気になることメモ

今年初めて耳鼻科へ。 いよいよ花粉症シーズンに突入しそうなので、予防薬をもらいにいってきました。 待合室にインフルエンザみたいな人がいなくてホッ。 お医者さんに「お腹にくる風邪だったみたい」と話したら、「そういう風邪で体力が減退しているときは、インフルエンザにかかりやすくなるから気をつけて」と注意されました。 調剤薬局で初めてジェネリック医薬品というのにしてもらいました。 400円安くなってウレシイ。

体調不良でみたかった映画「ラースとその彼女」を見逃してしまって残念。 元気になってきたら、あれこれ気になる美術展や映画が目につくようになりました。 以下は自分用の備忘録。
■「濱田庄司/HAMADA SHOJI-堀尾幹雄コレクション」展@大阪市立東洋陶磁美術館
  開催中~3月22日(日) 
  *「ワタシのショージ!」と身もだえするほど濱田庄司の焼物が好き。 これは絶対行かなくちゃ。
■「画室の栖鳳」展@京都市美術館
  開催中~3月29日(日) 入場料200円!
  *大好きな日本画家・竹内栖鳳。 画家のスケッチや素描をみるのも好きだから、これも絶対行く。
■映画「きつねと私の12ヶ月
  *賛否両論あるようだけど、美しい自然にひかれます。
■映画「PARIS パリ」 1月31日~2月6日@京都シネマ
  *パリ好きというわけではないけれど、なんとなく気になる。

なんかまだあった気がするんだけど…思い出したら書き加えます。

不眠症だなどと嘆いてばかりいないで、夜のPCタイムを減らすを決意しました。 22時以降はなるべくPCを触らないように努力してみます。

【2月1日追記】
思い出した!
■和歌山の双子パンダを今度こそ、本当にみにいく。 早く行かないと大きくなっちゃう。
■きもの着たい! きものって元気じゃないと着る気になれないものですねえ。
Category: 日々の記録

休日の読書におすすめ ウィングフィールド「クリスマスのフロスト」

ミステリは読み始めると途中でやめることができず、結末まで一気に読んでしまうため、正常な生活に支障をきたすことになり、ふだんはあまり読まないようにしています(意志薄弱なんです)。 でも、あちこちから聞こえてくる「おもしろかった」の感想…リンクさせていただいているdonauさんのブログでも紹介されていて、ついたまらずウィングフィールド「クリスマスのフロスト」を買ってしまいました。

1.28クリスマスのフロスト

よれよれのコートとスーツを着た冴えない風体のフロスト警部が主人公。 波状的に押し寄せてくる大小の事件を、勘を頼りに(?)右往左往しながら解決しようと、フロストが着任したばかりの若手刑事を引き連れて(「引きずり回して」という方がぴったりだけれど)奮闘するクリスマス直前の数日が濃厚に描かれています。 イギリスの地方の小さな警察署を舞台に、フロストだけでなく、上昇志向が強くて無理解な上司、気のいい同僚、地味な内勤の警察官など、署内の人間模様がきっちり書きこまれていて読み応えがありました。 ミステリといってもアッと驚くようなトリックや大逆転の謎解きがあるわけではなく、ジャンルとしては「警察小説」というそうです。

服装がだらしないばかりか、書類も書かず整理もできず、オヤジギャグを振り回すようなおじさんが主人公だなんて、もともとはあんまり読む気が起こらなかったんですが…気分が悪くて、それなのに年明け以来の不眠症で、夜更けに布団の中で悶々としているよりは、と読み始めたら、いやいやなんとも楽しかったです。 もう不眠症でもなんでもOKなくらい。 フロストおじさんに助けられた感じ。 フロストおじさん、好きだわあ。 ついて行きますよ、ワタシは。

刑事コロンボほど切れ者じゃなくて、結構うっかり忘れたり思い違いしたりという失敗もするフロストなんですが、ちゃんと同僚や部下からは一目置かれ、信頼されている。 読んでいくうちに、そういうところが少しずつわかってきて、どんどん引きこまれてしまいます。 ひさびさに、ひたすら無心に読む楽しさを味わえた1冊です。 リゾート地でゴロゴロしながら読むのも楽しそう。 先日の川本晶子「刺繍」に続いて、ワタシ好みの作家に出会えて満足しました。

1.28チロリアンランプ

ようやく底冷えが少しゆるみました。 空気はまだ冷たいけれど、陽射しはいつのまにか春めいた明るさに変わっていますね。 名残りのチロリアンランプ、陽に透けた赤がかわいい。 春めいた陽射しの中で部屋を見回すと、あまりのホコリにギョッ。 自室を掃除機とぞうきんで隅々まで掃除したら、先日来の不調もすっきり払えた気分。

総合職のオンナ限定 奥田英朗「ガール」

今年はいままで読んだことがない作家の作品を読んで、近頃マンネリ気味で停滞中の読書欲を刺激してみようと思っています。 前回の川本晶子はまったくの直感で選んだのですが、奥田英朗はいろいろ話題作を書いていて前から何か読んでみたいと思っていた作家。 「最悪」が気になりつつも、しんどいときに読む本ではなさそう。 そこで文庫化されたところの「ガール」を手に取ってみました。

1.27ガール

30代半ばのOLを主人公とする短編集です。 書評などでは働く女性が主人公で元気が出る小説だと好評でしたが、ワタシには「?」。 フツーです。 「ふーん」と読んで終わり。 まったくおもしろくないというわけではありませんが、別にどうこういうほどおもしろみも新鮮みも感じられませんでした。 会社勤めって、こんなにお気楽か? いまどき、こんなに温かな雰囲気の職場に恵まれた人がどれだけいるでしょう?? どこまでも作り話のようにしか思えませんでした。 ま、これを読んで「明日からも会社でがんばろう」と思えるOLが大勢いるなら、それはそれでいいことだけれど。

OLといっても、この短編集の主人公たちはみんな大企業の総合職。 「普通のOL」とはちょっとニュアンスが違うような気がしますが、大会社勤めをしたことがないワタシにはハッキリとは分かりません。 かなりお給料がよくて、事務職とは違って制服を着なくていい立場で、有名メーカーや広告代理店のしゃれたオフィスで、部下への心配りができる上司に恵まれていて…そういう人が読んだら共感できるのかも? この本は即マーケットプレイス行き決定。 これからも、この著者の本を読むかどうかはビミョウ。

更新しない間に、読んだ本の感想がたまってきました(お金なら貯まるとうれしいけど)。  部屋の片付けとか、請求書とか確定申告とか、やらなきゃいけないこと山積み。 なのに、食欲がまったくなくて、食べると気分が悪くなって、焦る。

透明感のある静かな小説 川本晶子「刺繍」

ネットをさまよっていて、なんとなく気になった川本晶子「刺繍」。 お試しということで図書館で借りて読みました。 ぜんぜん知らない作家でしたが、魂の奥がしんとするような静かで美しい小説でした。 出版元の筑摩書房のHPでは「39歳。子なし。バツイチ。うんと年下の恋人あり。で…母が恋敵!」と紹介がされていますが、そういうノリではありません(特に最後の「!」に違和感が)。 オトナでなくては味わえないような深さをもった静謐な小説です。

1.21刺繍

40歳を目前にして、ひとりでなんとか仕事をしながら生きていこうと決意していた主人公が、認知症になってしまった母を介護するため実家へ戻らざるをえなくなって…。 母親に代わって家事をこなす父親、介護を助けるために主人公一家と同居する年若い恋人、そしてその恋人にだけ反応する母親。 年若い恋人との不安定な恋愛をからめることで、親を介護して看取るという事実の重さをオブラートにくるんだような物語です。

母親が認知症になってしまう悲しさや寂しさに胸を突かれて、ぼろぼろ泣きながら読みました。 娘がいたことさえ忘れてしまった母親。 「エリちゃん、おかえり」そのひと言だけが欲しくて、しつこくからんだ末に、母親から完全に拒絶される娘のショック。 そして、それほど娘を拒みながらも、赤の他人である若い男には笑ってさえみせる母親。 手芸が得意だったはずの母親が、ただひたすら切り刻んだ布の残骸からあふれる無惨さ。 仕事で疲れている主人公が母親を入浴させなくてはと焦って、からまわりする様子。 すべてがとてもリアルでした。 それでも、まったく生々しくないのがとても不思議でした。

文章や選んでいる言葉がひときわ凝っているわけではなく、独特の言い回しがあるようでもなく。 でも全体を通して、非常に「美しい」と感じさせるものが漂っていました。 たぶんすごく考え抜かれた末に選びとった言葉で書かれているからなのでしょう。 実際の認知症の介護はもっともっと厳しいものです。 しかし「こんなの絵空事」と片付けられない、しっかりした重さがあるんです。 母親のかたわらで不器用な娘が刺繍をするシーン、しばらく忘れられそうもありません。 図書館に返してしまったけれど、いつか再読してみたいです。 明るい話ではないから誰にでもおすすめとはいえませんが、ワタシはこの小説に出会えてよかった。

1.27葉ボタン

ひさしぶりに晴れたので、庭に出てみました。 冬の木漏れ日を浴びて、お正月の葉牡丹がまだかわいく咲いて(?)います。

発熱

ずっと「寒い寒い」と思っていたら、木曜日の晩に下痢+発熱でダウン。
熱といっても37℃台、ハナも咳もまったく出ないので、インフルエンザではなかったようです。
胃腸がまったく動いていない感じで、食欲ゼロ。 36時間近くポカリだけ飲んで絶食していました。
みなさんも風邪やインフルエンザにはくれぐれもお気をつけくださいね。

その間に、仕事がらみで電話してきた人に「寝こんでいるから」と言っているのに、「おチカラにになれません」と言っているのに、1時間以上雑談が続いて疲労困憊。 「しんどい」って言ってるじゃないか! 自分は体力・気力が弱っている状況で、相手の仕事が順調そうだったから、やっかみが若干入っている気もしますが。 カラダが弱ってるときに、絶好調の人と電話で話すのはホントにしんどいです。

ようやく今日はブランチ代わりの紅茶+バゲットがお腹におさまって、なんとか復活しつつあります。 ただ、食べなかったから足に力が入らない。 ふらふら。

冴えない数日でしたが、ひとつうれしいことが。 Amazonのマーケットプレイスに出品していた本が初めて売れました。 父が古紙回収に出そうとしていた専門書。 絶版だったので、結構いい値段で売れました。 といっても、新品より高いボッタクリ値段はつけてませんよ。 専門書は元値が高いんですねえ。 父はゴミのつもりだったから、ワタシのお小遣い。 うっしっし。 元気なときなら、郵便局で発送した帰りにケーキ屋さんに直行したいところなんだけどなあ。 初めての発送だからどうするのかわからず、いろんなサイトをのぞいたりして時間がかかってますが、これも慣れなんでしょうね。
 
Category: 日々の記録

同時代を生きる作家だから 角田光代「薄闇シルエット」

またまた角田光代の小説です。 図書館でフェルトの技法書を借りるついでに予約しました。 ずっと前から気になっていたんだけれど、なかなか文庫化されないもので。 先日読んだ「Presents」ほど直球勝負ではないけれど、なかなかよかったです。

1.20薄闇シルエット

下北沢で古着屋を友人と共同経営する37歳のハナが主人公。 楽しんでできる仕事は順調、稼ぎも同い年のOLよりはいいハナ。 現状に満足していたのに、恋人から「結婚してやる」と言われたことに違和感を覚え、自分の現状を客観的に見つめ直すうちに…。

親しい友人が結婚をしたときに味わった、たったひとりで取り残されたような寂寥感。 満足しているはずの自分の仕事が急にやけに小さく思えた瞬間。 突然気づいた、自分の未来が狭まっていくような焦燥感。 仕事で成功していく友だちに感じるかすかな嫉妬。 圧倒的な創造力を持った人物を前にして感じる憧れと敗北感。 いままで「自分の力でやってきた」と思っていたのに、よく考えてみると行動力のある友人に引っぱってもらっていただけであることを認識して呆然とする感覚。 豊かな母性を盾に娘をコントロールしているかのような母に対する複雑な気持ち。

読んでいる間ずっと、女性なら誰でもが知っているであろうリアルな感覚を味わいつつ、ハナと一緒に立ち止まり、これからの人生に惑いました。 壮大な物語ではありません。 どこにでもいるような女性が「自分のこれから」を前に右往左往する平凡でささやかな物語です。 読んだからといって、惑っている自分が出口をみつけられるわけでもありません。 具体的な解決があるわけではないけれど、最後はハナと一緒に「自分で自分の人生を歩んでいくしかない」と納得できました。 ハナがたどり着いた心境は数年前のワタシが思ったこととまったく同じでした。 ああ、しかし。 アラフィフ(近頃は「アラハン」というらしいけれど)になっても、やっぱり何もつかんでいないワタシはどうすればいいのやら…。

この本の後に読んでいる「刺繍」という小説がすごく胸に迫るものがあって、それに比べると小説としては小さく感じられて、めちゃくちゃおすすめ!とまでは言えません。 それでも、アラフォーで独身で仕事をしている人だったら、たぶんものすごく共感するところがたくさんあると思います。

でも、カクタさんのマイベストはやっぱり「八日目の蝉」です。 母に先日貸したところ、病院の待合室で読み始めて止まらなくなって、そのまま一気読み。 80歳の母も鼻をぐじゅぐじゅいわせながらむさぼるように読んで「おもしろかった~」と余韻に浸っております。 「角田光代なんて知らない」という方は、ぜひ「八日目の蝉」を読んでみてください。
Category: 角田光代

可愛さ+オトナのセンス 「ひつじさんの毛でつくる ふっくらフェルトこもの」

この本の内容が気になってe-honで取り寄せようかと思ったのですが、まずは図書館で借りて中身を吟味することに。 いまでも本があふれて収納場所がないし、本をこれ以上増やしたくなくて。 というか、正確には本は欲しい、書庫というものを持てるなら本をじゃんじゃん買いたい。 部屋を整理するにも床の上に山積みしている本が邪魔していて、どうしようもないところまで来ている現状。 ヒマヒマなので、Amazonマーケットプレイスに登録手続きして、まずは10数冊出品してみました。 いままで知らなかった興味深い世界です。 売れるかなあ。 売れなかったら、母が参加している趣味の会の方たちに、また好きな本を選んでもらって無料で配るからいいけど。 みなさん、Amazonのマーケットプレイスを活用されてます?

と、その話はまた別の機会に、今日は「ひつじさんの毛でつくる ふっくらフェルトこもの」のこと。

1.18羊毛フェルトこもの

この表紙通りの、かわいいけれど子どもっぽくない羊毛フェルトの作品と作り方が紹介されています。 渋めの色遣いでシックな感覚で、眺めているだけで楽しいです。 技術的には、専用の針でチクチクして羊毛を固めるニードル技法と、水で濡らしてこすってフェルト化させるハンドメイドフェルト技法の2種類が使われています。 「両方できたら作るものの幅がずっと広がるのになあ」と前から強く思っていたワタシは、やっぱり水で濡らす技法をもっと練習すべきかとその気になったりして。

ただ、センスはいいのですが、作り方は初心者には分からないような簡単な書き方しかしてありません。 たとえば「ハンドカーダーを使って羊毛の色を混ぜる」といわれても、ハンドカーダーという道具は知っていても使い方を知っている人はそんなに多くないと思うんですね(ワタシもそこが知りたい!)。 作り方の点では不親切な本です。 たぶん、すでにある程度作れる人を対象とする本なのでしょうが、羊毛フェルトって自由度が非常に高いから、イメージ通りに作れるだけの技術がある人ならば、こういう本はあまり必要ない気がします。 それでも、本としてのデザインもキレイで可愛いから欲しい…妄想をかきたててくれる「絵本」系のハンドメイド本です。 さて、買おうか買うまいか。 図書館の返却期限まで眺めて迷うことにします。

最近、ちょこちょこ羊毛で小さなものを作っているのですが、どれもこれも中途半端なままで。 少しは実用性のあるものを作ろうと思ったのですが、実用性と自分が作りたいものは必ずしも一致しなくて、途中で嫌になったりしてます。 そういえば、この本の表紙に載っている雪の結晶も作りかけたのに、ちっとも作る過程が楽しくなくて放りだしてしまいました。 できあがりはステキなんですけどねえ。

人生は贈りものにあふれている 角田光代「Presents」

年頭に本屋さんの新刊紹介コーナーでみつけて買った角田光代の文庫本「Presents」。 よかったです! おすすめです! まとまった読書の時間がとれないような忙しいときに読むのもよさそう。 ホッとしますよ。 たいして期待していなかったのに、ジーンとなったりウルウルと涙ぐみながら読みました。 カクタさん、こんなに温かい小説も書くようになったんですねえ。 書けば書くほど、どんどん小説の幅が広がっていくみたい。

1.15プレゼンツ

生まれたときから最期を迎えるときまで、人生のさまざまな場面で家族や友だち、恋人から受けとる「贈りもの」をキーワードにした12編からなる短編集です。 冒頭の「名前」の思いがけない明るさに、いい意味でカクタさんの小説に対する先入観を裏切られ(こんなに素直なカクタさんもありなのね!と)、「鍋セット」でぐっときて、すっかり引きこまれました。 「うに煎餅」「合い鍵」はうんざりするほど平凡な恋愛を描くのがうまいカクタさんらしさが光り、寝こんだ専業主婦を主人公にした「料理」にウルッ。 子ども時代や晩年よりも、やっぱり20代から40代くらいを描いた小説がとても味わい深かったです。 といいつつも、最期に受けとる「涙」でこの短編集が締められていることで、幸せな余韻が残りました。

一編ごとに添えられている松尾たいこの絵が、ワタシの好みでなかったのが残念だったけれど、ラッピングペーパーをイメージした表紙は愛らしくて内容に合っています。 この本を読むと、きっと誰かにプレゼントしたくなりますよ。 就職が思うようにいかない姪に送ろうかな。 人生は思い描いていたほどおもしろいことの連続じゃないかもしれない、でも思うほど捨てたもんでもないよという気持ちをこめて。
Category: 角田光代

村おこしに賭ける青春群像 篠田節子「ロズウェルなんか知らない」

今朝7時頃、地鳴りとともにドスンと一度だけ縦揺れがありました。 阪神大震災と同じ季節…寝ぼけ眼ながらゾッとして心臓バクバク。 あの震災の朝以来、地鳴りというものが聞こえるようになったんです、どんなにぐっすり眠っていても。 今朝の地震はたいしたことがなかったからベッドの中でうだうだしつつ、「ひとり寂しい老後」などと心配していても、老後にならないうちに死ぬことだって大いにあり得るんだなあ…などと考えました。 で、二度寝してしまったんですが(汗)。

近頃、読書が進みませんが、2009年の初めに読んだのは、ずいぶん前に買ってあった篠田節子「ロズウェルなんか知らない」。 ずっと以前、一時期集中的に篠田節子を読んでいたことがあったのですが、ずいぶんご無沙汰していた作家です。 「聖域」とか「カノン」は何やら恐ろしげな雰囲気に充ち満ちていて、「女たちのジハード」はフェミニズムをテーマにしながらも明るく健康的なお話だし、それ以外に題名も忘れてしまったけれど、もっと娯楽小説風の軽いものもいろいろあって、飽きさせない幅広さを持った作家なんですが、ワタシの好みにぴったりでない部分もあるような。 近頃の篠田節子はどうなんったんだろう?という好奇心で、本屋さんで見かけた文庫本を手に取りました。

1.14ロズウェルなんか

温泉や史跡といった観光資源が皆無で、過疎に悩んでいる村を舞台にした「村おこし」騒動顛末記。 村を牛耳っている年寄りたちから、いまだに「若手」扱いされている40代独身男たちが現状を打破するために悪戦苦闘する、ちょっと遅めの青春群像が軽妙なタッチで描かれています。 苦肉の策として、UFOが飛来するという噂を流して地域活性化を図ろうとするのですが、それが想定外の事態を引き起こして…。

最初はしばらく物語に入りこめなかったものの、後半は一気読み。 普通におもしろくて肩が凝らずに読める手軽な小説です。 主人公となる村の男性陣のキャラがたっていないのか、なかなか誰がどの境遇に置かれているのか頭に入らなかったり、政府や自治体による地域活性化事業の矛盾、さらにオカルトブームといった社会問題に対するこだわりが前面に出すぎて話の流れが滞るところが少しありましたが、それでも楽しめました。 社会に対する提言をしよう…という意図がちょっと出過ぎてるのかも。 こんなに長編にしないで、もう少し刈りこんだら、もっとテンポ良くなったような気がしてやや残念。 う~、しばらく篠田節子はいいかな…。

1.14シャコバサボテン

玄関に置いたシャコバサボテンが満開になりました。 祖母が大好きだった花。 よく見ると不思議な形です。

トラツグミのつがい、あの日以来見かけません。 どうか元気に飛び立ってくれたのでありますように。 トラツグミ一羽でもこんなに悲しいのに、ガザのニュースを聞くたび、やりきれなくなります。 子どもたちに憎悪の連鎖を背負わせるような愚かなことがいつまで続くのか…。 ユダヤ人にとってもアラブ人にとっても比較的中立的な立場の日本のような国が、ほんとうは本気で働きかけるべきなんでしょうのに。 政局だかばらまき予算だか知りませんが、目の前のこと、自分のことしか考えられない政治家ばっかりでウンザリです。 せめて派遣の規制だけでもさっさとしたらどうなんだ!と、ニュースを見てはひとりで怒ってます。
Category: 篠田節子

胸が痛い

朝はうっすらと雪景色だった冬枯れの庭に、いろんな鳥が遊びに(正確には餌をとりに)来ました。 木の葉がすっかり落ちた庭は小さな野鳥の姿もよく見えます。 我が家の冬の楽しみです。

1.12トラツグミ 1.12シジュウカラ

昨年初めて認識したトラツグミ(上左)が、今年はつがいでやってきました。 シジュウカラは珍しく一羽でした。 トラツグミをもう少しハッキリ見たい方は昨年のこの日記をご覧ください。

かわいいなあと眺めていた後、しばらくしてバン!と、リビングの窓に何か大きなものが当たった音が。 残像に羽根がいっぱい見えた気がして、あわてて窓際に走り寄ると、目の前のプランターにトラツグミがうずくまっていました。 フーフーと大きく息をしているのですが、身動きもせずに目を閉じたままジッとしています。 心配で介抱するために近寄ろうかとも思ったのですが、以前、ヒヨドリが窓に激突して気絶したのを助けようとしてかえっておびえさせ、ものすごく苦しそうなのによたよた逃げたのを思い出して必死で我慢。 ガラス越しに息を殺して見守っていると、なんとか自力でプランターから出て、花壇の縁にとまってこちら向きに座りこみました。 やがて歩き出しました。 でも、飛べないみたい。 もしかして羽を傷めたのでは…骨折していたらどうしようとおろおろ。 気がついたら1時間近く経っていました。 日がかげってきた頃、つがいと思われるもう一羽がやってきて近くを飛び回り、激突した方は茂みに隠れたようでした。 日暮れ前に気になって、そっと庭をのぞきに行くと、一羽が低空飛行で飛び去り、一羽は走って逃げていきました。 刺激するとかわいそうなので早々に退散。
  
凍てつく夜に、あの子はどこで眠っているのかなあ。 そばにいてくれる相棒がいるから、少しは心強いかな…ものすごく心配。 我が家の窓ガラスであんなに痛い思いをさせてしまって、ほんとうに悲しい。 ごめんよ。 母も一緒になってものすごく心配していたけれど、人間が安易に野生生物を助けることには否定的。 夜になっても心配で憂鬱なワタシに「きっとほかの一羽と仲良く寝てるから」とひとこと。 戦中派はやっぱり強いです。
Category: 日々の記録

「浮世絵 ベルギーロイヤルコレクション展」@高島屋

本や展覧会など書くネタがどんどんたまっていく…(焦)。 水曜日には母の要望で、高島屋京都店で開催されている「浮世絵 ベルギーロイヤルコレクション展」へ行ってきました。 平日で初日だったので空いていて、ゆっくり眺められました。

1.10浮世絵展

ベルギー王立美術歴史博物館とベルギー王立図書館のコレクションに収蔵されている浮世絵、約150点が展示されていました。 いままでにも浮世絵の展覧会をいろいろみているため、感動するほどではなかったですが、そこそこ楽しめました。 写楽・歌麿・北斎・広重・春信だけでなく、あまり有名ではない画家の浮世絵もたくさんありました。 初めはそれが物足りないように感じたのですが、超一流じゃない人の作品と並んで歌麿や写楽を見ると、有名な浮世絵師がどれくらい傑出していたかがハッキリしておもしろかったです。 写楽の大胆な画面の切り取り方、歌麿の狂いのない描写力、北斎や広重の風景画のハッとするほどの自由さと色鮮やかさを、いままで以上に強く感じました。

ワタシはいままで、浮世絵は絵師の「絵画」ではなく、彫り師や刷り師の力量も合わせた「木版画」ととらえていました。 木版画となることを前提として描かれているものですし、肉筆よりも木版画として刷られることでさらにすばらしくなると感じていたのです。 しかし、超一流じゃない絵師の作品と見比べたことで、初めて「絵画」として眺めることができました。 やっぱり歌麿はすごいですね。 人物のどんなポーズでも違和感がないんですから。

1.10浮世絵展2 1.10浮世絵展3

左上の歌麿、ステキでしょ(もっと気に入った作品はポストカードになくて残念)。 ポーズもさることながら、麻の反物の質感・透け感が秀逸です。 かと思えば、右上の歌川国芳「金魚づくし すさのおのみこと」みたいに笑えるものもありました。 一番心に残ったのは写楽ですが、残念ながら気に入った作品のポストカードがありませんでした。 背景を黒にしていたのは写楽だけ。 版画では黒雲母が使われていて、鈍く光っているんですよ。 その感覚がおしゃれ! ほかの人たちの作品の中で見ると、当時の人たちにとって写楽の絵がいかに前衛的な表現だったか想像されます。 浮世絵はきものの着方や、きものの無限と思えるほどの柄のバリエーション、季節の風物など、江戸時代の風俗がうかがえる点でも貴重な史料なんですね。 なんだかんだいって結構おもしろかったです。

2009年1月7日(水)~19日(月) 京都高島屋にて開催中
Category: 展覧会

お抹茶を一服

お正月に、従妹が初詣に行った松本からお菓子を送ってくれました。 お店は「開運堂」。 縁起のいい名前です。 「開智」は麩焼き風の上品なお菓子で、お抹茶にぴったり。 香川の和三盆「羽根さぬき」が新春らしいので(通年出ている定番商品ですが)一緒にいただきました。 Hちゃん、おいしかったよ。 ありがとう!

1.9新春のお菓子

お薄を点てるのは本当にひさしぶり。 昨年はものすごく一生懸命にお手前を習っていたんですが、ワタシの中ではすでに過去のこと…。 ちょっと大きめな泡が消えませんでしたが、でも思いがけずふわっと点てられて自己満足。 お正月用に新しいお抹茶を買っておけば、もっとおいしかったのになあ。 忘れてました。 お正月に姪たちにお抹茶と生菓子を出したら、とても喜んでくれて、ワタシもうれしかったです。 去年までは「和菓子なんて太るからいらない」とか「お抹茶なんてまずそう」なんて、口々に言ってたんですよ。 少しは大人になったのかも。 ついでに「へぇ、お茶も点てられるの」と感心してくれました。

去年はあんまり何も進展しない年だったという印象しか残っていなかったのだけれど、少なくともお薄がほどほどおいしくカジュアルに点てられるようになっただけでも、ワタシとしては大きく進歩したのかもしれません。 そういえば一昨年はきものが着られるようになったし、できなかったことがほんの少しずつできるようになって、よく考えてみれば結構がんばってるんじゃないか、近頃のワタシ…と、ともすれば仕事の先行きを考えて落ちこみそうな自分を慰めてみる。

今年は何に挑戦してみようかな。 まずはエコな都七福神めぐり(京都駅の南にある東寺まで自宅から歩いていけるか??しかし、さすがに宇治の万福寺へは電車しかない)かな。 週1回のジム通いも復活したいし(でも今までのジムは閉鎖されてしまうから、代わりをみつけなくては)、ずーっと前から「習いたい!」と言っていた書道を今年こそ習ってみたいし(好きな字を書く先生がみつからないのがネック)。 フェルト熱も再燃してる間に、もう少し基本をきちんと独習してみたいな。 お、いろいろやりたいことがあって意外に幸せ♪
Category: 日々の記録

思い立ったが吉日

やたらに肩が凝って凝って気分が悪くなってきました。 原因は運動不足かもという気がして、お天気がいいので長めの散歩をすることに。 自宅からひたすらてくてく歩いて赤山禅院を目指しました。 昨年末に読んだ本「京都の癒しの道案内」で気になっていたし、バスの中でポスターをみた「都七福神めぐり」にも興味があったので。

1.8比叡山

いいお天気で比叡山がくっきり。 うらうらした陽射しの下、とても冬とは思えない光景です。 ふつう、真冬の比叡山はもっと厳しい山容なんですよ。 大通りからひと筋それた旧道をウォーキングの速さですたすた歩きました。 大通りはすでに今週末に開催される全国女子駅伝大会の予行演習。 走っている選手の姿だけでなく、中継車が走っていたりヘリコプターが飛んでいたり。

赤山禅院は修学院離宮の北、比叡山の山すそにあります。 山門をくぐると、急に「山の中」という雰囲気に包まれます。 

1.8赤山禅院 1.8赤山禅院2

比叡山延暦寺にゆかりが深いお寺なんですが、境内は神仏混淆のちょっと不思議な世界。 明治以前の日本では、神仏混淆は普通のことだったんでしょうが。 境内のお堂巡拝の入口と出口には大きなお念珠。 結界らしいです。 そう思って振り返ると、今まで歩いてきた境内が違って見えるような気がします。 このお念珠のある入口と出口では真言を唱えるのが正しい参拝の仕方なんだそうですが、梵語の4行くらいある真言なんてワタシは絶対に覚えられません。 仕方ないので、案内板に書かれている梵語の意味を心に念じてくぐりました。 途中には都七福神めぐりの福禄寿をお祀りしたお堂もあります。 パチパチ写真を撮るのは遠慮しました。 境内に参拝者はワタシひとりっきりでシーンとしていたんですが、帰る間際に七福神めぐりの観光バスの一団が到着して一気に賑やかになりました。

1.8寒桜 1.8赤山禅院の犬

結界の外なら写真を撮るのも気軽。 寒桜が満開でした。 お寺のわんこ、かわいかった。 柴犬とコーギーのミックス??

1.8松ヶ崎大黒天 1.8松ヶ崎大黒天2

せっかくここまで来たんだからと、ひとあし伸ばして都七福神めぐりのひとつ、松ヶ崎大黒天にもお参りしました。 赤山禅院から松ヶ崎大黒天までは下り坂だから、歩いて20分くらい。 こんなところ(「妙法」の「法」の字の麓)にお寺があることさえ知りませんでした。 赤山禅院でも松ヶ崎大黒天でも、お堂の前に行くと、お寺の方が「お、来た!」とスタンバイされるので申し訳ない。 ワタシは御朱印を集めてないんですよ。 お金がかかることもネックだけれど、何よりも御朱印を頂いた七福神の色紙を飾っておく場所が家にないのです。 粗末にしたら、いけないものですしね。 スタンプラリーみたいで楽しそうなんだけどな。 この際だから都七福神めぐりしてみようかな。 そうそう、どういう風にお参りしたらいいのかちょっと戸惑いました。 神社っぽいけど、お寺なんですよね。

家を出てから帰り着くまで12253歩。 今日はよく歩きました。

■おりおりさん
はじめまして! 拍手とコメントをありがとうございました。 時計はヨーロッパの絵皿をイメージして青にしたんです。 うふふ…わかってもらえてウレシイ。 また、ぜひ遊びに来てくださいね!
Category: 日々の記録

埋蔵品を発掘して

今日は昨年末に買いこんだ羊毛を引っぱり出してサクサク。 今まで使ったことがない羊毛ばかりのため、どう使うのがいいのかわからず試行錯誤しただけで終わりました。 羊毛で帯留を作ってみたいと1年以上前から考えていたことを、やっと形にしてみようとしたんですが、半立体って意外にむずかしい。 

写真にするネタがないので、年末のバタバタしている中でなぜだか完成した埋蔵品をお披露目します。

1.5刺繍時計

雑誌「Punto A Croce」34号より
赤糸刺繍の長方形の図案を、正方形にアレンジしています

これまた刺しっぱなしで1年以上放置したものを(腰が重すぎ!)、やっとのことで当初の予定通り時計にしました。 布を買ったときからしっかりついていた折った線が、どんなにアイロンをかけても消えず、上の方にシワシワした感じが残ってしまいました。 が、気にしない気にしない。 仕事机の目の前にかけてみました。 いい感じだわ、と自己満足。 兄一家が帰省したときに、居間に置いていた雑物いっさいを運びこんだままで、机の上がものすごいことになっていて、これより下はとてもお見せできません。 なんていうと、机の上だけみたいだけれど、床の上にそびえる本の山脈も崩せぬままに年を越してしまいました。 暖房費節約のため、冬はほとんど居間にいるので、なかなか本気で片付けられません(汗)。

■年賀状にたくさんの拍手をありがとうございます! 励みになります。

夜更けにひとりで

大晦日のお昼頃から3日の午前中まで、帰省した兄一家のために、起きている間は飯炊き女&洗濯女&掃除婦として朝から深夜までてんてこ舞いでした。 はぁ~、疲れた。 くたくた。 食べるのが大好きな大食漢一家を迎えるために、年末は3回買い物に行って、手がちぎれるか肩が脱臼しそうなほどの食材を買いこんだのですが、思ったよりも滞在時間が短くて食材が余ってしまいました。 これで当分、籠城できそうです。

姪たちは上は25歳、下は20歳。 花なら満開といったお年頃の、170cm近い3姉妹がずらっと勢揃いしたところは、なかなかに壮観でした。 3人とも驚くほど性格が違っていて、これからどんな人生を歩んでいくのか…心配なような楽しみなような。 みんな、それぞれの幸せをみつけてくれるといいなあ。 それにしても「早く結婚したい」とか「子どもが欲しい」とか言ってるけど、こんなに躾ができてなくていいのか、ハッキリ言って心配です。 そんな生活態度では、お姑さんに嫌われるのは確実だ…などと、独り者のがワタシが気にするだけ野暮か。

1.3水仙

みんなを送りだした夜更け、ひとりで純米大吟醸をちびりちびり。 近所の酒屋さんがすすめてくれた三重県のお酒「瀧自慢」がおいしい。

■takakoさん、今年もよろしくお願いしますね。 拍手と過分のお言葉をいただいて嬉しいやら恐縮するやら。 男の子はプレビューの記事のときにtakakoさんが察しておられたとおり、南ドイツからチロルあたりの民族衣装のイメージです。 実は髪の毛を初めて毛糸で生やしてみたら見事に失敗してしまって、帽子着用となりました。
Category: 日々の記録

あけましておめでとうございます

1.1年賀状2009


あけましておめでとうございます。

いつもブログに遊びに来てくだっている皆さま、
本当にありがとうございます。
2009年がみなさまにとって良き年となりますように
心からお祈り申し上げます。

今年もマイペースな更新となりそうですが、
どうぞよろしくお願いします。


毎日の暮らしにはいろんなことがありますが、
いつもSmileを忘れず、心豊かに過ごしていきたい
それが今年のささやかで、でも本気の抱負です。
1月は「思いっきり羊毛まみれ月間」として
新年をスタートすべく、実は昨年末、羊毛を仕込んでしまいました。
妄想だけは広がり続け…どうなることやら。