実家を失う寂しさ 映画「夏時間の庭」

まだ仕事が始まらず時間に余裕があったので、映画「夏時間の庭」をみてきました。 母親が急逝し、子ども時代を過ごした実家と多数の美術品を処分せざるをえなくなった3兄弟の姿を通して、大切な思い出の場所を失う寂しさを描いたフランス映画です。

6.30夏時間の庭

オルセー美術館20周年とのタイアップ企画のようで、オルセー美術館に収蔵されている机や椅子、花瓶といった工芸品の本物が小道具として散りばめられています。 それらをお目当てに来ている人も多いのか、平日の午前中というのに予想より人がたくさん入っていて驚きました。 美術鑑賞は好きだけれど、美術品をみせるという演出がかえってドラマ自体を薄めてしまったようにワタシには感じられました(特に修復作業など、オルセー美術館の舞台裏をみせるシーンは蛇足だと思う)。

ため息が出るほど立派な屋敷と広大な敷地、そしてすばらしい美術品の数々…普通の人には縁遠い世界なんですが、相続税のためにすべてを手放さなくてはいけないときの葛藤は世界共通の普遍性があるテーマなんですね。 いつかそういう日がわが家にも確実に来ると実感しているので、すごく身に迫ってくるものがあるのでは…という予想を裏切って、淡々と進んでいく処分の過程をワタシも淡々と疑似体験。 どろどろとした争いはまったくなくて、緑あふれるお屋敷の美しい映像にゆっくりひたって、見終わる頃にはシンと心が静かになっていました。 映画としてはピリッと効いたエピソードがなくて少し物足りないかな。 3兄弟が子どものときからお屋敷で働いていたお手伝いさんの存在感と、長男がお手伝いさんに形見分けするところが一番心に残りました。

6.30カリンの実

両親がいなくなったら、ウチの庭はどうなるのかなあ、姪たちはウチがなくなったら何を感じるのかな…と、ずっとそんなことが頭の中をぐるぐる。

雨降りなので、数日前に撮った写真をアップ。 カリンの実がずいぶん大きくなってきました。

■たくさんの拍手をありがとうございます! また年をとっちゃいました。 そして近頃、夏休みの絵日記をサボっている子どものように、日をさかのぼって日記を書いたりしているんですが、それに気づいてくださった方もいて、詳細に読んでくださってありがとうございます。 連日の湿気&高温で脳みそが煮えてしまって、シャッキリしません。 本の感想も書きたいけど、頭がぼやっとしておりまして。
みなさんが気にしてらっしゃるゾーヴァ展は気軽に楽しめて、美術展のように疲れないので気分転換に最適だと思いますよ。
Category: 映画

控えめなユーモアに想像がふくらむ 「ミヒャエル・ゾーヴァ展」@美術館えき

ひさびさに強い雨が降って梅雨らしい一日でした。 今週半ばから恒例の超特急仕事が控えているので、ヒマなうちにと伊勢丹で開催中の「ミヒャエル・ゾーヴァ展」に行ってきました。 ゾーヴァは映画「アメリ」の部屋にかかっていた絵とブタのスタンドのデザインでも知られる、挿画や広告で人気のドイツ人イラストレーターです。 すごく楽しい展覧会でしたよ! 子どもよりも大人の方が楽しめる内容です。

6.28ゾーヴァ展

会期半ばの平日なので空いていて、ゆっくり眺められました。 130点もの作品が展示されていて、見応え十分。 原画が思っていたよりもずっと小さくて驚きました。 絵本に印刷されているより原画の方が小さいんじゃないかと思う作品もありました。 細密画みたいにすみずみまで描きこまれた中に、ポツンとたたずむブタやアヒル。 それだけで画面の雰囲気が一変して、なにやら楽しい世界になっています。 そして、背景が細密であればあるほどシュール。 作品をみていて、ふとシュールレアリズムのルネ・マグリットに似ているかもと思いました。

上のチラシの絵でも、背景の森や空の描き方はオランダ風景画かバルビゾン派みたいな伝統的な描き方なのに、その中央に小さく小さく描かれたブタが池にジャンプし、芝生にはバスローブ姿のアヒル。 単にかわいいというよりも、ニヤリとさせられる感じ。 絵が説明的すぎないから想像できる余地があって、いつまでもジーッと眺めていたくなります。 上と下の画像をクリックすると少し大きくなります。

6.28ゾーヴァ展2

一番印象に残ったのは「箱船」。 黒々とした空と波が逆巻く海に浮かぶ小舟にいろんな動物が乗って、それだけでも細部まで眺めると楽しいのですが、その後ろにつながっている小さな救助ボートに恐竜が救命胴衣や浮き輪をつけて乗っている。 全体が鉛色に塗りこめられた陰鬱な絵なのに、なんか楽しい。 ゾーヴァの絵はどれもちょっとブラックなユーモアや風刺があって、それがブラック過ぎなくてちょうどいいあんばい。 出口のショップでひっかかってポストカードや、かわいいノートをみつけたら欲しくて欲しくて…散財してしまいました(写真が撮れたらまたアップします)。 革製の定期入れにもかなり心ひかれましたが、ワタシは定期が必要ないから…。 あれこれグッズが充実していて、つい財布の紐がゆるんでしまいます。 図録も欲しかったなあ。

6.28ベゴニア

さて、また1歳、年をとりました。 サン=テグジュペリの「夜間飛行」を読んでみようと思ったのは誕生日が一緒だから(読み終えてないけど)。 誕生日おめでとう、vogel。
Category: 展覧会

めだつ夏きもの

土曜日は学年同窓会がありました。 中学からの6年間、ほぼ同じメンバーで組替えをしていた学校だったので、クラス会ではなくて学年全員を対象にした同窓会が4年に1回行われます。 アラハンにもなると、みなさん急に里心が出てくるのか、80人以上が大集合。 出席率の高さに驚きました。 いままで一度も同窓会に出てこなかった懐かしい顔もちらほら。 パーティーというものがあまり得意じゃない体質だから疲れましたが、それでも楽しいひとときでした。

6.27夏着物

着ていくものがないなあ…ということで、母の絽のきものを引っぱりだしてきていきました。 母もワタシもお気に入りのきものです。 学生時代はジーンズ一辺倒だったワタシがきものを着ていったからか、目立つこと目立つこと。 たまにきものを着ているから、自分ではそれほどまでに特別なこととは思わなかったんですが。 いや~、人生でこれほど注目を浴びたことが過去にあったでしょうか?(笑)。 男女問わず、いっぱい誉めてもらいました(きものをね)。 着付けをしただけで汗が噴きだすほど暑かったんですが、「すごく涼やか」と喜んでもらえたようです。

6.27夏着物2

ところが、帰ってから母に指摘されて初めて気づきました…お太鼓の真ん中に折りジワが! ガーン。 帯の真ん中って完全な死角なんですね(汗)。 この姿でバスにも乗ったし、同窓会でも全方位からじろじろ眺められたんですよ。 恥ずかしい~。 せっかくお太鼓の形はきれいに決まって、衣紋もほどよく抜けて、着崩れなしだったのに。 誰も何も言わなかった…心優しい同級生たち。

6.27チャペル

ひさびさに入った中学の礼拝堂。 椅子に座ってみたら、あんまり小さくて低くてビックリしました。 まだまだ子どもだったんだなあ。 信仰心はさっぱり湧かなかったけど、いい友だちにたくさん出会えた学校に感謝。

6.27ギボシの蕾

梅雨に咲くギボシは淡く涼やかな色と形。 いかにも和の花という趣です。
Category: 日々の記録

封筒テンプレート

先日、友だちからもらったサプライズプレゼント。

6.25封筒テンプレート

うふふ、ワタシの好きなものをよーくご存じで。 実は、こういう封筒を作るためのテンプレートをネットで何度も眺めて、ついにポチッとしようとしていたところだったんです。 うれしい~。 ありがとう! 右下のスズメの付箋もツボだわぁ。 早速、何か切り抜けるものはないかとキョロキョロ。 キレイで捨てるのもったいない包装紙や雑誌の広告ページを切り抜いて、自己満足。 真ん中に窓があるから、柄の出方を確認して配置できるのが便利です。 自分が撮った写真をうまく活用できたら楽しいだろうなあ…などと、相変わらず妄想はどこまでも広がり、手は動きません(汗)。 写真の整理をして、名刺やノート以外にも、何か使えるものが作りたいなあ。 と思いつつも、毎日毎日、ものすごい勢いで画像がたまっていくので取捨選択するだけでぐったりしてしまって、なかなかそこまでできない。
 
6.25ガクアジサイ青

昨日も今日も晴れて暑かった。 連日32℃くらいあって、頭が蒸し焼きになりそう。 遅咲きのガクアジサイは夏のような陽ざしの下でも元気いっぱいです。 週の初めに激しく降った雨のおかげですね。

6.25プチトマト収穫間近

プチトマトはほどほどの大きさに実ってから、ずいぶん経つのになかなか色づかなかったんですが、ついに収穫できそう! でも、これじゃ、家族揃って食べられないよ。 父の心臓の冠動脈にまた狭さくがみつかって、7月に再び処置のため入院することに。 それまでに、たっぷり実っておくれ。
Category: 日々の記録

気になる展覧会

ぼやぼやしている間に夏至を過ぎて、もうすぐ1年の後半戦に突入ですね。 今年に入ってから新たなことをなにもやっていない自分に少し焦りつつ、時間に余裕があるので、放置していた刺繍の続きちょこっとだけやって(暑くて汗ばむから針仕事は無理だ)、だらだら「暑い、暑い」とうめいて、夕食にのんびり時間をかけてアジの南蛮漬けを作って…それだけの一日でした。

気になる映画がいろいろあるのに、なぜだか腰が重くてどれもみないまま打ち切りに。 展覧会は見逃したくないから、忘れないようにここに備忘録として書いておきます。

ミヒャエル・ゾーヴァ展@美術館えきKYOTO(京都伊勢丹) 開催中~7月12日(日)

6.24ゾーヴァ展

※前回のゾーヴァ展をうっかり見逃したので、今度こそぜひ! 出口付近に置いてあるグッズや絵本に散財しないようにしなくては。 入場料700円

ルーヴル美術館展-17世紀ヨーロッパ絵画-@京都市美術館 6月30日(火)~9月27日(日)
※レンブラントやフェルメールが目玉らしい。 前売り券を買っておこうかと思ったけど、たった100円安いだけか…。 入場料1500円

ルーブル美術館展-美の宮殿の子どもたち-@国立国際美術館(大阪・中之島)
6月23日(火)~9月23日(祝)
※こちらは子どもをテーマに古代エジプト・古代ギリシアをはじめ、絵画や彫刻を展示。 これも意外におもしろいかも。 国立国際美術館には行ったことがないから、美術館見学をかねていってみようかな。 入場料1500円

まぼろしの薩摩切り子@神戸市立博物館 開催中~8月30日(日)
※三宮まで行くのはちょっと…。 でも、夏にガラスってキレイ。 時間があればいってみたい。 入場料1200円

6.24ニワウメの実

春に愛らしいピンクの花をつけたニワウメ。 真っ赤な小さな実をつけました。 たっぷり雨が降った後の若々しい緑にひときわ映えます。 食べられるとネットで見かけましたが、ホント?


Category: 日々の記録

働くひとへの深い共感 津村記久子「カソウスキの行方」

初めて読んだ「八番街カウンシル」がピンとこなかった津村記久子サン。 もともと「カソウスキの行方」が読みくて同時に図書館で予約したのに、こちらの方が圧倒的に人気でようやくワタシのところへ回ってきました。 すごくよくて一気読み! ああ、ワタシ好みだわ。 ひさびさに余韻に浸れる小説に出会いました。

6.22カソウスキの行方

仕事はそこそこ有能なのに社内での身の処し方が不器用なイリエは、後輩をかばったつもりが裏切られて倉庫へと左遷されてしまいます。 仕事もろくにない、あまりにも退屈な日々をやり過ごすために思いついたのが、職場の男性を「仮想で好きになる」こと。 その人に会っただけで無理やり「ときめいている」と仮想しようとするのだが…という表題作の中編「カソウスキの行方」のほか、短編2編が収められています。

3編ともに働くひとの心情がとてもリアルでした。 キャリアを追い求める上昇志向の強いタイプではなく、でもしっかりと仕事をこなせる普通の人たちが、会社で仕事をしていく中で苦しさや理不尽さに遭遇しながらも、なんとかやり過ごして働き続けよう、あるいはそうやってがんばっている恋人との関係を持続させようとしている姿に深く共感しました。 「働く」ということが、森絵都の「風に舞いあがるビニールシート」よりもずっと深い部分でとらえられているのではないかと感じられました。 かといって、「こんなに歯を食いしばってがんばっているのよ!」みたいな押しつけがましさはゼロ。 主人公たちはみな、いじましく、せこい生き方なんですが、自嘲的な視点での語りが独特のほんのりとしたユーモアとペーソスを醸しだしています。 「カソウスキの行方」も「Everyday I Write A Book」も恋愛はたいしたウェイトを占めず、自分の居場所をそれぞれが自分でみつけていく過程に重点が置かれているのだと感じました。 「カソウスキの行方」でのイリエと男性社員2人の人間関係が深まっていくところ、ほわっと心が温かくなって読後感もいいです。

でも、3編の中で一番心に響いたのは「Everyday I Write A Book」。 あこがれの男性と結婚した、時流に乗って注目を集めている女性のブログを読んで、自分が受け持っている平凡な仕事との差に落胆し、業務の煩雑さに押しつぶされそうになる野枝…ああ、わかるよ、わかるよ、その気持ち!と、ついホロッ。

6.23タイサンボク

「カソウスキの行方」も「Everyday I Write A Book」も、プロフィールを読むと津村サンの実体験がベースになっているようです。 かといって、私小説のようなウェット感もナルシストな視点もいっさいなく、カラッと乾いた上質な小説に昇華されています。 小説家として器用ではなさそうだけど、もっと読んでみたいと思わせる個性をもつ作家さんです。 それにしても作家として売れてきたら、日中は会社員、夜に仮眠してから執筆という兼業作家状態はさぞやたいへんでしょう。 会社はネタの宝庫だからですって。 すごいなあ。


月曜日にお中元の申し込みに付き添って、やっとお中元選びの大騒ぎから解放されました。 珍しく両親ともに出かけた静かな午後、雨上がりの庭をうろうろ。 下ばっかり眺めていたけど、何気なく雲間からちらっとのぞいた青空をみあげると、頭上はるか高いところでタイサンボクが1輪咲いているのに気がつきました。 「泰山木」なんていう名前だし、どことなく和っぽい雰囲気の木だから、てっきり日本か中国が原産だと思っていたら、実はアメリカ原産で明治の初めに渡来してきたそうです。 芳香があるそうですが、あまりにも高いところで咲いているので、一度も花の香りを感じたことがありません。 どんな香りなんだろう?
Category: 津村記久子

うまいけれど 森絵都「風に舞いあがるビニールシート」

直木賞をとったときに単行本を買おうか迷った森絵都「風に舞いあがるビニールシート」。 いいなと思った装丁そのままで(少し鮮やかになった?)文庫化されたので迷わず買いました。

国連難民高等弁務官事務所を舞台に、愛し合いながらも価値観の大きなズレからすれ違う夫婦を描いた表題作をはじめ、売れっ子の天才的な女性パティシエの意地悪に翻弄される女性秘書、犬を保護するボランティア活動のために水商売を始めた主婦、大学卒業資格を得るために謎めいた女子学生の力を借りようとあがくアルバイトの男、仏像修復師の苦い修業時代を振り返る中年男性、クレーム対応に同行する得意先の若い社員と過ごした中年男性会社員の1日…と、6編を収めた短編集です。

6.22ビニールシート

不思議なほど物語に集中できず、短編集なのに読むのに時間がかかりました。  過不足のない磨きこまれた日本語で書かれた、きわめてまじめな小説ばかりなんですが…ワタシの肌には合いませんでした。 それぞれの主人公が胸の奥に抱えている葛藤にあまりリアリティを感じられなかったんです。 どれも本当にいい話なんですよ。 みんな、いろいろあるけど、がんばって生きてるんだなあと希望を含んだ小説に好感を持ちつつも、一方で、うまく作った話だなあ、と冷めた視線で分析している自分がいて。 仏像修復師や国連機関勤務など、ふだんの生活ではのぞけない世界をかいまみられる面白さも狙いどおり、うまいんですねって感じでスーッと通り過ぎてしまいました。

最近は、こんな軽い小説で直木賞がとれるんですね。 高村薫「マークスの山」の次元と違いすぎ…。

6.22カワラナデシコ

日曜日は友だちに誘われて、気軽なお茶会に行ってきました。 はじめてのお茶会でドキドキビクビク。 実は以前にも誘ってもらったことがあるんですが、「お作法を知らないから怖い」とおびえていかなかったんです(笑)。 でも、本当に気楽でホッ。 ああ、最低限でもお茶を習っておいてよかったなあ。 半年間、毎週欠かさず通うのは本当にたいへんだったけど、やってよかった。 少なくとも何もかもにビクビクしなくてもいいことと、避けるべきポイントだけはうっすらわかったので(たとえば席に入るときは先頭と末尾を避けるとか)。 懐紙の扱いも少しはサマになるようになったかも。

友だちとのんびりおしゃべりを楽しみながら、ゆっくりゆっくり深まっていく夏至の宵を味わい、夜の闇の中に蛍を探して。 なんとも風流な一日でした。 非日常の時間をありがとう! お互い、もう一度初心に戻って仕事がんばりましょう。

お中元選び

独身なのにお中元やお歳暮選び…この時期、ほんとに苦痛です。 もちろん自分が贈るのではありません。 母はおざなりに「適当に送っておこう」と妥協できず、贈り物をするのにすごく頭を悩ませるタイプ。 82歳にもなると決断力も判断力も激しく低下して、お中元選びをしなくてはいけないと思うだけで不機嫌度がどんどん増していきます。 それなら適当に妥協したらいいじゃないかと思うんですが、できないみたい。 で、なぜかそういう時期は、ものすごく厳しい締切直前と重なることが多くて、相談に乗らずにいると母の不機嫌がマックスに。 しまいに「仕事、仕事って、仕事なんてちょっとおいといていいじゃないの! こっちは必死なのよ」と理不尽に怒ったりひがんだり。 年寄りってむずかしいです。

6.21ナンテン

ふと思い出したのですが、角田光代のエッセイ集「しあわせのねだん」に、そういう感慨が書かれていました。 親が年をとると、子どもと立場が逆転するんだなあ(ため息)。 仕事とか家事でやたら忙しいときに限って、子どもがだだをこねてキィーッとなる…その親子が40年くらいすると逆になるんですねえ。 こういう悟りに達するのって、すごく寂しくて哀しい。 いまは幸いにもヒマなので、土曜日は一日中たっぷりお中元選びにおつきあいというか、ワタシがほとんど「これは?」「それがダメなら、こっちは?」と決めたような気がします。 イライラせずに相手をずーっとするのは、かなり忍耐力がいります。 はぁ~、修行が足りないから、手伝っているのに「あんたは言い方がきつい」とか文句言われっぱなし。 兄の方が優しいんだそうです(ブスッ)。 遠くにいるひとは、たまにしか会わないから優しくしてられるんだよ~、ちぇっ。 すみません、今夜はぼやき全開です。


今年は南天が異様なほど元気に、あっちにもこっちにもたっぷり花をつけています。 温暖化の影響でもあるのかしら。 初夏に花を咲かせて、実が赤く色づくのは真冬。 よくよく考えてみると、実るまでの時間って意外なほど長いんですね。
Category: 日々の記録

いやいや化粧品を買う

図書館にリクエストした本が忘れた頃にやってきました。 いま、あんまり読む気分じゃないんだけどなあ。 図書館へ行ったついでに、ファンデーションがなくなりそうなのでショッピングモールで化粧品を買うことに。 いつもはあれこれすすめられるのが鬱陶しくて、目的のものをサッとひっつかんでレジへ直行なんですが、20歳半ばになったかどうかの売り子のお姉さんがほどほど感じよくて、ついカウンターに座ってしまいました(実は人生初の化粧品カウンター座り!!)。 姪と同じくらいの歳の売り子さんが、仕事として一生懸命なのをむげに断るのもかわいそうかな…と思えたもので。 大学を卒業して1年、仕事をたびたび辞めている姪が水曜日からデパートで働きだしたから(化粧品売り場じゃないけど)、なんとなく売り子さんの気持ちになってしまいました。 姪っこが今度こそ職場に腰を落ち着けてくれますように。

いまのファンデーションが気に入らないから、新たなメーカーを試すつもりで、はじめから買う気だったんですが、それにしても化粧品ってどうしてこんなに高いんでしょう? 安いブランドだと思うのに、諭吉とお別れしなくちゃいけないなんて(涙)。 仕事上、ひとに会うときは一応お化粧をしておかないと失礼だし、年を重ねてくると哀しいことにお化粧してないと疲れた感じに見えるからやってるだけで、家ではまったくすっぴん。 ファンデーションを塗るときもなるべく薄くつけてるから、よく「お化粧してます?」と真顔できかれますけど(汗)。 今日の売り子さんも「ついでにアイシャドーも体験だけでいいから」といわれて緑をすすめられ、えっと、実はすでに緑を塗ってるんだけど…やっぱり薄すぎ? いやいやその程度でも、元同級生や大学同期の男子からは、たまに「おまえでも、緑のアイシャドーなんて塗るんだ」と非常に驚かれることがあるんですよ。

6.19ハンゲショウ

と、そんなことはどうでもいい。 化粧品が高すぎ!と叫びたい。 たぶん生涯にわたって化粧品と美容院にかける費用を累算したら、ワタシは女性の中ではダントツに少ないはずだけど、それでも化粧品にお金をかけるのは本当はイヤだ。 それくらいならカメラの交換レンズ買いたい! でも、ワタシと真逆な価値観のひとの方がこの世にはおおぜいいるんですよね。


今日の写真はハンゲショウ。 ちょうど夏至の頃に、先端の片側の葉っぱだけが花の穂がでるのと同時に白く変化することから「半夏生」と呼ばれているそうですが、一説では「半化粧」と書くともいわれています。 以前、池の中に丸く群生させている庭園をみたことがあって、それはそれはみごとでした。 わが家はジャングルのような花壇の中で、ノコンギクに圧倒されて小さく小さくなっていて気の毒。
Category: 日々の記録

また在庫が増殖

月曜日は15日=百万遍の手づくり市にひさびさにいきました。 近頃のすさまじい混雑を目にすると、とてもその中へ入っていく気になれなかったのですが、ご近所友だちRさんに「午後遅めなら空いてるよ」と教えてもらって、一緒にでかけました。 まずは百万遍からちょっと離れた元田中の「cafe weekenders」でゆっくりランチ。 2時30分頃に到着した手づくり市は、もう午前中で売り切って店じまいしたところもありましたが、落ち着いてのんびり眺められてよかった。 お菓子やパン、布小物や編み物、ビーズのアクセサリー、フェルトの小物、帆布のバッグ、陶器、ガラス、木工品、イラスト、革小物、山野草、野菜(午後はもうなかった)…ありとあらゆる手作りのものがお寺の境内に所狭しと並んでいます(差し障りがあるといけないので写真は撮りませんでした)。 時間をかけてうろうろ徘徊したけれど、財布の紐はしっかりガード。 というより、財力ないから物欲を押さえこむのに必死…で、もの欲しい自分との葛藤でへとへと(笑)。

なのに、アクセサリーパーツを売っているお店で、多種多様なチャームをみているうちに、つい手作り魂(?)に火がついて、ふらふらと買ってしまいました。 家にもチャームあるのに。 「絶対に家に帰ったらすぐに形にしないと死蔵品が増えちゃうからね」とRさんに言ってるんだか、自分に言い聞かせてるんだか。 しかし、Rさんの予言どおり、つなぐためのパーツや鎖が色が合わなかったりして…う、う~ん。 でも、意地でも1個くらいは形にしないと!と、家にあるもの(=数年来?の死蔵品)を活用してネックレスに加工。

6.16手作りネックレス

手作りってほどのこともないですが。 そして、ワタシがつけるにはスイートすぎなんですが。 ほかのレースモチーフも鎖を買ってきてつなぎたいとは思うけど、できあがっても身につけないものを作るっていうのもどうなんでしょう? というか、それだとまた新たに鎖を買い足すわけで…こうして死蔵品のループは延々と断ち切れない(汗)。 下に敷いた布も死蔵品だし。 なのに、フェリシモのこぎん刺しシリーズが気になって気になって。 手作りの沼、いえ手作り材料収集の沼にすっかり足を取られてます。 小さいチャームとか、かわいい柄の布って理由もなく欲しくなるのはなぜなの?


6.17ガクアジサイ青

やっとわが家でもガクアジサイが見頃になりました。 今年は花つきが悪くて残念です。

6.17ガクアジサイ白

こちらは鉢植えの小さなガクアジサイ。 ガクの隅っこだけがほんのり淡く淡くピンク。 楚々として愛らしい風情です。 ガクが3弁と4弁混ざってるのはよくあることなのかな。
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夕方の水まきで

梅雨入りしたといっても関西はあまり雨が降らないので、蚊の来襲に耐えつつ庭に水まきをしなくてはいけません。 夕涼みがてらの水まきの途中で、小さなカタツムリに会いました。 葉っぱについた水まきの水滴に誘われて顔を出しました。

6.14カタツムリの赤ちゃん

まだ小指の爪くらいの大きさ。 透けて見えるような小さな薄い殻を背負っている姿がけなげです。 しばらく雨は降らないみたいだけど、元気でね。 からっぽな休日の夕暮れに出会った小さなカタツムリ、小さな幸せ。
Category: 日々の記録

古典的文学をまじめに論じた本 清水義範・西原理恵子「独断流『読書』必勝法」

実は西原理恵子の絵、好きじゃないんです。 だから、どうして世間でこんなに話題になっているのかわからないし、わかろうとして読む気もしないまま今日に至っています。 唯一、サイバラの絵に触れたのは、清水義範との共著「おもしろくても理科」。 本の内容は清水センセイとサイバラのコンビが軽妙な味をだしていて、とてもおもしろかったけれど、サイバラの絵そのものには魅力を感じませんでした。

6.14独断流読書必勝法

というわけで、本屋さんに平積みされている新刊本「独断流『読書』必勝法」も、「表紙の絵がなんだかなあ」と買うかどうか迷いました。 読んでみたら、とてもよかった。 買ってよかった。 サイバラの絵の印象から内容的に軽いものを連想させてしまうんですが、中身は清水義範が古今東西(といっても現代の作品はなし)の名作といわれる小説を題材にして、ものすごくまじめに文学を論じています。 ワーワーめちゃくちゃにこき下ろすような書評ではなくて、ホントにまじめ。

清水義範は名作をていねいに読み直して、ストーリーだけではない味わい方、あるいは名作の裏側事情を、愛情をもって真摯な言葉で解説しています。 けっして「上から目線」ではなく、「こんな古くさいブンガク、読む価値あるの?」と思っている人にもわかりやすく味わいどころを書いていて、好感が持てます。 こんなにまじめな本、ひさしぶりに読んだ気がする。

6.14アジサイ紫

まじめな清水センセイに対して、サイバラはどんどん逸脱して、後半はまるで本と関係のないことばかり描いているんですが(それも、かなりおゲレツなネタ)。 それでも、1つ下の川端康成の感想とコメントのところに書いたように、「伊豆の踊子」への深い洞察だけでサイバラを見直しました。 「伊豆の踊子」について、ずっともわもわと抱えていた釈然としない気持ちの元凶をズパッと言語化されていて、目からウロコが落ちて視界が一気に開けた気分。 サイバラに対する高い評価はこういう洞察力にあるんだと納得しました。 清水センセイからでた課題図書には興味がわかなかったらしいけど、この人、子どもの頃からかなり本を読んで自分で考えているんですね(マンガの端々に出てくる)。 アイルランド人作家のジェイムズ・ジョイス「若い芸術家の肖像」のところで、「『ダブリン市民』が生涯読んだなかでダントツにつまんなかった」と、思い出しつまんない泣きしつつ「『アンジェラの灰』はすごい好きだったなー」というコメントに、うんうん、わかってるじゃん、サイバラ!と独りごちしました(「ダブリン市民」読んでないけど)。 いま話題沸騰のハルキをサイバラはどう読むんだろう? 知りたいなあ。

6.14アジサイ白

この本で取りあげられているのは「坊ちゃん」「ロビンソン・クルーソー」「伊豆の踊子」「ガリヴァー旅行記」「細雪」「ハムレット」「陰獣」「嵐が丘」「高野聖」「罪と罰」「河童」「谷間の百合」「濹東綺譚」「黒猫」「暗夜行路」「ボヴァリー夫人」「金閣寺」「若い芸術家の肖像」「万延元年のフットボール」「魔の山」。 ね、すごいラインナップでしょ? 「谷間の百合」とか「ボヴァリー夫人」なんて、サイバラじゃないけど、いまどき読むひといるの?と思った反面、ハーレクインロマンスを読み過ぎちゃった主婦の話みたいな「ボヴァリー夫人」をちょっと読んでみたくなりました。 一時、片っ端から読んだ谷崎潤一郎や三島由紀夫の何にワタシがひかれていたのかも腑に落ちました。 ミシマに遅れた世代として生まれたおかげで、清水義範のような先入観なしにミシマに触れられたのはラッキーだったなとか、ドストエフスキーは大人になってからの方が断然おもしろく読めるというのはまったく同感だなとか、いろいろ楽しめました。

掌編小説集を包む不穏な気配 川端康成「掌の小説」

若い頃、川端康成「掌の小説」を絶賛するフランス人に遭遇して、日本人として読んでいないのはまずいのではないかと買ったものの、読みかけてすぐに放りだしてしまった文庫本です。 先日、「P&M Blog」のpiaaさんのレビューを読んで、そういえば部屋のどこかにまだあったなと思い出して発掘しました。 中の紙がすっかり茶色くなっていて、放置したまま流れた歳月の長さを感じさせます。

6.12掌の小説

ごく短い掌編小説ばかり122編が収められた、500ページ以上ある分厚い本です。 ただ風景や身辺をスケッチしただけみたいなものから、小説として発芽直前の種みたいなもの、不条理で不気味な陰を含んだものまで多彩…なはずが、みっちり濃厚なカワバタ・ワールド。 全部読んでみると、バラエティ豊かなはずなのに、不穏な空気に包まれたワントーンのイメージなんです。

読みかけだったときに「感想を待ってます」とコメントしていただいたpiaaさんに、「川端康成はやっぱりエロジジイだ」と返事してしまいました(文豪のファンの方、すみません)。 そのとき読んでいたのは本の真ん中あたり、うんざりするほど伊豆で、湯治場で、若くて薄幸な女中さんやら芸者さんで…というモチーフがいろんなバリエーションで繰り返されていたところでした。 どう読んでも、やがて小説として「伊豆の踊子」や「雪国」に結晶していくことになる素地がみえる部分。 とても興味深いはずなのに、非常にイライラさせられました。 直接的にいやらしいことはまったく書かれていません。 が、そこはかとなくいやらしい気配が充満していて酸欠になりそう(想像力豊かすぎ?)。 うすうす感じてはいましたが、川端康成のいやらしさが体質的に合わないみたい。 もっと変態っぽい谷崎潤一郎は好きなのに、なぜなんだろう? 

6.12クチナシに虫

この本と同時に読んでいた清水義範+西原理恵子の「独断流『読書』必勝法」のおかげで、川端康成に対してモヤモヤ感じていたことがハッキリ言語化されてスッキリしました。 サイバラの指摘で、踊り子や女中さんといった社会的にとても苦しい立場にいる女性たちを、「愛らしいな」「美しいな」と季節の風情や風景を愛でるようにみている川端康成の視線がイヤなんだということに気づきました。 う~ん、サイバラって、すごい! そして清水センセイの指摘で、ああ、ワタシにみたいに感じている人は他にもいるんだなあ…とホッとしました。 小説を読んで、何をどう感じるかは人それぞれ。 みんなが「文豪だ」「すばらしい」と絶賛しても、やっぱり川端康成は苦手です(嫌いってことではなくて)。


植木屋さんがきれいにしてくれた庭は、多少明るく風通しよくなりました。 風がクチナシの甘い匂いを運んできます。 花をのぞきこむと、1匹の虫が花粉まみれになって花びらの上で放心(?)状態。 後ろ足がシベに引っかかってますよ、わかってる? かがみこんで写真を撮っても平然。 触覚をなめるだけで、ほとんど動きません。 クチナシの蜜のあまりの美味しさと香りに酩酊したのかな。

日本手ぬぐいの使い道

日本手ぬぐいはいろんなかわいい柄が次々に目について、つい買ってしまいます。 でも、意外に使い道がなくて、たまにきものを着たときに持つくらい。 ふきんとしてはリネンを愛用しているから使わないし、ハンカチ代わりに持つにはかさばるし。 実用的な布のはずなのに、死蔵品と化してもったいない。

6.11あずま袋

先日、衝動買いしたパンダ柄の手ぬぐいを何か使えるものにと、手縫いでチクチクあずま袋を作ってみました。 手ぬぐいの縦横の比率があずま袋にはきっちり合わなくて、多少いびつになるのですが、どうせ荷物を入れたらわからないだろうと作りました。 これくらい簡単なものならワタシでもサッサとできあがり、実用性がありそうで満足。 夏のかごバッグの中に入れて使おうかな。

6.11鳥の巣

空き家のヒヨドリの巣。 せっかくキレイに作ったのに、お隣の改修で道路工事のような爆音に直撃され、さらに植木屋さんが来て、ショックのあまり放棄してしまったようです。 月曜日には巣の中に座っていたけど、まだ卵を産む前だったみたい。 間近で子育てをみられると楽しみにしてたのに残念だなあ。 あのヒヨドリのカップル、新居はみつかったかな。
Category: 日々の記録

おおらかで懐かしい宇宙 映画「スター・トレック」

仕事やらなんやらストレスがたまっていたから(といいつつ、土曜は仕事サボって煎茶道のお茶会体験なんかしにいってたんだけど)、水曜日のレディースディに楽しい映画がみたいなあと思っていたのに、植木屋さんにお茶を出さなくてはいけなくて外出できない。 がっかり…と思ったら、お昼から雨がザーザー降りだしてラッキー! 雨がこんなにうれしいなんて。 大急ぎで映画館へ。 今日はひさびさにハリウッド映画な気分。 はじめは「お買いもの中毒な私」をみるつもりだったけど、上映時間が合わなくて(夕飯作るのに支障がない時間帯だと)、「P&M Blog」のpiaaさんが紹介されていた「スター・トレック」をみることに。

6.10スタートレック

テレビシリーズで人気の「スター・トレック」がまったく新しくなって登場ということで、ひさびさに娯楽映画の王道をみてたっぷり楽しみました。 気分転換に最適の映画でした。 あの音楽が流れて、「エンタープライズ号」とか「カーク船長(この映画ではまだ船長じゃないけど)」「ミスター・スポック(この映画ではただ「スポック」でしたが)という言葉を聞くだけでも、そこはかとなく懐かしくて、非常にノスタルジックな気分で未来の宇宙を舞台にした映画をみました。

実は「宇宙大作戦」を子どもの頃に(たぶんリアルタイムで)みてたんですよ、ワタシ。 これいうと歳がばれますね、年下の男性と話すときは気をつけなくちゃ。 7歳違いの兄のおつきあいで(テレビのチャンネル権は一方的に兄のものだったから)みてたんだと思います。 せいぜい小学校の低学年くらいだった気がするので、ストーリーはあまり覚えてないんですが。 ひょっとしたら、よい子は寝る時間でいつも冒頭シーンしかみていなかったのか? それとも、お子ちゃますぎて理解不能だったのか? ただ、常にクールなバルカン人のスポックと直情型のカーク船長の間にある深い信頼関係、あるいは気のいい東洋人パイロットのカトウ(これは日本版TVシリーズだけの名前だったらしいですね)、医者のわりにはあんまり冷静沈着じゃないマッコイ(TVシリーズのイメージに似てる)とか、ほがらかな機関士(スコットという名前は覚えてなかったな)…そんなイメージだけは強烈に残っています。 ヒロイン(?)のウフーラはぜんぜん記憶にないけど。 え、そんなところに恋の予感が?と驚きました。 あの人、キスしたりするんだあ…。 新スポックに違和感がなくて、それにも驚きました(以前の役者さんがはまり役過ぎたから)。 新カークくんは今までのイメージとは違うけれど、悪ガキっぽさをひきずった、線の細くない男前で、ワタシの好みだワ。

と、薄ぼんやりとでも覚えていたワタシには懐かしいけれど、別に予備知識がなくてもちゃんと楽しめる作りになっています。 TVシリーズのストーリーよりも前のこと、若かりしカークやスポックの青春時代の迷いや冒険が描かれた今作。 タイムトラベルとかパラレルワールドの筋運びには「??」と頭がこんがらがりましたが、ま、あんまり細かいことは気にしないで、宇宙を舞台にした明るい青春群像ってことで十分に楽しめます。 TVシリーズのレトロモダンな服装ほぼそのままなんですが(色遣いがちょっとサイケになったのか?とよく考えてみれば昔は白黒だったんだ)、白っぽい光に包まれた船内シーンでみると意外にダサく見えないのが不思議。 服装がレトロで、みんな生身の人間なところが(超能力などは使えない)、おおらかな雰囲気を醸しだしていて、それが今までの宇宙もの映画と違う独特な趣です。 続編ができたら、またみたいな。

6.10シシトウの花

そうそう、映画館で「ターミネーター4」の予告編をみて、今度はおもしろいのか?と半信半疑。 「T2」はすごく好きだけど、「T3」はまさかのちゃぶ台返しトホホ映画だったから。 「T3」はジジイになったシュワちゃんを無理やり主役にしようとしたのが間違い。 シュワちゃんがほとんど出てこない方が内容的には期待できるかも。 「エイリアン」も「2」でやめときゃよかったのに…だし、シリーズものにするのはむずかしいんですね。
Category: 映画

ディープな旅をたっぷりと k.m.p.「エジプトがすきだから。」

k.m.p.の本を何冊も持っているのに、デビュー作の「エジプトがすきだから。」を今頃になって読みました。  文庫本か単行本かで迷った末に、ウチの80を超えた両親もk.m.p.を気に入ってるようなので、文字が大きめの単行本に決定。 実際に手にとってみて、単行本にして良かったと思いました。 単行本でも十二分に密度が濃くて、文字もイラストも全ページにわたってギューギュー詰め。 文庫本だと文字やイラストが細かすぎて、すみずみまで堪能できないかも(若干ローガンの気配?)。 1冊丸ごと、おふたりの(k.m.p.は女性イラストレーター2人のユニット)サービス精神全開って感じです。

6.8エジプトがすきだから

旅の日程に沿って観光名所や食事どころを紹介する本ではまったくなくて、さまざまな切り口でコラム風に、エジプトを旅していて遭遇したあれこれが「生な言葉(と絵)」で書かれています。 直接的にエジプト旅行の参考にはなりそうもありません。 でも、エジプトの空気や市場の喧噪、エジプトに暮らす人たちの体温というか熱気(ときには旅人にとって非常にはた迷惑)はしっかり伝わってきます。 エジプトに行きたいと思っていない人でも、旅で彼女たちが感じたり困ったり怒ったりしたことは興味深く読めると思います。 とかなんとか、こむずかしいことはどうでもよくて、リアルな体験を非常に主観的に語っているようで、実は絶妙なバランス感覚で客観視してイラスト化しているので、あっちこっちでププッと笑わせてくれて楽しいです。

そうとう貧乏な旅なので、ある意味、壮絶な体験がいっぱい。 安宿のすごさったら…ハエにたかられて目覚める朝、みただけで祟られそうなトイレの数々、壁の模様かと思ったらギャーッ!…ワタシにはとても耐えられそうもありません。 それでも、オアシスへの旅や砂漠で寝た体験は心底うらやましい。 異様にベタベタくっついてくる男たちのうっとうしさも、「バクシーシ」と群がってくる子どもにキレた自分に傷ついたことも、嘘つきにイライラしたことも、そういう全部が旅というもの。 異なる価値観に生きる人たちと出会うことが旅なんだという感覚に共感するところ大でした。 それにしても、羊の脳みそのフライってどんな味なんだろう?? 彼女たちのエジプトでベストな食べものなんですよ! 空豆のコロッケはおいしそう。 どれも一度食べてみたいなあ。
 
6.8エジプトがすきだから2

こちらも10周年記念でサイン入り。 サインがひとつひとつ違うんですよ。 サインすることも楽しみにしてしまうあたり、さすがk.m.p.。


6.8緑のプチトマト

春に母と一緒に買ってきたプチトマトの小さな苗。 はじめはなかなか伸びないなあ…と心配していましたが、最近ずいぶん丈が伸び、小さな緑のトマトが実っています。 じょうずに育てている方は1本の苗で2人家族なら12月まで十分すぎるほど収穫できると聞いて、期待いっぱい(笑)。 実ってくると、鳥と取りあいになるんだろうなあ。
Category: k.m.p.

梨木香歩の新刊

梨木香歩の新刊「f植物園の巣穴」がそろそろ出た頃だなと思いつつ、「家守綺譚」があまりにも好きすぎて期待を裏切られるのが怖くて、買おうかどうしようか迷っていたんですが。 ふと今日、その新刊の表紙をみかけて「これは買わねば!」という気になりました。 ああ、早く仕事を片づけて本屋さんへ行きたい。

6.5f植物園

この表紙、「家守綺譚」と同じ匂いがする…。 でも、読者としては二番煎じも嫌なんだけど。 シュウカイドウが描かれているのがワタシのツボ。 タイトルからして植物だし、動物も出てくるようだし、ちょっと不思議な話らしいし、好きな要素が詰まっている感じがします。 新聞に載っていた表紙の写真を母に見せたら「梨木香歩の本なら、私も読みたい。買ってきて」と即答。 う~ん、どんなだろ。 新刊の内容を考えてワクワクするのはとってもひさしぶり。

6.2オダマキ

ここでシュウカイドウの写真を撮って貼りつけたいところなんですが、花はまだ。 今日は雨が降って写真が撮れなかったので、少し前に撮ったオダマキをアップ。

■いつも拍手をありがとうございます。 古い記事にもぽつぽつ拍手をいただいて、それもとってもウレシイです。

■おーりさん、拍手をありがとうございます。 拍手していただいたところをもう一度押していただくとお返事が見えるはず…です。
Category: 日々の記録

お金との付き合い方 角田光代「しあわせのねだん」

先週、気分が悪くて寝ていたときに角田光代の「しあわせのねだん」をパラパラ読みました。 発熱していても読めるくらい気軽なエッセイですが、お金にまつわる日々の雑感はなかなか興味深かったです。

6.2しあわせのねだん

日常のランチ代、買う気がさらさらなかったバレンタインチョコを初めて買った顛末、初めて受けた公共の無料の健康診断、ついふらふらと買ってしまった冷蔵庫や電子辞書、寸借詐欺にひっかかって渡した1000円で手に入れた妄想…など、タダからえらく高いものまで、角田光代が実際に使ったお金とそれを通して感じたことがラフな言葉で語られています。

お風呂上がりのスキンケアに30分以上も何をしているんだろうという疑問から買った保湿クリームについてのように、「その気持ちよくわかるわあ」と共感した部分もありますが、角田光代の金銭感覚は平均とはずいぶん違うなあと感じました。 売れっ子作家だから、もっと派手かと思ったらそうでもなくて、でも堅実かといえば全然そうでもなくて。 金銭感覚というのは千差万別だから、何を高いと感じるかは人によって本当にさまざまなんでしょうけれど。 全体的には、のぞき趣味的なおもしろさも多分にあったのですが、その中でお母さんとの温泉旅行についての「記憶 9800円×2」がエッセイとして秀逸でした。

6.4アジサイ

本筋のエッセイよりも一番驚いたのは、なんと角田光代は平日の8時から5時にしか絶対に仕事をしないこと! 締切が1ヶ月に28本もあるのに、ですよ。 昔はそんな生活ではなかったのに、人間はどんなことにも慣れられるんですって。 その時間内に打ち合わせで外出することもあれば、週に3回はジムにも通っているって。 締切をオーバーすることがない作家だと、どこかで聞いた気がするんですが、カクタさん、え、偉すぎる…これから角田光代の写真を貼って拝もうかしら。 その驚きとはまったく別に、あとがきにあったザルのような浪費にビックリしながらも、ロンドンに留学した姪の、ワタシを呆然とさせるほどの金銭感覚の欠如について「そういうことか」と妙に納得できました。 兄の子どもたちは3人とも、カクタさんと同じ感覚なんだなあ。 水道の蛇口をひねれば水が出るように、お金は常にあるものだと信じているってスゴイなあ。


アジサイの色も姿も色づきかけた頃が一番好き。 去年の年末に植木屋さんがきつく剪定しすぎて、今年は紫陽花の花付きがよくないのが残念です。
Category: 角田光代

蛍を探して

月曜日、行かなきゃ行かなきゃと思いながらグズグズしていた美容院へ(なぜか美容院へ行くのがいつも延び延びになるタイプです)。 ショートが伸びたボサボサ頭をカットしたら気分一新。 こんなに気分がさっぱりするんだから、もっとさっさと行けばいいんだけど…。

水曜日はさっぱりしたヘアースタイルで外仕事。 お会いしたのは予想に反してとてもふんわりした方で、こちらまで気持ちがほんわか。 緑を愛してられるけれど、完璧で美しすぎて不自然なガーデニングではない、自然体の庭作りに共感するところ大でした(自分の家の庭が草ボーボーだからかな?)。

外で仕事ですからそれなりに疲れてはいたんですが、夕食後は母と連れだって近所で蛍狩り…というほども飛んでいませんでしたが、結局2時間ほど疎水に沿って蛍を探しながらぶらぶら。 いつもは人気がなくて女性だけで歩くのが気持ち悪いようなところもあるのですが、蛍見物の老若男女が思い思いに歩いてられたから心配なし。 今夜は意外に涼しくて、夜に散歩するにはちょうどいいくらいでした。 一瞬だったんですが、蛍が何を思ったのかワタシの人差し指にとまってくれました! 蛍に遊んでもらえて(?)すごくうれしくてニコニコ。 意外にも大通りのすぐ近くの方が蛍がたくさん飛んでいました。 近頃の蛍は都会派なんでしょうか。

6.3ホタルブクロ

蛍は写真に撮れなかったので、代わりに咲き始めたホタルブクロをアップ。 この花の中に蛍を入れたら、キレイでしょうねえ。

■おーりさん、拍手とコメントをありがとうございます。 鍵コメントにするとお礼が書けないらしいので、こちらでお返事を。 桂離宮も修学院離宮も、地元のくせに実は行ったことがないんですよ(そろそろ一度行ってみなくては…)。 大山崎山荘美術館は山荘の建物そのものがステキですよね。 庭園には四季折々の花が植えられているから違う季節もキレイでしょうね。 でも、何度も行っている母は「新緑の頃が一番!」と言ってました。
Category: 日々の記録

「濱田庄司の眼」展@大山崎山荘美術館

花粉症が終わったと思ったら、新型インフルエンザ騒ぎで行きそびれていた大山崎山荘美術館での「濱田庄司の眼」展。 体調が復活してふと予定表をチェックしたら、会期終了目前! 6月7日(日)まで。 以前、大阪での「濱田庄司/堀尾幹雄コレクション展」をみて、濱田庄司が収集していたものにおおいに興味をもった美術鑑賞友だちMさんとワタシにとっては、すごくタイムリーな企画です。

5.31大山崎山荘3

建物自体がこぢんまりしていますから、展示品はそれほど多くありませんが、日曜日でもゆったり眺められて満足。 濱田庄司は美術品など貴重品のコレクターとはまったく違い、「自分が負けたと思ったもの、自分には作れないと思ったもの」を手元に置いて、自分への戒めというか理想の形として愛玩していたそうです。 陶芸研究のためにイギリスに滞在しただけでなく、世界各地をほんとうによく旅していたんですね。 そして、古道具でも新しいお土産品でも「そのときの自分の心をつかんだもの」という価値基準で、陶磁器だけでなくガラス器、木工品、家具や染織品など、驚くほどたくさんの世界各地の民芸品を収集。 それらをしまいこまず、日常にどんどん使って「自分で育てる」のが濱田庄司流だったようです。 濱田庄司の陶器と同じように、収集品もおおらかで力強いものばかりでした。 明治時代の瀬戸焼としては珍しい少しくすんだ色合いの大皿がステキ! 濱田庄司の作品も少しですがみられて満足。 まだまだショージ熱は続きそうです。

上の写真にも写っている、緑に囲まれたテラス席でお茶とワインケーキ。 暑からず寒からず爽やかな風が吹いて、美しい緑を眺めながらのティータイムは開放感いっぱいで、カラダの芯からほぐれていく感じ。 「青春18切符で砥部焼めざす? それとも益子?」とMさんと妄想をふくらませて、むふふ。

5.31大山崎山荘2

庭園の睡蓮は咲きたて。 新館のモネの絵もキレイだけれど、本物の1回きりの美しさには負けるかも。 画家は自分の筆で、そういう瞬間を永遠にキャンバスの上に閉じこめたいんでしょうね。

5.31大山崎山荘4

開き始めたところのアジサイも愛らしい。 微妙な色もステキでした。 展覧会そのものだけでなく、大山崎の山が緑に輝き、山荘の庭園の新緑のみごとなグラデーションを眺められただけで、ちょっと遠出して良かったと思えました。 肺の中までクリーンになった気がしました。 Mさん、つきあってくれてありがとう! 今年の夏こそ、砥部へ買い出しツアー決行しましょう♪

■いつも拍手をありがとうございます! 励みになります。
Category: 展覧会