです。 読みながらポロポロ泣いたりもしました。 でも、重松清は最初に読んだ「エイジ」がインパクトが強すぎて、それを超えるほどではない物足りなさを感じました。 一番心に残ったのは著者のあとがきで、末期癌に冒された母親が後にのこされる幼い我が子に宛てて書いたたくさんの手紙について触れている一文でした。 ライターとしてそのことについて取材したとき、多量の愛情あふれる手紙を遺された家族は「その後」を生きにくいのではないかと感じたそうです。 たとえば、まだ若いご主人が再婚したら…その着想で最後の一編は書かれたとのこと。 何かを書き残すことが、自分の愛する人たちの人生をしばってしまうかもしれないという発想は、なるほど言われてみれば納得するところがありました。


さて、耐震工事は予想以上に大がかりで、家の中はひっくり返った状態で、ゴンゴンガンガン。 壁や天井を取り払うため、ホコリが半端じゃない! 大工さんたちのお茶の準備もあるし、大工さんが作業している間は落ち着いて何かをすることがまったくできません。 あ~不便。

水戸黄門的!? 畠中恵「ねこのばば」

畠中恵「しゃばけ」シリーズ第3弾の「ねこのばば」は、お正月にさらりと読める本として買いました。 パトリック・ジュースキントの「香水」がすでに手元にあったのですが、新年早々の読書が人殺しの話というのもなんだか気が進まなくて。

1.15ねこのばば

シリーズの「しゃばけ」「ぬしさまへ」と同様、ふだんは漫画しか手にしない若い世代でもすんなり読めるような平易な日本語で、現代人がパッと思い浮かべることのできない江戸の風景と人情の機微をうまく表現しています。 シリーズ3作目にしてすでに、テレビの長寿番組「水戸黄門」のような安定感さえ感じられました。 大店の病弱な若だんなが妖怪たちの力を借りて事件を解明していくという骨組みに、さまざまな登場人物&妖怪を話に応じてクローズアップすることで、まだまだ何作でも作れそうです。 楽しいばかりの内容ではなく、生きていくことの哀しみもふわりと気配として漂わせていることが、平板なワンパターンに陥ることを免れています。 気分転換に読むのにちょうどいい本です。 これから読む方は、巻末の解説を先に読まない方が楽しめると思います(ネタバレではないけれど)。

今日から大工さんが来て家の中でドンドンガンガン。 しばらく落ち着きません。 壁を作ったりして居住空間がさらに狭くなるだけなので、「できあがりが楽しみ」ってこともなくて、お金をかけているのにちょっと損した気分になりそう。 でも活断層のすぐ近くだし、今度、大地震が起こったらボロ家は倒壊必至…仕方ないんでしょうね。 昨日まで連日、天井裏でまるで「しこ踏み」(?)でもしているかのようにバタバタ大きな足音で走り回っていた怪獣くん=イタチは、工事の音を聞いてどうしてるのかな。 そのうち天井も一部はがされちゃうよ。
Category: 畠中恵

魂にしみる寡黙な短編 アリステア・マクラウド「冬の犬」

昨年12月に読んだアリステア・マクラウド「冬の犬」は、人間ドック再検査の
半端な結果に落ち込んでいたワタシの魂を救ってくれた…とまで言ったら
おおげさかな。 弱っていた心にじわっとしみこむすばらしい短編集でした。
人間も動物もみんな生きて死んでいく。 たくさんの生と死について、
ごく寡黙に、しかし力強く語っているこの本は、同じ作家の短編集「灰色の
輝ける贈り物
」、長編の「彼方なる歌に耳を澄ませよ」よりも、さらに深く
ワタシの心に響きました。

1.14冬の犬

この本については、帯に書かれた小川洋子のコメントが簡潔で、それ以上に
付けくわえる言葉がみつかりません。

馬のひづめから舞い上がる、
白い星のような雪の美しさ。
遠い過去から
受け継がれる死の記憶を、
心静かに胸の洞窟におさめる
人間たちの哀しさ。
本書は、
この世に生きるものは皆、
人間も動物も、
与えられたそれぞれの生を
ただ生きてゆくしかない、
という雄大な受容の物語を
描き出している。

小川洋子はちゃっかり、この本で一番美しい文章をほぼそのまま引用して
います。 雪原を走るそりの描写のなんという美しさ! 平凡な言葉なのに。
ひさしぶりに本当に美しい散文を読んだ気がしました。

アリステア・マクラウドの全短編を集めた「Island」が、日本では「灰色の
輝ける贈り物」と「冬の犬」の2冊に分けて刊行されているのですが、
「Island」は発表順に並べられていたので2冊に分けても違和感がない
どころか、きちんと意味がある編集だと思いました。 「灰色の輝ける
贈り物」は若い時代に書かれたためか、世代間の葛藤や故郷の呪縛から
逃れようとする衝動と失ったものへの郷愁に覆われていたのに対して、
「冬の犬」ではもっと静かな口調で「生きること」の真実を切りとっています。
哲学ではなかなか伝わらない深淵を平易な言葉で表現してあると感じました。
「冬の犬」はタイトル通り冬を感じさせる作品集です。 興味のある方は
ぜひ冬に読んでくださいね。 真夏は論外(笑)

1.14シクラメン

冬の日を浴びてミニシクラメンが次々に咲いてます。

明日から1ヶ月半ほど、家の中の耐震工事が始まります。 昨日は玄関の
人形を飾ってた大きな棚と1階の押し入れを空っぽにしなくてはいけなくて
たいへんでした。 初めは、人形をぎっしり段ボール箱に立たせて「あ、
ラッシュアワーだ」なんて言いながらおもしろがってましたが、両親が
世界各地で買い集めた人形の驚くほどの多さに最後はヨレヨレ~。 全部
チープなおみやげ品なんだけど、ワタシよりも年長者もいれば、ワタシが
行ったことのない国の人形がいろいろあって侮れません。

道徳なき時代の指針 伊坂幸太郎「重力ピエロ」

ずいぶん前、従妹が「重力ピエロ」(だったと思う)を読んで「伊坂幸太郎に
ハマった。かなり好き」と言っていたのを思いだして、お正月明けて近所の
本屋さんに行ったときに買いました。 「オーデュポンの祈り」に続いて
2冊目の伊坂幸太郎です。

1.11重力ピエロ

「オーデュポンの祈り」よりも寓話的な要素が減って、普通の小説っぽく
まとまっていました。 連続放火事件の謎を軸に、血のつながりのない父子
と兄弟の家族愛をテーマとする小説です。 いや~あいかわらず、伊坂クン
は好青年です。 道徳教育というジャンルがなくなって、倫理社会の授業を
やらずに履修したことにするような倫理のない学校教育がはびこっている
現代において、道徳の授業の代わりに伊坂幸太郎の小説を読むことを義務
づけたらいいんじゃないか…とかなり本気で思うくらい、まっとうなことを
サラリと洒脱に書いています。 こんなに道徳的な小説は最近、あまりお目に
かかれない。 「国家の品格」にも書いてあったけれど、「人を殺したら
どうしていけないの」と問われたら、「理由なんかない。いけないものは
絶対にやってはいけない!」と言いきるべき。 この小説の中でも、何度も
そういう台詞が出てきます。 兄弟だけの物語にすると、ご都合主義で
終わってしまいそうなのですが、血のつながらない息子を慈しむお父さんが
すごくステキで作品全体を引き締めています。 でも、独自性と感動では
「オーデュポンの祈り」の方が強かったかな。 それにしても、どうして
伊坂クンに直木賞をあげないんでしょう? アホな選考委員が「殺人を正当化
している」などと言ってるんでしょうか?? 好き嫌いは別にしても、実力は
十分あると思うけど。

作品に直接は関係ないのですが「遺伝的なつながりより育ての親だよね」
と以前から心にあったことを、この本を読んでより強く思いました。 代理母
を使ってまで「遺伝的に正当な自分の子ども」をほしがる人の気持ちが
ワタシにはどうしても理解できません。 「1億円の宝くじが当たったら、
身寄りのない乳児を養子縁組して子どもを育てたい」と、ずっと前から
考えているワタシは単なる夢想家でしょうか?(きっと、そうなんでしょう) 

1.11メジロ

リンゴのヘタをさしたら、すぐに寄ってきたメジロ。 今日はかわいい横顔
です。 この子はどうも我が家の庭木が棲み家みたい。 パートナー募集中
の独り身のようです。

軽~い新書が人気? 藤原正彦「国家の品格」

昨年末、テレビのニュースでベストセラーランキングをみていたら、
藤原正彦「国家の品格」が総合1位だったんですって!? 驚き。
別に読みたいと思ったこともなかったけど、それほど売れた本に何が
書いてあるのか知りたくなって、お正月休みに読みました。 年頭の
読書がコレでいいのか…という思いが胸をよぎりましたが、ずいぶん
前に父が読んでいたのを思い出して借りました。 自腹では絶対に
買わないだろうなあ(笑)、こういう本は。

1.8国家の品格

この本を手にとって何に一番驚いたかというと、著者が新田次郎と藤原てい
の息子だったという事実。 読み終わって一番印象に残っているのもソレ。
その程度の本です。 遅読のワタシでさえ、たらたらっとしながらアッと
いうまに読めちゃいました。 新書ってこんなに軽いものでしたっけ?
軽いから売れたのかな。 半年以上前に読んだ父は「本の内容をなにひとつ
覚えていない」と言ってます。 スラスラ読めて「ふ~ん」とひっかかり、
ところどころで「ふんふん」と同意して。

著者が思い入れたっぷりですすめている「武士道精神」については「?」。
「論理ばかりではダメ」ということを論理的に詰めていく論理の展開は
やはり数学者らしく論理的なのですが、日本古来の「情緒がなぜ大切か」
になると著者はただ情緒に流されてるだけのようで強い説得力がない。
確かに、日本文化は外国と比べても決してひけをとることのない高度なもの
だとは思いますし、情緒も日本古来の文化を育んできたものとして大切に
したらいいとは思うんですけど。 前半のたたみかけるような論理と、
著者のイメージ優先の後半がかみ合っていないような気がしました。
一番「そうだ!」と思ったのは、小学生に英語を勉強させるより読書を
させた方がいい、という主張。 語学ばっかりできても語るべき中身がない
っていうのでは確かに「国際人」とはいえないですものね。
 
あと、哲学や文学、歴史、芸術、科学など何の役にも立たない教養を身に
つけるべき…は、実生活に役に立たないことにばかり興味があるワタシには
ウレシイ言葉でした(笑)。 それと、インド人は「19×19」まで九九みたいに
学校で習うんですって。 さすが数学の国だ(と小ネタにだけ反応)。

画像加工の無料ソフト◎

旅先でいっぱい撮影したデジカメ写真をせっせと整理しています。
が、部屋の整理整頓ができないくらいだから写真の整理も苦手で、
なかなか取捨選択ができません。 上手に整理できるソフトはないものか
ずっと前から探していたんですが、今日ネットでこの記事を見て
早速Picasa2をダウンロードして使ってみました。 探していた整理用
ソフトではないのですが。 無料ソフトなのに、すごくいい感じ!

フォトショップのような本格的な画像加工ソフトを買って使いこなせるとも
思えず、パソコンに入っていたごく初歩的なソフトをずっと使っていました。
でも、そのソフトではリサイズするくらい。 明るさ補正などは不自然な
感じになってしまって使う気になれず。 Picasa2は驚くほど使いやすくて
仕上がりもいいように思います。 素人のワタシは大満足。 対応している
のがWindows 2000/XP版のみらしいのですが、おすすめです。

1.7画像加工3

かわいい看板を撮ったんだけど、ちょっと傾いでしまったこの写真も
ものすごく簡単に↓のように真っ直ぐに修正できました。

1.7画像加工4



1.7画像加工2

買ったばかりのオーナメントをザイフェンの風景をバックに写したらステキ
なはずだったけど、後ろの明るさに引っぱられて露出がアンダーになって
しまった上の写真が、画像ソフトでちょちょっといじると

1.7画像加工1

ね、オーナメントが明るくなって背景も白飛びせず。 あんまり不自然な
感じもない程度に修正できました。

といっても、とにかくパソコン知識がほとんどないワタシのこと。
「もっといいソフトあるよ」「整理・レイアウトしたいなら、このソフトが
おすすめ」というのがあったら教えてくださいね。
Category: 日々の記録

フェミニズム再考 k.m.p.「ぐるぐるしてる、オンナたち。」

年末、気楽に読める本を…と探していて本屋さんでみつけたk.m.p.の新刊。
2人で、おうちで、しごとです」のような楽しいイラスト満載エッセイを
期待していたら、全然違いました。

1.6ぐるぐる女

ものすごく真面目なフェミニズムの本でした。 イラストを多用して親しみ
やすいのだけれど、いつものニタッとするようなユーモアは少なくて、
ひとりの女性として直面する「仕事と結婚」「結婚の形態」「姓の選択」
「家事の分担」など、結婚にまつわる諸々の困難と素朴な疑問に真っ向から
取り組み、考えぬいた彼女たちなりの結論が書かれています。 「2人で、
おうちで、しごとです」で知った彼女たち2人の関係が驚くほど濃密で、
本の中でチラチラッと登場する「カレ」らしき男性たちと、どうやって
折り合いをつけているのだろうかと気になっていたのですが、それに対する
答えもあって、胸の中でモヤモヤしていた疑問が「なるほどね」と解消した
点が個人的によかったです。

最近、あまり耳にしなくなったフェミニズム。 声高に男性中心主義社会と
戦っていたおばさまたち(上野ちづことか)は近ごろはどんな主張をされて
いるのだろう? 特にフェミニズムに興味がなかったので近ごろの動向が
分かりません。 この本の中でk.m.p.の2人が書いているように、最近の
若い女の子は結構保守的な方向へ戻っている気もします。 昔ほど必死に
戦ったり主張したりしなくてもよくなったのかもしれませんね。 それなら
それでいいようにも思えます。 近ごろの若い男の子はホントに家事でも
嫌がらずにやる人が、ワタシの世代よりはずっと増えているとも感じますし。
でも、k.m.p.の2人の生き方はまだまだ世間的には認知されない少数派で
きっといろいろ周囲から言われてイヤな思いをしてるんだろうな。

ワタシ自身はもう結婚や出産について悩む年齢を通り越してしまったので、
身につまされることはなくて、「いいじゃないの、なんのかんの言ったり
戦ったりしても愛想を尽かさず、そばにいてくれる心優しいパートナーが
いるんだから。 うらやましいよ」という感想でした。
帯にも書いてあるとおり、30代の女性で結婚と仕事にはさまれて悩んでいる
人におすすめです。 まじめだけど、けっしてこむずかしい内容ではない
から気楽に手にとってみてください。 むしろ男性に読んで欲しいかも。

1.6千両

つくばい近くの千両。 いつのまにか、ずいぶん鳥に食べられてました。

1.6万両 1.6黄色千両

左は、我が家の庭のあちこちに勝手に生えてる万両。 鳥の糞に混じって
いたんでしょうね。 何十万両も実ってる庭…なかなか豪華(笑) 右も
勝手に生えた黄色の千両。 南天は全部鳥に食べられてしまったけど、
枝振りの悪い松を一枝切って千両と万両と合わせて、お正月の花は自家製
でばっちりでした。
Category: k.m.p.

新年早々、おみくじで

お正月三が日が終わり、またいつもの生活が始まりましたね。
勤め人ではないから、サボっていたければいつまでもサボっていられる立場
だけど、そろそろ気合い入れなきゃ。 今年は一番下の姪の受験があって
兄一家が珍しく我が家に来なかったため、ひさびさに静かで気の抜けた
ビールのようなお正月を過ごしました。 おせち食べて、手早く晩ご飯を
作って、おいしい日本酒で酔っぱらって、だらっとテレビを見て終わり。

NHKの番組で、中国で開通したチベット鉄道のドキュメンタリーと「英語で
しゃべらナイト」の上海スペシャルを見て中国の勢いに圧倒されたり、TBSで
長時間やっていたエジプト考古学番組を見て、ピラミッド内部を歩いている
江口洋介に向かって「ワタシと代わってくれ~ッ!」と心の中で叫んだり。
上海のおじいさんが「車にひかれそうになったりしませんか?」と質問
されて、「毎日が戦いだ。 勝ち続けることが大切だ」と答えているのを
見て、中国人のパワーにびびりました。 気迫のないワタシは中国には
行かない方がよさそう。 チベット鉄道はチベット側からの視点が完全に
欠落していて、中国政府の宣伝みたいでした。 車窓からの風景には、
と~ってもひかれたけど。 いつか行ってみたいな、チベットとエジプト。

さて、この下の画像はゲンを担ぐ方はご覧にならない方がいいかも。
Category: 日々の記録

今年もよろしく!

1.1イノシシ年賀状


あけましておめでとうございます。

「うわぁ、2000年だ、ミレニアムだぁ~」なんて驚いていたのは
ついこの間のことのように思えるのに、もう2007年なんですねぇ。
時は飛ぶように、そして指のすき間からこぼれ落ちるように、
コチラの思惑なんて置き去りにしてどんどん過ぎていってしまいます。

「時間を大切に」なんていわずに、ダラダラと本を読んで過ごす夜も
締切に追い詰められても「コレ!」という言葉が浮かばず頭をかきむしる
孤独な夜も、ヒヨドリの甲高い鳴き声に目を覚ます朝も、庭で小さな植物を
ひとり見つめる昼下がりも、全部ひっくるめた時間が自分らしさなのかな、
と近ごろ思えてきました。 焦らず騒がず、大好きな山歩きと同じように
一歩一歩少しずつでも前に進んでいける2007年でありますように。

これを読んでくださっているみなさんにとっても、心に残るすばらしい1年と
なりますように。 そして今年こそ、世界が平和になりますように。