昔の恋人に会いたい? 映画「カンバセーションズ」

気になっていた映画「カンバセーションズ」を気晴らしにみてきました。 でも、延々と2人だけの会話が続く心理劇は、あんまり気晴らしには向かない内容。 ワタシはあんまりピンときませんでした。

知り合いの結婚式で9年ぶりに再会した元夫婦。 他人行儀な会話から少しずつお互いの現況を探り合う男女2人は、披露パーティーが終わってから、さてどうするか?……そういう話です。 ほとんど男女2人の会話だけ。 ほとんどずっと画面を真ん中で2分割して、カノジョ目線とカレ目線が並んだ状態。 ところどころに昔の2人の恋人時代を回想する、カレかカノジョかわからない視点の映像が、現在進行形の映像と並んだり、あるいはカノジョかカレの妄想とおぼしき、横の現在の映像とはほんの少しだけ違う展開がさしはさまったりします。 心配していた字幕はひとつだけ(考えてみれば当たり前!)。 でも、右と左に分かれている映像を同時にみると、ワタシのように鈍くさい人間は気が散って、映画全体の印象が散漫になってしまった感じ。 こういう変わった手法を実験したかったんでしょうね。

だいたいね、昔の恋人に会いたいですか? ましてや離婚した相手に会いたいですか? ワタシなら会いたくない。 もっともっと若かったときは「キレイになって見返してやる!」みたいな気持ちもあったけれど(ギャー、いま思うと恥ずかしーッ!)、40歳手前にもなれば、そんな昔のことをいまさらほじくり返したくないと思うんじゃないかしら。 昔のことはそっと胸のうちにしまっておいた方がいい…映画でも結局そういうことになっていたようですが。 妙にほろ苦い後味の映画でした。 そのほろ苦さもペーソスなんてものではなくて、もっと現実的で生々しい感覚。 ワタシはちょっと苦手です。

昨日は花粉症&インフルエンザ最盛期で劇混みの耳鼻科で待たされ、今朝は人間ドックでひっかかった乳ガンの3ヶ月後チェックのために病院で3時間を費やしました。 ただボーッと待ってるだけなのに、病院の空気を吸っているというだけでなんだか疲れるものですね。 3ヶ月後チェックではしこりの大きさに変化なし、他に石灰化した微細な白い影がある程度。 「特に気にしなくてもいい」とのことでしたが、6ヶ月後にまた検査するそうです。 無罪放免には一生ならないのでしょうか。 いつまで、こういうことが続くのか…ゲッソリ。 待合室で読んだ「ソーネチカ」もなんかいまひとつだったし「カンバセーションズ」もパッとしなかったし、気晴らしのお口直しとして(?)明日のレディースディに「マリー・アントワネット」みにいこうかしら。
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耐震工事のその後

耐震工事が土曜日で終わるはずだったのに、最後に他の部分の補修をしてくれていた大工さんが、ワタシの部屋の天井を踏み抜いてしまいました。 ちょうどベッドの頭の上あたりに穴が空いて、すごいホコリが散乱し、穴からもやもやとした断熱材がぶら下がってます。 昔の断熱材ってことは…ひょっとしてアスベストじゃないの? いやぁ~ん(涙)。 砂ぼこりはほとんど掃除機で吸い取ってくれたけど、やっぱり布団や毛布をさわるとジャリジャリ。 夕方だったから、布団を干したりカバーを洗濯することができず、ホコリが落ちてきそうな穴を眺めて寝る気にもなれず、結局、お客さん用の布団を引っぱりだしてソファーで寝ました。 せっかく仕事が一段落したのに、寝にくい姿勢で寝たせいで起きた瞬間から肩がコリコリ。 それともこの肩こり、ひょっとしたら、ほんの少しだけ日中にした針仕事のせいかな。 熟成させること2年足らず(!?)ようやくステッチしたまま放置していた布をがま口2個に仕立てたんですよ。 ボンドで手をべたべたにしながら。 ちっとも出来がよくないんですが、また写真が撮れたら先日のビーズ人形ともどもアップします…と宣言するほどたいしたものではないんだけど。

今日は布団カバーやシーツを洗濯して自分の布団一式を干してから、工事が終わったところを徹底的に拭き掃除して家具を戻し、少しずつ荷物を運んで…もうヨレヨレ。 疲れました…。 でも大工さんはとってもいい方なので、怒りの持って行き場もなくトホホな気分です。 来週半ばにならないと、天井は復旧されないそうで、それまで落ち着きません。

2.25ヒヨドリ

あの~もしもし、ミカンが皮しかありませんけど、どうなってるんでしょ?と言いたげなヒヨドリ。 この子とは違う1羽が、臆病なヒヨドリには珍しく地面におりてジッとしていました。 この間、窓にぶつかって痛そうにしていた子かな。 やっぱりどこか傷めたのかしら、心配。
Category: 日々の記録

展覧会に映画に青春18切符

このところ珍しく(?)仕事に追われて、文化的な生活から遠ざかっていますが、春に向けて展覧会などおもしろそうな企画がいろいろありそうで、あれこれ気になっています。 仕事中も「あ、あの展覧会はいつからだっけ?」とネットでチェックしたくなって、気が散っていけません。 せっかく調べた日程なのに、忙しいと忘れてしまいそう(若年性認知症の恐怖を生々しく感じるこの頃)。 個人的な備忘録としてメモしておきます。

【展覧会】
■2月24日(土)~3月31日(土) 「近世 都の工芸~京の美意識と匠の世界」@京都文化博物館
 ※尾形光琳や乾山などの琳派の作品、高台寺蒔絵なんかも並ぶらしい。 忘れずに行こう!
■3月14日(水)~5月13日(日) 「大エルミタージュ展」@京都市美術館
 ※いつかは行ってみたいサンクト・ペテルブルグ。 なかなか実現できそうもないから、大規模な展覧会だけでもみておきたい。
■4月24日(火)~6月3日(日) 「福田平八郎展」@京都近代美術館
 ※祖父が好きだったという福田平八郎。 母に連れられていった展覧会で小学生だったワタシは衝撃を受け、日本画の美しさに目覚めた。 写生と様式美を両立させた独特の画風が好き。
■2月24日(土)~4月3日(火) 「雛とミニチュアのお道具展2」@思文閣美術館

【映画】
■2月25日 「イヌゴエ」TV放送(KBS京都) 見逃してしまった映画。犬好きだから要チェック。
■「カンバセーションズ」
 ※2分割画面の両方に字幕があるとか…文字を読むのが異様に遅いワタシ、ついていけるのか?
■「マリー・アントワネット」
 ※ベルばら世代だけど、その方面は全然興味なし。 でも、パステルカラー全開の映像と全編通じて音楽がポップスと、シュールな感覚にかえってひかれるものが。 レディースディなら観てもいい。
■「善き人のためのソナタ」

【青春18きっぷ】
今年の春はJR発足20周年を記念して、なんと5枚つづりで8000円なんですって!
一度やってみたかった青春18きっぷの旅。 今年は花粉症にめげずに出かけてみようかな。 行くとしたら…手近な岡山・倉敷&丸亀の「猪熊弦一郎現代美術館」かなあ。 近くてたいして元はとれないけど。 もうすぐ高校を卒業する姪が「岡山へ一人旅したい」と言ってたし、くっついていこうかな(嫌われそうだな)。 日中は別行動で泊まるとこだけ一緒ということなら妥協してくれるかな。 女の子が一人で泊まるのはなんか心配。 でも、いい気になって出かけたら花粉まぶしで呼吸困難になったりして(ぞお~ッ)。 青春18きっぷの旅って、実際に行くよりもプランを練っているときの方が楽しかったりして(笑) まるで汽車旅なんて興味がなかった知人が、突如青春18きっぷにハマってあちこち旅してるんですが、その話を聞かされると旅好きの血が騒いじゃいます。


2.21メジロ

食い気にはまって、さあたいへん…なメジロちゃん。 手を伸ばしたら手づかみで捕獲できそうなほど近くで、ワタシがしゃがみこんでスミレを眺めているのに、紅玉のヘタのおいしさに恐怖心を克服してしまった様子。 この子はメス?オス? そのうち卵を産まなくてはいけないからどん欲なのかしら。
Category: 日々の記録

メランコリックは苦手 ジークフリード・レンツ「アルネの遺品」

毎晩、寝入るまでの20分ほどしか本を読む時間が最近はとれないので、図書館から借りた「アルネの遺品」を少しずつ少しずつ読みました(つまり読み出したら止まらない、ということにはならなかった)。 新潮社のクレストブックシリーズで、前から気になっていた本でしたが、読み終わっての感想は「図書館から借りて正解」。 いかにもドイツ文学らしい昔ながらのメランコリックが充満していて、ワタシの好みではありませんでした。 パトリック・ジュースキントの「香水」を読んで「ドイツ文学もついに変わったのか」と思いましたが、やっぱりあんまり変わってないのかな。 留学時代にジークフリード・レンツの小品を読んだような気がするんだけど、内容もタイトルもさっぱり思い出せないんだから、きっとワタシの波長に合わない何かがあったのでしょう。

2.19アルネの遺品

物語の舞台はハンブルグ近郊と思われるエルベ川沿いの港湾地区。 古い船の解体を仕事にしているお父さんが家に引きとったアルネは、友人の息子で、一家心中でたった一人生き残った少年。 家族同様に暮らしていたのに、アルネは結局死を選んでしまった。 なぜアルネは死んでしまったのか。 遺品を整理しながら、実の弟のようにアルネを愛し、かわいがっていたハンスがアルネとの思い出をひとつひとつたどっていく…。

解体された船の残骸や備品に囲まれた生活という舞台設定は秀逸。 独特の叙情性が全編に漂っているのは、この舞台となる家をとりかこむ、うら寂しい風景が印象的に描かれているからだと思います。 この物語の主人公はアルネではなくて、アルネとの思い出を語るハンス。 傍観者としての視点でとつとつと語るハンスの物静かで理知的な態度も嫌ではありません。 でも、作品全体が体質的にダメ。 家族が自殺して受けるダメージはこんなに生やさしいものではない、と知っているから、自殺さえもなにやら美しいことのように描いている点が受け入れられませんでした。 家族を自殺で失った人はハンスのように淡々としていられません。 心がぼろぼろに傷ついて、ひたすら自分を責め続けるものなんです。 「最後に顔を合わせたとき、仕事で疲れていて優しくしてあげられなかった。あのとき、もう少しでも優しい言葉をかけていれば、妹は死ななかったかも」 深夜に泣きながら電話をかけてきた知人の悲痛な声は一生忘れられないほど辛いものでした。 自殺はしてはいけません! そして自殺を美化してはいけません。 自殺は最悪です。 生きている人を死ぬよりも苦しい目に遭わせるのが自殺です。 そんな風に考えているワタシにとって、この小説は感動とはほど遠いものでした。 今日、図書館に返却してきてホッとしたくらい。

2.21ワビスケ赤

庭ではいつのまにかコチョウワビスケが咲いていました。 漢字で書くと胡蝶侘助かな? 小さくて筒型に咲くワビスケは、パッチリと開く椿とは違った楚々とした愛らしさがあります。

抱えている大きな仕事が終わりそうで終わりません。 予定より仕事量が減るかも、と言う話もあったけれど、やっぱり世の中はそんなに甘くありませんでした。 まあね、仕方ないわ。 理不尽な発注者ではないので、あと少しがんばるしかありませんね。


ぬいぐるみに漂う哀感 J&A・アルバーグ「だれも欲しがらなかったテディベア」

読んだまま感想を書いていない本がまだいろいろあります。 その1冊が「だれも欲しがらなかったテディベア」。 わけあって一時テディベアが主役の本を探していて出会った児童文学です。 大人が読んでも、なかなかに味のある内容でした。 特に子ども時代にぬいぐるみが好きだった人、ぬいぐるみで遊んだ記憶のある人ならグッときますよ。

2.19テディベア

主人公は、製造過程でほんの少し目の位置がずれたために高慢な性格になってしまったテディベア。 ぬいぐるみ工場の不良品籠から掃除のおばさんがこっそり持ち帰ったことで、解体を免れたテディベアですが、嫌な性格が災いして誰からもかわいがってもらえませんし、おもちゃ仲間からも好かれません。 子どもたちに泥に突き落とされたり、火遊びで焦がされたりするばかり。 それでも平気だったけれど、ついにはクズ屋さんに渡されて…。 ずっと名前をつけてかわいがってくれる人に出会えず、転々とさまようクマくんの運命は…。

子どもの「一番のお気に入り」になれないおもちゃの悲哀が、ぬいぐるみが大好きだったワタシの胸に迫りました。 ちょうどアンティークベアについて専門家からお話をうかがった直後だったので、ぼろぼろにすり切れたテディベアが思い出されてホロリ。 その方が「子どもが抱きしめて、たくさんかわいがったから、こんなふうにすり切れたんですよ。 たくさん愛されたテディベアが戦争を経て、日本の私たちのところへ何かの縁でやってきた。 ボロボロでも本当にかわいいです」と言ってられた意味がよくわかりました。 アンティークベアを持ってられる方はぜひ読んでください。 とってもおすすめです。

2.19テディベア2

表紙だけでなく中にも挿絵がところどころにあって、かわいい本です。 上は犬に噛まれてズタズタに傷ついた主人公のクマくんが、人形病院に運びこまれたところ。

2.19テディベア3

置き去りにされたクマくん。 哀愁の漂う背中が切ない。
それにしても、この本を読んだらさらにぬいぐるみが捨てられなくなった…(困)。

2.19福寿草

午後から晴れてきて、福寿草がパッチリ咲きました。 福寿草って名前は古風だけどキンポウゲみたいで、なかなか愛らしい花。 早春の陽だまりにみつけると、お日さまの暖かさが伝わってきます。

主役は”田舎” 瀬尾まいこ「天国はまだ遠く」

昨日は気合いを入れてがんばったら、珍しく机上の空論的予定より少し仕事がはかどりました。 それでホッとしたのか、仕事で出ずっぱりだった先週の疲れが出たのか、信じられないほど爆睡してしまって、起きたら寝過ぎて頭が痛い…バチが当たった感じ。 目下の懸案事項である大きめの仕事とは別に、明日が締切の細かい仕事が2つ。 ずきずきする頭を抱えながらなんとか仕上げたものの、そこで気力が尽きてしまいました。 結局、昨日と今日を合わせると、仕事の進展状況はプラスマイナス・ゼロどころかマイナスになってる(汗)。 いかんなあ。 明日は気合い入れなきゃ。

さて、ずいぶん前に買って忘れてしまっていた瀬尾まいこ「天国はまだ遠く」を昨夜、半眠りになりながら読みました。 とっても薄い文庫本に驚くほど大きな文字と広い行間で、遅読なワタシでもするするっと読めてしまう、きわめて軽いお話し。 瀬尾まいこという作家はなんとなく気になっていて、どういう文章を書く人なのかな、と興味津々で初の文庫化作品を買ったのでした。

2.18天国はまだ

仕事に追われる生活に疲れ果てた23歳の千鶴が、自殺しようと行き当たりばったりでたどりついた田舎の民宿で、少しずつ癒されていく過程がゆっくりていねいに描かれています。 千鶴の心境の変化そのものよりも、千鶴の心をほぐしていく田舎の風景やとれたての作物のおいしさの方がこの小説の主役なのでは、と思えました。 あとがきを読むと、著者が教師として赴任した京都府丹後地方の風物に魅せられたのが、この作品を書くきっかけになったと記していました。 小説としてはきれい事過ぎというか、深みがないというか、(過剰なのが好きではないワタシが読んでも)あっさりしすぎているというか。 でも、以前に著者のインタビューを読んだことがあるのですが、自分が教えている中学生たちに読んでもらいたいと思うものを書いている、というような言葉があったので、それを考えるとなるほどなと納得できる気もしました。 瀬尾まいこは文学的なドロドロとした深みよりも、中学生が読んで希望が持てるようなものが書きたいのでしょうね。

この本は自分が読む前に母に貸したのですが、母もあっという間に読み終わりました。 それなりにおもしろく読んだけれど、梨木香歩の「家守綺譚」ほどには気に入らなかったようでした。 やはりあとがきを読んでそれなりにワタシと同じように納得したようではありましたが。 そういえば「しゃばけ」は母に貸したら大喜びで、それを聞いたら珍しく理系の父まで読みはじめ…すごく気に入ったみたい。 なぜ、そこまで気に入ったのか謎です。 確かにワタシもおもしろいとは思いましたけどね、でもそこまで夢中になるとは…? いま、シリーズ第2弾の「ぬしさまへ」を母が読んでます。


2.18寒すみれ

寒すみれがリビングのすぐ目の前、縁石に隠れるようにしてひっそり咲いているのに気がつきました。 高さはわずか3cmほど。 本当に小さくて、必死でかがみこんでようやく撮れた1枚。 午後、雨上がりに庭に出てよくよく眺めてみると、あちこちに咲いています。 今年は咲かないのかと思っていた福寿草もたくさん蕾がついていました。 明日晴れたら、きれいに咲きそう。

あるアイルランド移民の記録 フランク・マコート「アンジェラの祈り」

フランク・マコートの自伝「アンジェラの灰」の続編である「アンジェラの祈り」。 前から読みたかった本ですが、重度慢性金欠病でなかなか単行本購入に踏み切れませんでした。 図書館へ調べものをしに行ったついでに書架に「アンジェラの祈り」をみつけ、やっと読めました。 まとまって本を読む時間がとれず、600ページ足らずの長編を毎晩練る前に少しずつ少しずつ読んだため、ずいぶん時間がかかりました。 そして読み終わっても、仕事が忙しくてなかなか感想が書けず。 図書館へ返却してしまったので、内容はうろ覚えだし。 読むのに時間がかかったということは、文庫本「アンジェラの灰」の下巻を息もつかずに読んだときほどには、作品の世界にのめり込めなかったということかもしれません。 実際、この続編の売れ行きは爆発的ヒットとなった「アンジェラの灰」ほどではなかったようです。

2.10アンジェラの祈り

靴さえ買えない極貧のアイルランド少年フランキーが、希望を胸に単身アメリカへ渡り、さまざまな職業と苦労を乗り越えて憧れの職業である教師になり、家庭を持つまでが描かれています。 アメリカのニューヨークへ移り住んでも、フランキーは相変わらずどん底の貧乏にあえぎ続け、最低の生活レベルからなかなか這い上がれません。 現代の日本でぬくぬく生きているワタシには想像もできないほど、とにかくお金がない生活について延々と書いているわけですが、語り口がカラッとしていて、どことなくユーモラスな味わいもあるため、暗い悲壮感とは無縁です。

主人公の純朴な視線そのままの、とつとつとした文体が独特の小気味いいリズム感さえ漂わせています。 「アンジェラの灰」同様、地の文と会話文が「 」なしに、ずらずらと続いていくのに読みにくさを感じさせないのは、ひょっとしたら訳文がすばらしいからではないでしょうか。 かなり工夫して訳されていることが端々からにじみ出ていました。 それに比べると、いま読んでいる「アルネの遺品」は訳文がこなれていないようで、読んでいてなんだか気持ち悪いです。

ストーリーとしては前半の方がしまっていて、後半はだれ気味。 屈辱的な仕事に耐え、肉体労働でへとへとになり、アメリカ兵として従軍し…さまざまな困難を経て、高校卒業をしてないのになんとか大学へ潜りこむフランキー。 少年時代同様の無垢で不器用な生き方に心をひかれましたが、後半になると金銭的には多少安定してきているのに、人生としてあまりうまくいかなくなったからか、あるいはアイルランド人らしくグデングデンになるまで痛飲する悪癖から抜け出せないからなのか、だんだん主人公に共感できなくなりました。 軍隊でいじめられながらもがんばる姿、ドイツ・ダッハウのユダヤ人強制収容所でのこと、黒人出稼ぎ労働者とのエピソードなどは胸にじんときたんですけど。

アイルランド移民はアメリカで一段低く見られているですね。 以前に聞いたことはあったのですが、アメリカのことは全然わからなくて。 「アンジェラの祈り」はあくまでも続編なので、主人公フランキーを知らない人は「アンジェラの灰」から読んでください。 「アンジェラの灰」の方はものすごくおすすめです!

年齢を言い当てられた

今週はひさびさに外仕事の連続。 今日は先方の段取りがものすごく悪くて、仕事仲間&ワタシはかなりスピードアップしてテキパキやっているのに、なんだか無駄にウロウロする時間、待たされる時間がやたらに長かった。 一番トップの責任者が不在だったからかなあ。 朝早くから大阪まで出かけて、「時間がない!」というプレッシャーと戦いながらの仕事で疲労困憊しました。 明日も続きがあるけど、今日がんばった分、少しは早めに終われるかな(と淡い期待←常に無駄な期待で終わるけど)。 火曜日の午前中に耳鼻科に駆けこんで、花粉症の強めの薬をもらったからか花粉症はラクになって、それだけでも救いです。 耳鼻科のお医者さんには、ストレスや寝不足で一時的に症状が悪化することもあると言われました(心当たりあるなあ)。

今日、仕事で顔を合わせた初対面の方に、年齢をバッチリ言い当てられてビックリしました。 今まで数歳は相手が勝手に若く見積もってくれたのに…(笑) 疲労感が顔に出てるからか? それとも、この3ヶ月で突如、異様に増えた白髪のせい?? もう若ぶれない年齢なのね、ワタシ。 その人に「どうして分かりました?」ってきいたら、「最近、若いやつとしゃべるとすぐ疲れるんだけど、アナタとはいくら話しても疲れなかったから、ひょっとして同年代かなと思った」とのことでした。 ちなみに、その人はそれでもワタシより2歳年下。 ワタシの目から見ると「立派なおじさん」なので、ワタシもいつのまにか「立派なおばさん」になっていたということ…。 これ以上、目の下のクマが黒くならないように、そろそろお風呂はいって寝よっと。
Category: 日々の記録

ひさびさにビーズ遊び

今日も暖かい一日でした。 花粉症に負けず洗濯したりお布団を干したり、いつもより少しだけていねいにスパゲティのミートソースを煮込んだり、一日のんびり家事デイでした。 昨日で抱えていた仕事が一段落して、気分的にとっても落ち着きました。 明日になれば、また新たな仕事が仕込まれるわけですが、今日だけは本当にオフ。 ひさしぶりにビーズの道具箱をひっぱりだして、春っぽいイヤリングを2組作り(というほどでもなく、単につないだだけなんだけど)、ついでにお道具箱の中に作りかけで放置していたビーズ人形の頭と胴体バラバラ事件を発見して、王冠も作ってなんとか完成させたら、なんだかもっともっといろいろ作りたくなって…ついでに、ビーズで妖精をもう1体作ってしました。 ビーズで何かを作ることは特に好きではないのだけれど、以前に少し買いこんであった材料を消化したくて。 ビーズ人形だけでも軽く20体は作れるな(笑) そんなに作りたくないけどね、同じ物ばっかり。 夜になって完成したので写真はナシです。 また、明るいときに撮ったら載せますね。

ビーズで遊んだ以外は、お風呂に長いこと入って(花粉症の時はお風呂が至福の時間!)、明日の資料を用意して下調べして終わり。 精神的にゆったり過ごせて、いい休養日を過ごせました。

2.12白梅

お隣の白梅がもう5分咲きです。 まだ2月中旬なのに。 暖かすぎて気持ち悪い。
Category: 日々の記録

映画「イングリッシュ・ペーシェント」と原作

昨夜、NHK-BSでみた「イングリッシュ・ペーシェント」はマイケル・オンダーチェの原作「イギリス人の患者」とはまったく別物に近いと感じました。 原作を読んだのは、もう10年ほど前だから記憶があまり定かではありませんが。 映画としては、砂漠の上を飛ぶ古い型の飛行機(複葉機というのかな?)の映像が非常に美しくて良かったです。 こういう映画は大きなスクリーンで観たかったな。

不倫物語に焦点が絞ってあるストーリーは原作とはずいぶん趣が違いました。 原作では、全身やけどで瀕死の状態でベッドに横たわっている”イギリス人らしき患者”の恋物語は、映画みたいに詳しくなかったと思います。 泥棒のカラバッジョの設定も違った…はず(記憶あいまい)。 原作で一番心に残ったのは、カナダ人(映画ではそうだったけど、原作はどうだったけ?)看護師ハナと、連合軍の爆弾処理工兵として従軍しているインド人キッドの繊細な魂の交流でした。 あまりにもたくさんの死に直面して心がずたずたになってしまった2人は、連合軍から取り残された廃屋で心を通い合わせていくものの、キッドを絶望させる事件が起こって…。

戦争を背景にした悲しい話なのですが、オンダーチェ独特の詩的というか、あっちこっちへいって一筋縄では進まない不思議でちょっと読みにくい文章のためなのか、透明でひっそり静まりかえった空気が全編を包んでいます。 映画を観て違和感があったのは、キッドが何に絶望したのか。 あそこはやっぱり原作そのままにして欲しかったなあ。 けど、ハリウッド映画だから、エピソードをねじ曲げてしまったんでしょうね。 アメリカの都合が悪いことには触れないのね。 原作を貫いている非白人ならではの視点。 オンダーチェはスリランカ生まれでイギリスで育ち、カナダを経てアメリカへ渡ったという何とも複雑な人生を歩んだ人だと、本を読み終わってから経歴を知って納得しました。 正直、オンダーチェの文章にはあまりなじめなかったのですが、ずっとずっと心に残っているところをみると、やはりすばらしい作品だったのでしょう。

2.11ヤツデの実

これはヤツデの実。 緑色で星座みたいでかわいい。 でも、今年は鳥にずいぶん食べられてしまいました。 鳥にとって今年は食糧難なのかしら? アジサイの枯れ木にミカンをさしておくと、ヒヨドリもメジロもむさぼるように食べています。 ヒヨドリはミカンの実がなくなると皮まで食べてましたよ。 それにミカンに夢中になりすぎて、先日のようにガラスに激突してしまったり。 痛そうにしていたあの子、大丈夫だったかな…気になるな。 
Category: 映画

もう春?

花粉症が悪化して、昨日から文字通り「寝ても覚めても」鼻がズルズル。 熟睡できない苦しさをひさびさに思い出しました。 やっぱり今年は異常に暖かくて、花粉が早くから飛んでいるんですね。 2月初旬から予防薬を飲み始めたのでは遅すぎたみたい。 鼻が詰まって苦しいし、口呼吸と寝不足で集中力が激しく減退しています。 そうでなくても、歳のせいか最近とっても集中力がなくなってきているのに、花粉症勃発と仕事多忙期間がみごとにぶつかってしまい、来週・再来週をなんとか乗り切れるのか不安です。 ひとつ仕事を引きうけたら「あ、じゃついでにコレも。 できたらコッチもお願いね」と雪崩のように頼まれて、それをボチボチやっていたら、急に飛びこんできた仕事は広告系だけに納期が厳しくて…でも、いつもやっている仕事よりは、多少なりともギャラがいいから文句が言えない。 必死でやりさえすれば、いつも2週間たっぷりかかる仕事が、たった1週間で終えられる!と自分に言い聞かせて、がんばるしかないなあ。 気合いを入れなくては(でも、花粉症ですでに頭がボーッとしていて入らないのよね)。

あまりに暖かくて「世の中、もう春なのか~!」とビックリし、自分のブログを見たら雪化粧がなんとも違和感あり。 で、以前にダウンロードしておいたテンプレートに替えました。 ついでに、初めてほんのちょびっとだけテンプレートをいじって、背景を無地にしました。 うわぁ、やればできるんじゃないの、ワタシ。 と、つまんなことで自分をほめてやってます。 でも、ホントは仕事しなきゃ…(汗)。

2.10スイセン

正常な冷えこみがなかったせいでしょうか、今年はスイセンが全然咲きませんでした。 このたった1株が今ごろになって花をつけました。 例年なら、お正月にスイセンを切って活けてるはずなのに。 福寿草も咲かなかったし、やっぱり異常気象が原因でしょうね。

昼間は図書館へ仕事の資料用書籍の返却と資料探しに行って、つい文学の書棚の間をブラブラして、やたらにのんびり過ごしてしまい、家に帰ってからテンプレートをいじっただけでは気が済まず(?)、仕事から逃避してNHK-BSでやっていた映画「イングリッシュ・ペーシェント」までみてしまいました。 担当者さま、ごめんなさい。 でも、ドラマの「えらいところへ嫁いでしまった」ほどひどい締切破りではないから許してくれるだろう…とタカをくくっている。 いま抱えている仕事は、明日の午前中で片付けよう。 ホントは映画「イングリッシュ・ペーシェント」が、オンダーチェの原作とはずいぶん違うなあと思ったことを書きたかったのに、関係ないことダラダラ書いて、もう今日は時間切れ。 感想は、また明日にでも。


2.10パンダ

昨日、ネットでみつけた白浜アドベンチャーワールドのパンダの双子の赤ちゃん。 かわいい~。 NHKのローカル放送でも映像が流れていて、そのかわいらしさに気持ちがなごみました。 この子たちのお母さんて、ものすごく子育て上手なパンダなんですよね。 一度、赤ちゃんをだっこしているお母さんパンダを生で見てみたいなあ。
Category: 日々の記録

右往左往

こんばんは。 「子どもを産む機械」のくせに、たった1人も産めなかった「不健全」なvogelですが、それがなにか?(「ハケンの品格」の篠原涼子演じる大前春子の口調でお読みください)
すごいことを言いますよねえ。 見識がどうのこうのという以前に、女性を「子ども産む機械」にたとえるなんて…(絶句)。 そんな言葉、普通思い浮かばないでしょう! この国の政治家はアホだと思っていましたが、ここまでアホだとは思いませんでした。 だいたいね、そんなこと言ったらどんな反響があるか、想像できないというだけで信じられないです。 たとえ心の中で思っていても、厚生労働大臣という立場上、バカじゃなければ言わないよね。 …ていうか、大奥のお局さまじゃあるまいし。

子どもって産むだけじゃなくて、その後ず~っと育てるのがものすごくたいへんだということが、あの方は全然おわかりじゃないらしい。 女性が働きながら子どもを安心して育てられる環境を整える、という発想がまったくないのが不思議でしょうがないです。 1人産むたびに報奨金みたいな一時金を払うとか、そういうことじゃなくて、もっと託児所を増やす、大企業には必ず託児所を併設させる、託児所や学童保育は今よりも長い時間子供を預かってくれる(5時までが就業時間なのに、子どもを5時までに迎えに行けるわけがない!)、乳幼児を抱えた女性の残業は基本的に許さない、とか。 いくらでも考えなくてはいけないことって他にあるのに。

2.7夕暮れ

今日はとっても淡い夕暮れ。 もう春になったみたいな暖かさだったし、夕暮れも春っぽい。 まだ2月上旬なのにどうなってるんでしょ。 春といえば憂鬱な花粉が飛び始めていますね。 もう鼻よりも喉の奥がムズムズして目が痒くて、すっかり花粉症。 今年は暖かくて早く飛び始めてるみたいで、2月初旬から予防薬を飲み始めたのでは遅すぎたのかも。

耐震工事2期目に突入する前に、部屋に詰まった荷物を放りだすのがたいへん。 ホコリを吸って花粉症が悪化している気もします。 で、自分の仕事をやろう!と固く決意したのに、なにやら思いがけず仕事が集中して、片付けやら大工さんのお守りやらもあって、右往左往で毎日が終わってしまい、締切を目前にしても仕事が進まず(焦)。 明日も予期せぬ打ち合わせが入ってしまって、時間とられるのがイヤだなあ。 でもなあ…仕事内容がおもしろくなくても、小銭も稼がないとなあ…ブツブツ。
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ヒヨドリにドキドキ

昨日は日曜というのに大阪&神戸でお仕事。 午前中から大阪へ出かけたため(自宅からの移動時間がものすごく長いから)、また昼食を食いっぱぐれてしまいました。 仕事中にお腹が鳴らないか、それが一番気がかりでした。 神戸から帰ってきたら21時30分…はぁ~ッ、お腹ペコペコのよれよれ~。 なのに晩ご飯を食べてる最中に、兄から電話があって、なにやら姪たちともめて兄の家で大騒ぎになっている様子。 ケイタイで姪たちに電話したりメールしたり…母は兄に長々と説教したり。 ちゃんと食べたのに食べた気がしなくて、今朝はお腹が空いて目が覚めてしまった。

義姉が亡くなって7年も経つのに、いつまでたっても兄の家は落ち着かない。 兄が歳をとって、だんだん頑固になるから、よけいに娘たちに反発されて、その結果信じられないような言葉遣いで父親を罵倒して…悪循環はいつまで続くのか。 一番オトナなのが一番下の姪、というのがなんとも切ないです。 まだ甘えたいときだってあるだろうのに。

さて、午前中は親も出かけていて静かな仕事環境だったのに、突然、窓ガラスで大きなドン!という音がしてビックリ。 なんなの!? 外を見ると、窓のすぐ下でヒヨドリがのびてました。 べちゃっと羽を少し広げたまま、胸がフーフー大きく動いているから死んではいないみたい。 木の上からは連れ合いらしきヒヨドリがギャーギャー鳴いて心配してるようです。 しばらくすると地面にうずくまっているヒヨドリがか細い声でヒーヒー答えていました。 そのうち元気になって飛び立つかと見ていても、いつまでもジッとしているから、そのうちネコかイタチに食べられてしまうんじゃないかと気が気ではありません。 どこか怪我でもしているなら保護しようかと窓を開けたら、超低空飛行でフェンスの向こうへ。 でも、やっぱり地面に座り込んでいます。 もう仕事どこじゃない!(いいのか?) ね、そこに座ってちゃダメだよ。 どこか怪我してるの? 心配してのぞきこむと、人間のワタシが怖いようで、横目でじっと見ています。 ああ、言葉が通じないって不便ねえ。 お隣に声をかけて敷地に入って保護するべきかどうか迷いつつ、至近距離から写真を1枚撮ったら、それがよほど怖かったのでしょう。 パタパタとぎこちなく飛び立ち、ヨロヨロ飛びながらもなんとか大きなモミの木までたどり着けたようでした。 怖がらせてごめんね。 でも、飛べたところを見ると羽が折れたりはしていなかったみたい。 よかった。 連れ合いにうまく会えたかな。

2.5ヒヨドリ

最近、我が家の庭にやってくるヒヨドリはまだ若そうなカップル。 この子を間近で見ると、やっぱり若い感じがします。 窓ガラスに映ったミカンに向かって飛びこんだようです。 たまに窓ガラスに激突して一瞬失神する鳥がいるんだけど、30分近くも動けなかったのは初めて。 どこも怪我をしていませんように。
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ひさびさにのんびり

水曜日の晩に、兄の家から母が帰宅。 やれやれ…と気が抜けて疲れがドッと出るのではないかと心配だけど、孫の役に立ったという満足感は年寄りにとって精神的にはプラスになるのかもしれません。 耐震工事は水曜日でいったんキリになるはずが、細かい作業が残ったからと木曜日も棟梁は一人で出勤して、暗くなるまで丁寧に仕上げをしてくれました。 棟梁は土・日曜もなくずっと作業に来てくれて、傾いだ家に合わせてあちこち微調整して建具もきれいに収まりました。 お疲れさま。
「天井裏にはイタチの痕跡があって、フンもいっぱいあったのを掃除しておきました」と棟梁。 でも、ぜんぜん臭くなかったのよねえ。 よくイタチは臭いっていうのに。 我が家のイタチはどうして臭くないんだろう? 大工さんが天井裏に入って工事したからショックで出て行くかと思いきや、昨夜も天井裏を元気に歩き回っている足音が。 改装部分をチェックしているみたいでした。 想像していた以上に図太いヤツらしい。

今日はひさしぶりに静かな一日。 あ~、ほんとうにのんびり。 でも、1週間ほど間をあけて他の部分の工事に入る予定です。 1週間で次の工事部分にある部屋の家具も中身もすべて撤去しなくてはいけないので、明日からまたたいへんだわぁ。 来週末は仕事の締切がやたらに重なっているのに、片付けの疲労とその後また騒音の日々が続くと思うと憂鬱。 今日のような静かな日に仕事に集中して、今のうちにやっておけることを済ませようとも思ったものの、ぜんぜん身が入らず。 結局、気分転換のため一日すっぱり休みにして、図書館で借りてきた「アンジェラの祈り」を読んだり、ジムへ行ってたっぷり自転車漕ぎ+ストレッチしたり、今朝起きたときに喉の奥がなんとはなしにムズムズしていたから花粉症予防の薬をもらいに耳鼻科へ行ったり。 明日は気合い入れて仕事しよう!

2.2シャコバサボテン

ピンクのシャコバサボテンが元気に咲いています。 山積みの大工道具の向こうに置き去りにされていて、どうしても手が届かなかったシャコバサボテンを数日前に救出。 ひさしぶりに水をやって日の当たる場所に置いたら、固かったつぼみが一気にほころびました。
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