ひさびさに晴れ

最近、雨ばっかりですね。 今日はひさしぶりに明るい陽ざしを浴びて気分まで晴れやかになりました。 ただ、花粉症シーズン真っ盛りで、目がしょぼしょぼして頭が少し重い。 それでも、予防薬が効いているから意外に平気です。 今年は「気にしない」をテーマに、あんまり引きこもらないようにしようと考えているのですが、さすがに花粉予報の真っ赤=「飛散が非常に多い」をみたら、街中の映画館へ行く気が失せました。 やらなきゃいけないとわかっているのに、どうしてもやりたくなかった確定申告に取り組んで完成! やった~。 開放感いっぱい(大げさ)。

2.26コハコベ

春の雨にしっとりぬれた庭は突然、芽吹きの季節を迎えました。 あっちもこっちも、いつのまにか雑草が伸びています。 草抜きの手を休めて、コハコベの小さな小さな花を観察。 小さな春ですね。 写真では岩みたいに見えているのは、ごく小さな砂利です。 雑草の花のいじらしさに負けて、しばらくそっとしておくことにしました。
Category: 日々の記録

不機嫌な30女がたどり着いたのは 絲山秋子「ラジ&ピース」

イッツ・オンリー・トーク」以来、ひさしぶりの絲山秋子です。 「イッツ・オンリー・トーク」がいまひとつだったから「読まなくてもいいや」という気になっていましたが、最新刊(?)の「ラジ&ピース」紹介文にひかれて図書館で借りました。

2.23ラジ&ピース

外見に強いコンプレックスを抱えている野枝は、30代前半のラジオ・パーソナリティ。 仙台で担当していた番組が打ち切りになり、契約社員として群馬へとやってきます。 誰とも接点を持たずに生きていこうとする頑な野枝が、縁もゆかりもない群馬で出会ったのは…。

自分がいかに人間関係に恵まれているのか気づこうとしない、気づいても目をそらそうとする主人公の頑なさにイライラしました。 しかし、常に不機嫌なイヤな女がほんの少しずつ、自分の居場所をみつけていく過程は不思議に心地よかったです。 ラジオのパーソナリティーという特殊な閉じた空間というか時間の中でだけ心が解放される感覚も、もともと人付き合いが苦手だったのに仕事を通して性格が変わった気がするワタシには理解できました。 主人公に苛立ちながらも、なぜだか後味はさらっと爽やかな小品。 絲山秋子の非常にとぎすまされた過不足のない文章のせいかな? 著者のアンチ東京中心主義の立ち位置にも共感して、読後の感想は少し甘めかも。

おまけのような超短編の中に、「男には替えがきくけど、友だちはそうはいかない」というくだりがあって、ホントにそうだなあと妙に納得したり。

2.24クリスマスローズ

母がどうしても欲しくなって買ったクリスマスローズ。 マグノリアという品種らしいです。 咲いたときは白っぽくて、だんだん深いチョコレートっぽい色に変化していくようです。 ずっと雨なので、買ってきた植物を植えられません。 でも、植物にとっては気持ちのいい雨なのかもしれませんね。 花粉症のワタシにとっても楽なはず…だったんですが、前日に出歩いてたっぷり花粉を浴びたせいか、今日になってくしゃみ連発。 それでも、予防薬がすごくよく効いていて助かります。 薬が効きやすいってことは、この薬を服用しているときに、お酒を飲んだら前財務大臣みたいになってしまうのかも。 そう思って、花粉症の季節はいつもアルコール断ちしてます。
Category: 絲山秋子

主観的な視点が楽しい 前園泰徳「日本のいきもの図鑑」

図書館へ行ったついでに、植物図鑑の棚を眺めていてみつけた「日本のいきもの図鑑」。 郊外編と都会編の2冊があって、手にとってパラパラみてみると、これがすごく楽しい! 参考図書で持ち出し禁止だったので、その場で読みふけってしまいました。 郊外編と都会編の2冊に紹介されている植物や鳥・動物・昆虫は、わが家の庭でたくさんみることができるので身近に置いておきたくなりました。 買うかも。

2.23いきもの図鑑

タイトルに「図鑑」とあるのですが、普通の図鑑とは編集方針がまったく違っています。 とても主観的なんですよ。 でも、それがなぜだか楽しいんです。 こんな図鑑があってもいいんだと、常識を覆されてオドロキ。 この著者の本、もっと読んでみたい。 というか、また違った本を出して欲しいな。

身近に生息している植物や動物・昆虫・水生生物などを、写真と短い文でズラズラ並べているところは図鑑風なんですが、コメントがすごくユニーク。 たとえば野鳥が好んで実を食べている外来種の植物の項に、人間も鳥も外国産のものを好んで食べている日本って…というような(←記憶あやふや)意見が超短文に盛りこまれていたりするんですよ。 そっか、野鳥も外来種を喜んで食べてるんだなあ、と思ったこともなかった視点に出会ってニヤリ。 押しつけがましくなくて独特な観点で書かれていて、単なる知識の羅列じゃないから、次々に読ませてしまう不思議な魅力がある本です。 読んでいると「へぇ、そうなのか」と思うような小さな知識の断片がちりばめられていて、この本の写真で名前がわかったものについて、より深く知りたくなったら他の図鑑を当たるというのがいいみたい。 植物などの写真がきれいで、かつ花も葉っぱもしっかりわかるため、ほんとうに身近でよく見かけるものを調べるのに便利だと思います。 

植物を買って、カメラに悩む

土曜日は母につきあって大丸の園芸売り場へ。 ずっと前から「植物を買いに行きたい」と言っていたのですが、81歳にもなるとひとりで出かけるのがおっくうになるようで、ワタシから「今日はじっくり植物を選ぼう」と誘いました。 デパートだと配達もしてくれるし、祖母が大のお気に入りだった大丸の園芸売り場をひさしぶりに徘徊。 寒風が吹く中、1時間以上もうろうろして、あれこれ買いこみました。 いつのまにか、ワタシの横で「この株がいいかな」と時間をかけて楽しそうに品定めしているおばあさんが祖母ではなくて母になっている事実に気づいて、内心ウルッとなりそうに。 80歳を超えたら、いつお別れのときが来ても仕方ないのだと覚悟をしておくべきなんでしょうね。 父の心臓の具合もあまりよくないらしく、検査入院が決まったし…立派な「老人」になってしまった両親と暮らしていると、なんとなく落ち着かないです。

園芸売り場へ行く前に、先日のpiaaさんからのアドバイスに従って、ちらっと四条のソフ○ップをのぞいてデジタル一眼レフカメラを偵察しました。 とっても小さな売り場なので売れ筋商品がちょこっとあるだけなんですが、もうそれだけでも十分って感じ。 なにがどういいのかさっぱりわからなくて。 店員さんがとても適切にあれこれ説明してくれて、頭の中がだいぶ整理されましたが、パンフレットをもらって帰って日曜日は一日中、どれにしようかと悩みまくったまま結論が出ませんでした。 でも、実機を触ってみるのは重要ですね。 ニコンはグリップの幅が大きすぎて、手が極小サイズなワタシには絶対に無理、ペンタックスは握ったときに変なところが手に当たる感触がイヤ(これも手が小さすぎるからでしょう)、ソニーは特色がなくてひかれず、キャノンのEOS Kissは可もなく不可もなくという感じで、結局、グリップが小さくて男性には持ちにくいくらいのオリンパスが手になじむようで気になりました。 でも、機種でまた悩んで…うむむ。 値段が思ったより1万円くらい高いのもなあ…CFカードやバッテリの予備を買ったら、もっとかかるし。 それにマクロレンズが欲しいけど3万円以上の追加になると…ああ…と身もだえ(笑)。 楽しいような苦しいような。

2.22植物図鑑

もうひとつ、欲しくて仕方ないのが植物図鑑。 庭に生えてくる雑草の名前を調べようとしても、なかなかわからないんですよね。 雑草図鑑を1冊買ったんですが、それだけではまだ似た植物の見分け方とか、わからない点が多いのです。 写真は、中学の入学祝いに祖父母が買ってくれた図鑑。 ほとんど活用していないまま死蔵していましたが、最近はぱらぱらページをめくっています。 いま見ると、挿画がすごくアンティークな雰囲気。
Category: 日々の記録

平凡な晩年を淡々と バーバラ・ピム「秋の四重奏」

英国女性作家バーバラ・ピムの「秋の四重奏」は、翻訳が刊行されたときにプロの書評家がこぞって絶賛していて記憶に残っていました。 でも、みすず書房の本って良質だけど値段が高いし、平凡な人たちの晩年を描いた地味な小説、ということだったので、どうも食指が動かなかったのですが、図書館でたまたま見かけのもご縁と思って借りました。

2.21秋の四重奏

いずれもまもなく定年を迎える職場の同僚である男2人・女2人(全員が独身でひとり暮らし)を主人公として、まったく凡庸で世間に完全に埋没した人たちの晩年をただひたすら淡々と描いた小説です。 ほとんどストーリーらしい起伏がないまま、4人の日常の些末な断片が書かれているだけ。 さらさらと流れ過ぎていく平凡な老年の日々の中で、ふと孤独感にとらえられる瞬間があっても、さほど深刻にもならず、死さえも流れていく風景のひとつのようで…感情移入がまったくできないまま、それでも最後までさほど退屈せずに読めた不思議な小説でした。

著者は「現代のオースティン」と評されているそうですが、もともとオースティンにひかれないワタシにはいまひとつピタッとくるものがありませんでした。 独身女性の老年の孤独感や寂寥感を取り上げているのは、好きなアニータ・ブルックナーに近いのですが、もっと淡々としています。 まさにそこがオースティン的なのかな。 それにしても、ブルックナーにしてもカズオ・イシグロの「日の名残り」にしても、イギリスって独身の老年期をテーマにした文学が豊富ですね。 イギリスが特に独身率が高いってわけじゃないでしょうのに、なぜ? 恋愛らしいものもないまま老年に突入してしまった人たち…他人事じゃないと不安がちらりとよぎったりして(汗)。 かといって、「秋の四重奏」を読むと老年が怖くなるかというと、そうでもなくて。 死んでしまう主人公の1人の日常も、他人から見ると悲惨だったり不気味だったりしても、本人にとってはそれほど不幸ではないのですよね。 反面、これを読んでも「老年なんて平気」なんて心境にも決してなりません。 読んだら元気が出るとか、役に立つような内容ではないので、読む人を選ぶ本だと思います。

アンティークの魅力 fussa「きもの手帖」

先日ブログに書いた「昔きもののレッスン十二か月」と一緒に借りた本。 表紙にきものがあまり写っていませんが、おしゃれな感じが伝わってきます。 表紙を見比べた時点で、「昔きもののレッスン~」よりスッキリしているという第一印象そのままに、コーディネイトも見せ方もこちらの方があっさりしていて、おしゃれでした。

2.20きもの手帖

副題は「アンティーク着物を自分らしく着こなす」。 いまでは見かけないような大胆で伸びやかな色づかいや柄のきものと帯を、現代風の感覚でうまく合わせているなあ…と、ジーッと細部まで眺めて楽しみました。 が、紹介されているコーディネイトは20代向けかな?(汗) アンティーク着物といっても、「昔きもののレッスン~」とこの本ではずいぶん違う印象です。 個人的な好みはこちらの本でした。 もっともっと自由な発想で、きものと帯の組み合わせればいいのだと励まされた気持ち。

20代の頃にきものに目覚めていたら、もっとタンスの肥やしを活かせたのになあ。 この本を眺めつつ、つくづく残念に思いました。 いまのワタシが着たらヘンかな…と躊躇するものがいろいろあるんですよね。 「いいなあ」と思った羽織も、母に「え、それは私が子どもの時にお正月に着ていたものよ。 40代のあんたには、あかんやろ」と言われてガックリ。


ところで、Amazonマーケットプレイスに出した本は5冊売れました。 30冊くらい出品して1ヶ月あまりで5冊というのは、まあまあ売れている方かな。 気長に待っていれば、最安値でなくても結構売れるものなんですね。 発送までの作業も慣れてくれば、仕事が超多忙でなければ意外に苦にならないし、また6冊追加してみました。 図書館通い+マーケットプレイス出品で、なんとか本を減らそうという努力は微々たるものながら前進していると自己満足。 しかし、急にあれこれ図鑑類が欲しくなっていて、我慢できず、つい…。 本の整理って永遠の課題だワ。

鳥の季節

「そろそろ芽吹き始めているけど、まだ殺風景だな」と、窓辺に立ってぼんやり庭を眺めていたら、いろんな鳥が次々にやってきました。
 
ヒヨドリはカップルで庭のどこかに住み着いているようで、庭の見張りとお食事に余念がありません。 せっかくシロハラが遊びに来たのに、超低空飛行で追い払ってしまいました。

2.19ヒヨドリ 2.19ヒヨドリ2

ものすごく臆病なはずなのに、窓のすぐ近くでポーズをとってくれました(左)。 残念ながら今年はミカンを箱で買わなかったから、鳥さん用の傷みかけのミカンはお出ししていません。 ガッカリして、すぐに移動。 侘助の蕾に食らいつきました。 「ダメダメッ!」窓を開けて威嚇しても平気。 ようやく侘助から飛び立っても、近くのフェンスにとまって「いいでしょ? ね?」という感じで、首をかしげて名残惜しそうにのぞいていました。

2.19侘助

今年は侘助が咲かないな、と思っていたら、ほとんどヒヨドリにかじられていたんです。 この花はまだ被害が少なかったから、なんとか咲けたけど。 そろそろ卵を産むために栄養をつけているんでしょうが、藪椿もボロボロ…。 も~ッ。 

ヒヨドリを追い払った直後、のんびり地面をほじくるアオジと、珍しくジョウビタキもやってきました。

2.19ジョウビタキ 2.19ジョウビタキ2

こっち向いてよ~。 シャッターチャンスを逃してしまって残念。 でも、まん丸にふくれて(寒いからでしょうね)、かわいいなあ。 胸の橙色がきれいでした。 ふと、窓にぶつかったトラツグミを思い出しました。 今頃どうしているかな…どうぞ、無事に連れ合いと仲良く空を飛んでいますように。 今でもときどき、保護して動物園の野生動物救護センターへ連れて行くべきだったかという思いが胸をよぎります。 でも、連れ合いがそばにいたし、どんな結果になったとしても、仲良しのそばにいた方がよかったんだよね?
Category: 日々の記録

デジタル一眼レフが欲しい

ワタシがウチの庭で写真を撮っているデジカメはOLYMPUS CAMEDIA C-760 Ultra Zoom。 もはやコレクターズアイテムの範疇に入りそうな古い機種です。 昔のデジカメにしては珍しく光学10倍ズームで後ろボケがそれなりにでるし、レンズもほどほど満足して使ってきました。 しかし、液晶画面がものすごく小さいうえにちゃちで、画面表面が傷つきやすくて、明るいところではピントが合っているかどうかも分かりません。 勘だけで撮っている状態。 さらに、当初は非常に長持ちしていたバッテリーの寿命が来たようで、一瞬でバッテリーが上がってしまいます。 もうカメラを買い換えなくては。

最近はデジタル一眼レフといっても、5万円くらいのエントリーモデルが充実しているようだし、一眼レフが欲しいなあ。 母はミノルタのフィルム一眼レフを持っているから、レンズの互換性がある機種を選ぶべきかどうか、深く悩んでしまって、いつまでたっても買えません。 ミノルタのレンズ口径に合わせると、キャノンはダメなんですよね、確か。 えっと…デジタルでもフィルムでもレンズは共有できるんですよね?(ちゃんと調べなくては) ただ、母のミノルタは2台連続でハズレだったようで、何度も何度も故障したしなあ…でも、ワタシが使ってたミノルタの安い一眼レフは、非常に荒い使い方をしても故障知らずでオンにもオフにも使い倒したしなあ…ということで、ミノルタを引き継いだソニーにも飛びつけなくて。 オリンパスかニコンか…ううっ、悩ましいところです。 ま、どれを買ったとしても、勘と運を頼りにピント合わせしているよりは、はるかにマシな写真が撮れるでしょうけどね(笑)。 パソコンを買ったときのポイントがそのままになっているし、Amazonマーケットプレイスで結構高い本がまた売れたし、洋服類を我慢すれば買えるかな。

2.17蕗の薹

今年もフキノトウが3つ顔を出しました。 火曜日は真冬に逆戻りで、一日雪や霰が降ったかと思えば、陽がさしたりと変なお天気でした。 2月って本当はこれくらいの寒さが普通だったんじゃなかったっけ。
Category: 日々の記録

夏きものルールがわかった 「昔きもののレッスン十二か月」

体調がスッキリしない日が続いて、すっかりきものから遠ざかってしまいましたが、明るい陽射しに春を感じると、きもの熱がまたむくむくと芽をだしてきました。 きものと帯の取り合わせって、洋服では考えられないくらい自由だから楽しいんだけれど、初心者には悩ましいところ。 柄×柄でも違和感がないし、洋服では変な反対色の組み合わせがきものならパンチが効いたコーディネイトになったり。 でも、なんでもいいってわけでもなくて(笑)。 我が家のタンスの肥やしはアンティーク並のものばかりなので、現代風なモノトーンとか同系色コーディネイトはまったく合いません。 なにか新しくてワクワクするようなきもの+帯+羽織のコーディネイトができないものかと考え中。 刺激をもらおうと、図書館できもの本をひさしぶりに2冊借りてきました。

2.17昔きものレッスン

Amazonでの評価がよかったので中を見たくなったのが「昔きもののレッスン十二か月」。 この表紙をみてもわかるとおり、いわゆる「アンティークきもの」のコーディネイトが12ヶ月のシーン別に、たっぷり載っていて見応えがあります。 ただ、アンティークのきものにアンティークの帯の取り合わせはごってり濃厚系で、どうもワタシの好みとは少し違いました。 個人的な好みに合えば、コーディネイト例だけでなく読み物ページ・着付けのページも充実しているから、とても楽しめる本だと思います。 以前にネットで初めて知った「引き抜き帯の一重太鼓と二重太鼓の結び方」も図解で紹介されています。

ワタシが一番参考になったのは単衣のときの半衿や帯合わせ。 真夏は絽のきものと絽の帯という組み合わせでわかりやすいのですが、単衣ってなんだかよくわからなくモヤモヤしていました。
以下は覚え書き。

【半衿】
6月    染めの単衣(縮緬)には、絽の半衿。 織りの単衣(紬・御召・木綿)には、麻楊柳の半衿。
9月下旬 しぼの小さい縮緬の半衿。
【帯】
6月上旬まで    塩瀬の帯+縮緬の帯揚+細い帯締(三部紐+帯留) *塩瀬の帯は袷から単衣までOK、染めでも織りでもOK。
6月中旬~6月末  絽や紗の夏帯+絽の帯揚+細い帯締(レース風)。
9月上旬から    絽や紗の夏帯(秋草などで初秋の風情を)+絽の帯揚+夏組の帯締。
9月下旬~9月末  塩瀬の帯+縮緬(しぼの小さい)の帯揚+袷用の帯締。
【羽織】
4月中旬~   単衣(綸子や縮緬)
5月~6月    紋紗縮緬や紗・紗袷の夏羽織 *紗袷=紗の生地を2枚重ねたもの
7月~8月    絽や紗の単衣
9月~10月   紋紗縮緬や羅風のざっくりした織物の羽織
11月~     袷の羽織

わかったからといって、タンスの肥やしと相談しつつのきものコーディネイトでは即実践とはいかないですけどね。 どの本にもたいてい「塩瀬の帯はもっていると便利」とあっても、そんな帯ないし。 というか、祖母は染めの帯はあんまり好きじゃなかったのか汚れて処分してしまったのか、ウチには織の帯しかありません。 それでも、基本を知っていることは大切だと思います。   

若者の閉塞感 青山七恵「ひとり日和」

どこかで聞いたことのある題名だな、と思いながら、何気なく図書館で借りた本です。 最後の著者のプロフィールをみて初めて、芥川賞をとった小説だったと気づきました。 読んでみて…図書館で借りたので十分でした。 ものすごくダメっていうのではないけど、直前に読んだ「田村はまだか」の印象が強かったこともあってか、物足りなかったです。 あんまり芥川賞の作品って読むことがないんですが、近頃の芥川賞はこんなものなんでしょうか? 表現が前衛的なわけでも、題材が新しいわけでもないんですが。

2.15ひとり日和

20歳のフリーターの女の子が、母方の遠い親戚である71歳で独り者の女性の家に居候した1年間を、淡いトーンで描いた小説です。 母親と2人家族(父母が幼少期に離婚しているため)だったのに、母親が仕事で中国へと旅立ってしまった主人公。 居候する家の初老の女性に対する態度が、なんとなく釈然としませんでした。 すごく冷ややかなようで甘えているような感じ。 でも、そんな主人公の未熟なところをわざと表現したかったのかもしれません。

女の子の寄る辺ない孤独感(自覚していないようだけれど)や、自分がどこかに(家族にも職場にも)帰属している感覚が欠落していることの不安定さを、漂うような淡々としたスタンスで描写しているのは悪くないんです。 若いときって意外にしんどいんですものね。 大人が振り返って「あの頃はよかった」と思うほど楽しいことばかりじゃなくて、未熟で不安だからあっちでもこっちでも、どうでもいいことで傷ついたりして。 しかしそれでも、共感できませんでした。 生き方の模索にも消費にも無関心な世代の内面って、こんな感じなんでしょうかね。 読んでいる間が楽しいわけでもなく、読んだ後に何も残らない…この人の作品はもう読まないだろうな。

2.15雪割草

1ヶ月近く蕾がふくれたまま止まっていた雪割草がやっと咲きました。 春のようなうらうらした陽射しを浴びて気持ちよさそう。

お茶の時間

東京から送ってもらったという貴重なチョコを分けてもらいました。

2.13小鳩チョコ

鳩サブレーの豊島屋製、たぶんバレンタインの季節限定で登場したと思われる小鳩のチョコです。 かわいいなあ。 食べるのがもったいない…と、しばし鑑賞後、パクッ。

ほのぼのした雰囲気では、年頭に送ってもらったお菓子も負けていません。 母が大切に備蓄していたものが今頃放出されてきました(汗)。

2.13道祖神菓子 2.13道祖神菓子2

長野の「開運堂」の「道祖神」という押し菓子。 味のある後ろ姿。 肩に回した腕がいいわあ。 おいしかった。 上品で美味しいお菓子だったから、ちゃんと覚えておかなくては。
Category: 日々の記録

ぼんやり

ずっとみたかった映画を暇なうちにみておこうと思っているのに、なんとなく映画館へ足が向きません。 街中の人混みを思うと、どうもおっくうで。 花粉症のせいなのか花粉症の予防薬のせいなのか、今日はずっと頭がぼんやり。 仕事をするでもなく、家事をするでもなく(基本的なことはしたけど)、手仕事をするでもなく、うろうろしている間に日が暮れました。 読みたい本は今どっさりあって、図書館にあれこれ予約をしたり、ネットのe-honで取り寄せたり。 読みたい気分が高まっているのは精神的にいい傾向なんでしょう、きっと。
 
以前からうっすらと考えていたことにほんの少し具体的な形がついてきたような気がして、ひとりでちょっとワクワクしたかと思えば、本屋さんで自分が考えていたのと非常に似た本が並んでいるのをみつけて、「しょせん、ワタシが考えつくようなことはもう誰かがやってるんだなあ」と本棚の前でひとりこっそりため息をついたり(それも2連発で)。 それでも、そのステキでこしゃくな本を家に連れ帰ってきました。 ぱらぱらとページをめくりながら、自分でも意外なほど悔しい気分ではなくて、なんとはなしに楽しい気分が続いているのに気づきました。

2.12福寿草

だいたいにおいて、「こんなことをしてみたいな」という意欲がかれこれ10年近く湧いてこなかったのだから、何かしらの意欲を持てただけでも、自分にしたらずいぶん大きな一歩なのかもしれないなと思い直しました。 考えてみれば義姉が亡くなった時点で、自分の中にあった「何かやりたい!」というエネルギーが完全に御破算になってしまって、落ち着いた日常が戻っても、当時の「表現したい!」というエネルギーは戻ってこなかった。 たっぷり自由な時間があっても、怠惰なワタシは結局なにも形にしなかったのでしょうから、過去を振り返って「もし、ああなっていなかったら」という後悔はまったくありませんけれど。

いま、なにか小さな光がどこかから射しこんでいるような気がして、その淡い淡い光にそっと手を伸ばしてみようという気持ちになっています。 誰かのまねじゃなくて、自分らしいやり方で。
Category: 日々の記録

良質の舞台劇を思わせる 朝倉かすみ「田村はまだか」

2008年のベスト本のような雑誌の企画で、朝倉かすみ「田村はまだか」が紹介されていました。 そういえば出版されたときに話題になって気になっていたなあと思い出して、図書館で借りてみました。 最近の小説家を重点的に読んでみようかな、という気に近頃なっているもので。

2.11田村はまだか

深夜、ススキノの路地奥にある地味なバー「チャオ」で飲んでいる5人の男女。 小学校の同窓会3次会で、すでにかなり酔いが回っていて、会話はかみ合ったり合わなかったり。 荒天で同窓会に遅れてしまった田村を、だらだらとりとめのない話をしながら、みんなで待っています。 それぞれに、小学生時代の思い出や、40歳になるまでの人生のかけらを胸に抱えながら、田村を待っています。 でも、田村はなかなか来ない…田村はまだか!

読んでいるうちに、自分まで田村を待っているのに気づきます。 40歳になった田村に会いたくなります。 田村なんてワタシは知らないのに。 でも、「田村はまだか」と言いたくなりました。 彼らと一緒に、小学校時代に田村を体験したかったと思いましたよ。 誰かからもらったピンク色のジャージを着た田村を。 第1話を読んで「おもしろかったなあ」と思い、第2話を途中まで読んで「あ!」とやられました。 単純な「いいお話」なのかと思ったら、たくらみに満ちた構成の小説でしたよ。 第3話・4話はやや中だるみ気味になりますが、最後で思いがけない方向へ。 涙を誘う感動作といった大仰さではなく、軽妙な独特の味を感じました。 読んでいる間中、演劇的だなあと思いながら読みました。 映画ではなくて、良質の舞台劇のような雰囲気。

この小説はミステリではないんですけど、なるべく予備知識ナシで読んだ方が楽しめます。 Amazonのコメントは完全ネタバレの人が多数いるので読まないように気をつけてくださいね。 ワタシは読後にチェックしたからよかったですけど。
 

2.11アオジ

シャイでないアオジ。 リビングの窓のすぐそばまで来て、写真撮影用にポーズをとってくれました。

「濱田庄司/堀尾幹雄コレクション」展@大阪市立東洋陶磁美術館

行ってきましたよ、大好きな濱田庄司の展覧会! 大阪市立東洋陶磁美術館で開催されている「濱田庄司/堀尾幹雄コレクション」展へ。 4時間ほどかけてじっくり堪能してきました。 たいして大規模な展覧会ではないんですけどね。

2.11濱田庄司展2

民藝運動を紹介する展覧会で濱田庄司の作品をたびたびみてはいましたが、濱田庄司だけに絞った展覧会ははじめて。 長年の経験に磨かれた職人技が生みだした力強い焼ものの数々を、ただひたすら眺めた至福の時間でした。 作品とともに、創作に関する濱田庄司の言葉がたくさん紹介されていて、それがとてもよかったです。 第1回の人間国宝に選ばれるほどになってもおごらず、 愚直なほど真っ直ぐな濱田庄司のメッセージが心にしみました。 作品から伝わってくる温もりは、やっぱり作り手の人間性を写しているんですね。 知識の受け売り、あるいは他人の言説に惑わされず、自分の目でみて、自分で美を感じる、それだけですでに「創作」なのだというような言葉が強く心に残りました。

2.11濱田庄司展

今回の展覧会は個人のコレクションなので、濱田庄司の創作活動を網羅する内容ではなかった点がほんの少し残念でした。 堀尾幹雄さんという方は濱田庄司の抹茶茶碗を特にたくさん収集されていたようです。 ワタシは今回初めて、濱田庄司が抹茶茶碗をつくっていたことを知りました。 それぞれにすばらしいものでしたが、やっぱりイメージと違う気がしました。 日常に使える大皿や器の方が濱田庄司らしい、のびやかさを感じられる気がして。 大皿や角瓶、銘々皿がもっとみたいなあ。 それにしても、なんてモダンな感覚を持った人だったのでしょう! カッコいいよ、濱田庄司! 同時代人じゃなかったのがとても残念です。

特に意識していたわけではなく、先週の金曜日から今週の火曜日までに展覧会をたまたま4つもみました。 怒濤の展覧会めぐり週間はこれで終了。 満足。
Category: 展覧会

すごく親切なハウツー本 「羊毛フェルトテクニックブック」

床の上にそびえる本の山脈をこれ以上高くしたくないから、近頃は大好きなクラフト系やきもの系の本の衝動買いを封印。 なるべく図書館で借りて、内容を吟味したうえで購入することにしています。 そうそう、Amazonマーケットプレイスに出品している本は3冊目が売れました。 30冊ほど出して、1週間に1冊ずつ売れています。 収入としては微々たるもので(それでもブッ○オフに売るよりはマシ?)、手間を考えれば元が取れるようなものではないです。 けれど、その本を本当に欲しい人に譲るって感覚でやっているから不思議に苦になりません。 まだまだ本はあるから、時間ができたらまた追加で出品しようと思っています。

羊毛フェルトについては、ふだんは本を参考にしようとあまり思いません。 しかし、「1月は羊毛まみれ月間」などと自分に宣言していたこともあって、他の人はどのようにしてニードルフェルトの作品を作っているのか見てみようと図書館に「羊毛フェルトテクニックブック」を予約してみました。

2.9羊毛テクニック

この本、いいです! ものすごく親切です。 ニードルを使った羊毛フェルトの本は、かなり曖昧な部分が多いのですが、この本は素人が「なんかうまくできないな」と思っているテクニックに重点を置いて詳細に解説しています(作例は少ないです)。 著者の佐々木伸子さんという方の、手の内を惜しげなくみせる姿勢がすばらしい。 ニードルとウェット、2つの羊毛技法についてしっかり解説している本ってみたことがないのですが、これはどちらもちゃんとわかるように図解しているし、「なるほど!」と思うワンポイントテクニックも載っています。 「羊毛に興味があるけど、どうしたらいいのか?」と考えている人には特におすすめです。


2.9今日の小鳥

今日も遊びにきた小鳥。 お昼頃だったから、先日よりもきれいに撮れました。 こうやって撮ると、我が家の庭って自然の森みたい(実際は狭いんですけどね)。 自然のままがいい、と言い張って草木を切ることを極端にいやがった祖父が造った庭の面影がまだ濃厚に残っています。 庭って、その人の価値観がかなり強く出るものなのかも。

【追記】
写真の小鳥は「アオジ」のようです。 間違っていたら教えてください。

美術鑑賞の一日 「琳派展」×「画室の栖鳳」

昨日に引き続き、今日は母のお供で美術鑑賞の一日でした。 それも2つの展覧会をはしご。 ふだんは絶対に1日に複数の展覧会を続けてみたりしないんですが、琳派と竹内栖鳳なら日本画だから、頭の中でけんかしなさそうだし、どちらもサラッとみられそうな小さな展覧会だったので欲張ってしまいました。

■「琳派展XI 花の協奏曲」@細見美術館
琳派らしいきれいなお花の絵がいっぱい。 会期が明日までなので、狭い会場に人がいっぱい。 尾形光琳・乾山兄弟や俵屋宗達が表現した琳派は大好きなんですが、その後の琳派は絵画としてはちょっと装飾的すぎて弱々しいように、現在のワタシの目には映りました。 むしろ蒔絵などの工芸品の絵付けとしてなら、すばらしい意匠なんですけどね。 ふと「絵画ってなんだろう?」と改めて考えたりしました。 一番いいなと思ったのは、酒井抱一の掛け軸「雪中檜小禽図」。 ザザッと雪が落ちる雪と小さな鳥の取り合わせと空間構成がいい感じ。 それと、マイナーそうな名前も聞いたことのない中野其明という人(名前からして鈴木其一の弟子?)の掛け軸。 ワレモコウと菊を描いた地味な絵だったんですが、ワレモコウのやさしい風情がすてきでした。

地元紙の購読者サービス「トマト倶楽部」の会員証を見せたら、入場料1000円が無料になってラッキー。 うれしくなって、ついミュージアムショップを徘徊してハガキに手ぬぐいまで買って、結局入場料以上を払ってしまいました。 ここのミュージアムショップはいろいろ物欲を刺激するものが揃っていて危険なんですよ。

2.7美術館でお買い物

美術館でのお買い物。 一番手前、竹内栖鳳の子犬のポストカードだけが京都市立美術館のもので、ほかは細見美術館で。 雀の手ぬぐいにハートわしづかみされちゃった。


■「画室の栖鳳」@京都市美術館

「琳派展」をあっさり見終わったので、続いて近くの京都市美術館で「画室の栖鳳」展へ。 入場料が200円(母は敬老乗車証提示で無料)だから、こちらもあっさりしたものだろうと思ったら、スケッチと下絵がほとんどなんですが、意外に点数が多かった。 途中で母が疲れてしまい(81歳ですからねえ)、はしごをしたのは失敗でした。 もう少し完成した作品もあるかと期待したけれど、やっぱり200円ですからね、それなりに、でした。 でも、竹内栖鳳が描いた雀や動物はやっぱりいいなあ。 栖鳳は雀がチュンと鳴くのが好きで、よく描いていたものの、まさにチュンと鳴いている姿態を紙の上に定着させること苦心してたそうです。 絵を習い始めた初期は精密に描きすぎて、きれいだけれども絵としては魅力がないのが、だんだん筆づかいがダイナミックになっていき、風や驟雨、水が描いてないのに水辺と分かる風景など、絵では表現しにくいものが紙の上にみごとに表現できるようになっていったのがよくわかりました。 それにしても絵を習い始めた13歳の頃の画帳、すごかった…うまい…うますぎる。 天性のデッサン力があったことがよーくわかりました。

展覧会で疲れたので、平安殿の茶房へ。 5時の茶房閉店ギリギリに滑りこみセーフ。 暖かい「くず善哉」を食べてほっこり。

2.7小鳥

このくらいの季節になると、庭に遊びに来る小鳥。 なんていう名前なのかな? 夢中でお食事していて、ちっとも人を怖がりません。 前はもう少し恥ずかしそうにしていたのに。 あんまり夢中で食べてると、猫に狙われるよ。
Category: 展覧会

「上野伊三郎+リチ コレクション展」@京都国立近代美術館

信じられないほど過酷な日程の仕事が終わって、やれやれです。 終わってしまえば「喉元過ぎれば熱さを忘れる」のことわざ通り、しんどいこともケロッと忘れてしまえます。 無駄にダラダラと時間をかけるよりは仕事効率がよくて割のいい仕事だったのかも。 完成度にこだわりすぎると、自分を追い詰めるだけなので、近頃は割り切るようにしています。 やっとワタシも大人になったのか、ただのおばさんの感覚になったのか。

沸騰した脳みそを冷ましたくて、ぶらっと思いつきで美術展に行ってきました。 今日はストーリーのある映画よりも、美術館でキレイなものをぼんやり眺めたい気分だったのです。 あまり期待もせず、京都国立近代美術館の「上野伊三郎+リチ コレクション展」へ。 だって、上野伊三郎って誰?というくらい未知の人。 でも、予想よりずっと楽しめました!

2.6上野リチ展

上野夫妻のことは名前も聞いたことがなかったんですが、大正から昭和にかけて京都にこんな国際的なカップルがいたなんて驚きました。 上野伊三郎は京都の宮大工の家に生まれ、早稲田大学を出た後にベルリンやウィーンでさらに勉強を続けた建築家。 奥さんとなる工芸デザイン家リチさんとは、ウィーンで在籍していた建築事務所で知り合ったそうです。 結婚を機に京都へ帰ってきて、ご主人が設計した建築の内装を奥さんが担当したり、2人揃って京都市立芸大で工芸デザインの講師を務めたりしたとのこと。 昭和の初めにウィーンからやってきた女性という経歴だけで、想像力を刺激されました。 当時、ウィーンから京都へ来たら、どんな感じがしたんでしょう? でも、意外に違和感がなかったかもしれません。 ウィーンと京都、どちらも美術工芸が盛んな古都ですし。

上のチラシはリチのデザインした壁紙(たぶん)。 大好きっていうのともちがうんだけど、ワタシの中にはなかったデザインと色彩感覚ですごく気になる。 現代でも十分通用するセンスです。 こんな包装紙を売っていたら、即買ってしまうワ、きっと。 復刻したらいいのになあ。 今回の展覧会は異様に分厚い図録しかなくて、葉書もナシ。 がっかり。 図録がものすごく欲しかったんだけど、厚すぎ! 置くところがない(涙)。

2.6上野リチ展2

リチは壁紙だけでなく、テキスタイルや七宝のデザインも手がけていました。 上の写真は自分で作ったもののようでした。 女の子がカワイイ。 アクセサリーのデザイン画もかわいかったです。 展覧会全体は伊三郎の建築そのものが何も残っていないため、わずかに竣工当時のモノクロ写真と図面があるだけで、奥さんのリチの作品がメインでした。 リチの作品はどれも、ウィーンの19世紀末ユーゲント・シュティール(アール・ヌーヴォーとほぼ同じ美術スタイルだけれど、ワタシの個人的な印象では植物を多用しながらも、アール・ヌーヴォーよりはもう少し幾何学的なアレンジをしている気がします)をベースに、京都に住んだことで和の色合いも加わっているように見えました。 リチだけの作品集があったら買いたいなあ。

2.6上野リチ展3

伊三郎の設計した家。 1929年にこんな家を京都で建てたの! バウハウス的なモダンな家ですよねえ。 父親にパンフレットのこの写真を見せながら「こんな家、どこに建ってたのかなあ」と言ったら、「へえ、その家はすぐそこに建ってたよ」ですって。 ビックリ。 母がのぞきこんで「あ、その建物、あんたが生まれた病院の本館じゃない?」 えっ、さらにビックリ!! 個人の住宅だったものが、戦後直後は進駐軍に接収されて(すごい歴史だ)、その後はアメリカ系の病院になったんだそうです。 写真をジーッと見ると、なるほどワタシが嫌ほど小児科に通った頃の建物の面影が。 最近になって、この建物は完全につぶして新館が建ってしまったんですけど。 意外なところで再会して本当に驚きました。

伊三郎の建築は当時としては超モダンですが、内部はリチの有機的な壁紙などを使って、バウハウス建築とは違った方向性を持っていたそうです。 2人の合作だった「スター・バー」は、現在みてもカッコいい。 モノクロ写真なのが残念でした。


展覧会は2月8日(日)までです。 上野伊三郎って誰?という人でも、気軽に楽しめる展覧会ですよ。 迷っている方はぜひ行ってみてください。 春には東京へ巡回するようです。
Category: 展覧会

ゆるゆるとした空気感 川上弘美「古道具 中野商店」

「神様」が大好きで一時はハマッていた川上弘美。 世間的には評価が高い「センセイの鞄」が好みに合わず、ご無沙汰していました。 昨年、「ニシノユキヒコの恋と冒険」がほどほどよかったから、再度読んでみる気になりました。 深刻な重いものは読みたくなかったので文庫本になっている「古道具 中野商店」を購入。

2.5古道具中野商店

「骨董」ではなく「古道具」を扱う中野商店を舞台にした、平凡な人たちのささやかな日々の営みを描いた小説です。 全編にわたって恋愛風味がまぶされてますが、川上弘美が描きたかったのは古道具屋という空間だったのかな、と感じました。

う~む…嫌いじゃないけど、どうということもない小説でした。 ゆるゆるとした空気が流れる古道具屋さんの佇まいはなかなか味わいがあるし、文章の流れや表現は昔よりも普通になりつつも、川上弘美らしい心地よさもあったんだけど、心に響くような内容がない。 落ちこみたくないときの読書としてはいいかも。 特に最後の章が蛇足っぽくて、全体をぶちこわしているように感じるのはワタシだけでしょうか? 安っぽい映画のラストシーンみたいに安易。 姫野カオルコの「ツ、イ、ラ、ク」だと、延々と重い重い恋愛話が続いた末なので、最後くらい救いがあってもいいかなと納得できましたが(それでも取って付けたような違和感が残りました)、この小説はそれほど濃密でもないのになんでこんな落ちをつけたんだろうなあ。 ゆるゆる~と生ぬるい空気のまま、明確な結末なんてなくてもよかったんじゃないかと思います。 普通の話を書こうとして無理しているのか、川上弘美は? デビュー作「神様」を読んだときの衝撃はもう昔のことなのねえ…と遠い目になってしまいました。


2.5猫の春

猫は寒さに負けず「春」ですね。 恋しくて恋しくてニャーニャー声がかれるほど鳴きながら、我が家の周囲を朝から晩までぐるぐる回っています。 どんなヤツが鳴いているのかと裏をのぞいたら、こんな子でした。 嫌がらせにカメラを向けたら、180℃回転してお尻をこちらに向けて座りこみ。 ニャ~ンと甘ったるい声をかけてみたら、「へ?」と驚いた顔で振り向き、「あ、こんなヤツか。見なきゃよかった」という顔をしました。 何度も何度もニャーと声をかけるたび、つい振り向きかけるんですよ。 上の写真は何度目かの「あ、しまった。振り向いちゃいけなかったんだ」と思っているのかどうか、途中で振り向くのを止めたときにパチリ。 もうかなり暗くなっているのに望遠だったから手ぶれしまくって、なんとか撮れたのはこれだけ。 恋路の邪魔してゴメンナサイ。
Category: 川上弘美

コツコツ仕事

本日は家に籠もってひたすら仕事の一日でした。 というほど、ちゃんとやってるのかどうだか(ため息)。 集中力がなくなってしまった自分に苛立ちながら、やる気が湧かないから仕方なくテープ起こしをすることに。 基本的にはテープ(というのかなICレコーダーでも)は安心のためにとっているだけで、ふだんはメモを元にしてまとめるのがワタシの流儀なんですが。 でも、エンジンがかからないときは、テープ起こしのような単純作業をしてみるのが有効でした。 PCに向かってパチパチ打ちこんでいくうちに、仕事モードにスイッチが入りました。 で、夕方になってようやくギューッと集中。 仕事に集中していると、ただジッと座っているだけなのにものすごくお腹が空きます。 脳みそって、すごくカロリーを消費するみたい。

2.3葉牡丹

お昼頃から雨がポツポツ降りだして、薄暗い雨の一日でした。 冬枯れの庭は写真に撮りたい花がありません。 雪割草はもう2週間近く前から蕾がふくらんでいるのに、なかなか咲いてくれません。 雨粒がたまった葉牡丹をパチリ。 ああ、そろそろデジカメの一眼レフが欲しいなあ。 フィルムの一眼レフカメラを触らなくなってから、いったい何年経ったのかしら。
Category: 日々の記録

ワタシは何歳?

ワタシはいったい何歳に見られているんだろう? 今日、レギュラー仕事で毎月会っている担当者(30代になったばかりくらいのキャリアウーマン=仮にAさんとしておきます)と、先月の仕事でお話を伺ったBさんの話題になったとき。 仕事の話の中で、Bさんは49歳とキッパリ明るく自主申告されたのです。 そのBさんから「ひょっとして、vogelさんは同類?(←独身で実家暮らしという意味らしい)」と後日メールが来た旨をAさんに話したら、「え~、vogelさんを同類というのはちょっと…だって、Bさんとvogelさんでは世代が違うでしょう」と、これまたえらく純真無垢、なんの疑いもなく言われてしまって…内心でちょっと葛藤がありました。 どうもAさんは勘違いしているんですよね、30代前半のAさんと49歳のBさんの間で、ワタシはAさんにより近い年齢だと。 うれしいような哀しいような複雑な気持ちになりました。 だって実際には、ワタシはBさんと同世代ですもの。 「アラフォー」じゃなくて「アラハン(半世紀の「ハン」なんですって)」なんですもの。 あはは…と笑って、その場で実年齢を申告すべきだったのかなあ。 しかし、相手をびびらせてしまうのがイヤで言いにくいのです。

実年齢を言うと、10人が10人、腰を抜かすほど驚いて、その後しどろもどろになって「あ~、言いにくいことを言わせてしまって申し訳ないなあ」と、ひどく困惑した顔をするんですよ。 次の仕事のときに、えらくかしこまられたりして、それが一緒に仕事をする上ですごく居心地悪い。 仕事上では年齢は関係ないと思っているから、自分よりどんなに若い人でも、ワタシに指示を出す立場にある人には、臆せずキッパリ指示をして欲しい。 そう思うとよけいに年齢を言いにくい。 いったい、いつAさんに話すべきなのか…もう1年以上、一緒に仕事してるんだけど。


2.1スミレ

庭の日だまりで寒スミレが咲いています。 寒いときに咲くスミレは香りが強い。 とってもいい匂いなんだけれど、あまりにも地面ギリギリに咲いているから、匂いを嗅ごうとするとワンコみたいに四つん這いにならざるをえず…門扉のそばでクンクンしていたら、通りがかった人にギョッとされた気配。 恥ずかしいポーズ、見られちゃった(汗)。 普通の「アラハン」はこんなこと、しないんでしょうねえ。
Category: 日々の記録