備忘録

今日のサッカーの試合をみにきたオシムさん、予想以上に元気そうでよかった。 とはいえ、ふがいない内容に血圧がまた上がったんじゃないかしら(心配)。 異国での入院や手術は、ご本人だけでなくご家族にとっても、どれほどの心労だったことでしょう。 一日も早い快復をお祈りしています。 一方、ハンドボールの負けは仕方ないんでしょうね。 アジア・ハンドボール連盟のお偉さん方がどういう反応を示すのか、今後がすごく気になります。 何を考えているんでしょうねえ…そんなことして自国が勝っても普通はうれしくないだろうのに。

以下は自分のための備忘録です。

■読みたい本 
クラウス・コルドン「ベルリン1919」
アーザル・ナフィーシー「テヘランでロリータを読む」
パルガス=リョサ「楽園への道」
ゲーテ「ファウスト」
上野千鶴子「おひとりさまの老後」
角田光代「八日目の蝉」
古川日出男「アラビアの夜の種族」
伊坂幸太郎「ゴールデンスライバー」
※上から3冊は「読書夜話」のぎんこさんの影響。 「ファウスト」はかねてから「一度は読まなきゃなあ」と思いつつも、戯曲形式に尻込みしていたのですが、「P&M Blog」のpiaaさんのレビューを読んでようやく本気で読む気になりました←「神曲」を読もうとして「煉獄編」で挫折した苦い経験があって、古典はどうも二の足踏んでしまいます。 上野千鶴子本はもちろん個人的に非常に興味がある話題だから。 最近の上野千鶴子サンはちょっと優しげ? カクタさんのこの本、ずっとものすごく気になっていたのに、本屋さんに行くたびに題名を忘れてしまって(ボケ?)。 そのために今日は備忘録を書きました。

■みたい映画
ヒトラーの贋札 【京都シネマ】1/26~2/1=12:50/14:50、2/2~2/8=13:00/15:00
once ダブリンの街角で 【京都シネマ】2/2~2/8 11:00
※最近みたい映画があんまりなかったんだけど、この2本はみたい!

■きものイベント
京都伝統産業の日2008 3月14日(金)~23日(日)
※きものを着たい病で、花粉症なんて吹き飛ばせ!

1.30渡り鳥

毎年、厳寒期にひっそり1羽でやってくる渡り鳥が、今年も庭にやってきました。 飛ぶより歩く方が好きなようで、いつも地面に降りてます。 地味だけど、よく見るとなかなかかわいい。 一度名前を教えてもらったのに忘れてしまった…。 なんていう、お名前? とてもひさしぶりに、ヒタキも遊びに来ていたけど、あまりにもすばしっこくて写真には撮れません。 今日は雪こそ降りませんでしたが、どんより雲って相変わらず寒かった。 でも、今週末は節分。 春はもうすぐそこまで。

■Tさん、植物の写真に「愛」を感じるという望外なお言葉をいただいて、もったいないやらウレシイやら気恥ずかしいやら。 これからも身近にある小さな存在に目を凝らして、写真を撮ります。 ありがとうございます。
Category: 日々の記録

「市田ひろみのはじめてさんの着物塾」

まだまだ続くマイブームのきもの本。 福永武彦の「死の島」を図書館で借りたついでなんですけどね。 京都のきもの着付け界の大御所=市田ひろみさんの「はじめてさんの着物塾」です。 今までのきもの本は「自己流でもいいから日常にきものを楽しみましょう」というノリの軽い、今風のきものの着方ばかりだったので、ここらで一度、京都のきちんとした着方についても知っておいた方がいいかと思ったもので。

1.28はじめて着物塾

きものや帯の種類からはじまって、アンティークきものの楽しみ方、きものでの立ち居振る舞い(お座布団への座り方を練習しておかなくては)、トイレや水場での対処(手を洗うときは袖を脇に挟めばいい)、日常の手入れの仕方、着付け方など、まったくの初心者向けにていねいに易しく解説されています。 本のあちこちに「約束事にとらわれすぎず、自分の感覚で楽しめばいい」という、市田さんの温かいメッセージが散りばめられていてホッとしました。 お茶席に着ていくきものについても特に構えなくていいのだと、市田さんのスタンスはとても明解。 何事においても極めた方というのは、ささいなことにめくじらをたてたりしないんですね。 極めてないような半端なおばさんが、若い子の着方にアレコレ口出しするから、きものって怖くなってしまったんですよね。

この本で一番うれしかったのは、先日の母の銘仙で気になっていた袖丈の長さについて(この本ではアンティークきもの一般についてですが)、市田ひろみさんがきっぱり「そのままで着て楽しめばいい」と言い切ってられたこと。 アンティークらしさを生かした着方の方が、無理に袖を切って全体の雰囲気を壊すよりもずっといいとのこと。 確かにアンティークきものを着ているモデルさんの写真を見ても、若い方も若くない方も袖丈は長いまま。 袖が長くて、ワタシがオバサンでも(笑)、いいんですねッ、市田さん! ホントに着ちゃいますよッ、そのままで。 先日、保留缶(捨てるカゴへ移行する前段階)の中から、アンティークっぽいピンクの羽織で袖丈が長いのを発掘したので、そのうち知らん顔して銘仙の上に着てしまおっと。 街で袖の長い紫の銘仙にピンクの羽織を着てる若くない人を見かけたら、ふふふ…それはたぶんワタシです。 背中から「vogel(フォーゲル)?」とそっと声をかけてみてください。


1.28徳利に山茶花

曲がった枝の先に咲いていて、誰からも見えない山茶花。 母がほころびかけだった花を一輪切って活けておいたら、ひんやりとした和室の窓辺で、いつのまにかきれいに咲いていました。

■マーシャさん、はじめまして! 拍手とコメントをありがとうございました。 こんなマイナーなブログをみつけてくださってありがとうございます。 コメントを残してくださって、とっても嬉しいです。 小さな庭に祖父と母が植えた木や草花があるばかりで、あんまり京都らしくはないんですけどね。 ささやかな記録を楽しみにしてくださっている方がいる…それだけで励みになります。 また、おしゃべりしに来てくださいね!

ほのぼのミステリ 我孫子武丸「人形はこたつで推理する」

珍しくミステリを読みました。 なぜ読んだかというと、ワタシの知り合いの知り合いの知り合い(要するに見ず知らずの人)が作家だと聞いたから。 実はこの著者の名前さえ知りませんでしたが、けっこう有名な本格派ミステリ作家だそうです。 

1.27ミステリ

著書がいっぱいありすぎて何を読むか、本屋さんでさんざん迷った末に「人形はこたつで推理する」にしました。 本格派の方はちょっと怖そうだったので、食指が動かず。 この本はミステリとはいっても、とってもほのぼのでした。 ささやかな事件に遭遇して謎を解くのは、内気な腹話術師と幼稚園の先生のカップル…ではなくて、腹話術の人形というところがミソです。 3人(?)の関係の方が謎解きよりもおもしろい短編集でした。 後味の悪いものは読みたくない、細切れの時間にちょこっと読みたい、病気療養中の人に差し入れたい、というような人におすすめです。


1.27みぞれの万両

冬枯れの庭にぽつんぽつんと植えた覚えのない万両の赤。 勝手に生えてちょっと迷惑なんだけど。 南天や千両に似ているのに、なぜか鳥には人気がありません。 まずいの?

京都はここのところ毎日、雪が一日中ちらちら。 京都の地面そのものがステキに底冷えしていて、暖房をしていても足元から冷たさがはいあがってきます。 朝はうっすら雪化粧していますが、すぐにとけてしまう淡雪。 どうせなら、もう少し積もった方が楽しいのに←お子ちゃまですね。

いつもブログ拍手をしてくださるみなさん、ありがとうございます!

■Tさん、拍手とコメントをありがとうございました。 お仕事、たいへんなんですね。 健康に気をつけて、多忙期を乗り切ってくださいね。 刺繍作品がアップされるのを気長にお待ちしています! 「首から上」写真は、何分フォトジェニックじゃないもので…ご想像におまかせしておいた方がよさそう(笑)。

重層的な文学表現の試み 福永武彦「死の島」

ついに昨夜、福永武彦「死の島」を読み終わりました。 1000ページ近い長編で構成が複雑、内容が濃くて深い小説だったので、ひさびさにじっくり腰をすえて読書をした、という感じです。 ワタシが学生だった頃は本屋さんの店頭に福永武彦の文庫本がずらりと並んでいて、「草の花」から「忘却の河」「廃市」など片っ端から集中的に読んだのに、なぜか「死の島」は存在すら認識していませんでした。 P&M Blogのpiaaさんからすすめていただいて、今回20数年ぶりに福永武彦の本を読むことに。 いまでは福永武彦の本って、ほとんど手に入れることができないんですねえ…知りませんでした。 「死の島」は図書館で新潮社の福永武彦全集10巻・11巻を借りました。 つまり、文庫本のようにあらすじも何も書いていないわけで、どういう小説なのか、まったく予備知識なし(piaaさんがとても好きな小説だという以外には)。 真っ白な状態で読み始めました。

小説家を目指している出版社社員の相馬鼎を語り手に、相馬が知り合った2人の女性=綾子と画家・素子と相馬との微妙な関係をひとつの軸としつつも、その間に相馬が綾子と素子をモデルに書いている小説の断片や、素子や綾子、そして相馬たちとは直接関わりのなさそうな男性の内面、さらに相馬の夢が、途中に不規則に挟みこまれていて非常に入り組んだ構成の小説です。 あらすじを追うことは、この小説に関しては意味がないと感じました。

相馬が女性2人の元へ駆けつけるために広島を目指す24時間の流れを、2人を巡る過去の記憶や、一見すると話の筋とは関係のない独白が何度も挿入することで、わざとブツブツと断ち切っているかのようです。 小説中で相馬に語らせているように、福永武彦はシベリウスの交響詩にインスピレーションをえて、そういうものを文学で表現したかったのではないかと思います。 なんの関連もなさそうな断片が並びながらも、全体を見通すと独特のひとつの世界観が立ち現れてくるような。 このようにとても実験的な試みがされた小説でありながら、読みにくさを感じなかったのは意外なほど。 全編を通して背景に原爆の影が漂う、暗くて重い話なのに、読後感が悪くないのも不思議です。 語り手である相馬が小説家志望でありながら、若くて洞察力がなく自意識過剰な青年であることが、かえって救いとなるような軽さと明るさを醸しだしているのかもしれません。

実験的な表現を追求しすぎて表現そのものに溺れてしまい、「で、何が言いたいの?」と突っ込みを入れたくなるような空疎な小説もありますが、「死の島」は「これぞ王道の純文学!」という重みと内容がありました。 被爆者である素子の心を蝕んでいく虚無=原爆投下後の風景…ワタシハ一生忘レナイダロウト思イマス。 この小説を単なる「原爆小説」としてくくるのはちょっと違うと思うのですが、それでも今まで接した何よりも原爆の恐ろしさが生々しく伝わってきました。

ほんとうにひさびさに濃密な文学体験をしました。 すすめてくださったpiaaさん、ありがとうございました。
Category: 福永武彦

14歳の母

14歳の母はどんな女の子だったのだろう。 将来、どんな人生を歩むと想像していただろう。 苦手なお裁縫の宿題を縫いながら、何を考えていたのか…タイムトラベルできるなら、ちょっとのぞいてみたい気がします。 でも、こんな中年の娘を見たらガッカリするから、そっとしておいてあげよう。

そんなことをふと考えたのは、自宅内リサイクルショップ(=捨てるきものが入ったカゴ=しかし捨てる決心がつかず何十年も放置したまま)から銘仙のきものを拾い出したことがきっかけでした。 よく見ると、しつけ糸がかかったまま。 かなり袖が長いから、若い時代のきもののようだけれど、どうして着なかったのか…? そのきものを手に「気に入らなかったの?」と母にきいてみると、「うわぁ~、懐かしい。 それ女学校時代のお裁縫の時間に課題で縫ったのよ(!?)。 でも、その直後に戦争になっちゃって。 戦争が終わってからも、ふだんにきものを着なかったから、結局一度も袖を通さなかったのよ」ですって。 たった一枚のごく普通のきものに、思いがけず昭和史が凝縮していてビックリしました。 14歳の母って…なんだか、とっても不思議な気持ち。

1.24こけし帯

せっかくちゃんと縫えてるのに一度も着なかったなんて、きものがかわいそう。 アンティークきものブームで見直された銘仙だから、とにかく着てみることに。 同じく捨てるカゴから、ピンクにこけしの染め帯を拾いだして締めてみました。 この帯はあんまり気に入ってなかったそうで、日焼けして地色が部分的に褪せているのですが、まあまあの状態です。 写真ではアラが見えませんね。

1.24銘仙

本邦初公開! ワタシの首から下(笑)。 母は手が短いので、長襦袢が袖口から出ちゃってますね。 帯が短くて、かつ着付けで習ったのとは逆巻きだったので、かなり四苦八苦。 帯を巻きつける方向が東京と京都では違うそうです。 ウチには東京巻き・京都巻きの両方があるし、長かったり短かったり、いろいろな帯があるのでいい練習になります。

この紫が妙によく似合って、母もビックリ。 「なんかすごくよく似合ってるよ」とつくづく眺めて、苦手なデジカメで写真を撮ってくれました。 自分でも不思議な感じだったんじゃないでしょうか。 14歳の時のきものを、60数年経ってからムスメが着て、意外に似合うなんて。 袖の長さは六寸五分…まだ「独身」だけど許されない年齢…ですよねえ、なんぼなんでも(笑)。 でも、自分では直せないから家で着るだけかな。 残念だわ。

みなさん、お母さんが14歳の時に何をしていたか、考えたことありますか?
Category: 日々の記録

プアな現実に愕然

京都はひたすら寒くて寒くて。 これぞ底冷え!と胸を張っていえるほど、しーんと寒い日が続いています。 こう寒いと家の中もしっかり底冷えしていて、暖房している居間から出たくない。 ホントはすさまじく散らかってしまった自室の机まわりを片づけたいのだけれど、家の端っこの方は寒くて耐えられません。 お天気が悪くて写真さえ撮る気が起きず、暇なのをいいことに(←よくないけど)ご飯作り以外はダラーンと暮らしています。 

今日はそれでも「暇なうちに」と確定申告の準備をしてみました。 領収証も現金出納帳も放置していたずぼらな自分にイライラして、肩が凝りました。 そして、貯金通帳の振込欄をジーッと眺めた結果、昨年は衝撃的なほど収入が少なかったことに、いまさらながら気づいて失神しそうになりました。 20代の勤め人時代にコツコツ貯めた貯金を切り崩していることは自覚していましたが、まさかここまで…。 昔より仕事の単価は上がったけど、激安仕事をいっぱい抱えていた頃の方が収入全体は多かったのだなあ(ため息)。  ワタシ、本業以外のバイトした方がいいかも(冷や汗)。 昨年は自分の体調不安+父の心筋梗塞騒ぎで、仕事に対してのテンションが下がりっぱなし。 ワーキングしないから当然のプア。 だけど、今年は気合いを入れ直さなくては、もっと仕事にどん欲にならなくては、とおおいに反省しました。

1.23月光花

これは年末に母が衝動買いしてきた月光花。 パチンと咲いた黄色が冬の日だまりみたい(今日の写真ではありません)。 寒さに耐性があるそうですが、いまは寒すぎて元気がなくなっています。 大丈夫かな。

Category: 日々の記録

懐かしい児童文学 エーリッヒ・ケストナー「飛ぶ教室」

読書好きに好評の光文社の「古典新訳文庫」。 ようやくエーリッヒ・ケストナー「飛ぶ教室」で手にとりました。 このシリーズのいろんな本が気になっているのに、なかなか買わなかったのは、表紙が好みじゃないから。 もう少し内容と関わりのあるような絵でもいいのになあ…。 その点、新潮社のクレストブック・シリーズは表紙がそれぞれ凝っていて、シリーズで統一した装丁でないところも楽しいし、表紙を見ただけでつい買いたくなります。

1.18飛ぶ教室

「飛ぶ教室」は小学生のときに何度も読んだ懐かしい本です。 昨夏、ドレスデンのケストナー博物館に行って「もう一度読んでみたいな」と思っていたところ、新訳が出ました。 ラッキー! ただ買ったのは12月なのに、読んだのはお正月…この本、クリスマスのお話だったのですね、すっかり忘れてました。 読むべきタイミングがずれて残念。

ドイツの寄宿制ギムナジウム(10歳?から19歳までの一貫教育学校)を舞台に、身よりのない孤独な子、貧乏だけど成績トップの子、お金持ちだけどチビで臆病な子…と個性的な男の子たちがケンカしたり友情を育んだり、誰にも言えない悩みに小さな心を痛めたりしながら、それぞれのクリスマスを迎えるまでを描いています。 ちょっと不思議な題名は、クリスマスに全校生徒の前で主人公たちが披露する創作劇のタイトルです。

ごく普通の子どもたちの学校生活はいろいろな事件が起こるとはいえ、無理にドラマチックに描いたりせず、どこまでも「子どもの目線」で話が進みます。 他愛ないストーリーなのですが、読んでしみじみしました。 子どもの頃は、この本を読んで「寄宿学校」に憧れたっけ。 団体行動は好きじゃないくせに、キャンプや旅行にいって友だちと一緒に寝起きするのが大好きで。

ケストナーはお母さんに励まされ、避暑に出かけた先で「飛ぶ教室」を書いたと冒頭に書かれていたのですが、執筆当時は結構いい歳だったはずだから、かなりマザコンか? ナチスに発禁処分を受けたりしつつも、決して迎合せず、でも身を破滅させるほどには反抗せずにドイツに留まったケストナー。 それで戦後、西ドイツで評価されたようですが、ケストナー自身は政治的に右か左かということではなく、ただ古き良きドイツ、そして古都ドレスデンを愛していただけなんでしょう。 「凡人」として静かに児童文学を書き続けていた(でも、なかなかに頑固な)人のようです。


1.18青空

今日はとても寒かった! でも、珍しく気持ちのいい青空でした。 冬の京都はたいていどんより曇っていて、ときどき時雨れて、とにかく骨の芯が冷えるような寒さなんです(市内でも南の方はお天気が違うようですが)。 だから、こんなにすがすがしい青空は珍しい。 寒くても晴れていると、気分いいですね。 今頃になってバーゲンをのぞきに行ったけど、ほとんど何も残っていなくてガッカリ。 サイズが小さくて残っていた激安のコーデュロイのパンツ2本+ソックス2枚、そしてなんと1000円の帯揚げ(端はピンキングバサミで切ってあるだけだった)を買って終了。 すてきな草履をみつけて買いそうになったけれど、2万以上したから我慢ガマン。 偉いぞ、ワタシ!

コーディネイト+エッセイ きくちいま「毎日の着物」

しつこく、まだきものの話しが続きます。 きものに興味ない方はスルーしてください。 きくちいま「毎日の着物-日々の着まわしコーディネイト帖」も図書館で借りました。 リンクさせていただいている「P&M Blog」のpiaaさんおすすめの福永武彦「死の島」を図書館で借りて、「どうせ図書館へ行くなら、ついでに…」と、気になっていたきもの本を予約しておいたのです。

この本はワタシにはちょっと若すぎました。 気軽に日常的にきものを楽しみたいと考えている20代の女の子に、ちょうどよさそうなコーディネイト例と内容でした。 いろんなシチュエーションを想定したコーディネイト写真と、設定したシチュエーションに関連づけたきものについてのエッセイが見開きで次々に並んでいます。 内容も本自体も軽くて肩が凝りません。 ほんわかした語り口から、のびのび自分なりに気楽に楽しめばいいのよ、というメッセージが伝わってきました。 群よう子や石田節子のように紬一辺倒でないところはよかったのですが、感覚的に若い感じがにじみ出ていて、30代後半以上の年齢には似合わないだろうなと思いました。 見開きのレイアウトで、1ページに写真1カット、対面のページに短いエッセイという本の作りはすっきりしていて、ビジュアル的になかなかいいものですね…と、どちらかといえばお仕事目線で見てしまいました。 エッセイが横の写真の説明でないのもアリなんだな、とか。 著者は企業でコピーライターとして働いていたから、「くすぐりどころ」を心得ているな、とか。

ところで、どうしてきものってハマるんでしょう。 ホントにある日突然、「ハマッた!」と自覚しました。 それが自分でも不思議で、いろいろ考えてみたんですが、伝統的な文様がステキ…というのもありますけど、単純な平面的な布が身体を包むという発想がおもしろいんですよね。 着付けの先生が最初におっしゃった「きものの着付けは折り紙に似ている」という言葉の通りです。 子どもの頃にとても病弱だった時期があって、入院中に楽しめるものといったら折り紙くらいしかなかったんです。 ひたすら折り紙を折っていた頃の記憶があるからか、折り紙のように布を畳んで体を包みこみ、紐で縛るという作業がなんとなくおもしろいんです。 そして、実は着用後に畳んでしまうという行為がなんとはなしに楽しいんです(面倒なはずなんだけど)。 きれいにきちんと畳んでしまわないと、ひどいシワができてしまう。 きものの場合、どんなにアイロンをかけたりしてもシワが取れなくなるのだそうです。 ものすごく不精なくせに、きものを折り紙みたいに畳むのが好き…て、やっぱりヘン??(笑)

肩の凝らない”ゆるさ” 「NHK美の壺展」

昨日、着付けを一緒に習った友だちを誘って、ふたりできものを着用して「NHK美の壺展」(高島屋)に行ってきました。 古伊万里・織部焼・唐津焼・薩摩切子・根付・櫛・刺し子や絞り、友禅など、アレコレいろんな分野がちょこっとずつの展示で、美術展としての深みはあまりありませんが、気楽で疲れない程度なのもそれなりによかったです。

番組の持ち味を生かすと、あれもこれもという感じになるんでしょうね。 古伊万里のやわらかくてのびやかで曖昧な呉須がステキで、根付のミニチュア的な愛らしさと自由奔放な造形が楽しく、べっこうの櫛に描かれた蒔絵の繊細さに「欲しい~!」とめまいがしそうになり、江戸小紋の気絶しそうなほどの細かさの横に掲げられた「最後は職人の意地の張り合い」という解説に笑い(それにしても江戸小紋の紋紙を切った職人さんはスゴイ!)、抽象的な文様がモダンに見える唐津の渋さにグッときました。 きものが着られるようになったら、急に根付が気になって気になって仕方がない状態になっていたもので、根付熱がさらにメラメラ。 根付のもっと本格的なコレクションがみたくなりました。 和風の展覧会だから「ひょっとしたらきものの人もいるかな」と思ったのですが、会場にきもの姿は皆無で、なんか残念でした。 もっと他の人のきもの姿も見たいなあ。

1.17小紋 1.17綴れ帯

着ていったのは母のおさがり。 小紋のきものも綴れの帯も、祖母が母の嫁入りのときに見立てたものだそうです。 おしゃれで江戸っ子だった祖母が選んだきものは、どれも今みても斬新。 それにしても、母がこのきものを着ていたのは現在のワタシの年齢-20!?(笑)

お呼ばれやパーティーだけでなく、もっと日常的に気楽にきものを着てみたくてウズウズしている近ごろのワタシ。 でも、ひとりだと「どっかヘンじゃないかなあ」とちょっと心配。 きものだというとだけでとにかく目立つもので、自意識過剰気味です(笑)。 友だちが一緒にきものを着て歩いてくれて、とても心強かったです。 Fさん、ありがとう。 次は、きもの着て美術館に行ってみようかな。 「長襦袢欲しい病」は母のお古を再生させ(汚れていても身内のものなら気にならない)、「履き物欠乏症」も奥の方に突っ込まれていた母のお古をもらって(銀パール風が黄ばんで金古美調になってたけど気にしない)、なんとか沈静化しました。 自宅内がリサイクルショップ状態でよかった。
Category: 展覧会

好きなことに突進する姿勢に脱帽 「石田節子のきものでおでかけ」

図書館で借りたきもの本「石田節子のきものでおでかけ」は、新潮文庫になっていて驚きました。 新潮文庫できもの系の本がでるくらいだから(それも女流作家が書いたものでもないのに)、世の中ではきものが流行っているのかも。 著者のことは知りませんでしたが、CMや雑誌・映像で「きものスタイリスト」として活躍している方だそうです。 紬が好き…というから、また群よう子みたいな「渋い粋なきもの」満載の本かと思ったら、ぜんぜん違いました。

1.15石田節子きもので

コーディネイトの参考になるようなビジュアル重視の本ではありません。 きものの楽しみについても書かれていますが、実用書というよりは「読み物」です(さすが新潮文庫だ)。 石田節子という普通の女性がどういう道のりを経て、きものスタイリストという仕事をするようになったのか、そして実際の仕事の様子が、話し言葉のような親しみやすい運びで書かれています。

この方、ほんとうに普通の家の子なんですね。 好きなきものの世界に物怖じせずどんどん突き進んで、一生懸命働いて、好きだからいろいろ教えてもらって…好きなことをしているうちに自然に道が開けていった…ということのようです。 単なるハウツー本ではなく、著者のバイタリティのある生き方が読んでいて清々しかったです。 「損して得取れ」と、目先の利益を追わずに人に喜んでもらえるように働いてきたと、当たり前のことが書いてあるだけなんですが。 でも、スタイリストとして独立したばかりのときは仕事が少なくて、午前中は清掃の仕事(もちろんトイレも)をしていたとあって、それだけなら苦労話になるところなのに、きれいになって人に喜ばれるからお掃除の仕事も好きだとサラリと書いてある。 きものの世界でいじけず卑下せず、こんなことが自然に言えるって、ある意味すごいと思いました。 そういうスタンスだから、きものの楽しみ方も(基本はしっかり知った上で)自由で、ほどよく肩の力が抜けているんでしょうね。 撮影用のしわのない着姿よりも、自然なしわがある方が好きとあるのもいいな。 いつも仕事を支えてくれている職人さんたちに感謝を忘れない姿勢、仕事としているきものへの愛情…いまの自分はどうだろうか、ちゃんと仕事や人に向き合っているだろうか、思いがけずそんなことまで考えさせられた本でした。


さて、昨日ちょこっと書いた柄が逆立ちしている帯のこと。 たまたまこの記事を読んで「お! ウチの帯と同じだ」と思ったんです。 それでネットで帯の結び方を探してみたら、ありました! ここで図解してあって結び方が判明。 インターネットがない時代だったら、昔はこんな結び方をしていたなんてことは絶対に分からないまま、ずっと捨てることもできず締めることもできず、タンスの中で邪魔者扱いされていたに違いない。 きれいな帯なので、なんとか結び方をマスターして一度でも多く締めよう。 きものが大好きというか、きものが一番リラックスできた祖母も喜んでくれるはず。

きもの初心者に親切! 君野倫子「きもの便利帖」

きもの熱が継続中のため、図書館で気になっていたきもの関連の本を借りてきました。 ネットで評判がいい君野倫子「きもの便利帖」は、ようやくきものを着られるようになったばかりで、まだいろんなことがよく分からないワタシにとって、とても役に立つ本でした。 きもの初心者には目からウロコの情報がいっぱい。 おすすめです!

1.14きもの便利帖

面倒くさい「しきたり」や約束事にとらわれすぎず、でも崩しすぎてない感覚で書かれていて、前に手にした「平成着物図鑑」よりも「若い感(?)」は抑えめ。 写真が多くて、1ページにいろんなトピックスをコマ割りして入れているレイアウトは前書と同じなんだけれど、もっと実用的・実践的な内容で、本の厚みの割りには情報量がすごく多いです。 1470円だから買ってもいいかな、とただいま思案中。 きものを快適に楽しく着るためのコツやヒントは、著者が日常的にきものを着ているからこそ書けるもの。

たとえば、出番の多い帯揚げの色についてとか、帯揚げによる印象の違いを9パターン並べてみせるとか、帯締めの組み方や太さについて、あるいは洗濯の方法、さまざまな費用の相場、身長から割り出す着丈や袖丈・帯幅、コットンと洋服地用芯での作り帯の作り方(やってみたい!)まで載ってます。 草履の脱ぎ方も解説!!(これでいいんだと安心しました)  あと、見苦しいしぐさまで写真入りで、親切だわあ(笑)。


1.14不思議な帯

ところで、お正月にきものを引っぱり出したときに、へんな帯を発見。 ね? わかります? お太鼓の下線になる端を除いて、柄が全部逆になってるんですよ。 このまま普通に締めると御所車が、お太鼓のところで逆立ち状態になります。 「おばあちゃん、呉服屋さんにこんなへんな帯を押しつけられたのかなあ。 でも、職人さんだって、これほど緻密に描ける人が逆に柄を描いて気がつかないなんてことある!?」と、ものすごい謎だったんですが。 ネットをさまよっていて、偶然同じような帯について書かれた記事をみつけたんです。 昔は帯の結び方が違ったらしい…ですが、もう遅いので、詳細はまた明日にでも。 帯の柄が逆立ちしてても、間違っても捨てちゃいけませんよ!

理屈っぽさが気になる 上橋菜穂子「精霊の守り人」「闇の守り人」

ネット上で大評判の上橋菜穂子の「守り人シリーズ」。 ファンタジーに興味がないのに、なんとなく気になって最初の「精霊の守り人」を読んだのは昨年の夏のこと。 父の入院騒ぎで感想を書かないまま、12月に「精霊の~」よりもさらに評判のいい「闇の守り人」も読了。 でも、今度は自分が体調不良でまた感想が書けないまま…。 なんで、こんなに放置したかというと、実は世間の評価とは正反対にワタシ個人の好みに合わなかったというか、あんまりピンとこなかったからです。 「守り人シリーズが大好きで、批判なんて読みたくないッ!」という方は、これより下はお読みにならないように。

9.14精霊の守り人 1.13闇の守り人


シリーズを通じての主人公バルサ(30歳)は、類いまれなる槍の使い手で、修羅の道を歩かざるをえなかった宿命を背負って一人で生きる女用心棒。 「精霊の守り人」では、たまたまある国の王子チャグムを助けますが、チャグムは水を守る精霊の卵を産みつけられ、そのことで父王からも命を狙われる立場になっていました。 妃からチャグムを託されたバルサは、チャグムを連れて命がけの逃避行に…。 「闇の守り人」はその続編とはいっても、チャグムのエピソードとは関係がなく、バルサが自らの忌まわしい宿命と向き合うために故国へと旅立ちます。 しかし、伝統の秘儀の場でバルサを待っていたのは、思いもかけない対決だった…。

起伏のあるストーリーで結末が気になるので、それなりにおもしろく一気に読めました。 ハイ…おもしろくなかったわけではありません(←ややこしい言い方ですけど)。 でもねえ、何か喉に刺さった小骨のような違和感が、読んでいる間中つきまとったのです。 このシリーズの世界観がピンとこなかった原因のように思えます。

日本人が書いているファンタジーが、架空の国や人名をカタカナで表記することへのかすかな違和感というか…舞台背景は日本や韓国・中国を思わせるアジアっぽい風土でありながら、そのどれでもないことのモヤモヤした感じ(架空の国という設定なのだから当たり前なんだけれど)。 そして、著者が文化人類学者(たぶん)だから、さまざまな歴史的・文化人類学的なエッセンスを元にして物語を構築している点が、物語世界に無心で入りこむことを邪魔していました。 「精霊の守り人」を読んでいると、縄文人と弥生人、あるいは倭人とアイヌ人のせめぎ合いとか、統治者の都合にいいように歪曲される神話(どことなく日本書紀を思い起こさせる)や伝承といったことが、架空のはずの物語の裾からチラチラ見える下着みたいで(へんな比喩ですけど)気になって気になって(笑)。 「闇の守り人」になると、ほのかにギリシア神話の香りまでしてきて…(ワタシの気のせいかもしれないけれど)。 それに加えて、「絶対的な悪」と「絶対的な善」を分けないように書こう、という配慮が、小説のラフスケッチそのものを目の前に広げたように、行間からありありと読めてしまったのです。 全体的にとても「人工的な」感じが漂っているんです。 この感覚が「作り話」であることを忘れさせてくれなかったのではないかと思います。

とはいえ、ネットで大評判の「風の影」もあまり気に入らなかったし、ワタシの感覚が世間一般からずれているのかもしれません。 読んで損をした!と思うような本ではないので、気になる方は読んでみてください。
 
1.13オキザリス

昨夜は、後輩のお通夜で再会した懐かしいメンバーで夜遅くまで話しこんで、あやうく終電を逃しそうになりました(汗)。 奥さんや中学・高校生子どもさんが泣いている姿を見るのは辛かったですが、こういうことでもなければ決して会えない懐かしい顔が揃って、亡くなった彼がみんなの縁をつないでくれたのだと思いました。 ありがとう。

夜が遅かったわりに今朝は目覚め爽やかで、散歩がてら図書館まで徒歩で往復。 すたすた早歩きで70分、おまけに帰りはずっとダラダラ上り&借りた本でずしりと重いかばんを持って。 冷たい冬の空気が心地いい散歩でした。 女子駅伝の中継点近くの裏道を歩いていると、まだ1時間半ほどあるのに、ウォーミングアップしている選手があちこちの角から姿を現して、あっという間に軽やかに駆け抜けていきました。 あんなに軽く走れたら、どんなに気持ちいいだろう。

気持ちのいい旅エッセイ 土器典美「散歩のように旅、思い出しては料理。」

土器典美「散歩のように旅、思い出しては料理。」も年末年始に、ちょぼちょぼページをめくった本です。 どちからといえば「お勉強」として、ちょっと目を通してみたかった本なので、珍しく購入はせず図書館で借りました(なので表紙画像もありません)。

著者は、ふらりと訪れたロンドンに6年間滞在して、アンティークのバイヤーとなり、やがて帰国してアンティークショップを経営していた経歴の持ち主です。 よくある自己満足型エッセイかと勝手に決めつけ、なんの期待もなく読んだ本でしたが、意外にも(失礼!)かなり上質の旅エッセイでした。 作家でも、もっとワケのわかんないような駄文を書いたりしているのをよく目にしているので。 ごく個人的な旅の記憶でありながら、旅先で出会った人(日本人が多かったけど)の姿を静かな筆致で、ごくサラリと書いていて、独特の心地いい読後感が残りました。 著者が撮った写真もなかなかセンスが良くて、気楽な本が読みたいときにピッタリです。 ただ、意味不明の表紙が謎でした。 ご本人の写真を使えばよかったのに…制作上の制約があったのでしょうか?(印刷のコストとか)

それにしても、毎年1、2ヶ月の旅に出かけられて、それもパートナーである男性もいつも一緒だなんて…羨ましすぎます。 ああ、ワタシもいつかこんなご身分になりたいものです。 とはいえ、著者の旅は、高級リゾートホテルに泊まったり、ブランドものを買うようなことはいっさいしていない(ご本人は、そもそもそんな旅をしたくもない様子)ので、そういうところにも親近感を覚えました。


後輩の訃報をメールで受け取りました。 悪性リンパ腫だったそうです。 卒業してから会ったこともないし、それほど親しかったわけではないけれど、自分より年下の人が先に逝ってしまうのは本当に悲しいです。 寂しくて悲しくて、深夜にひとりでビールで献杯。
Category: 読書 旅本

東京青春漂流記 池澤夏樹「バビロンに行きて歌え」

12月中に読んでいたのに、体調不良で感想が書けなかった池澤夏樹の「バビロンに行きて歌え」。 実は、この小説を読むのは3回目です。 ずっと昔、池澤夏樹に夢中だった頃に新刊本で読んで、若かったワタシはいたく感動しました。 ところが、誰かに貸したまま返ってこなくて、文庫化されたときにまた買って、またその本もどこかへ行ってしまって。 同じ本を3冊も買ったのは、この小説と梨木香歩「家守綺譚」だけです。

戦闘が続くアラブの国から密航してきた若者がたどり着いたのは、縁もゆかりもない東京。 ほんの一瞬滞在するだけで、すぐに故国へ帰れるはずだったのに、思惑が外れて見知らぬ大都会に、たったひとりでパスポートもなしに放りだされてしまい…。 日本語も話せないアラブの青年が、さまざまな出会いを通して、やがて生まれて初めて「自分の居場所」をみつけていく過程を情感豊かに描いた作品です。

大都会・東京の人間模様と音楽をからめた、爽やかな青春小説です。 池澤夏樹にしてはちょっと珍しいほどストレートな青春もので、純文学系からはあんまり評価が高くない作品らしく、池澤夏樹もこれに似た作品は書いていないと思います。 でも、物語の語り手を次々に違う人物にリレーしながら、物語として先へ先へと進めていく構成はとても精緻。 半端な筆力では書けないと思います。 3度目だからストーリー展開は知っているし、昔のようなワクワクした感じはありませんでしたが、やっぱりかなり好きな小説です。 初めて読んだときは、老獣医さんのところで泣いた記憶が…若い読者だとより感覚的に近く感じられるのかもしれません。

20歳近くなって急に「読書っておもしろい」と言い出した姪に、お正月にあげてしまったので、また手元に残りませんでした(表紙も撮りそこねてしまった)。 こういう視点がずれるような小説をちゃんと読めるのかなあ…読んで楽しめて、また違った分野(ふだんは重松清か恋愛小説を読んでいるらしい)の本も読んでみようと思ってくれるといいな。

1.8花かんざし

今日は少し暖かくなって、日だまりで花かんざしも気持ちよさそう。

■Takakoさん、拍手をありがとうございます。
ふふふ…メジロにも、鈍くさくてシングルの子(ワタシみたい)もいるんですよ。 つがいのメジロは仲むつまじいけれど、食べるときは別ですね。 偉そうに連れ合いを追っ払って、まず食べ始めるのがメスなのではないか(…卵を産む方が栄養をつけなきゃいけないし)と、いつも思うのですが、実際はどっちが強いんでしょうね? 
Category: 池澤夏樹

きもの心を心地よく刺激 君野倫子「平成着物図鑑」

年末年始は読書意欲が低下して、図書館で借りた「平成着物図鑑」をパラパラ眺めただけ。

1.7着物図鑑

最初にみたときは「いまどきの若い子向け着物の本ね」と感じて、たいして興味をひかれなかったのですが、ビジュアル中心なので意外にも何度も(寝る前に)眺めて楽しみました。 着物と洋服の組み合わせや柄足袋などの写真もあって(このへんはワタシの好みではないけど)、現代的な感覚で気楽に楽しむきもののあれこれが「あいうえお」順で紹介されています。 パッと開いたところ、どこを見てもいいところがこの本のミソ。 きもの本特有の堅苦しさがいっさいなく、きもの好きだけでなく、カワイイもの大好きな女子なら誰でも楽しめそうな内容です。

「これが和装の下着?」とビックリするほどキュートなインナーや、きものとアンティークっぽいレトロな帯のコーディネイト、「いかにも和装」ではない洋服にも持てそうなバッグ類、それにかわいい帯留めばかりか、履き物の鼻緒の柄や根付け、さまざまな柄の帯締め…「載っているものが欲しい」という物欲刺激型ではなく、妄想を心地よく刺激するところも好感度高し(笑)。 きものと帯・帯締め・帯揚げだけでなく、バッグや足袋・履き物まで載っているコーディネイト写真がたくさんあって、履き物とバッグが気になるワタシはジーッ。 「きもの365日」の群よう子なら「邪道」と片づけそうなコーディネイトが多いですけど、著者の「きものが好きなのよ~」という軽やかな気分が伝わってきて、個人的な好き嫌いを差し引いても楽しめました。 薩摩ボタン(ちっちゃくてステキ!欲しい~ッ!)とか姫路の文庫革とか、知らなかった伝統工芸が紹介されてて、それも勉強になりました。

【個人的な備忘録として】
・テイジンのコルティコ素材の、洗える紗の紬…ポリなのに着心地がいいらしい。 かなり気になる
・タッチ半衿…つけ外しが60秒でできる半衿ですって
・sisiのグラニーバッグ…ほどよく和風でたくさん入りそう
・文庫屋「大関」の天溝がま口…伝統工芸文庫革の財布はすごく薄手らしい
・加賀の指ぬき…以前から知っていたけど、半衿付けなど針仕事の頻度が高くなると、やっぱり欲しいな
・印伝の鼻緒の履き物…前から好きな伝統工芸・印伝。鼻緒にしてもステキ
・アカシアの下着…和洋に使えそうな、かわいいババシャツ


今日はシュヴィップボーゲンを片づけに納戸へ行ったついでに、きものを引きずり出して、今年初めてのきもの着付け練習をしてみました。 着付け教室が終わってから2週間以上、きものを着ていなかったから少し忘れていたものの、わりとピシッと着られました(自己満足)。 母に嫌みを言われた若すぎるきものと帯、次に母のおさがりの小紋(かなり赤いけど気にせず)と綴れ織りの帯、欲張って2パターンを着てみました。 うまくいかなかった半衿付けの長襦袢も気にせずにどんどん着てしまおっと。 母のきものと帯は着こんであるので柔らかくてカラダにすんなり馴染んで、着ていても気持ちがいいことに気づきました。 きものって不思議、ホントに奥が深いです。

「長襦袢が欲しい病」は、母が「捨てるカゴ」に放りこんでいた古い長襦袢を救出して半衿を付けて見事クリア!(大げさ) 小金が入ったら、やっぱり一番に履き心地のいい草履が欲しいなあ。 でも、小金っていつ入ってくるのかしら?? 

やっと初詣

年明けから京都は厳しい底冷えが続いていましたが、日曜日は気持ちよく晴れて少し暖かくなりました。 体調が悪いとグズグズ言っていた母も気分が良さそうだったので、ふたりで哲学の道を歩いて大豊神社へ初詣に行ってきました。 きものを着てみようかとも思ったのですが、昨日はしっかり歩きたい気分だったので、普通の散歩スタイルで。

以前にも一度ブログに書いた気がしますが、大豊神社は哲学の道の南端近くにある小さな神社です。 哲学の道沿いにあっても名所ではないため、いつ行っても山ぎわのひっそりとした境内は、人の気配がなさ過ぎて気持ち悪いくらい。 ところが、今年のお正月は…。
 
1.6初詣 1.6初詣2

この神社、珍しい「狛ねずみ」がいるんですよ(さほど古いものではなさそうですが)。 新聞やテレビでも紹介されたせいか、すっごい人がいっぱい! もう6日なのに、団体バスまで来てました。 行列に並び、参拝するまでたっぷり20分以上待ちました。 狛ねずみがいるのは本殿ではなく、大国主命を祀った小さな祠です。 祭神が大国主命ですからね、遅まきながら「縁結び」もお願いしておきました。 縁結びを必要としていそうな友だちと自分用に、ちっちゃな御守りもいただきました。 ガイドブックを握りしめたお兄さんは、何か特定の御守りを所望していましたが、巫女さん曰く「残念ながら、ただいま在庫切れです」。 御守りが「在庫切れ」って、なんかだかねえ…。 小さな神社だから12年に1度の「かきいれどき」なんでしょうけど。

往復4キロ足らず、気持ちいい散歩ができて初詣もできて、何はともあれよかったです。 日曜日でお天気が良かったから、ワタシたちみたいに「散歩がてら初詣でも」という近所の人もおおぜいいたようでした。
Category: 日々の記録

デジカメ写真で「マイブック」

みなさま、お正月はどう過ごされましたか? わが家は年末に兄一家を迎え、一緒に年越しをして、元旦に兄一家を見送って…そしたら、歳をとった両親&年末から体調不良のワタシはどっと疲れがでて、全員で家に籠もって寝正月となりました。 今年のお正月はひさびさに京都らしい底冷えの寒さが続いていたこともあって、父の心臓のことを考えると、初詣はしない方が良さそうでしたし。

12月半ばに着付け教室を終えた直後は、「お正月はハレの着物で初詣に行く!」と気合いが入っていたはずなんですが、年末に半衿をつけたりしている時間などなくて。 元旦は針仕事をしてはいけない、といわれているようなので(要するにお正月になってからあたふたしないように、ちゃんと事前に準備しておけってことですね)、2日に母のお古の長襦袢にチクチク半衿を縫いつけて、でも半衿がピシッときれいに付けられず、不器用な自分にイライラ。 お正月からこんなことではいけませんね(反省)。

こういう暇なときこそ、家にある着物や帯(ほとんどが祖母と母のもの)をチェックして、どれとどれが合うのか考えてみようと思い立ち、納戸の箪笥から引きずり出してみました。 が、ほどほど枚数がある割りには、どう組み合わせたらいいのか判断できません。 母にあれこれ尋ねると、気分が悪いからなのか、ものすごく不機嫌。 祖母の帯は、合わせていた着物の方は汚れてしまって処分してしまったようで。 大胆な柄がステキな帯ばかりなんですが、地味で古典的な好みの母やワタシの着物にはチグハグ。 う~む。 コーディネイトがまったく浮かばないばかりか、しまいに、ワタシが20代の頃に作ってもらった、しつけがかかったままの着物を母がみつけて「嫁にいくと思って作ってあげたのに。 こんなカワイイ着物、どうするのッ?」と説教部屋状態に。 「ああ、ああ、いい歳をして…もったいないから着なさいよ。 あんた、若く見えるんだから、せいぜいお嬢さんのフリすれば」だなんて、あんまりです、お母さま(涙)。 着物の整理などしなければよかった。 と、年明け早々、しんきくさい話しですんません。


1.5マイブック1.5マイブック2

さて気を取り直して。 上の写真は昨年末ぎりぎりに届いたマイブックの表紙と裏表紙です。 友だちが外国旅行で撮ったデジカメ写真をとってもステキな写真集に仕上げていて、かねてより作ってみたかったんです。 でも、どの旅も写真がありすぎて優柔不断なワタシは取捨選択ができず…グダグダ何ヶ月も迷いながら、お正月に両親と兄一家にプレゼントするためなんとか完成させました。 思っていたよりも、しっかり製本されているし、表紙の感じも豪華です。 両親にも兄や姪にもすごく喜んでもらえて、よかった。

マイブックはレイアウトが完全に自由にできて、文字も入れられて、自分なりのアルバムを作ることができ、満足度高し←その分、レイアウトで悩みだすと先に進めません(笑)。 これは縦長の「My Book DX」タイプ。 実は制作中に、大きさや仕上げにさまざまな新タイプができたのですが、すでにレイアウトしてある分をやり直すだけの気力がなくて旧タイプのままにしました。 友だちが見せてくれたのはPhotobackなんですが、サイズが小型で1頁に写真が1枚ずつしか入れられないので、より厳しい取捨選択をしなくてはいけません(そのため、できあがりはとてもスマートに見えます)。 厳選した写真をスタイリッシュに見せたい人はフォトバック、写真をいっぱい入れたい人にはマイブックがおすすめです。

1.5夕方のメジロ

夕方、わが家の柿の実を食べにやってきたメジロのつがい。 高いところに残しておいた数個の柿の実が、いつのまにか2個になっているのに気がつきました。 こっそり食べてたのね。
Category: 日々の記録

あけましておめでとうございます

1.1年賀2008


あけましておめでとうございます。
今年は歳を言い訳にせず、毎日をしっかり味わいながら、まわりのみんなと楽しく過ごして、たくさん「ありがとう」と言えるといいな。 と、まるで子どものような年頭の想い(笑)ですが、自分の体に関するモヤモヤとした不安を経験して、平凡な日常の大切さを改めて実感を持って知りました。 心の感度を上げて、身近に楽しいこと・小さな発見を探していきたいです。
仕事に対しても、もっと欲を出して、もっと自分を出していきます(宣言!)。

今年の年賀状は、勇気をふるって猫の首に鈴をつけたネズミが主人公。 さっさと巣に帰ればいいのに、開いている本の前を通りかかったら、つい本に夢中になってしまって…猫のことなんて忘れてます。 本の上で眠りこけている猫も、ワタシは結構お気に入り。

ブログをご覧の皆さま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。