展覧会が充実の今春

今年の春は気になる展覧会がいろいろ。 楽しみ♪ でも、期間が短いからウカウカしていると終わっちゃいそう。

「ゴッホ展 空白のパリを追う」@京都市美術館 2013年4月2日(火)~5月19日(日)

■「狩野山楽・山雪」展@京都国立博物館 2013年3月30日(土)~5月12日(日)

■「ボストン美術館 日本美術の至宝」展@大阪市立美術館 2013年4月2日(火)~6月16日(日)

■「BLUE & WHITE 藍と白の美 そばちょこ・藍染めを中心に」展@大阪日本民芸館 2013年3月9日(土)~7月21日(日) *そばちょこが並んだ美しいポスターに目がくぎ付け!

■「フィンランド・デザイン」展@大阪市立東洋陶磁美術館 2013年4月20日(土)~7月28日(日) *神戸でやっていたフィンランドの展覧会はあまり興味をひかれなかったんだけれど、ガラスに焦点を絞ったこちらはちょっと気になる。

■「きれい!かわいい!めでたい! 吉祥のかたち」展@泉屋博古館 2013年3月12日(火)~5月12日(日) *前から気になっている泉屋博古館は渋い展示が多くて、いままで一度も行ったことがない。 今春の企画展は親しみやすそうなテーマ。


3.26乙女椿

今年は乙女椿が(わが家としては)たくさん花を咲かせています。 ピンクの色とまん丸な形が愛らしくて、前を通るたびに惚れ惚れ。 

3.26レンギョウ

レンギョウもいっせいに咲き始めました。 明日からちょこっと東京へいってきます。


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哲学の道はまだ

週の後半、東京に日帰り出張の仕事があります。 人混みが苦手なので東京へはめったに行かないけれど、せっかくなので帰りは別行動をさせてもらうことにしました。 2泊して入院中の叔父の御見舞と姪たちとの夕食をすることに。 満開の桜に間に合うかなぁ…とそわそわ。 東京で桜を見るとしたらどこがいいのかな。

花粉症の薬が切れると今年はたいへんなことになりそうなので、出張前に耳鼻科へ。 帰りにちょっと哲学の道の様子をのぞいてきました。

3.26哲学の道の桜

予想していたよりもさらに咲いていません。 桜が咲いていないのでガラーン。


3.26ご近所の枝垂れ桜

ご近所の豪邸の枝垂れ桜はすでに三分咲くらい。 垣根越しにしばし見とれる。 こんなに咲いているのはこの木くらいでした。 今日・明日は肌寒い気温なので、哲学の道の桜は今週末にはまだ咲き揃わないかな。

■拍手をいつもありがとうございます。
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春の庭の片隅で 長田弘「世界はうつくしいと」

仕事が暇すぎて不安になりそうなんだけれど、気温が急上昇して植物が一気に芽吹いて花を咲かせ始めたので、水やりしたり植えたり掘ったり雑草抜いたり常緑樹の落ち葉を掃いたり、庭仕事だけでも結構時間をとられています。 加えてお習字の練習も家で週に2回はしていて、始めれば熱中して2時間くらい字を書いているし、時間があればこぎん刺しの在庫消化もしているし、たまには気合いを入れて本を整理しようと大葛藤の末に200冊ぐらい文庫本を捨てたし。 不安になっている暇がありません。 いいことです。

東京はもう桜が満開なんですって、ビックリです。 京都は一分咲くらい。 早咲きのものは満開で、他の桜はようやく咲き始めたところです。

3.25雪柳

わが家の庭では雪柳が咲きこぼれています。 雪柳は葉っぱのやわらかな緑もきれい。 そよ風に揺れる雪柳をファインダー越しにのぞいていて、ふと先日買った長田弘の詩集「世界はうつくしいと」を思い出しました。

最近、私に欠乏しているのは美しい言葉や表現だという気がして、小説よりも詩が気になっていて。 でも、詩人ってほとんど知らなくて、本屋さんで何気なく買ったのがこの詩集でした。

うつくしいものをうつくしいと言おう。
風の匂いはうつくしいと。
…(略)…
遠くの低い山並みの静けさはうつくしいと。
…(略)…
何ひとつ永遠なんてなく、いつか
すべて塵にかえるのだから、世界はうつくしいと。


詩集全体としては「大好き!」というのではないのだけれど、タイトルにもなっている「世界はうつくしいと」と「カシコイモノヨ、教えてください」は深く心に残る詩です。 長い長い喪が明けたような私にとって、今年の春はこれまで味わったことがないほど胸にしみる美しさ。 それを平易な言葉で結晶させた詩だと感じました。 興味のある方はぜひ一度読んでみて欲しいです。 震災で家族を亡くされた方の目にも、いつか春がこんな風に映りますように。

3.25ラッパ水仙

いままさに咲こうとしているラッパ水仙の形も美しい。


3.25藪椿

巣作り中のヒヨドリやメジロにつつかれず、木陰できれいに咲いた藪椿の赤も美しい。


3.25ハコベ

一抱え以上もある山桜の老木の足元で、ひっそり咲いているハコベも美しい。

春の庭

ぽかぽか陽気に誘われて庭仕事の一日でした。 寒暖の差がものすごく激しい今年、わが家の庭はこの数日で突然冬から春に移り変わった感じ。 植え替えやら古くなったプランターや植木鉢を替えたり、草ぼうぼうで訳が分からなくなっていた花壇の整理のため開墾作業をしたり。 屋外で過ごすと、なんでこう気持ちよくだるく疲れるんだろう?

3.17サンシュウユ

春一番に咲くのは黄色の花。 今年はサンシュウユがずいぶんたくさん咲きました。 咲かない木なのかと思っていたんだけど、単に植木屋さんが切りすぎていたため。 枝を切った2年後にしか花がつかない性質だとネットで調べて初めて知りました。 母が種から育てているロウバイもいつか花を咲かせてくれるといいな。 

3.15柵の下のスミレ

毎年、春先にスミレが咲く定位置の一つ。 こんな過酷な場所なのにスミレは気に入っているらしい。 土があるんだろうか?

3.17濃紫スミレ

山桜の下の陽だまりに、今年は濃い紫のスミレがあちこちいっぱい咲いています。 すっごくいい匂い♪

今年は花粉症を気にしすぎないことにして(予防的に薬は飲んでいるのだから)、庭へはマスクをせずに出ています。 梅の馥郁とした香りもスミレのいい香りもお日さまに温められた土の匂いもたっぷり楽しめました。

読書は、水村美苗のお母さんである水村節子が書いた自叙伝「高台にある家」をポツポツ読んでいる程度。 仕事は暇なんだけど、あれこれ贈り物の買い物をしなくてはいけない母のお付き合いで出かけることが多いし、たっぷり時間と心の余裕がある日はお習字の練習をしていて、日はどんどん過ぎていきます。 

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こぎん刺しのペンケース完成

何年熟成させたのか思い出せないほど放置していた刺しっぱなしをようやく形にしました。 相変わらず不器用なのに手縫いのため、1日では仕上げられず。 がま口も連続して作ればコツがのみこめるんでしょうが…いつも布と手を接着剤でベタベタにして焦ることに。

3.12こぎん刺しペンケース

フェリシモのこぎん刺しキットですが、もう販売していないようです(熟成させすぎ!)。 キットは渋い抹茶色の糸でしたが、この柄をみたらどうしても紺色で刺したくなって変更。 キパッと柄が引き立って満足です。 裏布は手持ちで合うものがどうしてもみつからず、キットの白い布を使いました。 裏面のために表面と同じコングレス布を買ってきて少しでも刺繍すればよかった。

3.12ペンケース2

内布は手持ちの布で。

商売道具(?)のペンケースを一新したら、気分よく仕事できそう。 筆記具はrotringのシャーペンとHybridのペンが長年の偏愛アイテム。 書き味が好きで安くて申し分なし。

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■ぎんこさん、そういえば「こぎん刺し」って字面が似てますね、気がつかなかった。 ぎんこさんを刺したりしませんからご安心ください(笑)。

忘れないこと

今年の3月11日、空はどこまでも青く澄んでいました。

3.11満開の白梅

お隣さんの満開の梅に誘われて庭にでて、穏やかな優しい梅の香りに包まれながら、しばらく抜けるような青空をただ見あげていました。 頭上でヒヨドリが「これは自分の梅の木だ」と騒いでいるだけで、あとはとても静かで、陽だまりはとても暖かくて。

3.11サンシュウユの蕾

サンシュウユのつぼみもほころび始めていました。

人間の生き死になんて何の関係もなく、いつも通り季節はめぐって歳月は流れていきます。 無力な私に何ができるのだろう? せめて忘れないこと。 津波のことも原発のことも。
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刺し子のバッグ

ものすごくひさびさにハンドメイド。 部屋の整理をしようとして、フェリシモの未消化のキットを発掘してしまいました。 こんなにいっぱいためこんでどうするの!?と自分に突っこみを入れて、しばし茫然。 放置してあることがストレスになりそうだったので、とにかくひとつでも形にしようと刺し子バッグに手をつけました。 初めての刺し子風ステッチは、うまくはないけど割とサクサク進みました。 ワタシにとって問題なのはそこから先の縫う行程。 刺すのは無心で楽しめるけど、縫い合わせるのが何より苦手なんです。 母の古い古いミシンが壊れかけている上に、もともとミシンが大の苦手。 「とにかく形にする」が今回のミッションなので、手縫いでバッグに仕立てました。

3.7刺し子バッグ

ヨレヨレしているのは見て見ぬふりをしてください(笑)。 キットの布がもう少し明るい色だったらよかったのにな。

3.7刺し子バッグ裏

フェリシモのキットは裏の布がとってもチープでおもしろくないので、裏布と内布(黄色のギンガムチェック)・持ち手は家にあったものを使用。 長期熟成してあったカットクロスが少しでも消化できて満足です。 まだまだカットクロスは無駄にいっぱいあるけど(汗)。

さて、次はこぎん刺しキットの刺しっぱなしを形にするぞ! なんていうことを考えていて、「ああ、やっと本当に元の自分に戻ってきたんだなあ」としみじみ思いました。 ついに抑うつ状態を脱出できた気がします。

「江戸絵画の至宝-琳派と若冲-」展@細見美術館

細見美術館で3月10日まで開催中の「江戸絵画の至宝-琳派と若冲-」展をみてきました。 美術展をみにいくのはすごくひさしぶり。 会場は混雑していなくて展示数もあまり多くないので、ゆっくり楽しめました。

3.2琳派展

今回の展覧会で目がくぎ付けになったのが中村芳中の「扇面貼交屏風」の紅梅と白梅。 たらしこみ技法による黒っぽい幹にパチッと模様化された梅がとってもキュート。 特に紅梅の色が秀逸でした。 ほのかに墨色を感じさせるローズがかった紅色の梅が印象的。 絵はがきかグッズがあったらぜひ欲しかったんだけど、ひとつもなくて残念。 白梅はこのニュースレターのNo.150にでています。  中村芳中の画帖のたらしこみで技法で書かれたワラビがとってもかわいくて、もっと他のページもみたかった!

若冲の水墨画は鶏が中心。 すでに他の展覧会でみたことがあるものだけれど、鶏の羽の細かい表現と躍動感のあるポーズ、驚くほど迷いのない筆遣いで描かれた尾羽は何度みても圧倒されます。 鼠の嫁入りとか盆踊りの掛け軸の楽しそうなことといったら…ニヤニヤしてしまいました。


3.5お隣の梅

土曜日は最高気温が5℃を上回らず一日中小雪が舞う寒さだったのに、今日は異様に暖かくて20℃になったとか。 5日には上の写真のように5分咲きだったお隣の梅が今日はもう満開になっています。 梅は満開より蕾がいっぱいあるくらいが愛らしくて好き。


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いまごろ大掃除

ドイツから父の古い友人が来るというので、この2日間なんとはなしに落ち着かない。 仕事で日本へ来るついでなので外食続きだろうからと、晩ご飯をうちで食べていただくことに。 たいしたことはできないけど、和食なら何がいいかな? 献立を決めて、母と2人で街まで買い物に出かけて、と着々と準備していたら、なんと先方が1日勘違いしていたことが判明。 1日延長になりました。 それならばと火曜日はリビング周辺を徹底的に掃除することに。 年末に体調を崩して大掃除が全くできなかったので、重い腰を上げるのにちょうどいい機会でした。

リビングを囲むようにある大きなガラス面をピカピカに磨き、ふだんは手の届かない仏壇やソファーの後ろまで雑巾がけ。 はめ込み式でとっても掃除しにくい照明も取り外して掃除。 ずーっと気持ち悪いなあと思いながら見て見ぬふりをしてきた、照明内のモスラの死骸の影がなくなったら、なんとすがすがしいことか!(サッサとやればいいのにッ!) 観葉植物の葉っぱに積もった恐ろしいほどのホコリも1枚ずつていねいに拭いて除去。 ついでに玄関と庭も少し掃除。 すっきりした! 大掃除って、年末より春先のが寒くないからやる気がでますね。


3.5わが家の白梅

ずっと寒かったけど、火曜日は抜けるような青空が広がって、やっとわが家の梅が咲き始めました。 あまりにも樹形が乱れていると植木屋さんが切りつめすぎて、しょぼい梅の木。 これからしばらく「梅の木は切らないで」と忘れずに植木屋さんに頼まなくては。 サンシュウユも切りつめすぎて花がポチポチッとしか咲かなかったんだけど、この2年ほど「切らないで!」と執拗にお願いして、今年はやっと少しは花が咲きそう。 楽しみです。

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企みに満ちた長編 水村美苗「本格小説」

水村美苗の小説を手にとる気にはなかなかなりませんでした。 だってデビュー作は「續明暗」だし、「私小説」とか「本格小説」とか、なんか読みたくなるようなタイトルじゃないんだもの。 辻邦生が好きなのに、辻邦生と水村美苗の往復書簡集にも手を伸ばさずにいました、なんとなく。 だいたい、この人の文庫本ってあんまり本屋さんでみかけないし。 ところが「新聞小説」という新作が話題になって、文庫本も新しく刷ったみたい。 新潮文庫「本格小説」は上下巻各600ページ近く、2冊で普通の単行本より高いくらい。 これでおもしろくなかったらイヤだなあ…と心配しながら買いました。

結論からいうと、予想外に(?)おもしろかったです。 

 

戦後直後の日本で貧しくみじめな境遇に育ちながらも、日本の高度成長以前に単身ニューヨークに渡って運転手から独力で大富豪になった東太郎。 幼い日をともに過ごした金持ちの隣家の娘・よう子への思いを胸に日本へ戻った太郎は、よう子の一族が豪華な別荘で夏を過ごす軽井沢に現れる。 そして、やがて悲劇が…。


ひさびさに長編小説の世界にひきこまれて夢中で読みました。 長くて読み応えがある本を探している人におすすめします。 ただ、これほどひきこまれて読んで、これほど後に何も残らないってどういうことなんだろう?と、読んだ後に釈然としない気分になったのも事実。 とはいえ、読む快楽は与えてくれる本です。

2.25誕生日の花束

この釈然としない読後感は、この小説がブンガクに挑戦して書かれたものだからかもしれません。 序章として「本格小説が始まる前の長い長い話」が冒頭200ページ以上続く目次をみてなんか嫌な予感が…。 実際に読み始めてすぐはちょっとまどろっこしくて退屈なんです、話がどこへ向かっているのかさっぱり分からなくて。 著者本人や家族の話が延々と続いて「なんなのこれ?」って感じで。 ところが読み進めていくと、その私小説的な部分が妙におもしろいんですよ。 だんだん主人公の東太郎なんてどうでもよくなってくる。 それが著者の狙いの一つ。 私生活を書いているかのような日本的私小説を意識して書いていると、小説の中で書いているんですから。

「私小説」という枠の中に、「私小説」の対極とされる「本格小説」を入れこみ、さらに物語の語り手が入れ子のようになっているという凝った構成。 文学的な試みとして練りに練った構造になっています。 ミステリではないのに、なにかモヤッとしたものを抱えたまま読み進めて後半になると、前半で巧みに張りめぐらされた伏線が頭の中でチカチカッとひっかかってくる。 構造は凝っているけれど表現は平易なのでスラスラ読めておもしろい。 でも、中身がない!←これも、著者はちゃんと意識しているらしい。 内容は本文中にも書かれているように「嵐が丘」の日本版に挑戦していて、でも「嵐が丘」を越えてはいない。 あの長い序章がなかったら単なる昼メロに堕していたと思います。 詩的な味わいも特にない。 ということで、満足したのかしなかったのか??

この感想を読んで「なにをいってるのか、わけがわからん」と思った方はどうぞ読んでみてください。 一読の価値はあります。


写真の花は、少し前、母の誕生日に贈ったプーゼの花束。 アンニュイな雰囲気が高級避暑地だった往時の軽井沢にあっているかなと思って。


■いろいろな記事に拍手をありがとうございます。 自慢話にもつきあっていただいて恐縮です。