いい線

「ほれぼれするなあ…」じっとみてから、ため息まじりにそう言われて、地上から10センチくらい身体が浮き上がった気分。 先生が見惚れてくださったのはもちろんワタシじゃなくて(笑)、その場で書いた隷書の字。 「いい線」なんだそうです。 どこがそんなにほめてもらえるほどいいのか、超初心者の自分はさっぱりわからないのですが。  前回は「素直でよろしい」ですって。 ふふふ、今までの人生で「素直」なんていわれたことあったかしらん? 筆をもつのは小学生以来だから、真っ白な状態なのがいいのかも。 50の手習い、楽しいです。 いままで触れたことがなかった新たな世界がちょっとずつ開かれていくようで。 いつか書の鑑賞もできるようになるといいな(いまは観る目がないから)。 とにかく、楷書みたいにカクカクしていない隷書が楽しいんです♪


2.27クリスマスローズ

ずっと前からふくれていたクリスマスローズの蕾がやっと開花しました。 うつむき加減で咲く姿がなんともいえず健気…なんだけど、とっても写真を撮りにくい花です。 クリスマスローズはどういうアングルで撮るのがいいのかな?


水村美苗「本格小説」について書き始めると長くなりそうで、なかなか感想がアップできません。 時間をみつけて、近いうちに。 今日は自慢話だけ(笑)。

■いろいろな記事に拍手をありがとうございます。
Category: 日々の記録

戦時中の空気 柳広司「ジョーカー・ゲーム」

ベストセラーになった柳広司の「ジョーカー・ゲーム」が文庫化されていたので買ってみました。 最近のベストセラーってどれもいまひとつピンとこないことが多いけれど、それなりに楽しめました。



第2次世界大戦へと傾斜していく戦前の日本を背景に、「魔王」結城中佐のもとにニヒリストのスーパーエリートを集めて密かに始まったスパイ養成学校「D機関」の人々を描くスパイ小説です。

本格派ミステリや欧米のハードボイルド、極上のサスペンスを期待すると肩すかしかもしれませんが、「気分転換に軽い読みものを」という人におすすめ。 連作のような構成なので、乗り物や待合室など細切れの時間に読むのにちょうどいい感じです。 第2次大戦という重苦しい時代を背景にしているのに暗さや重さは全然ありません。 それが魅力であり、同時に欠点でもあるという気がしました。 章ごとに視点となる人物の立場を変え、舞台となる場所も変わったりと結構凝った構成で、戦争へと突き進んでいく陸軍内部の雰囲気とか上海での日本人の立場といった背景がなかなかうまく描かれていて、私は話の筋よりもそちらの方がおもしろかったです。

もともとは、父が好きそうだと思って買った本。 思惑通り(?)食いつきました(笑)。 夢中で一気読みしていたので続編も買ってきたら、それも一気読み。 次は近藤史恵「エデン」を貸しました。

2.23福寿草

数日前にやっと福寿草が咲き始めました。 今年はほんとうに寒いですねえ。 土曜日は呼吸法&ストレッチに行ったおかげで、身体がゆるんで気持ちよくぐったり。 日曜日はお雛様を飾るのに丸一日かかりそう。 昨日読了した水村美苗「本格小説」についてはまた近いうちに。 長編のお口直し(?)に軽く読めそうなものが欲しくて、次はストレッチ帰りに本屋さんでみつけた中島たい子「ハッピー・チョイス」を読むつもり。

■いつも拍手をありがとうございます。

寒ッ!

昨日も今日もまるで冷蔵庫の中みたい。 1日中暖房をつけているリビングの隣の和室なんて、日中でも室温が6℃!? 家の中なのに…。 今年の京都はシーンと底冷え、冷え切っています。 でも、雪はあんまり積もりません。

2.9雪の水仙

相変わらず9日の朝の写真ですが、16日(土)の朝もこのくらい積もってました。 先週末に漏水していることが発覚して2日間にわたって温水が使えなくなって。 そしたら、普通に炊事をしていただけでひどいシモヤケになってしまって、まだ指の腫れがひきません。 生まれてこのかた、シモヤケなんてほとんど体験したことないのに。 昔はこんな生活が当たり前だったんですよね、温水がでる生活ってホントにありがたいことです。

2.14春の予感

陽射しだけはすっかり春。 耳鼻科に花粉症の薬をもらいにいったら、待合室で横に座っていた女の人が連れていた幼児、そしてその向こうに座っていてマスクもせずに盛んにクシャミと咳をしていたおじさんもインフルエンザ。 1時間以上、そんな空気の中に座っていたけど、結局、無事でした。 免疫力アップしてきたみたい。 よかった。

2.14バレンタイン

今年のバレンタインは義理チョコをいろいろ買いました。 これは父にあげたもの。よほどうれしかったのか、まだ食べずに枕元に飾ってあります。 ドイツ語で「猫の舌」という意味のソリッドチョコレート。 猫柄のものをよく買うから「猫派?」とよく聞かれるけど、家のまわりを朝な夕なにニャーニャー鳴きながら春の婚活(?)をしている猫たちを「ニャー!!」と威嚇しつつ追っかけ回しているワタシは、れっきとした犬派です。

■過去の記事にも拍手をありがとうございます。
Category: 日々の記録

近くにいても遠い人 江國香織「犬とハモニカ」

日本語そのものを味わうような文章が読みたくなって、ものすごくひさしぶりに江國香織の新刊「犬とハモニカ」を買ってみました。 装丁がとてもキレイな本だし、期待して読み始めたのですが。



川端康成文学賞受賞作「犬とハモニカ」を収録した短編集。 表題作は空港ですれ違い離れていく、たくさんの人生の一瞬を鮮やかに切りとったスケッチ風。 ほかにも不倫の終わり、仲むつまじく公園でピクニックを楽しんでいるかのようにみえる夫婦の内面を描いた作品など。 どんなにそばにいても(夫婦や不倫中の恋人でも)結局互いにほんとうには理解しがたい他者との距離感、冷え冷えとした孤独感を淡々と乾いた筆致で描いた作品が並びます。

雑多な短編をかき集めたという印象で、短編集としてのまとまりが感じられません。 異様なものを眺めるように愛し合う妻を眺める夫の視点とか、江國香織独特の冷え冷えとした感じはますますパワーアップしているのですが、昔は大好きな作家だったんだけどなあ…ピンときませんでした。 これは私が歳をとったからなのか、江國香織の作風が変わったからなのか? そのうち、ごく初期の大好きだった作品を読み直して考えてみたいです。

2.9雪の万両

源氏物語の夕顔のエピソードを現代の言葉で語った短編もなんだかなあ…。 夕顔が光源氏に対して「フェアじゃない」と心のうちでつぶやくくだりで「え?」。 なんで急にイマドキの言葉になるんですか?(地の文章は普通なのに) 角田光代の「曽根崎心中」と比べるとひどく見劣りしてしまい、「江國さん、こんな半端なもの書かなきゃよかったのに」なんて思ってしまいました。 ひさびさに買った江國さんの単行本なのに残念。


写真は9日(土)の朝に撮ったもの。 今年は冷蔵庫の中より寒い日が多いのに、雪はほとんど降らない。 つまんないな。 土曜日の雪も朝日がさした途端にみるみるとけ始めて、ストレッチに行く前に大慌てでパチリ。 ストレッチ&呼吸法は股関節まわりを重点的にほぐすようなゆるーい動きで、ふだんはまったく動かさないところが動いた実感が。 翌日は気持ちよくだるくてだらんだらん。


■拍手をありがとうございます。
■まことんさん、おっしゃるように確定申告をすることで1年に1度税金と向き合うのも大切なことなんでしょうね。 日本の経済にも税収にもまったく貢献できていない自分を再認識させられて、毎年この時期は情けなくなるばかりなんですが。

Category: 江國香織

ミステリではなく青春小説 近藤史恵「エデン」

近藤史恵のベストセラー「サクリファイス」がとてもおもしろかったので、文庫化されるのを心待ちにしていた続編の「エデン」。 おもしろかった!



近藤史恵はミステリ作家だし前作「サクリファイス」がミステリ仕立てだったから、「エデン」もてっきりミステリだと思って読み始めたのだけれど。 これはツール・ド・フランスを舞台にした自転車競技のプロたちの青春小説。 ミステリなんだから、このさわやかさがどこで暗転するのか…ひょっとして、この女性があの人と□○△※になったりとか?…と、前作のドロリとした結末を前提にしてやきもきしながら読んだけれど、心配は無用でした。 ペダルをこいで、身体一つで風を受けながら峠道のアップダウンを疾走する感覚が心地よくて、読んでいる間も読後感もとってもさわやか。 先日読んだ「横道世之介」よりも私はこっちの方が好きだな。 華々しいマイヨ・ジョーヌには無縁のアシスト専門選手である主人公チカ。 続編で彼にまた会えるのが楽しみです。

ミステリとして読むとおおいに不満かもしれません。 でも、この著者の読みやすくて心地いい描写はストレートな小説でも問題なくいいです。 どうしてこんなにスラスラ読めるのかと不思議なくらいですが、だからといって作品として浅いとは思いません。 ロードレースの複雑な駆け引きとか慣習も説明的でないのに、読んでいるうちになんとなく理解できるというのも近藤史恵がなかなか手腕のある作家だから。 自転車競技なんてぜんぜん興味ないわ、という人にこそおすすめします。 

近藤史恵の小説はほかのテイストのものを2、3読んでみたけど、やっぱり「サクリファイス」系が断然いい。

2.6山茶花

水曜は「確定申告を書いてしまうぞ!」と意気込んだものの、完成には至らず。 毎年訳がわかんなくて手こずっていたエクセルの使い方が、ほんのり分かっただけでも収穫でした。 ホッ。 ま、来年までには確実に忘れてると思うけどね。 下の記事につけた南天の写真が年明けのと同じだと今ごろ気づくくらいだから、最近の記憶はかなりあやしい(汗)。

■拍手をありがとうございます。
Category: 近藤史恵

生き生きと甦った古典 角田光代「曽根崎心中」

角田光代が時代小説!? どんな風になるんだろうと気になって買った単行本。 うっかりクリスマス頃に読み始めてしまいました。 クリスマスソングが流れる季節に読むにはちょっとふさわしくなかったけど。 心中ものの感想で年明けを飾るのもどうなの?ということで、なかなか感想を書けなかったけれど、おもしろかったです。



近松門左衛門の古典「曽根崎心中」を角田光代が翻案。 著者にとって初めての時代小説だというのに、まったく違和感がないことに驚きました。 遊女を取り巻く時代背景、当時の大阪の花街を過不足なくとても簡潔に描いていて、そのさじ加減が絶妙! 予備知識がなくてもすらすら読めてしまいます。 自然体でサラサラッと書いたかのようでいて、実はじっくり練られていると感じました。 現代風の言い回しなど一切なしで、でも現代人がちゃんと共感できる話になっているなんて脱帽です。 大阪弁が完璧なのは誰かが添削したんですよね、もちろん。

一見、遊女が叶わぬ恋に殉じたという単純な話のようでいて、真実なんてもうどうでもいいと思い詰めざるを得なかった背景がうっすらと暗示されていて、読み終わった後になんともいえない余韻が残りました。 感動とか落涙といったことじゃなくて。 ほかの古典もいつかカクタさんに書いてもらいたいな。

2.5南天

今年は食べものが豊富なのか、門先の南天の実が鳥に食べられずにいまもたっぷり残っています。 ヒヨドリとメジロはこのところ毎日、椿の花の蜜を堪能している様子。 急ぎの仕事が片付いて、お習字の練習をぼちぼち。 ただいまのんびり中。 読んだ本の感想を順次アップしたいと思っているのですが、できるかな。

■いつも拍手をありがとうございます。
Category: 角田光代