本は買わないはずなのに

部屋の床から林立している本の山を毎日眺めて心底ウンザリしているし、ホントに金欠なんだから、しばらく本は買わないぞ!と春先に決意しました。 それなのに、ふらふらと買っています。 いま読んでる串田孫一の随筆は京都シネマに映画をみにいった帰りに、同じフロアにある京都精華大学のショップ「shin-bi」に初めて(!)入って、鳥好きにはツボの題名と装丁にひかれて買ってしまったもの。 shin-biってビジュアル系の本と雑貨がいろいろあって、なかなかステキなショップなんですよ。 京都シネマにいやほど行っているのに、なんで今まで入らなかったのかなあ。

今日はおつかいのついでに近所の本屋さんに寄って、ふと切り絵(前から気になっていたんですよ)の本が目にとまって、ついでに角田光代のエッセイまで握ってレジへ一直線。 本代を節約するのはむずかしい…。

5.30紫陽花

庭では紫陽花が色づき始めました。 咲きかけのこんな感じ、大好きです。 このまま帯留めにしたいくらい。 紫陽花はワタシの誕生花。 ドイツから帰ってきたとき、誕生月がジトジトした梅雨だなんて最悪!(ドイツの6月はカラッと晴れてきれいなんですよ)と子ども心にものすごくガッカリしました。 そんな鬱屈した日々の中で、唯一うれしかったのが紫陽花。 ドイツでは見られなかった瑞々しい花が日ごとに色を変えていくのがすてきで、自分の誕生花なのがとてもうれしかった記憶があります。 昔も今も、紫陽花はワタシにとって特別な花です。
Category: 日々の記録

知らない町へ

今日は、またまた苦手なクラシック音楽関係の仕事のため、大阪郊外の町へ。 音楽が分からないから、いつも仕事が始まる瞬間までドキドキ。 いざ演奏家の方とお会いしたら、たいていは案ずるより産むが易しなんですが。 今日は評論家の先生も同席されるというのでプレッシャーが2倍! ところが実際は、いつも以上に和やかな雰囲気で、お話しがなめらかに進んでやれやれ。 何も分からないから、演奏される作曲家と曲目の背景を勉強していったのがよかったみたい。 わが家から2時間近くかかるところだったから、行きのバスや電車で探しておいた資料を熟読しただけなんですが(いつものこと)。

仕事の現場が遠いのって、お金のことだけ考えるとまったく割に合わないんですよね。 それでも、家から離れていく時間がある程度あった方が、自分の気持ちが仕事向けにしっかり切り替えられて、仕事上はいいようです。 今日は初めて大阪モノレールに乗って、珍しい風景を眺めて、知らない町に足を踏みいれて、プチ旅気分でそれもまた楽し(と思っていないと、こんな仕事やってられません)。 来週なんてゲロ日帰りですよ、ゲロ!(カタカナで書くとなんだか汚いですね) 温泉を前にして、温泉に入らず、ただ任務だけこなすのは空しいなあ。 いくら遠くへ行くのが好きとはいっても…。 あ~あ、遠方出張特別手当とかないのかしら(あるわけない)。

5.29スカシユリ

仕事を依頼してくださる方々にはさも仕事をやっているふりをしつつ、こっそりお茶のお稽古は真面目に通っています。 物覚えも飲みこみも異様なほど悪いワタシは毎度のことながら頭が飽和状態。 手順を覚えるだけで必死で、家で復習をやっています。 真面目だわ~(自画自賛)。 もっと若くて頭が柔軟なうちに習えばよかったと思うものの、若かったらこれほど必死で覚えようとしなかっただろうな。  来週も仕事が入りませんように。

激しい雨の中で、母が数年前に佐渡島から球根を持ち帰った透かし百合がパチッと咲いていました。 いまの時期、緑ばかりで彩りの少ない庭が明るくなりました。
Category: 日々の記録

みんな何かを背負っている

日曜日の夜、かつての同級生がごく小さな場所で声楽のプチコンサートをするというので行ってきました。 音楽はまったく苦手なんですが、40人ほどの観客を前に本人が曲について短い紹介をしたり、個人的な思いを語ってから歌うという構成が素人にも親しみやすくて、とても楽しめました。 たまにはクラシックもいいなあ。 オーストリアに住んでいた1年間、シーズン中は月に2回くらい(地元の人に誘っていただいて)室内楽コンサートに行っていたのに。 京都でもたまには行けばいいのに、誰も誘ってくれないから、どれがいいのか分からなくて(笑)。

同級生のカノジョは芸大で声楽を専攻したのに、結婚後はすっかり遠ざかっていたそうです。 友だちにすすめられて、ボランティアでコンサート活動をする団体に入り、ひさびさに歌い始めたところ。 ボランティアではなかなか歌う機会のないむずかしい歌曲を選んだとのこと。 歌っているカノジョはとても満ち足りて、輝いて見えました。 一人っ子で実家のご両親はすでに亡くなり、世間の平均とは少し違ったユニークな子どもを授かって気苦労が絶えない上に、同居しているお姑さんの介護をしなくてはいけない。 とてもたいへんな毎日のはずなのに、いつも福福とした笑顔の人なんです。 苦労をまったく感じさせない、おっとりとした佇まいがとてもチャーミング。 いつか親の介護をするようになったとしても、カノジョのようでありたいなあ。 苦労を苦労と見せないというか、苦労を自分の中にマイナスのエネルギーとしてためこまない生き方をするって、本当の大人なんだろうな。 頭が下がります。


5.27ホタルブクロ

エアポケットのような月曜日。 午後いっぱい、庭でひたすら草抜きに励みました。 激しい雨の後、ふっくらとした土の感触と湿った匂いが気持ちよかった。 ふと気づくと、映画「つぐない」のタイプライターの音が今も心の中に響いていたりして。

今週の後半から来週いっぱいに、特急仕上げの仕事が団子状態でやってきそうなイヤな予感。 こういう予感だけは、たいてい当たってしまうのですよねえ(ため息)。
Category: 日々の記録

緑が美しい

昨日は知り合いの方に誘っていただいて詩仙堂へ。 開山・石川丈山の法要に合わせて、丈山が愛用していた七弦の古琴が修復されて、中国人の名手による演奏がありました。 珍しい琴の中国風の音色は、楽器が小さいのに意外にも深く重い音。 昨日はすばらしい晴天に恵まれて、緑豊かな詩仙堂の木立に緩やかな琴の音色、その後は法要の厳かな声明が流れ、その間に鳥や蛙の鳴き声、時折ししおどしの音が混じって、心静かですがすがしい時を過ごしました。 ひさしぶりに詩仙堂でゆっくりできて、庭のさまざまな花を楽しめて気持ちよかったです。 お花を眺めていると、法要のお手伝いをされている檀家の方に「それは梅花空木(バイカウツギ)だそうです。 さっき、植木屋さんに教えてもらったところだから確かですよ」と教えてもらったり、みごとな鉄線に見ほれていると「きれいでしょう」とかたわらを通りかかった檀家のおじさんがちょっと誇らしげにニコニコ。 花を見ていると、みんな自然に笑顔になるんですね。 詩仙堂の植物はわが家に庭にあるものと同じものが多いのに、あちらはなんと美しい庭なんでしょう! 羨ましい。

5.24紫陽花の蕾

紫陽花がほころびていました。 今日の雨で咲き始めるかも。 葉っぱの緑がみずみずしくてきれいです。

5.24オモト 5.24海芋

江戸人趣味のオモト(中国では「万年青」と書くそうです)の花が咲きました。 江戸人が夢中になって、しまいに禁止令まで出たとか。 今もオモト愛好者がいるそうですが、えっと…なんか恐竜時代のような趣…というか、いまひとつ魅力が理解できません。 オモトは葉を鑑賞するものらしいんですけど、ウチのは葉っぱが汚い。 なぜ? 栄養不足? 右は咲きかけの和蘭海芋(カイウ)。
Category: 日々の記録

文学を昇華させた美しい映画 「つぐない」

先日読み終えたイアン・マキューアン原作の小説「贖罪」(5月19日にアップしています)を映画化した「つぐない」をみてきました。 よかったですよ。 小説の映画化って、たいていは原作よりつまらなくなったり、全然別物になってしまったりするんですが、文学的な雰囲気が漂う佳作でした。 もしかしたら、原作にあった突き放したような冷ややかさが映画では軽減されていたからかも。

5.20つぐない

ストーリーや構成は驚くほど原作に忠実です。 戦争に突入した後の部分を(時間の関係?)はしょったため、エピソードをほんの少し変えているところはありましたが、これほど原作に忠実な映画も珍しいです。 原作が好きな人も違和感なく楽しめると思います。 映像が美しい上に、音楽がとてもすばらしくて、文学にない「音」でちゃんと文学とは違った表現をしていて、監督のセンスがいい! 叩きつけるような古いタイプライターの音がものすごく印象的で、セリフ以上にブライオニーの「書かずにいられない」あり方=小説家のサガをうまく表してました。 キャスティングの点でもいい感じでした。 それぞれ登場人物のイメージにぴったりで、特にブライオニーの少女時代を演じていた子がすごくよかったです。 エンディングも原作通りなので、素直な人は感動し、ちょっとヒネたワタシのような人は「それで償っていると思うなよ!」と感じるでしょう。 でも、原作よりあっさりしている分、原作に感じたような苛立ちはなかったです。 ということで、なかなかいい映画でした。 パシパシパシパシ…タイプライターの音がかぶさるシーンだけでも、もう一度みたいなあ。 映画としては、同じように文学作品を映画化した「コールドマウンテン」より数段上質でした。

5.22鬼灯の花

昨日はお稽古の後で、高島屋で開催されている「日本伝統工芸近畿展」へ。 昔むかし勤めていた職場の先輩がなんと工芸作家に転身されて、出品されているのです。 うわぁ~、すごい! 想像上にスゴイ! こんなこと、40代(たぶん)になってからやり始めて到達できるレベルなんだろうか…と驚きました。 ものすごく渋いんだけど、古典的な柄を現代的にアレンジしたセンスがすばらしくて感動しました。 何か新しいことを始めるのに、遅いってことは一生ないんですねえ。 先輩がその作品を作るまでに費やしたであろう気の遠くなるほどの時間と根気を思うと、グズグズ言っている自分が恥ずかしい…。 さっそく、「みましたよ!」とお便りを書かなくては。

今年は鬼灯が庭にたくさん芽吹いて、夏のような陽ざしの下で花を咲かせています。 うつむきに咲くので、なかなかかわいく写せません。
Category: 映画

地球をつつむ無力感

中国の大地震やミャンマーの大災害の現地映像がテレビで流れるたび、その映像を見ながらご飯を食べていたりすると、ものすごく悲しくなったり申し訳ないように気持ちになったりします。 平穏無事なワタシと、家族も家も失って呆然としている人たちの間に、どれほどの違いがあるでしょう。 ただ、ワタシのいるところにはたまたま自然災害が襲ってこなかっただけ…。 せめて生き残った人たちの辛さが少しでも緩和されますように。 無力なワタシには祈ることしかできません。

日曜と月曜に連続放送されたNHKのドキュメンタリーをみて、さらに暗澹とした気持ちになりました。 イギリス人の日雇い労働者のおじさんは唯一楽しみにしていたサッカーさえも、利殖のためにクラブチームを買ったロシア人富豪オーナーのせいで、スタジアムで応援できなくなっていた。 たとえば、ああいう人が外国人排斥に走ったとして、それは個人の問題なんだろうか。 もちろん外国人排斥なんて間違ってる。 けど、お金を持っている人だけが富を独占していく市場原理主義はやっぱりおかしい! 左翼じゃないけど、貧しい人がもっと貧しくなっていく現代の社会システムには本当に腹が立ちます。 何かを作って儲けているのならまだわかります。 でも、いまはお金を転がしている人ばかりが儲かるって、おかしいですよ。 最近、テレビをつけてもろくなニュースがなくて、世界中をおおっている無力感にじわじわ蝕まれている気がします。 

5.20蕗

いつのまにか、蕗の薹がこんなになりました。 山椒の実を収穫したら手にすがすがしい香りがついて気持ちよかったし、落ち葉を掃いていたら月桂樹の香りがふわっと立ちのぼり、夕方に庭仕事をしていたら(まだヤブランとの戦いが続いています)アメリカンジャスミンから甘い香りが漂ってきました。 庭仕事はたいへんだけど、しばし何もかも忘れて、心が空っぽになれていいです。
Category: 日々の記録

読み応えあり イアン・マキューアン「贖罪」

イアン・マキューアン「贖罪」を読み終わりました。 上巻の真ん中あたりから止まらなくなって、夜明けを感じつつも読みふけってしまいました。 仕事を片付けた安堵感も手伝ってか、ひさびさの一気読みです。 前にも書きましたが、ブッカー賞をとった「アムステルダム」がワタシは全然好きになれず、「マキューアンは合わない」と思っていました。 「贖罪」は評判がいいし映画「つぐない」も良さそうだし…読もうかどうしようか迷いに迷った末に読んでみたら…あら、なんだ、普通におもしろいじゃないの(笑)。

5.20贖罪

物語の幕開けは第2次大戦前、イギリスの田園地帯に豪壮な屋敷を構える資産家タリス一家。 その末娘ブライオニーは13歳、お話しを作ることに夢中になっている少女で、頭の中はすっかり作家気分です。 世の中や家族に向ける目が以前よりも冷ややかになりつつあるものの、自分が思っているほど大人ではない微妙なお年頃。 上巻の300ページを費やして、ブライオニーが自らの妄想癖と思いこみから、一生をかけて償わなくてはいけない罪を背負いこむに至る夏の一日の出来事がじっくり描かれています。 下巻では、ブライオニーによって引き裂かれた恋人たち(姉セシーリアと使用人の息子ロビー)の”その後”が第2次世界大戦を背景に語られます。 そして、最後に待ち受けるのは思いがけない事実…。

とはいうものの、ブライオニーがやらかしたことも、その後の展開も、おおよそ予想がつきます(最後以外は)。 それでも、「愛」そして「小説」というテーマに真正面から取り組んでいて読み応えがありました。 「アムステルダム」を読んだときのような、気取った空疎な感じはありませんでした。 ちなみに、訳者あとがきによると、マキューアン本人も(「アムステルダム」は前作を書いた後の)「ある種の軽いしゃれだった」と言っていたそうです。 まさか「アムステルダム」でブッカー賞をもらうとは思っていなかったのだとか。 そして「贖罪」でブッカー賞がとれなかったことが今でも悔しいらしい。 確かに2作を読んでみれば「ブッカー賞の選考委員ってアホかも」と思います。 ま、日本の直木賞でも「なんで、この作品で?」と思うようなので受賞してますものね。
 
じれったいほどゆっくり進む第1部とは対照的に、第2部からは怒濤のストーリーテリングで、引きずられるように読みました。 語り口も第1部はヴァージニア・ウルフ風、第2部からは一転してたたみかけるような筆致(イギリス文学に詳しければマキューアンが誰を意識して書いたかわかるのかも)と、表現法にも構成にも技巧が凝らされています。 こういうところがマキューアンらしさなんでしょうか? 「贖罪」は確かにおもしろかったんだけど、マキューアンはなんか苦手。 最後の最後で、あれですから…それで納得がいったかといえば、かえって釈然としなくなるような感じで。 もちろん、著者はそれを狙って書いてるんですけどね。 ネタバレになるので書きませんけど。 なんというのか…この人(著者)は冷たい人なんだろうなあ…とかね、思ってしまうわけですよ、単純なワタシは(ブツブツ)。

5.11ベルフラワー

戦争のシーンを読んでいて、つい「コールドマウンテン」を思い浮かべました。 引き裂かれた恋人たち、戦争の残酷さを真正面から描いているという点でよく似ていますね。 技巧に走らずストレートに物語として書かれている「コールドマウンテン」の方が、背景となる美しい自然の繊細な描写を含めて、ワタシの好みでした。 「贖罪」か「コールドマウンテン」かどちらか一つを読むとしたら、ワタシのおすすめは「コールドマウンテン」。 あれ…結局、マキューアンが嫌いってことか?

辛口なこと言いつつ、映画「つぐない」も近いうちにみにいくつもり(笑)。 とても映像化しやすそうな話なので。 こんな感想では「読もうかどうしようか」迷っている方の参考になりませんねえ…。

お薄でシャッキリ

ダラダラといつまでも引きずっている仕事、今日こそはキリをつけるぞ、と決意したのに、まったく集中できません。 仕事から逃げて、今日も庭で雑草ひきに熱中したり、お茶の盆略手前の練習を始めたり。 そういえば、母が買ってきてくれたお菓子があるんだっけ…ということで、お薄を実際に点てていただきました。

お菓子は「京菓子司 満月」の「満月」。 「阿闍梨餅」が有名なお店なんですが、店名にもなっている代表銘菓なので一度食べてみたかったんです。 本店で土曜・日曜・祝日だけ販売しているそうです。 白餡が入った焼き菓子で上品な味、お抹茶と一緒にいただいたら、さらに美味でした。 お菓子を食べてから薄茶を飲むのが茶道では正しいのですが、ワタシはお菓子食べてお茶を一口飲んで、またお菓子を食べる…という方が好き。  お抹茶が美味しくて二服飲んだら、なんだか気分がシャキッとしました。 そのまま仕事に集中。 おお~ステキ! コーヒーでは全然シャッキリしない(むしろリラックスしてしまう)から、これからはお薄で集中力アップしよう。
 
5.17満月

写真に撮ったら、お茶碗にお菓子が映って山の端から満月が昇っているみたいに見えて、なんだかウレシイ。

励まし(あるいは慰め?)の拍手をありがとうございます(笑)。
結婚しててもしてなくても、子どもがいてもいなくても、別にいいと思うんです。 自分らしく生きている、健康に生きているだけで十分に幸せなことだと癌疑惑を経験して、さらに強く思うようになりました。
Category: 日々の記録

独身は恥ずかしいのか?

転勤で関東へ行った知り合いが出張でこちらへ来ていると連絡があったので、数年ぶりに会うことに。 実は会うたび、ただひたすら職場の愚痴を聞かされることにウンザリして、見切ってしまった人なんです。 確かに辛いことばかりなんでしょう。 転勤だって拒めば即クビ(=既婚者は「はい」といえない=ホントは女性をリストラするための方策)という状況でしぶしぶ受け入れたことだったし(独身だから)。 そんな勤め先なんだから、楽しくないことはわかります。 2、3度だったら愚痴に付き合ってもいいと思いました。 でも、まったく建設的じゃない文句を数年以上言い続けて、愚痴の毒に聞いているワタシだけでなく本人まで当たっているとしか思えない…。 もう大人なんだから、自分でどうかするしかないのに。 どんなささいなことでもいいから自分で楽しみをみつけるか、転職先を探すか。 何もしないで文句を言っているアナタの愚痴に付き合うほど、ワタシはタフでも暇でもないと、あるときハッキリ言ってしまいました。 わかってくれたようで「愚痴は言わないから」と懇願されて会っても、やっぱり楽しくないのですよ、ものすごく暗い顔してるし。

5.15賀茂大橋

ひさびさにあった彼女は相変わらず暗い。 やりきれないほど忙しくてボロボロになってしまった顛末を聞かされました。 愚痴じゃないけど、楽しくないディナーでした。 ワタシと同い年なのに「子どもを産むことをあきらめていない」んだそうです。 そんなに忙しいのに、その仕事をしながら産めると思うこと自体が妄想としか思えない。 どうやって育てるつもりなんだろう? ちなみに今のところ彼がいない上、炊飯器すら持っていない生活だそうです。 毎日の食事は100%買ったもの。 パックのまま食べれば洗い物もしなくていいから便利なんだとか。 結婚したいのも子どもが欲しいのも、「世間並み」になりたいからとしか思えませんでした。 それって、結局は自分で今の自分の価値をとても低くみているということじゃないの??

独身でいることはそんなにも恥ずべきことなんでしょうか? 結婚をして、夫婦喧嘩しながら子育てしたり、ワタシだってできるならしてみたかった。 結婚も出産も経験しないよりはした方が、人生の幅が広がったかもしれないと思うと残念ではあるけれど、でもだからといって結婚していない自分を恥じたことはありません。 いくつもの人生の分岐点で、ワタシは自分なりの決断をして、いまここにいる。 なんでもかんでも自分の思い通りにはならない…人生って、そういうものなんじゃないのかなあ。 そんなことを考えながら、バスを待つ間に賀茂大橋でパチリ。

5000円の晩ご飯なのに、カノジョの話しに疲れてイヤな後味しか残りませんでした。 バカみたい。 他の人にこんな気持ちを味わわせないように、ワタシも気をつけよう。

5.15ピラカンサ

不景気な話をしてしまいました。 これって愚痴かも!(汗) お口直しにピラカンサの花をどうぞ。 秋には真っ赤な実がなる木です。
Category: 日々の記録

積ん読本消化月間(4) 藤沢周平「日暮れ竹河岸」

歴史小説は苦手といいながら、また読みました。 それも、ふだんワタシがまったく読まないお江戸もの、藤沢周平「日暮れ竹河岸」です。 文庫本が出た頃、どこかの書評を読んで興味を持ったような記憶があります。

5.14日暮れ竹河岸

編集者が選んだ浮世絵をお題として、藤沢周平が江戸の12ヶ月を原稿用紙12枚ほどで切りとった掌編+広重の「名所江戸百景」からインスピレーションを得て書いた7編の短編小説が収録しています。 市井に生きる人たちの喜怒哀楽の一瞬が、手慣れた筆致で書かれています。 とっても地味な内容なのですがしみじみします。 たぶん、それがお江戸ものの魅力なんでしょうね。 でも、それなら続けて藤沢周平やお江戸ものを読もう…という気にもならず。 こういう普遍的な「しみじみ感」は現代を舞台にしても書けると思うのに、地味すぎて小説として成立しないんでしょうか?

今まで読めなかった本ばっかりでは辛いので、映画公開に合わせて文庫化されたイアン・マキューアン「贖罪」を読むことに。 もともとは映画がみたかったんだけど、遅読なワタシが映画の上映打ち切りになる前に読み終われるかな(ドキドキ)。 実はマキューアンの「アムステルダム」はぜんぜん肌に合わなかったので、ちょっと不安。

5.14ツクバネウツギ

火曜日は6時起きでちょっと遠方まで仕事で出かけて、それなのに締切はその日のうち。 前夜3時間くらいしか寝てないのに必死で仕事をしたら、頭が煮えて寝つかれず。 昨夜は恐ろしいような雷が執拗にゴロゴロ鳴って寝にくいまま、お茶のお稽古へ。 またまた、まったく新たなことを習って頭が飽和状態。 いつもよりさらに延長されて、すごい内容の濃さと寝不足が重なってヨレヨレです。

写真の花はとっても小さくて、門扉の横にあるんですが、ほとんどの人(父も)は気づきません。 ネットで調べたら、衝羽根空木(ツクバネウツギ)というらしいです。 母はなんだか別の名前を言っていた気がしますが…??

三条通ぶらぶら

いつもブログに遊びに来てくださるTakakoさんからご案内をいただいて、スコーネクラブ「北欧の刺繍展」をみにいってきました。 ベングトソンさんデザインのデンマークのクロスステッチ刺繍をはじめ、ユキ・パリス展でみたような繊細な白糸刺繍、オリジナルデザインをアレンジしたバッグや小物類まで揃っていてウットリ。 しばらく仕事のために封印しているんだけど、ステッチがしたいなあ。 目の保養になりました。 Takakoさん、ありがとうございました!

その後はRさんと恒例(?)の三条通を行ったり来たり+新風館+4月末オープンのファッションビル・ミーナ見学。 三条通周辺にはいろいろ新しい店ができていて、ウィンドーショッピングが楽しいです。 片っ端からお店をのぞいて回りました。 ぶらぶら歩きながら、他愛ないことをおしゃべりしておしゃべりしておしゃべりして。 あ~スッキリした! Rさん、いつもありがとう。

5.12フルシェット 5.12フルシェット2

今日のランチは押小路両替町の北西角にある「ビストロ・フルシェット」へ。 はじめてのお店だけど、味に大満足! おいしかった~。 カウンター席しかない小さな小さなお店なので雰囲気重視の人には向きませんが、たっぷり使った野菜や山菜がそれぞれ工夫を凝らした味付けで「ひさびさにおいしいものを食べた!」と思わずニコニコしちゃいました。 美山の野菜だそうです。 左の前菜はひと皿にいろんな味が盛りこまれていて、見た目地味ですがとても手が込んでました。 右のメイン料理のホロホロ鳥にも、たっぷり野菜が添えられてました。 野菜はおいしいコンソメで煮たりして、ほんのりと付けられた下味が野菜本来の味を引きだしていて、何を食べても美味。 パンとコーヒーがついて1860円。 メイン料理の代わりにパスタになるパスタランチも、とってもおいしかったそうです。 いつか夜にも食べに行ってみたいな。

5.12和久傳茶席 5.12八角蓮

あまいもんは御池堺町下ル東側にある和久傳のお茶席で、おしるこ風仕立てのほうじ茶のソルベ(メニュー名は覚えてません)を。 これもおいしかった。 ほうじちゃのほろ苦さと甘い小豆がバランスよくて、こういう甘味は初めて食べました。 器のセンスもステキ。 右は入口横に置いてあった不思議な花。 大きなつやつやした葉っぱで迫力があります。 八角蓮(ハッカクレン)ですって。 店員さんに教えてもらいました。 ネットで調べたら名前に蓮がついていますが、蓮ではないようです。

みまさま、いつも拍手をありがとうございます!

■Takakoさん
Takakoさんのおかげで楽しい時間が過ごせました。 ありがとうございます。 拍手とコメントもいつもありがとうございます。 風神雷神図をみにいかれたのですね、いいなぁ。 気になってたんですが…みにいく時間がなさそうです。 わが家の庭は動物や鳥もいろいろ遊びに来てくれるので、家にジッとしていても楽しいですよ。 読書は最近停滞気味なんですよ。 あんまり身のある読書してないですから。 それでも、とにかく「活字」が好きで好きで、活字と心中しても本望だと思っています←バカですね。
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積ん読本消化月間(3) 安部龍太郎「彷徨える帝」

部屋の整理を兼ねて、手元にあったことさえ忘れていた本をまだ読んでいます。 安部龍太郎の「彷徨える帝」は、ずいぶん前に知り合いから「読まないなら捨てていいから」と押しつけられた本(笑)。 おもしろい本を紹介しようという目的ではなく、自分のための覚え書きとして残しておくだけ。 たぶん誰の参考にもなりません。 苦手だといいながら、また歴史小説です。 

5.11彷徨える帝

「彷徨える帝」は南北朝後期=戦国時代に突入する直前の「後南朝時代」(←ワタシの歴史認識は保証できません。気になる人は自分で調べてください)を背景とする歴史小説です。 「後南朝時代」という呼び方があったことすら知りませんでした。 足利義満の子どもで、兄が死んだために将軍職が転がりこんできた(それもくじ引きで!)6代将軍・義教(よしのり)の時代なんて、歴史でほとんど習いませんよね。

表紙の毒々しい絵が気持ち悪くて、ぜんぜん読む気がしなかったのですが、読み始めてみたら意外におもしろかったです。 歴史活劇という感じで、主要登場人物の葛藤を織り交ぜた展開は先へ先へとページを繰らせるだけの力がありました。 北朝のために働く朝比奈範冬、南朝復興のために命をかける北畠宗十郎、2人を主人公とすることで(メインは宗十郎)あまり一方的でない歴史観で書かれているのも好感を持ちました。 もやもやとした決着に過ぎない歴史事実をふまえた上で、小説として後味を悪くしないように工夫されていて、800ページ弱の分厚さがあまり苦になりません。 後醍醐天皇の呪力がこめられた不気味な3面の能面をめぐって暗闘が続くストーリーを追えば、表紙の絵の意味もわからないでもない…(でも、もうちょっと気持ち悪くない方がいいのに)。

5.11アッツ桜

先週、30℃を突破した日はなんと蝉が鳴いた(!)のに、昨日から異様に寒いです。 家の中でジッと座って、パソコンに向かって仕事をしていると寒さにぶるぶる。 気候はどうなっちゃったの? 寒暖の差が激しすぎて、カラダがついていけません。

5.11モチバツツジ

ダラダラ過ごしたゴールデンウィークのツケを、いま払っております。 う~ん、でも仕事がぜんぜん進まない…のに、ブログを書いている場合じゃない!と自分を叱咤激励してみる(無意味)。 エンジンがかからないと、どれだけ時間をかけても進まないんですよ。 かといって、完成度なんて無視していいから、どこかから手を付けないと永遠に終わらないわけで…。 来週は忙しいから、今週末にケリを付ける予定だったのにな。 頭がぜんぜん動いてくれません。

上の写真はアッツ桜、下はモチバツツジ。 雨の後に庭に出ると、ついまた雑草抜きに専念してしまいそうになります。 先週もまた虫に刺されて、両足首がパンパンに腫れあがったから、しばらくは庭でウロウロしない方がよさそう。

旅の風を感じさせる写真集

積ん読本の消化を!と決意したものの、いま特に読みたいと思わないような本ばかり続けざまに読むのは楽しくないです(当然)。 そこで、ちょっとお口直しに買ってきた写真集を寝る前に眺めて、旅気分を楽しんでいます。

5.6車窓のことば

鉄道をテーマにした写真集ですが、列車の図鑑のような写真はまったくありません。 ページを繰るごとに抒情的な旅の気分があふれていて、何度も何度もジッと見入ってしまいます。 日本の美しい四季、人の営みの気配(たとえ画面に人が写っていなくても)…情感という形のないものが、しっかり伝わってくる写真の数々。 ややセンチメンタルな雰囲気もワタシはとても好きです。 カメラマンとして旅の風景を見つめてきた日々を振り返って、本人が書いた文章もなかなかいいんですよ。 空疎な美文とは真反対。 ひとつひとつの仕事をじっくり積み重ねてきた人だからこそ書ける重みと個性があります。 すてきな写真集なので、本屋さんか図書館でぜひ手にとってみてください。 この本で唯一気になったのはエディトリアルデザインのまずさ。 詩のように改行しても一文字下げないのは違和感があるし(散文なのに)、「る。」とか「た。」と一文字だけはみ出した行があちこちにあって目立つなど(ワタシはこれが字面的に大嫌い!)、文字組みがひどい。 デザイナーというよりオペレーターの仕事レベルだわ。

冒頭の一文字下げるかどうかにこだわっているくせに、自分のブログはどうなんだ?と突っこみを入れられそうですが、PC画面と本の書面はまったく別物だとワタシは考えています。 ワタシ個人の感覚では、PCでの記事やブログなどは一文字下げなくてもいいというか、下げない方がしっくりくるような気がして、意識的に一文字下げずに書いています。 もちろん仕事のときは(ワタシは紙媒体専門なので)普通に一文字下げて書き始めてますよ。 で、上記の本はなんで一文字下げていないのか…著者がこだわったとは到底思えません(そんなコケオドシをするような人じゃない)。 あとがきに担当編集者が詩人でもあると書いてあったから、たぶんその人のこだわりなんでしょうね。

5.6駅の記憶

上記の本は風景写真が中心で、こちらの本は駅を行き交うさまざまな人のスナップばかり。 表紙のような汽車がアップの写真、なかにはまったくありません。 小さなローカル線の駅、平凡などこにでもありそうな駅の風景に女子高生や子ども、お年寄り…さまざまな人の姿を重ねていて、こういう人の生活を感じさせる写真もステキです。 豪勢なホテルや旅館に泊まるだけが旅じゃない。 名前も知らない小さな駅で思い切って降りてみる、その一歩でも十分に旅なんだなあ…と思わせてくれます。 ただ、作詞家が書いた文章が写真に合ってないというか、かえって邪魔なんじゃないかな。 写真だけの方がよかったのにな。

検索にかかって欲しくないので、あえて著者名と書名は書きません。 ご本人がこの記事を読むのは全然かまわないけれど(パソコンで検索なんてしない人だけど)、面倒くさい担当者にこのブログがみつかるとイヤなので。 興味のある方はamazonのココココでどうぞ。

5.9オダマキ

庭ではいま、苧環(おだまき)が咲いてます。 濃い紫もあるけど、淡いピンクが好き。 最近は洋風の苧環をあちこちでみかけますが、うつむき加減に咲く地味な姿の方が和の花の風情があっていいな。

巣立ちの雛

わが家の庭になにかが巣をかけたようで、もう何日も前から雛の餌をねだる声が聞こえていました。 ヒヨドリやメジロとは明らかに違う、聞き慣れない「チュイーン、チュイーン」という鳴き声。 でも、いくら目を皿のようにして木を眺めて姿は見えなくて。 昨日は特に賑やかに鳴いていたそうです。 今日のお昼頃、あまりにも近くで声が聞こえるので庭を見ると…

5.8カワラヒワ 5.8カワラヒワ雛

おおっ、庭の真ん中、菖蒲の花の上に巣立ちしたばかりの禿頭の雛が! 頭上ではカラスがうるさく鳴いているのに、そんなに開けたところに座りこんでちゃダメじゃないの。 と思ってそっと眺めていたんですが、だんだん下に降りて、しまいに地面をよちよち歩き始めました。 猫かイタチが通りかかったらどうするのよ。 ドキドキ。 結局、上の方からお母さん鳥が鳴いて、藪に誘導していきました。 左がお母さん。 ネットで調べてみると、カワラヒワのようです。 いままで、わが家の庭ではあまり見かけなかった鳥ですが、どこにでもいる鳥らしいです。 あの頼りない雛が無事に夜を過ごして、元気に巣立てますように。

5.8鉄線

鉄線が大輪の花をつけました。 せっかく植木屋さんに鉄線用の棚を作り直してもらったんだから、もっといっぱい咲けばいいのになあ。

ゴールデンウィークは世間の気分に流され、ダラダラと家で過ごしてあっけなく終了。 自分の部屋はぼちぼち掃除と整理をしただけで、あとは庭仕事、冬物の衣類の手洗いと衣替え、家族やお客さん用の冬布団をしまうなど、家事やってる間に時間が過ぎて、仕事がぜんぜん進んでいない(焦)。 そうそう、お茶の復習・予習もやりました。 盆略手前を自分でひととおりやってみるだけで、結構時間がかかります。 GWで1回休みになったら、すっかり記憶喪失(汗)。 ふくさや茶巾を美しく扱うのって、むずかしい。

■Takakoさん
印象的だった西加奈子さんのインタビューって、まさにTakakoさんがみつけられたあの記事でした! あれ読んだら「おもしろい人だな」と思いますよね。 「さくら」は文庫化されているし、読後感は悪くないので、読んでみられてもいいかも。 西さんのように個性的な人が友だちにいたら、刺激的でしょうね。 デブ猫の写真も気に入っていただけてよかった(笑)。

というわけで、西加奈子さんのインタビューが載っていたのは「WEB本の雑誌」の「作家の読書道」です。 作家になるまでの読書体験を中心にしたインタビューの連載ですが、かなり濃い内容でおもしろくて、たまーにのぞきにいくと、ついいろんな作家のインタビューを読みふけってしまいます。 現代の日本人作家で気になる人がいたらチェックしてみるとおもしろいですよ。
Category: 日々の記録

積ん読本消化月間(2) 司馬遼太郎「最後の伊賀者」

司馬遼太郎は国民的作家のようですが、実はあんまり読んでいません。 ずいぶん前に「国盗り物語」「龍馬がゆく」を読みかけて、いずれも放りだしてしまいました。 歴史を勉強したんだけど、歴史小説は苦手なんです。 なんでかな?

5.6最後の伊賀者

この短編集「最後の伊賀者」もどうして購入したのか、まったく覚えがなくて(ボケ?)。 江戸時代の画家・松村呉春(&師匠・与謝蕪村)、長沢蘆雪(&その師匠・円山応挙)を主人公にした短編に興味を持ったのかも。 う~む、しかし読んでみるとやはり共感できませんでした。 司馬さんは、絵を描く人の感覚にあまり同化できないんじゃないかと思ったりしただけ。 たとえば、辻邦生だとクサイほど高らかに芸術への賛歌を謳うような熱気があって、そういう画家が胸の奥にくすぶらせている炎に感応する部分があるのですが。 江戸時代の絵師が打算しながら描いていたという面も十分にあると思いつつも、司馬さんの芸術観とは隔たりを感じたまま読了しました。 ひとつ気がついたのは、司馬さんの小説って、必ず登場人物それぞれが心中を独白するんですよね。 完全な「神の視点」で書いているにしても、これほど全員の主観をケロッと書いてしまう作風って珍しいのではないでしょうか。 司馬さんの小説はワタシには合わないことがハッキリしました。 もう読むのはやめよう。

今日はこどもの日。 菖蒲が雨の中で満開になりました。 ダラダラして仕事はさぼったまま…ま、いいっか。

5.5菖蒲

昨夜、猫が我が家のまわりをグルグル回りながら大騒ぎ。 今ごろ猫の恋の季節? 遅くない?

5.5猫

夕方また切なそうな声がすぐ近くから聞こえてきたので、窓を開けてみたら、このおデブさんが塀の上にすました顔で座っていました。 雑草も猫も放っておくとどんどん増えてしまうから、一応「シッ」といってみた。 けど、ぜんぜん平気。 嫌がらせにカメラを向けてみたけど、「カワイイから撮ってくれるの?」と言いたげ。

積ん読本消化月間(1) グレン・サヴァン「あるがままに愛したい」

なんかボーッとしていて読書がまったく進みません。 部屋の整理で本の山を崩したら、覚えがない本が下の方から出てきました。 読まずに捨てるのも心が痛むので、とにかく読み通してみることに。

グレン・サヴァン「あるがままに愛したい」は三角関係を描いた恋愛小説です。 幼少時代から関節炎を患って松葉杖生活を強いられている主人公アーニーの元に、高校時代の親友レッゾが彼女ビリーを連れて転がり込んできて…。 美男美女カップルとの共同生活に悶々とするアーニー、狂気に陥っていく才気あふれるレッゾ、献身的に尽くす女ビリーの正三角形関係がやがて破綻を迎えます。

5.6あるがままに

昔のワタシは、こんな恋愛小説が読みたかったのか?(笑) 記憶にありません。 三角関係なんて趣味に合わないのに、それでも読みました。 読んでみれば、「ケッ」というような内容ではありませんでしたが、終盤の大転換がご都合主義でどうもしっくりきませんでした。 アーニーとレッゾの関係はそれなりに共感できるけれど、美女のビリーに魅力を感じませんでした(ワタシが女だから?)。 この本はおすすめしません。 こんなに分厚い本を読む時間があるなら、他の本を手にとる方が有益です。

5.4紫蘭

ほのぐらい木陰で紫蘭(しらん)が咲き始めました。

平凡な人生の大切さ 西加奈子「さくら」

気になっていた西加奈子の「さくら」が文庫化されていたので読んでみました。 この本は33万部も売れたんですってね。 そんなに売れたの? ぜんぜん知らなかったわ。 ビックリ! 西加奈子のインタビューを読んで、イラン生まれなのに大阪弁丸出しのおもしろさ、作家になる前はワタシと同業だったという経歴(仕事のレベルも似たようなもの?)に以前から興味を持っていました。 どんな小説を書くんだろうな、と。

幸せに暮らしていた平凡な一家が、ある出来事のために離散し、再生するまでを描いた作品です。 タイトルの「さくら」は一家の飼い犬の名前。 このさくらがいい味を出していて、犬好きの人ならより楽しめると思います。

5.6さくら

感想を一言でいうなら、「これが若書きというものか?」。 けっして悪くはないけれど、全体によぶんな書き過ぎが目立って、ちょっとウンザリ(特に前半の思わせぶりにイライラ)。 それなりにおもしろく読めたわりには、読むのにとても時間がかかったのは、あまりにも多すぎる比喩のせいだと思います。 比喩の感覚は非常に独特でいいし、ワタシは結構好きだけれども、すべての言葉に比喩をくっつけているようなクドサが鼻につきました。 もっとバッサリ削ればよかったのに。 さくらの存在感もいい感じなのに、わざわざ犬にしゃべらせなくてもいいのではないかしら?(たとえば江國香織なら絶対にこういう風に犬を書かない) 温かい話なのかどうか…思っていたよりも悲惨なストーリー展開で、最後までいまひとつのれませんでした。 平凡な毎日への愛おしさを描きたかったのかな、と思うのですが、読後何日かしたら、印象の輪郭がぼやけてしまいました。 マンガ好きな姪なら、おもしろく読めるのだろうか?


5.3海芋

渋いでしょ(笑)、母の趣味です。 木漏れ日を浴びて、咲きたての海芋の白が輝いて見えました。 海芋(かいう)は江戸時代に栽培植物として流行ったとなにかで読んだような覚えがあるのですが、ちょっとあやふや。 里芋の仲間で、お花屋さんで売っている「カラー」と同種らしいです。

息詰まる心理劇 映画「スルース」

ふと気づけば上映最終日! 今朝はくるぶしの骨が見えるくらいに足首の腫れがひいたこともあって(ご心配をおかけしましたが、もう大丈夫そうです)、大慌てで「スルース」をみてきました。 もちろん、男前のジュード・ロウ目当て(笑)。 最終日だったせいか、京都シネマはほどほどの入り…でも、ワタシみたいな男前狙いのお姉さんばっかりかと思ったら、渋い年齢層の方が多くて驚きました。 今回のはリメイクだから、1972年版をみた映画ファンの方々なのかしら??

5.20スルース

成功した初老の推理小説作家と無名の若い役者=夫と、その妻の浮気相手。 一人の女をめぐって火花を散らす男2人だけで演じられる心理劇です。 もともとは舞台劇だったものを映画化していますが、俳優2人がガチンコ勝負する熱気は、ほとんど舞台そのままという感じ。 マイケル・ケインもジュード・ロウも演技派だから見応えはありました。 しかし、映画としてはどうなんでしょう…? 同じように舞台劇をジュード・ロウ主演で映画化した「クローサー」よりはおもしろかったと思うけど。 一方、映画版の「オペラ座の怪人」は舞台にはないラストが、なかなかいいなと感じました。 舞台劇の映画化って、むずかしいんですね。

前半の3分の1は「この話はどこへ転がっていくのかな」と期待半分、そのわりテンポが悪くてだるさ半分。 中盤は「おおっ、そうきたか!」と思いがけない方向に進んだ話に引きこまれ、残りの3分の1で「は? これはそういう映画なの!?」と、なんとなく消化不良な気分で終わってしまいました。 おもしろくなかったわけじゃないけど。 最後がなんだかスッキリしないなぁ、と思ってネタバレのユーザーレビューを読んだら、納得がいきました。 1972年版と結末が違うんですね。 オリジナルの方がおもしろいみたいです。 でも、ビデオやDVDとしては出回ってないようです。 う~ん、どんな映画だったのか、みてみたいのに。 それでも、ラストのジュード・ロウのアップが美しくてステキ! ジュード・ロウは美しくて軽薄で、みっともない泣き顔しても、やっぱりキレイ(笑)というところは、ぴったりなキャスティングでした。 ひたすら男2人の会話ばっかりが続くので、字幕を読むのがたいへん。 字を追うのはイヤ!という方には決しておすすめできない映画です。 それと、みるなら予備知識ゼロの方が楽しめますよ。

5.2アオイ

隠微な葵(寒葵?)の花。 昔、葉っぱをかき分けて、母がこの花を初めて見せてくれたときの感想は「気持ち悪い」。 江戸時代に栽培植物になったらしいです。 江戸時代の人の好みって現代とはずいぶん違ってたんですねえ。 今年はいつにもまして、みっちり花が咲いて、母は満足そうです(江戸人か?)。
Category: 映画

足首消滅

ここのところ、出かけない日は老齢の母に代わって庭仕事に励んでいます。 といっても、ワタシの役目はひたすら雑草抜き。 雑草だけでなく、むちゃくちゃ好き勝手に増殖し続けて庭全体を覆ってしまいそうな勢いのリュウノヒゲやヤブランの群生をクワを使って根こそぎにするのは、なかなか重労働です。 でも、ズルズルッと太い地下茎ごと取れると、なんだかちょっと気持ちよかったりします。

ところが藪の中でひっかいたのかな、という小さなキズが足にできていたのですが、気にもせず放置。 そしたら、足首がなくなるほど腫れあがって、歩くとズキズキ。 よちよちとしか歩けないほど痛い。 ばい菌が入ったのかも…と焦って近所の皮膚科へ行ったら「蜂か蟻に刺されたようだが、ばい菌も入ったのかも」とのこと。 飲み薬をもらいました。 動きにくくて、水曜・木曜は家でおとなしくしてました(それでも懲りずに庭でヤブランと戦ってましたが)。 やっと少し腫れがひいて楽になりました。  家でボケッとしてるなら、とウェブで名刺を作ろうとしたのに、ずいぶん前から不調だったワタシのパソコンが末期症状を呈して、画面に筋が入ったり真っ白になってしまったり。 いまもかなり怪しい状態。 買い替え時なのかな。 なんだか、しょっちゅうPCを買ってる気がする(2年前にサブマシンを買ったけど、父にあげてしまったし)。 また、お金がいる…(ため息)。

5.1チゴユリ

花水木の下がよほど居心地がいいらしく、稚児百合がどんどん増えて今では群生しています。 数日前に花盛りを迎えました。 葉っぱの間からうつむきかげんに咲く花は、「和の花」らしい楚々とした風情です。

5.1ハナイカダ

さらに秘やかに咲いているのは花筏(はないかだ)。 葉っぱの上に花が乗っているような、不思議な花の付き方です。 昨年、虫にほとんどの葉を喰われてしまって枯れてしまったかと心配しましたが、春になったら元気に芽吹いてホッとしました。
Category: 日々の記録

ミュージカル「オペラ座の怪人」

先週の金曜日、男前の(心意気がね)職人さんにじっくり語っていただいた話をまとめなくてはいけないのに、出不精のワタシには珍しく奈良へ行ったりミュージカルをみたりと、世間並みのゴールデンウィーク気分を味わっております。 たまには、こういうのもいいな。

4.29オペラ座の怪人

音楽にも演劇にも疎いので、実はミュージカルってほとんどみたことがありません。 人生初めてのミュージカルはニューヨークのブロードウェイでみた「オペラ座の怪人」で、それはそれは本当にステキだったのですが…日本人が外国人の役をすると違和感がありそうで、日本でみようという気はさっぱり起こらず。 だいたいチケットがべらぼうに高いし(あくまでワタシの感覚ですが)、その上さらにチケットがなかなか買えないなんて聞くと、面倒くさがりのワタシはもうそれだけでダメ。 仕事で過去にミュージカルを2回みたものの、それはそれで楽しかったのだけど「ぜひにまた行きたい!」というほどでは。 「映画で十分」というか、映画の方が好きというチープな体質でつくづくよかったと思います(笑)。 いい映画って、いい小説と通じるものがあるように感じているのですが、どうでしょう?

こんな不精なワタシを誘ってくださる奇特なお友だちのおかげで、「オペラ座の怪人」20周年記念のその日にあたる4月29日に、人生4回目のミュージカルをみることができました。 ミュージカルそのものだけでなく、そういう場所に行くという気分はやっぱりいいものですね。 ものすごく珍しくワンピースなど着て、非日常の空間に足を踏み入れるのは独特の高揚感があって。 友だちに「くれぐれもニューヨークの公演と比較してはいけませんよ」と釘を刺されていたのだけれど、アチラに軍配が上がるのは仕方ないのでしょうか…。 舞台の造りや進行の仕方もなんだかちょっと違うんですね。 暗転やシーンの切り替えの微妙なタイミングなのかなぁ。 音楽のことがまるで分からないワタシでも、主演の方の体調が悪かったのか、「え?」というところが何ヶ所かあったのも残念でした。 それなのに、みんなでスタンディングオベーションする日本人って優しいのか、皮肉なのか。 ゴメンナサイ、座ったままで。 でも、それでも楽しかったですよ。 その後、じっくりおしゃべりもできて、休日気分満喫しました。 誘ってくれてありがとう! そうそう、「ニューヨークに行ったら、興味がなくてもブロードウェイはみといた方が絶対にいいよ」と強く強くすすめてくれた従妹のHちゃんも、ホントにありがとう! ニューヨークへ行く方は、ぜひブロードウェイでミュージカルをみてください。 一生の思い出になりますよ。

4.30姫空木

これは姫空木。 4月初旬から蕾がいっぱいついていたのに、なかなか咲かなくて気をもんでいたのですが、昨日やっと咲き始めました。

みなさま、いつも拍手をありがとうございます。

■Takakoさん
実は植物の名前を覚えるのが苦手で、それを克服しようとブログに花の写真を載せて、名前を書くようにしているんですよ。 つたないブログがお役に立ててよかった。

【追記】
■Takakoさん、すみません! 間違った名前を書いてました(大汗)。 アジサイに似た白い花は「小手毬」じゃなくて「スノーボール」でした。 雪柳のような花がボール状に集まったのが「小手毬」だそうです。 母がいつも「小手毬だか大手毬だか」と言ってるもので、嘘を書いてしまいました。
Category: 日々の記録