観光客が知らないタイの素顔 ラープチャルーンサップ「観光」

「ウォーターランド」を図書館で借りたときにみつけたラッタウット・ラープチャルーンサップ「観光」。 ネットでの評判がよかったので読んでみました。 著者はアメリカ生まれでタイのバンコク育ちのタイ人青年。 アメリカの大学の文芸創作科で学んだ後、英語で書いたこの短編小説集でデビューしたのだそうです。 それにしても長い名前…ワタシは絶対に覚えられないわ。

8.30観光

7編の短編すべて、舞台はタイ。 やがて失明する母親と一緒に最後の休暇としてリゾート地へと旅するひとり息子、闘鶏にのめりこんで破滅へ突き進む父親を案じるティーンエイジャーの娘、安ホテルの息子で白人観光客に心ひかれるタイ×アメリカのハーフの少年、ゴミの山の横で生活している兄弟、タイで働く息子にひきとられた半身不随の老アメリカ人、カンボジア難民の少女と知り合った貧しいタイ人少年、親が賄賂を使ったおかげで兵役を自分だけ免除される青年、と性別も年齢も立場もさまざまな主人公が登場します。

う~ん、この作家さん、うまい! 短編らしさを十二分にいかした、すごく巧みなストーリーテラーです。 ご本人は若い男性なのに、15歳の少女の激しく揺れ動く胸のうちも、体の自由がきかずタイ語もわからない外国の老人の苛立ちも不自然さをまったく感じさせません。 ただ、うますぎるからか、重いテーマを明るく乾いた文体で描く個性のせいなのか、ワタシが長編派だからか、心に食いこんでくる切実さがほんのちょっと足りないような感じがしました。 あるいは、ワタシがタイをまったく知らないから、内容がグッと迫ってこなかったのかな。

8.31葉陰の虫

この短編集で描かれているのは、観光客が知らない素顔のタイ。 いわゆる途上国の庶民の生活を卑下せず、ことさらに強調もせず、当たり前のこととしてさらりと表現しています。 タイに押し寄せる外国人観光客への辛辣な視線は、けっして意地悪ではなくカラッと冷めたスタンスです。 現地の人たちはこんな風に感じているのだなと思わせるものがありました。


8月最後の日とは思えないほど涼しくてビックリです。 ここはどこ? ホントに京都か?? 何度も修正させられた仕事のギャラが恐れていた通り、ありえないほど安くてガックーン。 石川啄木じゃないけど、じっと手をみてみる。 一日中、虚脱状態。 そろそろ本気で、自宅でできる校正の仕事でも探した方がいいのか…(て、それができるのかどうかも知らないけど)。

秋の展覧会

あれこれでかけたいと妄想するばかりで、なかなか重い腰が上がりません。 でも、秋はいろいろおもしろそうな展覧会があるので、見逃さないようにしなくちゃ。 忘れないように自分のためにメモ。

橋本関雪展 2009年9月17日(木)~29日(火) 大丸ミュージアムKYOTO 900円
※ひさしぶりに開かれる日本画家・橋本関雪の展覧会。 動物を主題にした絵が好き。

若冲ワンダーランド 2009年9月1日(火)~12月13日(日) MIHO MUSEUM 1000円
※同時開催の「オクサスのほとり 東西文明の架け橋・古代中央アジア」もすごく興味あり。 これは絶対に行かなくては!

幻の京焼 京都瓢池園 2009年9月1日(火)~10月12日(月・祝) 泉屋博古館 730円
※ずっと前から一度行ってみたいと思っていた泉屋博古館。 結構、近所なのに、なぜか行きそびれたまま。 「京都瓢池園」というのは初耳なんですが、写真をみたらかなりいい感じ。

そして、東京の方におすすめしたいのがこちら(日曜・祝日は休み、入場無料)。 旅情を映しこんだすばらしい風景を撮る方の個展です。 3月中旬に急逝されたショックからいまだに立ち直りきれてなくて、なかなか東京へ足が向きませんが(会場で泣かずにいられるかが心配で)、9月14日までにはお別れの気持ちをこめて会場へ行きたいと思っています。 リンクしたHPの案内の写真はいまひとつですが、こんな写真を撮っていた人です←売りものだから肖像権の問題もあって(たぶん)人が写っていませんが、ほんとうは人のスナップもとてもステキで、個展には人の写真もたくさん出ているようです。 全国巡回展をしてくれたらいいのに。
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マニフェストを読んでみる

お盆に帰省した兄がおいていった自民党と民主党のマニフェスト。 選挙が迫ってきたので読んでみました。 途中で2、3回ほど睡魔に襲われましたが、まじめに隅から隅まで読みましたよ。 でも、細かい内容はもう忘れた(政治家はこれを期待してるんだろうな)。 パンフレットの書き方としては、民主党は最初から最後まで具体的な数字で攻めまくり、自民党はわかりやすい日本語表現に努めているという印象を受けました。 自民党は悪くなさそうな文言が並んでいるけれど「3年以内にはなんとかする」ということで具体性がほとんどなく、民主党は数字で具体性があるように見えるけれど、どこか机上の空論のように思える。 そんなにうまくいくかしらん。

一番気になったのが民主党がいう子ども手当。 ワタシの読み方が間違っていなければ、ざっと計算すると子どもを1人産むと15年間で給付金が500万円もらえるんですね。 2人いれば1000万円! 子どもがいない夫婦とか独身者との格差が大きすぎませんか。 それも所得制限とかなさそうだし。 貧窮している世帯ならまだしも、1億の年収がある世帯も「平等に」もらえるんでしょうか? そもそも、税金をそういう形で使うのはどうも納得がいかないです。 手当をもらった人たちが子どものために使うとは限らない気がするんですけど(ワタシは疑り深い性悪説者なんでしょうか)。 それなら、もっと保育園や幼稚園を増やすとか、17時以降も預かってくれる保育園をつくるとか、子どもが小さいうちは残業しなくてもクビにならないような社会制度を整備するとか、もっと社会基盤に関わるところに使って欲しいです。 教育に関わることに税金を有効に使うことはとても大切なことだと思っています。 それではいままでの与党の方がいいかと問われたら、とんでもない! こんな日本に誰がした! うむむ、どうしようと悩む無党派層の女ひとり。 どこに投票したらいいのか、マニフェストを読んだらよけいにわからなくなってしまいました。

※偏見と独断にみちた感想ですので、真偽のほどは各党のマニフェストを手にとってご自身の目でお確かめください。

8.27ヘクソカズラ

昨夜なにげなくテレビをつけたら、ちょうど政見放送で、某新興宗教の教祖さまが熱弁をふるってて。 内容はまじめに聞いてなかったんですが、その熱弁の様子、自信満々な顔、とても怖かったです。 かつての、なんたら真理教を思い起こさせて。 日本の行く末が本気で心配になりました。

今日の写真は、庭の植物に勝手にからみついているヘクソカズラの花。 いやな雑草とはいえ、すごい名前をつけられちゃったもんですね。
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ひさしぶりに庭仕事

火曜日も涼しくてカラッとしたお天気でした。 朝は半袖ではちょっと肌寒いほどで「これが8月の京都?」と信じられない気持ちです。 過ごしやすくてうれしい反面、例年とは違う気候に地球環境がおかしくなっているのではと不安になるほど涼しい。

8.25ムクゲ

夏になってから、蒸し暑くて熱中症で倒れそうなのと、蚊の巣窟と化した庭で献血運動する気になれず、庭に出るのは最低限の水やりをするときだけ。 その結果、花壇も植木の間も通路もすべて草に覆い尽くされて、庭全体がすっかりジャングル状態。 異様なほど涼しかったので、とってもひさしぶりに雑草抜きに精をだしました。 長袖長ズボンにソックス、顔以外の露出している部分には虫除けスプレーをたっぷりかけて、さらに蚊取り線香を携行と完全防備で臨みましたが、やっぱり顔や首や手首はしっかり蚊に喰われてかゆいかゆいっ! 3時間にわたっての雑草との戦いで、腰と股関節と首筋がギクギク。 昨日、テレビでみた農作業の人が腰に固定して使っていた発泡スチロール製「農椅子」が本気でほしい。

■いつも拍手をありがとうございます! 過去の記事への拍手もうれしいです。
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水の気配に包まれたサーガ グレアム・スウィフト「ウォーターランド」

夏風邪やら兄一家の来襲やら夏バテのため、ゆっくりゆっくり読み進めていたグレアム・スウィフト「ウォーターランド」をついに読み終わりました。 ああ、ひさしぶりにヘビー級の本を読んだなあ、と本を閉じる瞬間が夏の終わり(ホントに?)とかさなって、しばし気持ちのいい放心状態。

奥付をみると、この本がクレストブックから出たのは2002年。 発売当時、表紙の装丁から受ける不思議に明るいからっぽさと、帯の「土を踏みしめていたはずの足元に、ひたひたと寄せる水の記憶――。」のフレーズがずっと心に残っていました。 500ページを超える長編に尻ごみしていたんですが、図書館の本棚にあるのをみつけて「運命」を感じました。 いま読まなくてはいけない気がして。

8.24ウォーターランド

妻が乳児を誘拐したことから、教職を辞めざるをえなくなった歴史教師が生徒たちを前に、授業を放棄して語り始めた故郷フェンズの歴史は…。 イングランド東部のフェンズは常に水と戦い続けなくては耕地を守ることができない真っ平らな沼沢地。 そこで繰り広げられたある一族の興隆から没落までの何世代にもわたる道のりと、歴史教師がティーンエイジャーの頃にのめりこんだ恋が引き起こした悲劇的な波紋、父母や祖父母の世代が犯した罪がもたらした子どもの世代への負の遺産といったエピソードが、フランス革命や2つの世界大戦を背景にして描かれている長編小説です。

非常に大きなスケールの話を、たったひとりの歴史教師の個人的な視点=完全なひとり語りで描いていて、重層的な内容と語り口が独特のバランスと味をもっている大河小説でした。 こういう何世代にもわたって続く物語って、日本の小説にはなかなかありませんよね。 翻訳ものらしい、とても読み応えのある作品でした。 歴史教師が語る話はあっちへいったりこっちで寄り道したりと(ウナギの謎めいた生態まで詳細に描写したりして)錯綜しているのですが、それがちっとも煩わしくなくて不思議。 一人称で生徒に淡々と話しかけているスタイルだからでしょうか。 長い長い話の末に待っているのは悲劇的な結末なんですが、読後感が重くないのも不思議です。

最後まで行き着いて心に深く残ったのは、フェンズの地平線まで真っ平らな風景。 そんな風景を見たこともないのに。 それはちょうど「嵐が丘」を読み終わって、ヒースという植物をみたことがなくてもヒースしか生えない荒れ野に吹く風を肌で感じたと思えたのに、とても似ています。 グレアム・スウィフトはほかに「最後の注文」がでているそうなので、それもいつか読んでみたいです。

8.24夕暮れ

澄みきった夕暮れが驚くほど秋めいていて、思わず夕食の支度の手を止めてベランダへ駆けあがってパチリ。 日が暮れるのも早くなって、すっかり秋ですね。

秋が来た!?

土曜の宵のうちは気持ち悪いほど蒸し暑かったのに、夜半から急に涼しくなって、日曜の朝はなんと爽やか! 京都の8月とは信じられない気持ちよさ。 ぐっと湿度が低くなって、見上げる空の色はいつのまにか淡い空色、ほわっとやわらかな雲が浮かんでいました。 そういえば、いつのまにツバメは旅立っていったんだろう。 ついこの間まで、電線に音符みたいにとまって賑やかにおしゃべりしていたのに。 まさか、このまま秋になっちゃうわけではないんでしょうね。 毎年、9月いっぱい残暑が続くんだけど。

8.23ヒオウギ

世界陸上はあまりみていないんですが、マラソンだけはみました。 マラソンはやっぱりペースメーカーなんていない方がずっとおもしろいな。 尾崎さん、銀メダルおめでとう。 男子の佐藤さんも6位でゴールであの笑顔、よかった。 今回のTV中継は選手ひとりずつにつけていた変なキャッチフレーズがなくなって、ホントによかった。 スポーツはシンプルに競技を中継するのが一番みていておもしろいということ、民放の制作者はそろそろ気づいてもいいのでは。
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ボロアパートでの青春の日々 高野秀行「ワセダ三畳青春記」

異国トーキョー漂流記」で一気にハマった高野秀行。 次に読んだ「アヘン王国潜入記」は硬派のノンフィクション系で、飄々とした独特のユーモアが心地いい「異国トーキョー漂流記」とはテイストが違っていました。 今回は、ワタシ好みの「異国トーキョー漂流記」に似ていそうな「ワセダ三畳青春記」を選んで買ってきました。 この本、おもしろかった! ひさびさに好みにぴったりの作家に出会えてウレシイ。

8.21ワセダ三畳青春記

早稲田大学のすぐ近くにたつボロアパート野々村荘。 その3畳の狭い下宿で過ごした11年を、みずみずしく描いた高野クンの青春の記録です。 変人の住人たちと、早稲田大学探検部の個性的な面々が出入りする3畳間で、世の中のバブルなどまったく関係なく、バカバカしいことに明け暮れる毎日。 しかし、やがて友人や後輩は社会へ出て、身の回りは少しずつ寂しくなっていき…。

青春の無為な時間を共有する仲間たちとの交流、そしてついに訪れる青春との訣別。 みんなでバカなことばかりやっているようで、どこか寂しくて切なくて。 ああ、こういう感じ、大好き! 周囲より少し遅れてオトナになって、野々村荘を去っていく高野クン。 読んでいるワタシも一緒に、青春の日々を見送った心地になりました。 手元に置いて、またいつか読み直してみたい本です。 気に入りすぎて、いつものようにしつこく内容を分析できません(笑)。 次は、内容的にこの本の「その後」になっているらしい「アジア新聞屋台村」を買ってこよ。

ちなみに、「異国トーキョー漂流記」は父にすすめたら一気読み。 続いて、母も病院の待ち時間に読んで、すごく気に入ったようです。 「自由気ままにおもしろおかしく書いているようだけど、実は、こういう風にはなかなか書けないものよね」と言ってました。 軽い(かのようにみえる)文章の奥に、高野クンの生真面目さ、文章のセンスのよさが光ってます。 珍しく、ちょっと嫉妬。


8.21タマサンゴ

赤い真ん丸の実がかわいいこの草、何年も前からわが家の門口、歩道と石垣の間に勝手に生えています。 以前は庭に植えていたんですが、環境が気に入らなかったのか庭のはすぐに消えてしまい、いつのまにかずっと離れた場所に生えていました。 ずっと名前がわからず気になっていたのですが、今日ネットで調べてようやく判明。 ブラジル原産のタマサンゴ(玉珊瑚)、別名「冬珊瑚」「龍の珠」だそうです。 花はナスっぽいなと思ったら、やっぱりナス科。 実は緑から、熟すに従って黄色、赤へと変化していきます。 いまちょうど3色揃って、一番かわいい時期。 でも熟すと、すぐに鳥に食べられてしまいます。 鳥はプチトマトにはまったく興味がないようですが、トマトよりタマサンゴの方が甘いのかしら。
Category: 高野秀行

東京の下町情緒をしみじみ味わう 小川糸「喋々喃々」

どこかの書評でみかけた小川糸「喋々喃々(ちょうちょうなんなん)」。 図書館の予約でしばらく待たされているうちに、なぜ読みたかったのか忘れてしまいました(汗)。 新しい作家を開拓しようとしたんだっけ?  タイトルは「小声で親しげに話し合うさま。男女がむつまじく語り合うさま」を意味するそうです。 こんな言葉、初めて聞きました。

8.17喋々なんなん

東京・谷中の長屋に暮らし、その1階でアンティーク着物店を開いている栞。 両親が離婚して父親に引き取られ、その父親が再婚したことで寄る辺ないような寂しさを抱えている女性です。 東京の下町(正しくは寺町だそうですが)の風情が色濃く残る界隈で、静かにひっそりと暮らしていた栞は、ある日、店を訪れた妻子ある男性と恋に落ちて…。

ひとことでいえば、大人の男女の不倫小説です。 でも、不倫のドロドロを描いた小説ではありません。 この小説のメインは、祭りや伝統行事・桜といった谷中の四季折々の風情と、四季の移ろいとともに肌で感じる日本情緒。 栞が手早く作る手料理、小料理屋や蕎麦屋の料理など、おいしいご飯(←贅沢にお金をかけたという意味ではなくて)を食べるシーンも印象的です。 あと、近所の江戸っ子の粋なおじいさんとのデートもステキでした。 不倫などしたくないと思っている栞が、少しずつ妻子持ちの男性にひかれていく切なさを、そうした細部を絡めて丁寧に(ときどき丁寧すぎる気もしましたが)描いているので、話の展開はきわめてゆっくり。 波瀾万丈なストーリーが好きな人には向きません。 ワタシはこの小説のゆるゆるした空気感が嫌いではありませんでした。 ときどき微妙な言い回し(大げさすぎたり)があったりするので、ものすごく好き!というのでもないけれど。 読み終わってから知ったのですが、作詞家としての活動もされていた方だからかな。

独身女の心のうちをリアルに 益田ミリ「結婚しなくていいですか」

2008年のベスト本という企画で紹介されていた益田ミリ「結婚しなくていいですか。」。 今頃になってやっと読みました。 このタイトル…いかにも独身女然としているワタシが図書館で借りるのはちょっと恥ずかしかった(笑)。

8.9結婚しなくて

主人公すーちゃんのありふれた日常を独白をまじえて描いたコミックエッセイです。 すーちゃんは35歳、独身、カフェの雇われ店長として働いて自活しています。 ふと独り身のまま迎える老後に不安を覚えたり、出産間近の友だちに会ってなんとはなしに寂しい心持ちになったり。 そんなときに、学生時代のバイト先のOLさわこさん(40歳・独身)に偶然再会して…。

出産の年齢的なリミットを考えると微妙な年齢にさしかかっている女性が抱えている漠然とした不安を、ものすごく簡潔にものすごくリアルに描いた作品です。 ほのぼのタッチの絵ですが、内容はかなりシビア。 ワタシは本の帯のキャッチフレーズのように号泣したりはしませんでしたが、すーちゃんやさわこさんの気持ちはものすごくよくわかりました。 ああこういうこと考えたり感じたりしてるよなと思い当たることのオンパレード。 特に、自宅住まいで認知症のおばあさんの介護も手伝っている、さわこさんのエピソードはどれも切ないです。

8.17白フヨウ

すーちゃんもさわこさんも、平凡にまじめに働いている女性で、きちんと料理だってするし老人介護だってしている。 それなのに、ただ出会いがないというだけの理由で独身のまま年齢を重ねて、なぜだか世間では肩身の狭い思いをしている理不尽。 アラフォーの独身女性だけでなく、むしろ結婚して子どもを持っている女性や男性にも読んで欲しいと思いました。 ただし、あまり若い世代が読むと、無用な不安にとらわれるかも。 30歳以前の方にはおすすめしません。


はぁ~、やっと読了本の感想1本。 夏休みの絵日記をサボっていて8月31日を迎えた小学生の気分だわ。 仕事は担当者からOKがでて、あとはクライアントの返事待ち。 今度こそ気に入ってくれますように。 これだけ何度も書き直しさせられてもあまり腹が立たないのは、担当の営業さんがきちんとした仕事人だから。 うまくいかないときも一緒に考える姿勢をみせてくれて、「こうしたらどうでしょう?」「こういうセンでやってみませんか」と意見を言ったり、「クライアントが雑談のときにこんなこと言っていた」と、別の視点に立てるようなヒントをくれるんです。 近ごろの出版社の編集は上から目線で命令するだけで、建設的なアドバイスや意見は一切なしの人がほとんどで絶望すること多々。 広告代理店の営業の方が建設的だなんて、ヘンな世の中になったものです。

ホッとしたはずが

17日の朝に兄一家を送りだし、布団を干したり寝具を洗濯したりと後片付けに精を出したら、一気に疲れがでてカラダがぐんにゃり。 なかなかPCに向かって文章を書く気力がでません。 心身ともにだらんとしていたら、ずっと前に提出してすっかり忘れ去っていた仕事の修正依頼が。 ああ、たった150字ほどなのに、頭がちっともまとまりません。 明日の朝一番までに、きちんと文字数内に先方が求めているいろいろな要素を全部盛りこめるかなあ。 こんなの、器用な同業者なら1時間くらいで直しちゃうんだろうのに、なんでワタシってこんなに仕事がのろいんだ(ため息)。
 
8.17黄色の花

ブログの更新サボりっぱなしの間も、たくさんの拍手をありがとうございます。 明日には更新できるかな。

名前がどうしてもわからない黄色の花は、1日限りの花。 ときどき「こんなところに?」と思うような場所にひょろっと顔を出します。 花がなければ、ごく細い葉っぱが2、3枚あるだけで、そこにいることにまったく気づきません。
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夏バテ

こんばんは。 うだうだしている間にどんどん日が過ぎてしまって焦っています。 夏風邪が治って、ものすごく久しぶりに会う友だちとランチしておしゃべりを楽しんだり、兄一家を迎えるためにひさびさの晴天日に布団干しに精を出したら熱中症になったのか気分が悪くなって早々に横になったり、掃除や片づけや買い出しに追われたり。 体調がスッキリしませんが、それでもなんとか兄一家を迎える準備をこなしています。 14日から兄が娘2人を連れて帰ってくるため、たぶん17日まで更新はできません。 今年は一番下の姪がロンドンに留学していて、1人足りないのが寂しいなと思っていたら、さきほどロンドンから元気な声で電話をかけてきてくれました。 元気で楽しそうでホッ。 元気に暮らしている人と話すと、こちらまで元気がもらえます。 ワタシもそうならなくちゃね。

8.13フヨウ

ぼちぼち読んでいる本の感想、お盆明けには書けるかなあ。 東京にも行きたいんだけど、行けるかなあ。 やりたいことがいっぱりあるような、ないような。 あれこれ思い浮かべるのに実行に移せず、ふわふわと時間が過ぎていくのは微妙な年頃の体調のせい…なんだろうか。
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読みやすい入門書 高橋義人「グリム童話の世界」

たまたまみかけて手にとってみた高橋義人「グリム童話の世界」。 特にグリム童話に興味があるわけでもなく、たまにはドイツ関係の本を読むのもいいかといった程度でしたが、岩波新書っぽいこむずかしさがなくて、とても読みやすくておもしろかったです。 すでにグリム兄弟の業績について知識がある人が学術的な新味を期待して読むとがっかりするかもしれませんが、「グリムがどうした?」というワタシのような初心者にはぴったり。 入門書としておすすめです。

8.7グリム童話の世界

一時流行した本当は残酷なグリム童話といった切り口の本ではありません(その手の本には興味がまったくわきません)。 キリスト教以前にドイツにあったはずのゲルマン神話の断片をメルヘンの中からすくいだそうと、有名な「シンデレラ」や「いばら姫」などをわかりやすくひもといています。 グリム兄弟は「キリスト教以前の異教的なもの」を求めて、口伝だったドイツのメルヘンを蒐集して文字化したそうですが、文字化する段階で文学としてより洗練させているうちに少しずつキリスト教的な発想が紛れこんでしまったのだとか。 そういえばグリム童話は第何版に準拠しているかをすごく強調しているなあと漠然と感じていたのですが、グリム兄弟が何度も書き直しているうちに少しずつ内容が変わっていたんですね。 そんなことも知らなかったので、なるほどと納得できました。

シンデレラの類型が中国にまであったなんてビックリ。 それぞれのストーリーや類話についてもきちんと書いてあって、初心者に親切。 個人的には、「ホレおばさん」が空で羽布団を叩くと雪が降るシーンや「カエルの王様」のお話(こんな風にして王様が人間の姿に戻るとは覚えていなかったけど)、白雪姫のエピソードの深層など、子ども時代に大好きだった絵本の挿絵を思い出しながら楽しく読みました。

8.8ホオズキ

風邪がやっとおさまりました。 はぁ、きつかった。 昨日だけは夏らしい真っ青な空が広がりましたが、今日はまたどんより雨まじりの一日。 昨日は最高気温が37℃近かったとか。 寝る頃になっても2階は31℃の室温…脳みそが煮えてぐっすり眠れないよぉ。 なにもできず連日だらだら。

70年代の空気 中島京子「エ/ン/ジ/ン」

中島京子の「FUTON」を読んでみたくて図書館で探したのですが、貸し出し中らしく見あたりません。 それならばと新作らしき「エ/ン/ジ/ン」を借りてきました。 う~ん…ワタシには読みにくかったです。 体調が悪いときに読んだからかもしれませんが、最後まで小説の世界に入りこめませんでした。 1970年代への思い入れがあるかないかで、読み手の評価がはっきり分かれそうな小説でした。

8.5エンジン

仕事も恋人も同時に失った隆一の元に届いた幼稚園の同窓会の案内状。 でかけていった会場にいたのはたったひとり、顔も名前もわからない父親の手がかりを探している女性ミライだった。 ミライの母親が理想の形として1年だけ開いた幼稚園の実態や、極端に人間嫌いだったといわれる父親の足跡を探す隆一とミライがたどりついたのは…。 

ストーリーを書くと普通の小説みたいなんですが、ぜんぜん普通じゃありません。 かなりこみいった構成で、ミライの父親を探す話しがいつの間にか70年代の空気を伝える小説に変容していくというか…最後まで普通の小説のつもりで読むと、はぐらかされた感いっぱいになるかも。 時代の空気を伝えるなら、もっと違った、もっと素直な表現の仕方があったんじゃないかなあ、と思いました。

タイトルの「エンジン」とは「厭人」あるいは「猿人」のこと。 この小説の中で執拗なほど言及される「宇宙猿人ゴリ」「スペクトルマン」という特撮ヒーロー番組って、ほんとうにあったのですね。 ぜんぜん知らなかったです。 このTV番組を知ってる人なら、小説も楽しめると思います。 あと、ラブ・アンド・ピースとかフラワーチルドレンという言葉が懐かしい世代なら共感するのかな? でも、う~む、どうかなあ…。 この小説に興味がある方は、こちらをのぞいてみてください。

8.5ギボシ

やっと梅雨が明けた!と思ったら、キツイ夏風邪をひいてしまいました。 昨夜までは喉が痛くて水を飲むのも辛いくらいで、今日はハナがダラダラ。 熱は出ていないのですが、かなりしんどいです。 先日、あまりにも蒸し暑くて眠れなかったため、28℃の設定でたった1時間クーラーのタイマーをかけて寝たら、このありさま…とほほ。 みなさん、お気をつけくださいね。

■いつも拍手をありがとうございます!

展覧会後のお楽しみ

ルーヴル美術館展は予想通りあまりインパクトがなかったんですが、展覧会後に友だちとランチやお茶を飲みながらのおしゃべり三昧で満足感いっぱいになりました。 女ってどうでもいいことしゃべってるのが楽しいんです、ハイ。

7.27ランチセット

いつものオ・タン・ペルデュでランチ(ランチがいつも同じメニューでちょっと飽きてきたけど雰囲気がいいからつい行ってしまう)の後、二条通をぶらぶら歩いて西へ。 目指すは錫と金属工芸の専門店「清課堂」。 知り合いの結婚祝いを探しに行きました。 目の毒なので、あまりたびたび行かないようにしているんですが、相変わらず欲しいものがいっぱいあって、隅から隅までなめるように見て回る。 いつかお金ができたら買いたいと思って数年以上経つものがいろいろあるんですが、いつまでたってもお金がなくて、せめて自分が欲しいものをプレゼントに買って憂さ晴らし(?)。 友だちも賛成してくれたので、錫のモダンな箸置きを買いました。 これ、自宅用にも欲しいだよなあ…今度思い切って買っちゃおうかな…いつまで生きてるかわからないのに。 親にプレゼントといって自分も日常的に使うっていうのはどうだろう…。

7.30猫バッグ

目の保養だか目の毒だかわからない清課堂をあとにして、寺町通をぶらぶら。 二条通から御池通の間、ほんの短い距離なのに味のあるお店が多くて一歩進むごとにひっかかってしまいます。 清課堂で買い物をして財布が軽くなったワタシはもっぱりウィンドーショッピングでしたが、京都サイダーやら沖縄の焼物やらレンコン型の竹製箸置きやら、気になるものがいっぱい。

結局買ったのはフェアトレードのバングラディシュ製エコバッグ600円。 すっごくお気に入りプライスレス(笑)。 とにかく寺町通は店先をのぞきながらの散策が楽しい通りです。 京都に来られたら、ぜひ歩いてみてください。 おすすめです。

7.27初かき氷

今年初のかき氷が無性に食べたくなって月ヶ瀬堺町店までテクテク。 店内のクーラーが効きすぎていないから、最後までおいしくかき氷が食べられました。 濃厚な抹茶とあんこの美味しさに満足。 甘味のお店はいっぱいあるけど、ワタシは月ヶ瀬が一番好き。 街中の行きやすい場所にあるのもポイント高いです。
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