気持ちのいい日

今日はとっても爽やかな晴天でした。 京都がこんなにカラッと青空になる日は少ないのですよ。 洗濯物を干しながら晴れわたった空を見上げただけで、この間からグダグダしていた体調も一気に回復しました(単純)。 昨日の仕事をもう一度チェックした後にメールで送ってしまったから、なお気分よし。 母が出かけてしまい、外出から戻ってくる父を待って昼食を作らなくてはならなくて、お昼からの映画に間に合わず、トホホ。 仕方がないので、京都駅ビルで旅券を受けとった後は、ジムへ行って体をほぐしてきました。 仕事が一段落した後のジムって気持ちいい~ッ! 自転車漕ぎ25分で体を温めてから、肩こりをほぐすメニューを重点的にやって、その後、20分以上かけて入念にストレッチ。 体はものすごく硬いんですが、自分ができる範囲内で関節や筋をのばしただけで、血の循環がよくなって眠くなります。

会費を払うためにクレジットカードを作らなくてはいけなかったジムは、結局、雰囲気になじむことができず4月でやめました。 ちなみに、クレジットカードはたぶん父の持ち家であることと、ワタシがこの家に40年ずっと居住している実績で、待たされた末に信用調査をパス。 いい歳をして親の信用でカードができたのかと思うと、なんかそれだけでしょんぼり。 と、そんなことはどうでもいいのですが、そこの雰囲気がねぇ…。 たとえばヒョウ柄の全身ピッタピタのコスチュームに腰ミノみたいな布を巻いた熟女とか、ピンク色のタイツをはいたバレエレッスンに参加する白髪頭のおばさまとか、ストレッチマットの上でエロっぽい熟女を昼下がりの情事に誘うオヤジとか…ありえない人種ばかりで。 それに清潔感に欠けるのがとってもイヤで耐えられず退会。 昔、通っていて一度つぶれてしまった年金施設がリニューアルしたところへ舞い戻りました。 どこもメンテナンスと掃除が行き届いていて、ストレッチマットの上に長~い髪の毛が落ちていたり、トイレの手洗いがべたべたに濡れていたりしないので、気持ちいいです。 今度はつぶれませんように。

5.28君子蘭

今年は君子蘭が元気元気。 3鉢とも立派な花をつけました。 立派すぎて、ちょっとイヤなくらい。
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なんとかなったみたい

fc2の状態、日曜日は少しマシだったみたい。 この記事は無事にアップできるかな。

さて、若冲展の予定を押しのけて割りこんできた仕事は、ワタシが大の苦手とするジャンル=クラシック音楽! いや~これだけは勘弁して欲しいと常々公言しているのに。 このブログを続けて読んでいる方はうすうす気づいておられるでしょうが、ワタシってまるで音楽なしの生活を送っている人間なんです。 耳は退化してます、たぶん。 というか、突発性難聴を発症したことがあったためか、たいてい耳鳴りしてます。 で、金属的な(つまりヘタってこと)ソプラノをきくと、ひきつけを起こしそうなほど身体的に拒絶反応が出たりします。 そんなワタシがクラシック音楽について…(ゴニョゴニョ)…するなんて! 発注者は何を考えてるんでしょう?といいたいところですが、考えていることはわかっています。 その人にとっても、自分がやるのは嫌な面倒くさい仕事なんですよ(笑)。

そんな苦手な仕事だから、手をつけるのを後回しにしていたのですが、月曜日が締切なので日曜日の午後から重い腰を上げてやり始めました。 グズグズなワタシは月曜日の夜まで悩むことになるだろうな、と覚悟していたのに、あらビックリ! さっさとできちゃった。 ついでに残っていた別の仕事も仕上げちゃって、ただいまビールを飲んでプハ~ッ。 本気でやればできるんじゃないの、ワタシ。 40の大台に乗ってから、集中力がた落ちを痛感していたので、最近ちょっと回復傾向にあるようでウレシイ。 というか、それならもっと初めから集中すれば、とっくに終わっている仕事のようにも思えるけど。 でも、終わればよし! 前回受けたクラシック関係の仕事が自分でも理解できないほど、妙にうまくできたもので、先方はまたワタシを使う気になったのでしょうが、できることならもうやりたくない。 と思っているときに限って、また同じような依頼が来たりするので、無心の境地になろう(笑)

5.27アッツザクラ

アッツザクラは小さな花だけど、キレイな色で我が家の地味な庭を明るくしてくれます。

月曜日は申請していた旅券を取りに行ったついでに、ずっと気になっていた映画「サン・ジャックへの道」をみるべきか、ひさびさにジムへ行って体をほぐすべきか、悩ましいところです。 絶対にみたい「福田平八郎展」も6月3日で終わりだし、焦るなあ。
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生きとし生けるものへの共感 相国寺承天閣美術館「若冲展」

木曜日にみた「若冲展」はものすごい混雑で人いきれと熱気で汗まみれになりましたが、それでも本当にすばらしかったです。 若冲の絵があまり好きでないワタシも、全30幅の「動植綵絵(どうしょくさいえ)」に描かれた世界には感動しました。「釈迦三尊像」3幅を中心にして「動植綵絵」が両側にずらっと並べられた全体の様子を、部屋の中央に立って眺められたらどんなにすばらしいだろう…と思いました。 もちろん実際には人が多すぎて、そんなところに立っても何もみえませんけど。

青物問屋の家業を弟に譲り、絵の道を選んだ若冲は相国寺の僧侶のもとで深く仏教に帰依したそうです。 禅を学ぶ中で、亡き家族と自分の永代供養を願い、10年かかって描きあげた33幅の掛け軸を相国寺に寄進。 ところが、明治の廃仏毀釈で相国寺は荒廃してしまい、お寺を再興するために1万円と引き換えに「動植綵絵」30幅は皇室に納められたのだとか。 本来はワンセットのはずの「釈迦三尊像」と「動植綵絵」がバラバラになってしまったのは、この33幅で仏教世界を描ききった若冲にとってはちょっと気の毒な気がします。

5.24若冲1


「動植綵絵」を通して、あらゆる生き物に仏性が宿っていることを伝えようとした若冲の想いは、ぼんやり眺めるだけでもはっきりと伝わってきました。 濃密にして細密な、そしてある部分は驚くほど大胆な筆運びで描かれた絵の中では、ゲジゲジやムカデ、ミミズを引きずる蟻でさえかわいく見えるのです。 若冲は「動植綵絵」を描いていて、ほんとうに楽しかったのだろうと思います。 「群魚図」の蛸なんてかわいすぎて、絵の前でニヤニヤしてしまいました(不気味?)。 鶏以外の生き物は、どちらかといえば漫画的…などと言ったら叱られるでしょうか。

5.24若冲4


ふだんは美術展を鑑賞した後は目も足もとても疲れるのに、今回は満員電車並みのギューギュー詰め状態でみたのに疲れませんでした。 それは、描いた人の喜びと仏教的なテーマのためかもしれません。 若冲は寄進するときの添え書きに、この絵を描いたのは自らの絵の腕を誇示するためではなく、ただひたすらに仏教への想いからだったと記しています。 「自分の絵を評価してもらいたい」という気持ちは、絵を描く人なら誰でも多かれ少なかれ胸にあるはず。 そういう自我の発露は絵の後ろから目に見えないオーラとなって鑑賞者に働きかけ、ワタシのような軟弱な鑑賞者を疲れさせるのでは…と常々思っています。 今回、不思議なほど疲れなかったのは、それだけ若冲が無心で描いたということなのではないかしら…などと勝手に解釈したりしました。

5.24若冲3


それにしても、若冲の絵はシュールレアリズムそのもの。 隅々まで細密すぎて、写真でいえば全ピンの(=全部にピントが合っている)絵を前にして「そんなはずないでしょ!」と突っこみを入れたくなりました。 それに独特の浮遊感もシュール。 たとえば鮎が泳いでいる「蓮池遊漁図」はとってもヘンな画面構成です。 水の中と外が渾然一体となっていて、蓮の花はまるで水中花。 なのに、そのことで絵をみているコチラまで地から浮き上がっているような浮遊感を醸しだしていて、それが妙に心にひっかかる。 描こうと思えばどれほどにでも写実的に描けたでしょうのに、あえて外しているとしか思えません。特に、白と黒の軍鶏がにらみ合う「棕櫚雄鶏図」は棕櫚の気持ち悪いような表現と相まって画面全体が異様なほどに張りつめていて、好き嫌いを超越してスゴイ作品です。こんな前衛的な絵を江戸時代に描いたなんてホントに驚き。でも、ワタシの好みはおとなしめの「池辺群虫図」です。

5.24若冲2


たいてい展覧会をみた後で図録を眺めると「色が全然違うな」とガッカリするのですが、今回の図録はそういう感じがまったくありません。 高度な美術印刷の技術を駆使していることももちろんあるのでしょうが、若冲の絵が赤・白・黒を中心にした、とてもどぎつい色づかいだからかもしれません(そんなところも人気なのか?)。 色を鮮やかに際だたせるために裏からも彩色するなど、表面からはわからない緻密な計算に基づいて作成された作品なのだそうです。 そういう解説も詳しく載っているし、印刷の色調もなかなかいいので、今回の図録はお買い得ですよ!

5.24若冲図録


ところで、fc2のblog9サーバーがものすごく重くて、昨夜からまったく書きこめません(怒)。どうなってるんでしょう…また消えたりして(ゾッ)。 fc2ユーザーのみなさん、面倒でもバックアップはマメにとっておきましょう。 そんなこともあって、写真のアップはあきらめました。 また後日、サーバーが安定したら写真を付けますね。
Category: 日々の記録

やっと行けた 相国寺「若冲展」

今日、やっと相国寺で開催中の「若冲展」に行ってきました。 とってもよかったです! 若冲が両親と自分の永代供養のため相国寺に寄進したという釈迦三尊像と動植綵絵は、ただ美術的に美しいだけでなく、仏教に深く帰依した若冲が自分のすべてを傾けて描いたことがすべての絵から伝わってきて感動的でした。 

ただ、平日とは思えないほどの人が押し寄せていて、お昼時に行っても会場入口まで20分、第1展示室から第2展示室へ入るまでもたぶん20分近く並んだと思います。 動植綵絵が公開されている第2展示会場にようやく到達しても、最前列付近は満員電車並みの混雑で息苦しい。 狭い空間にものすごい人数が押し合いへし合いなので、人いきれで会場内は冷房が効かず暑かったです。 会場内の温度計は26.9℃をさしていました。 高齢な方もおおぜいいらっしゃったし、誰か気分が悪くなって倒れるのではと心配になるほど。 平日でこれですから、週末は恐ろしいことになりそうです。

第2展示室の会場整理ができていないから、全体がうまく流れていかないのだと思いました。 入場券を切るときに「いってらっしゃいませ」などとUSJやディスニーランドのアトラクション入口のようなことを言うのなら、会場内も強制的に3列に並ばせて進めるようにでもしないと、あれ以上混雑すると本当に危ないんじゃないかと感じました。 会場整理の方たちの口調は、美術展ではなく新しい商業施設のオープニングにでも来ているみたいでちょっと違和感が…。

そういう超満員の状態でみたにもかかわらず、それでもやっぱりみてよかったと思いました。 興味のある方はぜひ! それと、図録もとても充実していました。 2500円の価値は十分にあります。 おすすめですよ。 詳しくは明日にでもアップしますね。
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暑すぎです

予定では水曜日の午前中に相国寺で開かれている「若冲展」に行くはずだったのに、突然仕事が入ってしまいました。 朝イチの仕事だったので、ひさびさに通勤の人波に遭遇して(でも、ワタシはみなさんとは逆方向へ行くので楽ちん)、「ああ、昔はこんな群衆のひとりとして片道2時間以上かけて大阪へ通っていたこともあったっけ」と思い出しました。 もう二度とそういう世界には戻れないなあ…。 自分が選んだとはいえ、普通の人とはずいぶん違う生活形態を送る道へ踏みこんで、思いがけず遠くまで来てしまったものだと不思議な感慨が胸をよぎったりしたのは、いつになく早起きしたからかしら。

今日は「若冲展」の感想の代わりに、ドイツ関連の本の紹介をしようとしたのですが、最近FC2の読み込みが異様に重くて、画像がなかなか記事につけられず断念しました。 また近日中にアップします。 FC2のブログ、大丈夫なんだろうか。 以前に、記事がドッサリ消えてしまったので心配です。

5.23ホタルブクロ

ホタルブクロが咲き始めました。 今日は最高気温が31℃だったとか。 植物も暑さでぐったり。 夏じゃないのに水やりがたいへん。
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ひさしぶりの快晴

今朝はすごく冷え込んだのに、日中はひさしぶりに気持ちよく晴れて歩くと汗ばむくらい。 10数℃もの気温の差がありました。 でも、晴れ晴れとした青空をみているだけで気分は爽快。 昨日の深夜、「伊藤若冲」の特別番組をみてしまい、寝不足のまま仕事に行ったけれど、意外に元気でしゃっきりしてました。 やっぱり天気がいいと気分もいいのかな。 テレビの特番は若冲の人生をたどるなど、先日読んだ「奇想の系譜」と内容が重なるところが多かったのですが、今回相国寺で公開されている絵をしっかり映像でみられて、そのすばらしさにうっとり。 ワタシが以前にみたのは細見美術館所蔵の作品だったのですが、あれはひょっとしてアメリカ人コレクターのブライスさんが買った後のカスでは?なんて思ったりしました。 若冲の作品のほとんどは京都を襲った大火で失われてしまったということだし、若冲が相国寺に絵を奉納した頃の他の作品はあまり残っていないのかもしれませんね。 あの連作はほんとうにスゴイ。 水曜日に実物をみるのが楽しみです。

5.20カイウ 5.20オダマキ

カイウが初めてきれいに花を咲かせました。 湿地が好きな植物だそうです。 風通しの悪い我が家はやはり湿地に近いのか? オダマキは淡いピンクの次に、濃い紫が次々に咲いています。

昨夜は若冲で興奮したのか、なかなか眠れず、それならばとひさしぶりにドイツ語版「モモ」を読みはじめました。 ドイツ語だからすぐに眠くなるかと思いきや、比較的読みやすいため、さらに眠れず(バカ!)。
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土曜の朝は「俳句王国」

毎日、お天気が安定しませんねえ…そのせいなのか、なんか気分が下向き。 ワタシはナメクジか!?と、自分にいらだってみても、それで気持ちが上向きになるわけでもないので、家事をする以外はただただダラッとしてます。 どうせ仕事にならないのなら、いっそ好きな本でも読んで気分転換した方がいいのかもしれませんね。 気分転換がヘタだなあ。 そうかといって、仕事に集中してると、母がアレコレ話しかけてくるのが煩わしくて(部屋まで入ってくるし)ムスッとした顔で返事してると「あんたは仕事してると怖い」などと言われてしまい、今みたいに仕事してないと怖くないらしいので、いいのか悪いのか…。 母はこのところ日に日に頼りなくなって、依頼心のかたまりみたいになってきて、ちょっと心配。 と、まあ愚痴はこれくらいにして。

土曜日の午前11時からBSで放送している「俳句王国」が実は好きなんです。 家にいるときは欠かさずみています。 ワタシが婆さんになるまでズーッと今のまま放送して欲しい(笑) 俳句を詠んだこともないし、句会なんて全然知らない世界なんだけど、この番組は楽しい。 もともとキャッチフレーズとかタイトルを考える=ひと言で本質を言いきるということが異様に不得意で、仕事上で困っていたときに何気なく見たのが始まりです。 でもすぐに、そんな「手段」とか「目的」とかどうでもよくなって…ただ俳句を鑑賞するのがおもしろいのです。 素人の作品だけど、お題をもらってどう俳句にするのか、ひとの俳句をどう鑑賞するのか、句会形式で淡々と進むだけなのに興味深いです。 主宰の先生によっても好みがあったり、先生によっては「こうすればいいのに」と添削して、それがたった一文字なのにまったく別物ほどすばらしくなることがあって、目からウロコがポロポロ落ちたり。 もう10年近く(?)みている気がするけど、相変わらず自分は俳句を作りもせず、ただ鑑賞して楽しんでます。
 
5.19ナツハゼ

これはナツハゼと母が言っていますが、ネットで調べると違うみたい。 小さくて地味な花です。

明日はちょっとは元気になれるかなあ。
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へろへろデス

最近、寒暖の差が激しくて自律神経失調気味なワタシはじわじわ弱ってます。 だるくてしんどいのに眠りが浅くて、胃がドヨンと嫌な感じです。 といっても病気で寝こんでいるわけではないのですが。 更新ができなかった間は、夏の家族旅行の手配をすべて押しつけられて、旅行代理店の業務をこなしておりました。 学生である姪たちの休みに合わせると、航空券代が最高の時期にしか旅ができず、いつもの2倍の値段にクラクラ。 でも、「80歳のお祝い代わりに、自腹で家族旅行に参加すること」が父の希望で、ワタシはまだしも兄は家族4人分の出費でたいへん。 自分も行きたい気持ちは強い…でも、値段が高い…という葛藤で、微妙に不機嫌な兄。 行き先もみんなてんでバラバラ好き勝手なこと言うので困ります。 しまいに、父まで不機嫌になって…ムッキー!

でも今回、航空券代を検索しまくっている間に、いろいろ勉強になりました。 これくらい早い時期だと、旅行代理店を通すより、航空会社のホームページで直接買う方が安いみたいです。 特に、ヨーロッパ内も飛行機で移動する場合は、その会社の運航便じゃなくても通しで全部まとめてホームページで買った方が、エアパス(特にスターアライアンス系)なんてものを買うよりずっとお得。 自分ひとりなら、話のネタに欧州内激安航空会社に乗ってみたかったんだけど。 今回は、80歳&79歳の両親を連れてなので、添乗員みたいになりそう。 自分が行ったことのあるところばかりなのが、ちょっと物足りないなあ。 でもね、これだけ両親が高齢になってくると、もう「来年に」なんて言ってられないですからね。 両親+姪たち優先に徹します(涙)。

5.15ピラカンサ

小さくて目立たないピラカンサの花。 秋になると真っ赤な実で存在感たっぷりの木も、花はひっそり咲いています。
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近世日本画の見方を覆す 辻惟雄「奇想の系譜」

リンクさせていただている「読書夜話」のぎんこさんが書かれていたレビューがとてもおもしろそうで、ずーっと気になっていた辻惟雄「奇想の系譜」。 ついに買ってしまいました。 文庫本なのに1300円という値段にひるんで、最初に本屋さんで見たときは買えなかったのですが、内容がおもしろくて白黒とはいえ図版がたくさん載っているので買ってよかった! 期待以上に、おもしろく読めました。

5.10奇想の系譜

この本では、江戸時代の画家の中から、従来は「異端」とか「傍系」とされていた岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢蘆雪、歌川国芳をとりあげています。 多少なりとも認識していたのは伊藤若冲だけで、狩野山雪や歌川国芳、長沢蘆雪は名前を聞いたことがある程度、曾我蕭白はいつかどこかで展示されている作品を見て「なんじゃこりゃ!?」と驚きあきれた記憶があるのみ、岩佐又兵衛なんて存在さえも知りませんでした。 どの人にも「全然興味なし」のワタシが読んでもおもしろく読めることにビックリ! 文章も話の展開の仕方もまったく抵抗なくすらすら読めて、一気に引きこまれてしまいました。

実際に読むまでは、興味のない未知の画家について書かれた評伝なんて、読んでもおもしろいと思えるはずがないのでは…と考えていたのですが、意外や意外、美術史の知識がない素人が読んでもおもしろく読めるように平易に親しみやすく書かれているんですよ。 著者は並外れた「語り」の才能をもっているのだと思います。 著者が30代のときに書いたものなので、美術評論的じゃない比喩というか、くだけすぎギリギリのところもあるのですが、それもふざけているわけではなく、内面からほとばしり出てくる「この画家がすてきなことをわかって欲しい!」という感じがあって好感が持てます。

著者は美術史の研究家で、それぞれの異色な(というか意表を突いた)画風の中に前衛的な表現の萌芽を読み取っていきます。 図版を眺めながら読むことで、造形のダイナミックさやデフォルメの斬新さという視点から再認識できるようになっています。 それまでは「なんなのだ?」と単にエグイ表現やバカバカしい画題としか思えなかった絵を、まったく違った角度から眺めなおすことになりました。

スプラッターな(?)岩佐又兵衛の絵を見ていて、以前、高知県でみた絵金の屏風絵を思い出しました。 絵金も岩佐又兵衛と同様、血みどろな残酷描写とどぎつい色彩が特色で、初めて見たワタシは「なんなの、これ?」とひたすら驚いたのですが、でも地元の方はみなさん、とても絵金の屏風絵を愛してられて…ワタシの頭の中は「???」。 子どもにこんなどぎつい絵を見せていいのかなあ、なんて思ってました(笑) この本を読んでみて、こういう絵が江戸時代の人たちに人気があったことと、絵金に愛着を感じてられる人たちの姿がぴったり重なりました。 「民衆に愛される絵」だったんですね、この本に載っている人たちが描いた絵は。

ところで、最近の伊藤若冲ブームってちょっと異常では?と、なんでも流行ものには背を向けるワタシだったのですが、この本を読んだら若冲の「動植綵絵」がむしょうに見たくなりました(単純)。 若冲の絵はグラフィックアート的によくあちこちで使われてますが、たいていは絵の隅っこをトリミングしたようなものですよね。 この画家は構図が弱いというか、鶏の躍動感はスゴイけど、植物の絵なんかは特に画面構成が退屈で興味がなかったんです。 でも、ぼんやりした白黒写真の図版でみても「動植綵絵」はスゴイ! その独特の浮遊感と装飾性に、思わず興奮しました。 みたいなあ、でも宮内庁所蔵ではみる機会なんてないなあ…と思っていたら、偶然、先日遊びに来た叔父が「若冲のこんな展覧会があるから、前売り券をわざわざ買いに行ってきた」とチケットを見せてくれました。 すごいタイミング!!

相国寺で開催される「若冲展」。 これはみておかないと!と母にまず本を読むことをすすめたら、すぐに読んで、早速ワタシの分も前売り券を買ってきてくれました。 ちなみに、60歳以上の前売りは一般よりさらに安いです。 たった3週間しか公開されないので、どれほどの人が殺到するかと思うと、ちょっと怖いのですが、とても楽しみです。

ぎんこさん、すてきな本を紹介していただいてありがとうございました!

うろうろする毎日

こんばんは。 なかなか更新できませんが、ワタシは元気でやってます。 うだうだと自分の仕事をいじくりつつ、少しは頼まれ仕事もやらないと干上がってしまうので、たまには受けてやってます。 で、昨日はネタの仕込み開始から20時間後が締切という信じられないお仕事のおかげで、最近では珍しいほど濃密に仕事に集中した時間を過ごすことができました。 近ごろ、なんだか脳みそがまとまりにくい感じがずっとあったんだけど、結構やればできるじゃん、ワタシ(笑)と驚いたりしました。 おかげで今日は一日寝不足でボーッとしてましたけど。

以前から気になっていた「奇想の系譜」をついに購入。 文庫本にしては値段が高くて躊躇してたんですけど、ついに踏み切りました…て大げさかな? 読みはじめたら、おもしろくて止まらなくなり、仕事へ向かうバスの中でもむさぼり読んであっという間に読み終わりました。 その感想を今日は書こうと思っていたのに、就職活動中の姪の話を聞いてやっていたら、時間がなくなってしまいました。 詳細は明日にでも。

5.8菖蒲

姪は最終選考まで残ったところから不採用通知が来て、落ち込みの真っ只中。 うんうん、辛いよね。 面接で落とされると、なんだか自分の存在を全否定された気持ちになったよなあ、ワタシも。 それにしても「何もおもしろくない」「何もやりたくない」「だから今すぐ結婚したい」というのはどうなんでしょう? 結婚したら、誰かが自分の人生を決めてくれる、という安易な発想にため息…。 でも、私たちは自由という牢獄につながれている、というようなことを言った哲学者もいましたっけ。 なんでもできる、ということもそれなりに生きにくいことではありますね、ある意味。 でも、そればっかりは自分で解決するしかないと思うんですけど。
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好きなことで稼ぐ 「k.m.p.の金もーけプロジェクト」

こんばんは。 ちょっと更新が止まっていましたが、ごく普通にパソコンに向かってひとりでコツコツ(お金になるアテがまったくない)仕事してます。 自由業なので、ゴールデンウィークだからといって遊びに行くことはありません。 そこいらじゅう混んでますからねえ、人混みが大嫌いなワタシは家でのんびりしている方が好きだし、仕事ばっかりでもかまわないんです。 不満というか…もう少し本を読む時間がとれれば最高なんですが、引き続き自主規制中。 たまには長編小説が読みたいけど。

そんなわけで相変わらずお気楽に楽しめる本しか手にしていません。 少し前に買った「k.m.p.の金もーけプロジェクト」を読み(あるいは眺め?)はじめたら止まらなくなって一気読み。 ものすごく細かく描きこまれたイラストと手書き文字ギッチギチで、パソコン疲れの目にはかなりきつかったけど、おもしろかったです。 なんだかんだと次々に本を買って、かなりk.m.p.にハマっているな。 中毒性があるというか、1冊読むとつい応援したくなってくるんですよ、この2人。 あまりにもイロイロ(金銭的にも、仕事の上でも)たいへんそうで。

ワタシは最初に「2人で、おうちで、しごとです」を読んだのですが、2人が自分たちの今の状況を「昔の極貧を脱して中貧」と書いてられたのが気になって、イラストレーターになるまでを書いた本を探したわけです。 会社のデザイン室にいた2人が意気投合して、次のアテがまったくないのに会社を辞め、自分たちが好きなことをしてお金を稼ごうと試行錯誤した日々がこの本で書かれています。 いや~この2人の絆はスゴイですよ、半端じゃない。 付き合う男性は替えがいるけど、相棒には替えはいない…て、愛し合ってるわけじゃないのに(笑)この言葉、すごくないですか? 女同士で、2人きりで来る日も来る日も顔をつきあわせていたら、多少なりとももめる種が出てくるもんじゃないかしら。 ものすごい相手と出会っちゃったんですねえ。

さて、内容としてはかなり赤裸々に正直に詳細に、自分たちが好きなことで食べられるようになるまでが書かれています。 「好きなコトを仕事にしたい」と思っている人なら、これを読んだらその気になるかも。 あるいは壮絶な貧乏生活の様子を読んで、きっぱりあきらめるきっかけになるかもしれませんね。 たとえば、お金がないから小麦粉を水でといて焼いて、お醤油をかけて食べて空腹をしのぐとか、ホットケーキが食べたいけどホットケーキミックスを買ったら牛乳を買う余裕がなくて我慢するとか。 そしてついに「たまには贅沢しても」とものすごく思い切ってホットケーキを焼いて、涙して食べるとか。 美容院にはいっさい行かずお互いに髪の毛をカットするとか、気分転換は屋外でパンを半分ずつ分け合って食べるとか。 これくらいしても「好きなこと」に必死で取り組むのは、無謀だけれど、すごいパワーだと思います。 1コラムが終わるごとに付いている「数字ですよ」という部分もおもしろい! 細部まで、とにかくサービス精神たっぷりなのがk.m.p.流。

ワタシはすでに好きなことを仕事にしているので、その点では「励まされる」ようなことはなかったんですが、「フリーになってからのふしぎ。の巻」の部分は、「お~その通りその通り!」と共感してしまいました。 イラストレーターでもフリーだと同じような目に遭ってるんですねえ。 最後までギャラの金額をいわない、契約書なんてとんでもない、納期が発注者の都合でめちゃくちゃ過酷になる、フリーは土・日も仕事をして当然だ、「仕事をさせてやってる」という態度で応対する…ああ、すべてワタシの立場と同じ! 「そこがおかしい」とハッキリ書いてあるのを読んで「もっと言って!(ワタシの代わりに)もっと言って!」とお願いしたい気持ちになる(笑)

5.3白山吹

庭では白い山吹がポツポツ咲いています。 今日はお布団を干していたのに突然の雷雨。 お布団を出したり引っこめたり忙しい。 普通に会社の仕事をしている友だちがGWなら時間が空くというので、三条京阪の「カノビアーノ」でランチを食べたり、親戚が突然一家で遊びに来たり、相変わらず親に振りまわされたりで仕事は…。 それでも、ナマケモノかカタツムリの全速力くらいには着実に進んでますけどね。

Category: k.m.p.