驚きの事実

いや~ん、どうしましょ!
「四捨五入したら50」の歳になってしまいました。 いや、誰も歳を四捨五入したりしませんけどね、でもね。 おかしいなあ、そんなはずないんだけどな…記憶喪失かな…10年くらい気を失ってたのかな…ぜんッぜん納得いかないんですけど。 でも、納得なんてしなくても45歳は45歳。 黙って歩いてれば10歳くらいサバをよめる気もしますが、それもひょっとしたら「おばさんが勝手にいい気になっているだけ」かもしれません。 「おばさん」と呼びかけられても、もう怒るだけの客観的な根拠がありません(哀)。 おばさん、おばさん、おばさん、おばさん。 はぁ~、おばさんと呼ばれて動揺しないように練習しておこう、って思ったけど、自分で何度言ってもしょうがないですよね。

今朝、リビングのつけっぱなしのテレビから「みんなの歌」が流れてきたんですが、それが「おしりかじり虫」というステキにヘンテリコリンな歌で。 そしたら、頭の中で仕事している間もずーっと「おしりかじり虫~、おしりかじり虫~」とリピートし続けてます。 仕事は片づかないし、頭の中は「おしりかじり虫」が鳴ってるし、こういう誕生日ってどうなんでしょ?
Category: 日々の記録

暑くて寒くて

今日も暑かったですねえ。 京都では31℃を超えたそうです。 暑さ+湿気に弱いワタシは心身ともにヨレヨレ。 仕事は牛歩戦術で担当者をいじめようとしているわけではないけれど、ぜんぜん集中力なく上っ滑りしたまま1日が終わってしまいました。 ダメダメなワタシの脳味噌。 パソコンは古い方は発熱がハンパではなく、南西向きの自室で使っていたらホントにつぶれてしまいそう。 冷房が大嫌いな体質(暑いのに弱いくせに)ながら、仕方なくパソコンのために今年初めて冷房を入れました。 その結果、カラダがダルダル←文句ばっかり言ってるし。 ああ、もう今日は早く寝て明日やろう。 「明日できることは今日しない」が最近のワタシのモットーです。
 
6.27王子

最近の携帯ストラップは、以前に作った王子さまです。 現在、募集中ってことで(笑)。 白馬にまたがってなんていなくても全然OKですから。 

6.27クチナシ1 6.27クチナシ2

今年はクチナシがたくさん咲きました。 夜になると艶やかなため息のように、ふわっと甘い香りが漂ってきます。 ナデシコは甘いけれど、もっとあっさりした香りですね。

父の文明開化の余波で

先日書いたように、父が80歳にして突如インターネットの夜明けを迎えたため、放置していた古い方のPC(全体=画面が小さいので年寄りには見にくい)を調整して、ワタシが再び仕事用として使うことにしました。 前々から買ってあったのに入れていなかったメモリを、恐る恐る自力で装着。 初めはうまく設置場所にメモリがはめられず、PCに認識されませんでしたが、「力を加えすぎると、メモリがつぶれるのでは」という不安を振り切って、ぐっと力を入れて思い切り奥までつっこんだ結果、やっと装着に成功! ずいぶん前に、従妹のダンナさん(=ワタシ同様、かなりPC音痴な人)が「PCの調子が悪いなら、メモリを増設した方がいい。500MBにしたら、すごく軽く動くようになったよ」とすすめられ、素人にできるのか?と尋ねたら、「僕でもできたんだから大丈夫」と励ましてくれたおかげです。 やってみれば、別に誰でもできるものなんですねえ。 起動などの時間も今まではボテボテに遅かったのが、かなりサクサク軽く動くようになりました。 もっと早くやればよかった。

メモリの差しこみの手加減がわかったので、新しい方のPCも、もっとメモリを増やそうか、と調子に乗ってます。 メモリがもっとあれば、PCでDVDをみることができるかな。 古いPCのバッテリパックを注文したり、なんだかんだとお金が出ていくなあ…ため息。 メモリ増設は意外と簡単でした。 迷っている方はぜひ挑戦してみてください。 ワタシでも、できたんですから大丈夫。

6.26わんわん物語\\

先日、とりほさんのコメントに、「わんわん物語でレディとトランプが食べたミートボールスパゲティ」とあって、ワタシはトマト系スパゲティの印象しかなかったのですが、わが家にあるフィギアをみたら、おおっ、やっぱりミートボールが載っている! とりほさん、さすがだ。 これは、ワタシが持っている唯一の食玩です。 とってもお気に入りなんだけど、なぜ2匹がお互いを見つめ合っている瞬間じゃないのか、不思議です。 左右を入れ替えて見つめ合っているようにできないか、やってみたんですがダメでした。 飼うなら、野良犬トランプみたいなワンコがいいな。

6.26半夏生

庭では半夏生草が咲いています。 写真で見ると涼やかですね。 ああ、それにしてもやりきれないほどの湿気と暑さ…脳味噌がぶよぶよに膨張して機能停止状態な感じ。 と暑さのせいにして、テープ起こしだけで仕事を放置しているけど、明日は本気でやらないと締切に間に合わない(冷や汗)。
Category: 日々の記録

父の文明開化

この3日ほど更新できなかったのは、父がついにインターネットをやってみる気になったからです。 もともと理数系なのに、パソコンに強い拒絶反応を示して「インターネットなんて、いかがわしい世界に違いない」と頭から決めつけていた頑固者の父が、80歳にしてついにe-mailアドレスを取得しました。 オーストリアの同い年の友だちに「いまどき、e-mailさえしないなんて信じられない」とあきれられたのがショックだったらしい。 家族のすすめはききたくないけど、同い年の友だちが「パソコンを使ってクレタ文字の解読に挑戦するのが老後の楽しみ」といっているのが刺激になったようです。 なんにしても、歳をとってから新しいことに興味を持つのはいいことなので、急遽使っていなかった古いパソコンを引っぱりだして、家庭内PC環境を整えることに。 ワタシはまったくパソコン音痴だから、つまらないことがわからずパソコンを前に四苦八苦。 膨大なデータを別のパソコンに移す煩わしさ…ああ…仕事あるんだけどなあ。

そんな苦労を横目に、父はインターネットにすっかりハマッています(だから前から勧めてるのに…チッ)。 オーストリアの友だちからもすぐにメールがきて嬉しかったようです。 ついに文明開化だ! あとはへんなページやいやらしいお姉ちゃん画像を、好奇心に駆られてクリックしたりしないように願うばかり(笑)

6.24アジサイ1 6.24アジサイ2

今日は一日激しい雨が降り続きました。 雨に濡れてアジサイの青がいっそう美しく濃くなってきました。 薄暗い雨の日はぶれた写真もいいかな。 先日の雀の子たち、こんな雨の日にどうしているか…気になります。

Takakoさん、ウェブ拍手とコメントをありがとうございます! この2日間、自分のブログをよく見ていなかったので気づくのが遅くなりました。 ゴメンナサイ。 これからものぞきにきてくださいね。
そして、今までにウェブ拍手を押してくださったみなさま、ありがとうございます。 アクセスランキングには全然興味がないのですが、拍手やコメントがついていると、やっぱりゲンキンにウレシイです。
Category: 日々の記録

巣立ちの季節

洗濯物を干していたら、裏の学生アパートの廊下から雀の大きな鳴き声が聞こえてきました。 探してみると巣立ちしたばかりらしい子雀が、必死で親を呼んでいます。 他の子は飛んでいったのに、ひとりだけ取り残されてとても心細そう。 親は近くの木から呼んでいるようだけど。

6.20子雀

ワタシの視線を感じて、これでも隠れているつもりらしい。 洗濯物を干し終わっても飛び立てず、あきらめかけた頃に飛び降り(!)てしまいました。 まだ上へ向かって飛べないみたい。 地面に座り込んでいたら、猫やイタチが通るのに…と心配だったのだけれど、見えないところへ行ってしまいました。 元気に飛べたかなあ、あの子。

6.20子メジロ

こちらも隠れているつもりのメジロの子。 数日前に巣立ちした直後だったらしく、5羽がくっついて親を呼んでいました。 かわいくてジッと見つめていたら、怖がってだんだん木の上へ移動して…そのまま行くと、カラスの餌食になりそうなので慌てて家に入りました。 みんな無事に独り立ちしたかなあ、と泰山木の脇を通るたびに思い出します。

6.20ナデシコ 6.20ナデシコ白

植木屋さんはちゃんとナデシコが折れないように気を使ってくれたようです。 カワラナデシコ=大和撫子は今が盛り。 1株だけ白がありました。 母も植えた覚えはないそうです。
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今日のごはん、なんにする? 角田光代「彼女のこんだて帖」

知り合いのおばさまから押しつけられて、読まざるを得なかった本があまりにもどよんと濁った沼のようだったので、お口直しが欲しくなりました。 前から気になっていた角田光代の「彼女のこんだて帖」を近所の本屋さんでみつけて即購入。 サラッと読める、お口直しにピッタリの本でした! 小説+料理レシピという本の企画が楽しい。

角田光代が「家で作る料理」をテーマに書いた15の掌編は、とても温かく素直なストーリーばかり。 いつものなにかしら割り切れない読後感を残す角田光代には珍しく(とカクタさんについて語れるほどたくさんの作品を読んでいるわけではないけど)、ポジティブな優しさに満ちていることにちょっと驚きさえしました。

6.19こんだて帖

失恋して泣きながらも自分のためにとびきりのフルコースを作る女の子、専業主婦の単調な毎日にフッと嫌気がさしてストライキした妻に代わって夫が作るミートボールシチュウ、料理なんて一切する気がなかった女の子がふと彼のために作りたくなった中華ちまき…。 亡き妻が作ってくれた鍋料理を再現したくて料理教室に通う男性を描いた豚柳川の話にホロリ。 登場する料理は角田光代が考えたものらしく、それぞれの話の後にレシピがついています。 ピザやうどん、餃子の皮から手作りする本格的なものから、手軽な料理までいろいろあります。 小説やエッセイを読んで「この人はちゃんと料理を作る人なんだな」と感じていたとおり、カクタさんはやっぱりただ者じゃなかった。 ストレス発散に料理をするようになったのだとか。 版元が料理教室を運営しているベターホームだから、レシピに関してはカクタさんの独創じゃない可能性アリですけどね。

「今日の夜何を作ろうか、とぼんやり考えることは、ときに煩雑だけれど、ときにこれ以上ないほどの幸福でもある」と、角田光代があとがきで書いているように、義務として毎日毎日ごはんを作ることは、気が向いたときだけ好きなものを作る料理とは根本的に違う。 家族の健康のことを考えれば、栄養のバランスや食材の変化ばかりか、旬をとりいれるとか、思いがけない頂き物をおいしく食べるための工夫とか、冷蔵庫の残りで手早くできるものをひねり出すとか。 ハッキリ言って面倒くさくて投げ出したくなる夜もあれば、なんの理由もなくやる気満々で作る日もある。 それが「日常の食事」というものですよね。

ご飯を作ることは単純で単調な日常の作業だけれど、でも人間が生きていくことに直結している大切な行為でもあると、カクタさんの優れたあとがきを読んでしみじみ。 どんなものを食べて生きているのか、というところには明確にその人の「生き方」が現れていると思います。 以前、高給をもらっているのに毎日コンビニ弁当だけ食べて生きている女性が身近にいましたが、ワタシはどうしてもその人が尊敬できず、連絡を取らなくなりました。 時間がないとか、食材が1人分だと腐るからとか、理由はいろいろあるんでしょうが。 同じ立場になっても、コンビニ弁当の晩ご飯なんてワタシだったらわびしくて泣いてしまいそう。 炊きたてのごはんに梅干しだけの方が百倍おいしいのに。 ワタシは自分でも特に料理好きとは思いませんし、料理が得意とも思いません。 でもどうせ食べるなら、買ってきたお総菜じゃなくて、手をかけた料理がいい。 日常生活のための料理は、上手ならいいというものではない次元。 外食は3日で飽きるけど、家のごはんは飽きないですからね。

料理なんて面倒くさいなあ…と思っている人にもおすすめの本ですよ。

今日の晩ご飯はこの本に出ていたミートボールシチュウを作りました。 おいしかった! 椎茸やピーマンを細かく刻んで肉団子に入れるのですが、そうだとは気がつかないほど。 野菜嫌いの子どもでも喜んで食べそう。 ほかにも中華ちまきや豚柳川、餃子鍋は簡単そうだから作ってみたいな。


6.19アスパラガス

庭の泰山木の根元で、アスパラガスの花が咲いています。 肉眼ではハッキリ見えないほど、小さくて密やかな花が緑のぼさぼさの葉っぱの中にチラチラ。 わずかな風でも動くのでなかなかうまく撮れません。 このボーボーとのびた茎と葉を見ていると、とても食べるアスパラと同種とは思えないのですが、肥料をたっぷりやれば根元からグリーンアスパラがでるのかしら? なぜ母がこれを植えたのか謎。 増えもせず枯れもせず、ずっと同じ場所で細々と生きてます。
Category: 角田光代

京町家で七宝体験

ずっとずっと前から行ってみたかった「並河靖之七宝記念館」。 岡崎の近代美術館のすぐ近くにあるのに、いつでも行けるからと後回しになっていました。 先日、たまたまホームページをのぞいたら、期間限定で七宝体験工房を開催しているとのこと。 「体験もできて見学もできるのならぜひ!」と、友だちを引きずって行ってきました。 

6.17並河記念館1

明治・大正時代に繊細華麗な七宝で一世を風靡した並河靖之の自宅は、三条通りの一筋北の小路に面しています。 立派な構えの町家です。

この記念館の体験はすごく楽しかった! 先生がきめ細やかに受講生ひとりひとりのやりたいことをフォローしてくださって、10時から2時間の予定が、ふと気がつくと3時間が経過していました。 集中して作業してると時間ってあっという間に経ってしまう。 かなり細かい作業なのですが、無心で集中するのは気持ちがいい。 反省点は多少あるものの、まったく初めてでもちゃんと自分が作りたかったものができあがりました。 これもすべて気さくな先生のおかげです。 先生、ありがとう! 今日の受講生のうち2人はすでに2回目ですって。 体験は春と秋にしているそうですが、もっと定期的にやってくれたら通ってしまいそうだわ。

6.17七宝体験

完成したのはこんなブローチ。 ふふふ、ワタシが作るからにはやっぱり鳥でしょ。 サクランボだけ有線(銀線で型を作った中に釉薬を入れる手法)にして、鳥は無線です。 鳥まで有線にすると5時間コースだとか。 もっと有線やってみたいなあ。 銀線を曲げて形を作ることよりも、ガラスの無色釉薬で銀線を止めるのがむずかしかったです。 それでも自己満足。

6.17並河記念館2

館内を見学した後、縁側に座って造園家・植治が手がけた庭園を眺めてしばらくぼんやり。 三条通りのすぐそばにいるとは思えないほど静かで心が安まりました。

6.17京菜屋  6.17オ・タン・ベルデュ

お腹ペコペコで、一番近くのうどん屋さん「京菜家」で遅いお昼を食べ、近代美術館から疎水を挟んだ向かいにある「オ・タン・ベルデュ」の外の席でお茶。 暑すぎず爽やかな風が吹き抜けて気持ちよかった。 ひさびさに「休日」という気分を満喫できました。 Nさん、付き合ってくれてありがとう! 次は白浜の双子パンダへGO!?

【追記】双子パンダを眺めてなごみたい方のために、白浜アドベンチャーワールドのアルバムにリンクをはりました。 いつのまにか、ずいぶん大きくなったなあ…(焦)
Category: 日々の記録

豆本つくりたーいッ! 柴田尚美「おまめの豆本づくり」

下で紹介した本があまりにも重苦しかったからお口直しが欲しくなって、昨日・今日と近所の本屋さんであれこれ買いこんでしまいました。 前から気になっている「聖母の贈り物」とか「ヒストリー・オブ・ラブ」とか「夜は短し歩けよ乙女」とか「赤朽葉家の…」は我が家の近辺では入手できず、かえってネットの情報などなしに店頭でピンときた本をを購入。 ネット書店は確かに便利だけど、実店舗の本屋さんには思いがけない本との出会いがあるから好きです。 近所の本屋さんにはがんばって存続して欲しいから、買えるものはなるべく実店舗で買うようにしています。

6.15豆本

これは豆本づくりの解説書です。 実はすでに1冊、小さな本を作る手芸本を持っていたのに、この本で紹介されている豆本のセンスのよさにクラクラ。 ああ~作ってみたいなあ。 とめどなくふくれあがる妄想。 手近にあるものでもできそうなのもいい感じ。 作り方が解説されている豆本の画像はココで見られますよ。 1冊だけ、作り方もダウンロードできるようです。

手芸本って、実際に作るためだけじゃなくて、その本を眺めて「こんなの作りたいな」などと妄想する時間も含めた楽しさがありますよね。 クラフトが流行っているからステキな本が次々出版されて、本屋さんの手芸コーナーは金欠のワタシには散財の危険地帯です。

底知れぬ沼のようなエッセイ 杉本秀太郎「京都夢幻記」

昨日も引き続き「早起き生活」を夢見て比較的早くに寝床に入ったのに、寝苦しくて…寝つかれないのなら、いっそ読みかけの本を読み終えてしまおうと、早朝4時に杉本秀太郎の「京都夢幻記」を読みました。 やっと読み終わった!という満足感で夜が明ける頃に眠くなり…早起き生活は夢と消えて、寝起きからガックリ。 いっそ、あのまま寝ないで4時から起きていたらよかったのかなあ。

6.15京都夢幻記

どんより曇った梅雨時の空のように重苦しいエッセイを読み終えて、なんだか骨の折れる仕事をひとつ終わらせた気分です(ちゃんと仕事しないとダメなんだけどな)。 内容はほの暗い表紙の雰囲気そのまま。 冒頭のエッセイにあるとおり、沼の中から脈絡なく浮かんでは、つかみとる前にふっと消えてしまう想念を、その浮かびあがってくる感じのままに書いたといった風情のエッセイです。 古今東西の文学や音楽、歴史に深い造詣のある著者の筆は、ふっと謡を語るかと思えば、ゆらりとクラシック音楽へと向かい、フランス文学の詩的表現に傾き、実家に伝来していたものに似た一幅の名画に対峙する…混沌としたような文体から、著者の教養の高さと実家のすごさがイヤというほど伝わってきます。 でも、それは一般庶民にはほど遠い別世界のこと。 美文なのかもしれませんが、ワタシにはついていけません。 もともと、この著者はワタシのような雑魚は相手にしてらっしゃらないようですけどね。

著者は四条烏丸にほど近い、京都のど真ん中に今も残る巨大な町家の当主にして、仏文学者。 商家の構えが生半可ではなくて、前を通りかかるたびに「この格子の向こうには、何か常ならぬものが棲んでいそう」と思ってしまいます。 昔テレビで、この家の襖を片付けて、夏のしつらえにする様子を見た記憶があるのですが、蔵から出し入れされる襖の数と、その手入れを想像しただけで気が遠くなりそうでした。 ホントに庶民でよかったと思いましたよ。 それだけの家に生まれ育つことは、庶民には見当もつかないほどの重いもの(それもけっして放って逃げ出せないもの)を背負って生きていくことなんだろうなあ。 しんどいやろなあ、と最後は同情してしまったほどスゴイ家なんですよ。

6.15アジサイ

この本は、文学系のお仕事をされている非常にインテリなおばさまからいただいた、というか押しつけられたもの(笑)。 このおばさま、ワタシがいろんな本を読んでいるのを知ってられて「読んでおもしろくはあったけれど、でも本棚に置いておきたくないからあげる」と無理矢理くれました…「読み終わっても、絶対に返さなくていいからね」と念押しして。 最後まで読んで、その方の気持ちがよ~くわかりました。 リアルお知り合いのみなさんの中に、杉本家のことが知りたい方がいらっしゃったら差し上げたい…これを読んだからといって杉本家に関する直接的な知識が得られるわけでは全然ないんですが。 2000円もする本ですよッ、いかが!(笑)と、愛着のかけらもない本です。

プラハの建築案内 田中充子「プラハを歩く」

夏休みにプラハへ行くかもしれないということで、ガイドブックより先に買ったのが田中充子「プラハを歩く」です。 著者は建築史家で、プラハの建築についてさまざまな観点から親しみやすく解説していて、なかなかおもしろかったです。

6.6プラハを歩く

チェコに多少なりとも興味がある人にはおすすめの本です。 ところどころ「これは著者の意見よね?」とひっかかるところもありましたが、「なるほど」と興味深く読めました。 何度もヨーロッパへ行っているくせに、「ゴシック様式の次は何様式だったっけ?」とか「バロックの定義って?」「ルネサンス様式の特徴は??」と頭の中がこんがらがった状態のままでいた物覚えの悪いワタシも、一般的な建築史の流れがようやく頭に入った感じです。 それにしてもプラハって、建築史の見本みたいな街なんですねえ。 意外にもアール・ヌーボー建築が多いことや、前衛的な変わった建築がたくさんあるようです。 「ダンスをするビル」なんて建ててしまう感覚…すごすぎ。 チェコのアニメーション展をみたときに感じたように、チェコ人の美意識って独特だわぁ。 などと書きつつも、読み終わって数日、もうすでに内容のほとんどを忘れてしまっているな(汗)。

6.13アジサイ


先日、新聞でフードエッセイストの平松洋子の短文を読んで、にわかに「早起き生活がしたい!」と強く思いました。 夜明けを見ながら原稿を書いて、ひと仕事が終わってから手をかけておいしいご飯を作る…ああ、いいなあ。 すがすがしいだろうなあ。 夜行性を直そうと決意して、昨夜から早寝しようとしてるんですが、一朝一夕では体内時計は直りそうもありません。 でも、今夜もがんばって早寝するぞっ!(早寝といっても0時30分頃なんだけど)。

年金とか介護とか

近ごろ、年金問題とか介護のコムスンの件とか、聞けば聞くほど腹の立つニュースばかり。 テレビのニュースを聞くのがイヤになってきました。 介護サービスは本来、公共がやるべきことじゃないのかしら。 介護で儲けるなんてこと自体が無理なはずなんだから、どうして民間の会社に全部やらせるのか不思議で仕方ありません。 働く人たちの報酬が安くなるのも初めから目に見えているのに。 政治家って何を考えてるのか、理解不能。

年金をワタシはちゃんと払っているけど、20代は転職を繰り返したから自分のデータがしっかり記録されているのか、とっても心配です。 オレンジ色の表紙の人で、転職や離職した経験のある人は要注意なんですってね。 ワタシのはオレンジ色なんですけど。 以前勤めていたところが潰れないうちに、社会保険事務所へ行って確認しなくては。 信じられないほどいい加減な仕事しておいて、「領収証がないとダメ」なんてありえないこといってたんですよね、今まで。 ワタシ、20年前の領収証やら給料明細なんてものはとってないよ。 それに、読み仮名がわからない名前は適当に考えてパソコン入力するって…ありえない! 普通、電話で確認するでしょ。

でも、そういえば小学校の入学式の日、校庭に貼り出されたクラス分けの名簿にワタシの名前だけなかったんですよ。 名前に「子」とか「美」がつかない女の子って当時はとても珍しかったから、教育委員会なのか学校の先生なのか知らないけど、勝手に奇妙きてれつな読みをつけて男子扱いになっていたんですよ。 みんなクラスがわかって、それぞれの教室へ行ってしまい、ひとり校庭に取り残されてわんわん泣いたっけ。 それで、あわてて校長室へ連れて行かれた記憶が…。 役所仕事って、何十年たっても同じなんですねえ。 わからないのなら問い合わせるっていう発想は皆無だったんでしょうか(ため息)。

6.11オダマキ 6.11ホタルブクロ

今年はオダマキがあまり咲きませんでした。 淡いピンクの花はこの1本だけ。 ホタルブクロは濃い紫ばかりたくさん咲いて、白はこれだけ。 今朝から植木屋さんが来ているから、いまにも咲きそうなナデシコやアガパンサスの首が折れてしまわないか心配です。

昼間、ドイツのビールについて調べていたら、むしょうにドイツのビールが飲みたくなった。 たくさんじゃなくていいの、1杯だけフレッシュなビールが飲みたい。 思いがけず近所に世界のビールが揃っているバーがあると教えてもらったんだけど、夕方に「おひとりさまでビール」って、やっぱり抵抗あるなあ。 それもすぐに顔が真っ赤になっちゃうんだからカッコ悪い。

【追記】世界のビールが飲めるバーはココ。 自分ではまだ行ったことないんですけどね。
Category: 日々の記録

生々しく痛々しい中学生の恋 姫野カオルコ「ツ、イ、ラ、ク」

姫野カオルコの「ツ、イ、ラ、ク」は単行本が出たときから、買おうか買うまいか何度も何度も本屋さんで手にとって、迷った末に買わなかった本です。 20代の頃は姫野カオルコの本が文庫になったら、たいてい読んでいました。 この10年くらい読まなかったので、最近はどんな小説を書いているのか気になっていました。 でも、この本がネットで一時すごく評判になったらしいと知ると、へそ曲がりなワタシは読む気がなくなってしまいました。 文庫になったのでようやく入手。 でも、そのまま3ヶ月以上放置していました。 なんだか読むのが怖いようでもあって。 

姫野カオルコが好きな作家なのかどうか、いまだにわかりません。 どっちかといえば好きじゃないかもしれない、でも気になる。 ワタシにとっては不思議な存在です。 この人が書いたものは心地よくないのです。 読んだ後になんともいえない感覚を残すのです。 女であることの奥底をのぞかされるというか、あんまり直視したくないような女がもつ薄暗いところをえぐって「ほら、あんたにもこういうところあるでしょ」と迫られるような感じ。 あるいは「官能」とも違う、おき火のようなエロスのうずきというか…「女性であること」への変質的な粘着的なひっかかりというか。

6.10ツイラク

舞台は滋賀県の片田舎。 狭い狭い社会の中で子どもたちが成長していくところから物語は始まります。 序盤はとてもゆっくりで、なかなか恋愛小説になりません。 それでも、小学校2年生の女の子たちは無意識ながらそれぞれに、もうすでに性的なことに目覚めている。 登場人物が中学生になると、ていねいに描写された子どもたちの群像から、だんだんひとりの少女に焦点が合ってきます。 早熟なその子はある男性と、世間の常識が許さない関係へと落ちていく…。

この本も、以前の姫野カオルコ同様、読んだ後に爽快感はありませんでした。 ネットでは「エンディングが爽快」とか「感動で泣いた」という感想をたくさんみかけましたから、ワタシの感覚が一般とずれているのかもしれませんが。 とにかく主人公の女の子が痛々しくて、その痛みがとても生々しくて、その子の「その後」がとても案じられて。 忘れ去っていた中学生時代の痛みを思い出させられて。 もちろん、ワタシは「その他おおぜいの子」の立場でしたけどね。 

読もうかどうしようか決めかねたら、文庫本の著者のあとがきと、斎藤美奈子の鋭い洞察に富んだ解説を読んで判断してください。 ネタバレはありませんから。 あとがきにある通りに若すぎる人=ワタシの解釈では20歳以下&性的な描写にアレルギー反応が起きる人には向きません。 といってもイヤらしいのを期待すると、ハズレですからね、念のため。 著者のいうとおり30代、40代くらいで読むといいみたいです。 誰にでもおすすめ!というものではないけれど、みぞおちのあたりにドスンと来るスゴイ小説であることは間違いありません。 でも、この内容じゃ、やっぱり直木賞は無理だったんだろうなとある意味、納得しました。

6.10アジサイ

小説の本筋とはまったく関係ないことですが、滋賀の言葉って京都弁とはずいぶん違うんだなあ、とそんなことにも驚きました。 知らなかったわ。

ビジネス書は苦手 ジェームス・W・ヤング「アイデアのつくり方」

昨日はやたら暑く、今日は湿度が高くてムシムシ。 すっきりしないお天気に影響されて、頭の中はドンヨリ。 脳みそまで蒸し焼きにされたような気分で、ちっとも仕事が進まず。 仕事のために検索しているはずが、いつのまにかネットの迷宮にはまってウロウロ。

あ~ん、欲しい情報がない! でも実は、ワタシがいま欲しいのは統計資料なんだから図書館に行くとか、しかるべきところに問い合わせて送ってもらえば済むことなんだけど、「でもな~、そこまで調べなくても全然OKな仕事なんだけどなあ」と悪魔が耳元でささやくもので。 と、悪魔のせいにするワタシ。 けど、この悪魔ってワタシの心の声じゃないのか?(笑) ホントに面倒なんですよ、いちいち本筋に関係ないことまで調べたりするのは。 それでも、なんとなく漠然と自分が感じていることが本当に裏付けのあることなのかどうか…ということが、どんな仕事をしているときも気になって仕方ない性分なんです。 そこまで気にすることないのに、と発注者からいわれることもよくあるんだけどね、自分が気になるのよね。 たとえば「普通は」と書いて、その字を見て考える、「普通って何?」「何%以上の人がそうなら普通なんだろう?」とか。 じっくり考えて「やっぱり『普通は』は適切じゃない」と削る。 そんな調子で仕事は進むどころか、時間をかけても後退するばかりだったりします。 こんな仕事の仕方をしているから効率が悪くて仕方がない。 ハッキリ言ってバカです、ワタシは。 わかってるんだけど…。

そんな毎日の中で気弱になったときに、ネットで何気なく目にしたこの本。 ジェームス・W・ヤング「アイデアのつくり方」が妙に気になって、ふだんはビジネス書なんてまったく興味ないし読まないのに買ってしまいました。 

6.6アイデアのつくり方

アマゾンでは大好評!なんですけどね、ワタシにとっては時間とお金の無駄でした。 書いてあることは全部体験的に知っていることばかり。 こういう本に頼ろうとしたワタシがバカでした。 というのか、アマゾンのレビューで大感激している方々は社会人が多そうなのに、なぜにいまさらこの本を読んで喜んでられるのか不思議でなりません。

内容的には真面目で真摯な本です。 著者はアメリカの広告業界で成功した人なんだそうです。 いいアイデアが突然、天から降ってきたりすることはない、という著者のメッセージは本当に正統派。 日々鍛錬&修練あるのみ!ということです。 アイデアの発想力を鍛えるのは、筋トレみたいなものだと。 ボーッとしてたって自分の中で、すばらしい何かがパッとひらめくことはない。 とにかく、いろんなことにアンテナを張って、自分の心にひっかかるものはどんなものでもメモしたりスクラップしておけ、と。 著者は力強く教養主義を唱えているので、学生や社会経験の浅い人によさそうです。 視野を広く持たずして、万人に受け入れられるキャッチフレーズなど思いつくはずがない…お説ごもっとも。 常に情報収集を怠らず、仕事のために集めた情報は整理して頭にたたき込み、その後はひたすら考え抜き、そしていったん別なことをしてリラックスした瞬間に、ポコッと何の脈絡もなくアイデアが浮かぶ。 ハイハイ、知ってますよ、経験的に。 ワタシの場合は疲れ果ててお風呂に入ったとき、あるいは掃除機をかけているときによく何かが舞い降りてきます。 ということで、ビジネス書を読むだけ徒労という当たり前なことを10年ぶりくらいに再確認した1冊です。


6.8アジサイ

アイディアが浮かぶといえば、先日のNHK「プロフェッショナル」に出ていた工業・空間デザイナーの吉岡徳仁さんという方の発想法の方が興味深かったです。 新しいデザインを創りだすとき、初めから紙にスケッチしたりしないんですね。 手元にあるいろんな素材を触ったり、いじったりしながら、何かが浮かぶのを待つような感じでした。 手で触って考える…「アイデアのつくり方」で何もないところから何かが生まれることはない、と書かれていたことと同じなのかもしれません。 さて、ワタシはどうやって何かをひねりだそう…。

【追記】
NHKの回し者じゃないんですけど(笑)、「プロフェッショナル 仕事の流儀」吉岡徳仁さんの再放送があるようです。 詳しくはコチラ。 ご本人のホームページはココ。 先端を行くデザイナーというと、とんがったイメージがあるのですが、番組からはそういう先入観を裏切る温かい感じが伝わってきました。 ええ人なんやろなあ(と関西弁でいいたい気分)。

友よ!青春よ! 梨木香歩「村田エフェンディ滞土録」

小説を読むと仕事に支障をきたすと思って、このところずっと小説を読むのを我慢していました。 でも、たまたま本屋さんで梨木香歩の「村田エフェンディ滞土録(たいとろく)」をみつけて買ってしまい、ついに我慢しきれず…読んじゃいました。 ああ、やっぱり「物語」が好きなんだわと実感いたしました。 心に栄養=読書が必要な体質なんだなあ、ワタシは。 仕事を放置しない範囲内で、本もじゃんじゃん読んじゃおっと。

6.6村田

この本は大好きな「家守綺譚(いえもりきたん)」とリンクする部分がある、いわば姉妹編です。 「家守綺譚」の中で、主人公である駆け出しの物書き・綿貫くんが、土耳古(トルコ)にいる友だち・村田くん(=「村田エフェンディ滞土録」主人公)の留学生活に思いをはせるシーンがあって、ずっと気になっていたんです。 文庫本化されたので早速買いました。 「西の魔女が死んだ」は個人的にはいまひとつだったので、梨木香歩はまずは文庫からということで。

「家守綺譚」は雨に降りこめられた日の薄暗くて、でもしっとりとした情緒が全編に漂っていて、文体も背景も日本らしさがあふれていたのですが、この本は舞台がトルコなので文体も背景も全然違っていました(当然ですが)。 そのため、「家守綺譚」の世界をそのまま期待して読みはじめると、ちょっと違います。 淡々とした「家守綺譚」の世界にくらべると、コチラは出だしはイスタンブールの下宿屋での細々した日常を描きながらも、最後は「友よ!青春よ!」と、なかなか熱いです。 「西の魔女が死んだ」では泣けなかったワタシでも、この本のラストでは泣きました。 でも…それでも、ワタシは「家守綺譚」の方が好き。 梨木さんの真っ当なメッセージはワタシにはちょっとストレートすぎて…。 もう少し抑制がきいていたり、ほんの少し毒を含んでいる方がワタシは好きみたいです。

村田がイスタンブールの下宿屋で出会ったギリシア人やドイツ人の留学生、小間使いのトルコ人、そして下宿屋を営むイギリス人女性。 たいした事件も起こらず、ささやかな日常が積み重ねられていきます。 下宿屋の人々と交流して過ごした、そのささやかで平穏な日々こそが何よりもかけがえのないものであったことに気づくのはずっと後になってから。 「家守綺譚」では犬のゴローがいい味を出していましたが、この本では意地悪なオウムが狂言回しになっていて、それがとてもステキで悲しかった。 梨木香歩は動物や植物へのまなざしがとても温かな人ですね。 人間的にとてもいい人なんだろうなあ、と思います。

この本が感覚的にぴたっと来なかったのは、もしかしたらワタシがギリシア古代史を勉強して、ギリシアやトルコの遺跡を旅したことがあったからかもしれません。 遺跡に立ったときの高揚感など、自分の経験と近すぎて、かえってちょっとした違いが気になったのかも。 そういう思い入れがない方が素直にこの本の物語世界に入り込めたように思えました。 個人的にはチラッと出てきた綿貫くんが、やっぱり自分に重なってみえました(笑) それにしても、この本の謝辞の相手がご近所の方で、う~む、やっぱり梨木香歩さんの生活圏ってすごく近いような気が…。


6.6スカシユリ

パッチリ咲いたスカシユリは、日が照っていないときでも発光しているみたいに鮮やかです。 見ているだけで気持ちが晴れ晴れします。

fc2のblog9はこのところ、ずっと重くて画像のアップどころか、自分のブログの管理画面へのログインやログアウトもままなりません(怒)。 いつも夜がダメだから、朝にアップしようとしてもやっぱりダメ。 書くネタはあっても書き込みができずイライラします。 fc2、大丈夫なんだろうか…かなり不安。
Category: 梨木香歩

我が家の居候

今日は一日、家でのんびり。 「若冲展」から始まった文化活動強化週間(?)も終わって、ただいま金欠。 お金がないときは家でおとなしくしているのが一番です。 夏休みの旅行の宿探しをネットでしたり、母が死蔵している毛糸の山から木綿の糸を拾い出して、苦手なかぎ針編みをちょこっとやってみたり。 編み図が読めないので、初心者用の簡単な本まで買ってきてあるんだけど、眺めて妄想をふくらませるだけふくらませて、いつもそこで終わり(汗)。 これじゃいかんと、なんとか必死に小さなモチーフと格闘してみました。 でも、かぎ針編みフタバマークの人間がやるべきではない、むずかしげなモチーフを編もうとするから、ヨレヨレな出来で。 はぁ、肩こる前にやめよっと。

このところ、天井裏に居候している「怪獣くん」の足音がうるさくて、出産か子育てでもしているのかな?と思っていたら…

6.2怪獣くん

昨日、リビングから見えるザクロの木を伝って降りてきました!

6.2怪獣くん2

「あっ、目が合っちゃった」と焦って、木の股で進むべきか帰るべきか躊躇する怪獣くん(慌てて写真撮ったら、ガラスに映りこんでしまいました)。 かわいい~! でもね、この子のせいで、どうも天井裏でハエが発生したみたい。 一時やたらとハエが多かったんですよ。 それだけは勘弁してよね。 リビングの真上で暮らしているようだけど、そのわり臭いが気にならないのがとても不思議です。 この後、草むらで虫かなにか捕って、つくばいでゴクゴク水飲んでから、食事(たぶん)にでかけていきました。 帰る前にトイレだけは済ませてきてよね。
Category: 日々の記録

端正な日本画 京都国立近代美術館「福田平八郎展」

激しい雨が降っていた水曜日の午前中、母と一緒に「福田平八郎展」をみに国立近代美術館へ行ってきました。 ラッシュアワー並みの混雑だった若冲展とはまったく違って、肩すかしなほど空いていました。 やっぱり福田平八郎ってマイナーなのね。 ゆっくり好きなだけみられて満足しました。

でも、展示の仕方が「ただ漫然と絵を並べた」という感じで、美術展としては物足りなさを感じました。 最近の美術展は、やたらと解説が多いこともたびたびで、絵をちゃんとみないで解説ばっかり読んでたりしている自分にふと気づくこともあるんですけど(汗)。 でも、いろんな視点から作品を分類して部屋ごとにテーマを決めて並べてあることで、漠然とみていると気づかない鑑賞のヒントをもらえることがよくあります。 今回の展覧会は、そういうことがいっさいナシ。 ひょっとしたら「先入観を持たずに、自分の感覚でみて欲しい」と企画者は考えたのかもしれませんが、どうなんでしょう? 並べ方は必ずしも年代順ではなかったようでしたし(確信はないけど)、「鮎」を題材とした作品以外はテーマ別というほどにも分けていなくて戸惑いました。 いっそなんの分類もせずに制作順に並べておけば、それはそれでいいのに。

福田平八郎の日本画はおっとりとした中に品があって、ワタシは大好きです。 写生を突き詰めた末に抽象化を試みて、抽象まではいかないながら日本画らしい装飾美に自分の世界を展開していると思います。 晩年に向かって、ゴーギャンやピカソみたいな背景の描き方や色づかい、花鳥風月をより単純化して描こうとする姿勢が強まっていったようです。 でも、ワタシが好きなのは戦後の作品群。 散り敷いた桜の花びら、新雪が降り積もった飛び石、瓦屋根に降る雨粒、清流の中の石など、普通は画題にならないようなものだけをクローズアップして描いていて、それがとてもステキです。 大きな画面を新雪だけで埋めつくした表現は、当時としては斬新だったのではないでしょうか。
 
6.1福田平八郎展

図録は色が全然ダメだし、大きな絵が縮小されてまったく違って見えたりして買いませんでした。 福田平八郎の図録は小学生のときに買ってもらったものがあるし、本屋さんで買った本も持っているから別にいいけど。 「鮎」のクリアファイルと絵はがきだけ買いました。

6.1福田平八郎展2

「筍」はすばらしい作品なのに、下絵しか展示されていなくてガッカリ。 絵はがきは売ってました。 さらに、代表作「漣」も前期のみの展示替えでガックリ。

6.1小判草花 6.1小判草種

昨日と今日は肌寒いくらいだったけれど、湿度が低くて過ごしやすかったです。 絶不調の5月が終わって、今日から6月。 梅雨って苦手なんだなあ…て、ワタシが快適に過ごせるのは、いったい1年に何日あるんだろう?(笑) 庭では、いつのまにか小判草が咲いていました。 早く咲いたのはもう小判型の実になっています。 小判の収穫が楽しみ。
Category: 展覧会

フランス版お遍路映画「サン・ジャックへの道」

ひさびさに映画を観にいきました。 気になっていた「サン・ジャックへの道」が今週で終わってしまうので慌てて。 いつも打ち切り直前に駆け込み鑑賞になってしまうのはなぜ? 地味な映画だし、平日の昼間上映だから空いているかと思ったら、館内はかなりいっぱいで驚きました。

5.31サン・ジャックへの道

母親が残した遺産を相続するために、仲の悪い中年の3兄弟に課せられたのは、3人揃って徒歩でサンジャック巡礼をするという条件。 顔を合わせればいがみ合い、ののしりあう3人は不本意ながらも、プロのガイドと同行者とともにフランスからスペインまで1500kmを自分の荷物を背負って歩くことに。 はるか彼方まで続く道をただ黙々と(というかイヤイヤ)歩くうち、同行のガイドや若者たち、ワケありの女性と少しずつ人間的にふれ合っていき、やがて…。

物語としては完全に予定調和で、予想通りの展開です。 でも、登場人物同士がベタベタしすぎていなくて、そのあたりはさすがフランス、個人主義のお国柄(なんですよね?)。 あんまり全員が「仲良し!」みたいになると、安っぽいお涙頂戴映画になってしまうところですが、ほどよいドライ感がよかったです。 初めの方は結構くすくす笑わせてくれたし、人種差別やアル中といった社会問題も背景として描かれていて、でも安心してみていられるので気分転換に最適。 もう少し、なにかしら余分なものを削り落とせば、もっと引き締まった映画になったようにも思えました。 ちょっと冗長というか散漫というか…でもシュールな夢の映像は、きっと監督の特別なこだわりがあって、絶対にそこだけは削りたくないんでしょうね。

ストーリーより巡礼の道の果てしない風景が心に残りました。 もっともっと歩くだけのシーンを入れて欲しかったな、と歩くことが好きなワタシは思いましたが、普通の人がみるとただ歩くだけのシーンは退屈するのかな。 とにかく「フランス版お遍路さん」そのもの。 途中で荷物の重みに耐えかねて、女の子が化粧品やドライヤーを捨てるシーンが特に印象的でした。 ほんとうに必要なものって、実はごくわずかなんですよね。 着替えがひと組あれば、毎日宿泊所で洗濯すればいいのだから。 あんな風に最小限のものだけ持って徒歩旅行してみたいなあ…うっとり。

歩く映画といえば中国の「山の郵便配達」が最高にすてきだったので、あんな風な情緒とか美しさ、静謐さをちょこっと期待していたのですが、路線が全然違いました。 「山の郵便配達」はとってもおすすめです。 ほとんどない台詞も映像も音楽も、そしてワンコも最高! …あれ、いつのまにか違う映画を薦めてるワタシ(笑)

「サン・ジャックへの道」の前に流れていた予告編をみて、次は「ボンボン」がみたくなりました。 またまた大自然&ワンコです(ワタシってこればっかり?) アルゼンチンの秘境パタゴニアが舞台で、白い変な顔のワンコが人間みたいな目つきをしているのが気になります。

5.31ボンボン

Category: 映画