あれこれあって

結局、パニック寸前だった仕事は無事に終わりました(先週日曜の晩に)。 前日に連絡をして、先方がデータの受け渡しについて自分の方に不手際があったからと納得してくれて、締切は週明けに延長。 先方は出来上がりを気に入ってくれたので、やれやれです。 おもしろさのかけらも感じられない、ストレスいっぱいの仕事内容で、ひさびさに心身ともにヘロヘロになりました。 でも、担当者との人間関係は良好で、それだけでも十二分にありがたかったです。

「こんなのできるわけがない!」と思えた納期と量と内容だったけれど、いま自分ができる精一杯の形に仕上げられたと感じられました。 データを送った後のすがすがしさといったら…こんなに深~い達成感と解放感を味わえたのは本当にひさしぶり。 そして、こんなに仕事に集中できたのも、本当に本当にひさしぶり。 まだ、私の中のどこかにはこんなに集中力が残っていたんだなあ。 苦しかったけど、やってよかった。

仕事が一段落ついた直後に、父が貯めたポイントですぐ近くの街のホテルに泊まったり、美容院で白髪染めしたり、招待券をいただいて京都国立博物館に「細川家の至宝」展をみにいったり。 ひと息つく暇なく、レギュラー仕事で月曜は早起きして底冷えの信楽へ。 火曜日は奈良へ。 祝日は法事。 その次の日は締切日…ステキ過ぎます。

というわけで、更新をしていませんが、元気です。 とりあえず生存確認のために、内容ないけどアップします。 
Category: 日々の記録

アナログなもので

デジタル音痴同士でデータの受け渡しの話をしたのがいけなかった…と、昨日は深く深く後悔。 どうしてもPCに移せないデータを前に四苦八苦七転八倒、ダウンロードに失敗し続けてイライラ。 わけがわからなくてデジタル機器にキィーッとなりつつ、無駄に時間と神経を使ってヨレヨレになってしまいました。

で、依頼者に「どうしてもできません。仕事するどころか、それ以前の段階で止まっています」と訴えたら、PCに詳しい旦那さん経由で送るとの返事。 待つこと30時間。 さっき届いた…締切は明日なのに、やっといま資料を見られるって…そんな…(涙)。 もうひとつの仕事も明日が締切なのに。 無理、絶対に無理! もうやだ。 寝るからね、私は。 近頃、毎日5時30分頃に目が覚めてしまい、いつも「起きようか」と迷って、あまりにも真っ暗で起きる気になれないのだけれど、明日(というか今日)は目が覚めたら起きて仕事しようと決意(こういうときに限って目が覚めないのだが)。 さて、私は無事に明日2本仕上げられるでしょうか?といいつつ、もう半分諦めている。


11.09千両

千両はもうずいぶん前から赤く色づいています。 ちょっと早過ぎるんじゃないの?と思っていたら、今日は急に寒くなりました。 気分転換に庭へでて、今年初めての雪虫をみかけました。 やっぱり本当に寒くなるんだ。

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仕事さぼって

仕事の締切までまだ時間があるから、とボケッと過ごした週末。 エンジンがかからない週明けは(実際は勤め人じゃないから週末も盆正月も関係ないくせに)、無理にパソコンの前に座っているよりはいいかもと誰にともなく言い訳しつつ、過去数年間はふいたことがないと思われるキッチンの収納棚を掃除。 一部分だけピカピカになったところで気が済んでパソコンに向かう…が、ひさびさにブログを更新しようと下書きしてしまい、さらに庭にでて落ち葉掃きに熱中してしまい…(汗)。 冬枯れに向かって寂しくなってきた庭には、それでもポツポツ花が咲いていて、ひさしぶりにカメラを手に庭をウロウロ。


11.7野紺菊 11.7初嵐

11.7侘助 11.7山茶花


足元には愛らしい野紺菊(ノコンギク)、見上げれば白い椿の初嵐(ハツアラシ)。 「初嵐」はその名の通り、ちゃんと今年の木枯らし一号が吹く前日に開花しました。 植物ってよく季節の移ろいがわかってるんですねえ。 その後、異様に暖かい日が続いたためなのか、蕾がいっぱい落ちてしまって悲しい。 玄関横の小型の椿、侘助(ワビスケ)も3日ほど前から咲き始めました。 山茶花(サザンカ)も気がつかないうちに、お隣さんの方を向いてこっそり咲いていました。 無理やりこちら向きにさせてパチリ。 椿系の木はどれも、蕾が例年にないほどいっぱいついています。 暑い気候が好きみたい。

そんな風にぼんやりさぼっていたら、急に仕事の追加の電話が(知り合い全員に断られた模様)。 うれしい…です、不況ですから。 ありがたいです、こんなに営業もせずボーッとしている私を、6年間も音信不通なのに忘れないでいてくださるのは。 でも、あと3日以内に両方できるかな。 完成度よりスピードを求められているようなので、明日の朝から(!)気合い入れてがんばろう。 今日は徹底してサボろっと。


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青春小説の王道 三浦しをん「風が強く吹いている」

三浦しをんは好みではないのだけれど「まほろば駅前多田便利軒」が意外におもしろく読めたので、話題作だった「風が強く吹いている」を続けて読みました。



箱根駅伝を目指す弱小陸上部のユニークな面々。 ボロアパートの合宿所を舞台にして、元旦の駅伝出場へ向けて切磋琢磨し、ときにいらだったりケンカしたり、お酒を飲んでバカ騒ぎをしたり恋をしたり。 そして、運命の元旦。 はたして弱小チームはゴールにたどり着けるのか。

箱根駅伝を真正面から描ききった正統派の青春小説です。 すがすがしい読後感のお約束はきっちり守ってもらえますので、安心して読めます。 それだけに波瀾万丈なようで予定調和でもあるのですが、こういう小説は四の五の言わずに読んで楽しければそれでいい。

登場人物が多くて、著者独特のノリについていけないところがあって、前半はだるくて眠くて。 そして最後まで、誰にも感情移入できないまま。 しかし、後半の駅伝の描写は疾走感がびしびし伝わってくるテンポの良さで、とてもよかったです。 走っているときの、それぞれの選手の視点がリアルに感じられて、実際に駅伝を観戦しているような爽快感がありました。 確かに、駅伝の選手たちの顔に当たる風が体感できたような気分に。 運動音痴で走るのが何よりも苦手な私にとっては、それだけでも読む価値はありました。 ああ、いいなあ、走る人ってこんな感覚なんだって。
Category: 三浦しをん

平凡な日常の裏にひろがる闇 角田光代「三面記事小説」

たまりにたまった読書メモを自分のための備忘録として、少しずつアップしていくつもり(あくまでも予定)。 夏休み最後の週を迎えて、お天気の記録を古新聞をあさって必死で探していた(ネットがない時代はたいへんだった)小学生の頃からちっとも成長してません(笑)、私。 いっぱいネタがたまっているから、なるべくあっさり書くつもり(これもあくまでも予定)。 以前から「長くて読む気がしない」と友だちから苦情多数ですので。 短く書く努力はします。

まずは角田光代「三面記事小説」。



床下の遺体の上で長年生活していた夫婦、不倫相手の妻を殺す依頼をした女、妹への激しいコンプレックスを抱えた姉がたどりつく恐るべき結末。 いずれも新聞の社会面で読んだことがあるような、かなりドロドロとした事件をベースに、カクタさんの想像力で肉付けして新たな物語をつくりだしています。
 
怖い…。 すごく怖かった。 ホラーじゃないし、ミステリでもない。 でも、読んだあとに背筋がスーッと寒くなるような短編集です。 文庫本の表紙から受ける印象そのまま。 血塗られた事件なんて関係ないと思っている平凡な自分にも、ひょっとしたらこんな恐ろしい闇が心の奥底のどこかにあるかも、そんなものないとは言い切れないと思わせられた筆力はさすが角田光代。 カクタさんっていったいどれだけ引き出しを持っている小説家なのかと、内容とは関係ないことに感心したりして。

精神的に弱っているときに、この本を何気なく手にとったことを後悔しました。 かといって「嫌い!」と全否定というわけでもないんですが。 読むタイミングに注意が必要な本です。 
Category: 角田光代

戦争を語り伝えたいという熱気 百田尚樹「永遠の0」

本屋さんでみかけてすぐに文庫本を買ったのに、何度か読みかけては挫折した百田尚樹「永遠の0(ゼロ)」。 特攻隊の話は重そうだし…とずいぶん長い間読まずにいました。 でも、日本人として戦争から目を背けてはいけないと思えて、終戦記念日から読み始めました。 小説としていろいろ欠点が目についたのですが、それでも後半は話に引きこまれて、ひさびさの一気読み。 戦争世代の父も夢中でむさぼり読んで、あっというまに読了しましたよ。


永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)
(2009/07/15)
百田 尚樹

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零戦での特攻隊として終戦直前に亡くなった祖父。 姉の依頼でいやいやながら、祖父の足跡を調べるために戦友たちを訪ね歩く主人公は「優秀なパイロット」「卑怯者」と対立する評価に戸惑い、祖父の真実の姿を探しはじめる。 絶対に生きて妻の元に返ることにこだわり続けた男は、なぜ特攻となることを受け入れたのか? 姉弟はやがて思いがけない事実を知ることになる…。

小説としていいかどうかと尋ねられたら、ハッキリ言ってすごく下手です。 小説を読み慣れた人は、主人公である姉弟の安直で薄っぺらい会話や、老人なのにあまりにも現代口調であることなど、そこかしこで気持ち悪さにムズムズすること間違いなし。 最後の最後のどんでん返し(?)も「う~、そこまで書かなくても。寸止めで暗示するくらいで終わった方が余韻があったのに」と、サービス精神満点過ぎたところが残念。

でも。 でもなのです。 そういう下手な語り方にもかかわらず、ひきこむだけの力がある小説でした。 力というよりも「熱気」かな。 「どうしても書かなくてはいけないことがある」という著者の思いの熱量が半端じゃなかったのだと、あとがきを読んで納得しました。 書きたいことなんてなにもないけど、なんとなく作家になりたいといった軽い動機で書かれたものとは自ずと違うのだと感じました。

11.03赤い実


太平洋戦争に関するノンフィクションや戦記ものをまったく読んだことがない人に特におすすめ。 そういうものをすでに読んだ人には内容的に既視感がありそうですが、歴史の教科書に書かれていることくらいしか知らなかった私は、戦況や前線での戦闘に関しても知るところが多かったです(無知すぎ?)。 零戦のなにがそんなにすばらしいのかも全然わかっていなかったのが「なるほど」と深く納得しました。 飛行機を操縦している感覚や空中戦の緊迫した描写は、主人公姉弟の気持ち悪い会話とは雲泥の差といえるほどすばらしいし。

欠点が多い小説ながら、読んでよかったと心から思いました。