人生はドラマよりドラマチック

兄が理不尽な事故で亡くなったり、そのことであまりにもひどい対応の保険会社ともめ続けたり(いつのまにか相手にしているのは会社ではなく、事故が起きた国になっていて、事態はさらに泥沼化)、両親がそれぞれ体調不良になったり、自分が思いがけずがんになったり。 この数年あまりにもマイナスなことがいろいろあり過ぎました。

それをモロにかぶってマイナス思考に陥っている自分が嫌で、長らくご無沙汰していた友だちNさん。 ちょうどラストFECから復活した頃に、私の体調を案じて手紙をくれました。 その中には

11.26鳥のワッペン

こんなにかわいいサプライズプレゼントが! 鳥モチーフ好きな私のために買ってくれた青い鳥と動物のワッペン。 それを貼った台紙に彼女の知り合いの女の子がサラサラ~ッとイラストを描いてくれたのだそうです。 もったいなくて使えません(笑)。 しばらく観賞用にしよう…早く部屋を片づけなくては。 スズメのガーゼハンカチも私の好みのど真ん中。


元気になったので、ひさびさに今原町家で待ち合わせ。 町家の前で感極まって泣きながらギュッとハグしてくれたNさん、ありがとう。 本当にありがとう。 「ただいま」。

11.26fukiyose

そこで、またまた鳥モチーフのかわいいものをもらっちゃいました。 UCHU-WAGASHIの新製品だそうです。 アニマル落雁よりはビジュアル重視。

会えば、ついこの間も会ったような感じで、のんびり他愛ないおしゃべりに花を咲かせて、あっというまに日暮れ時。

11.26日暮れ時の坪庭

今原町家の坪庭。 ロウソクの灯りがいい感じ。 この町家にはいつもここだけ別の時間が流れているよう。 ひたすらほっこりできる空間です。 Fさん、忙しいところにお邪魔しました。 またゆっくりうかがいますね。


ひさびさに会った友だちと町家の前で無言で泣きながらハグ。 あるいは、がん告知されたのがクリスマスイブで、家で待っている老親にどう言えばいいのかわからず、クリスマスソングが流れる街中をどこへ行くあてもなく歩いて、浮き浮きした気分で充満した空気の中で不覚にも涙がこぼれたり…こんなの、いまどきドラマの脚本だったら「いかにも作り話ぽくて陳腐すぎる」と即却下されそう。

そういえば、さらに陳腐すぎることが最近ありました。 ある人がうちの土地をなんとかして手にいれたいと考えていると、信頼できる人から忠告されました。 FECで弱っていた頃に一度うちにやってきたのは、私がそろそろくたばりそうか様子をうかがいに来たのね。 会わなくてホントによかったわ。 年寄りのご機嫌を気持ち悪いほど言葉巧みに取り結んでて、もともと好きになれない人だった。 向日市のおばちゃんみたいな人っているんだねえ。 期待を裏切って悪いけど(父はそこいら中の人にやたら深刻そうに私のがんのことを話していたから期待しちゃったんでしょう)、私、ピンピンしているし! まだまだ死ぬ気ないし! ぜーったい死ぬもんか!!って、かえって免疫力アップしましたよ(笑)。


ドラマよりずっとずっとドラマチックな人生を日々歩んでます。 


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紅葉散歩 御所

連休でも混んでいない、広々したところを歩きたくて御所へ。 地元の子どもたちや老若男女、いろいろな国からの観光客でいつもよりは賑わっていましたが、さすがに広いので人口密度が低くてのんびりできました。

11.24御所

発光しているようなモミジの紅葉(本当にこんな風に赤かったんですよ)


11.24御所2

穏やかなオレンジのグラデーションが陽に透けているモミジは、しばらく木の下でボーッと放心して眺めていました。

11.24御所3

銀杏の大木のみごとな黄葉も目に焼きつけて。 近寄って仰ぎみると、普通の街路樹の銀杏よりも葉が細かくて形がきれい。 視野のすべてが温かな山吹色一色で、もうこのままで日本画になりそう。 写真に撮るよりも、絵に描きたいような美しさ。

11.24御所4

落ち葉を踏みながら歩く感触も、落ち葉の匂いも心地いい。 こんな静かな森のようなところに立っていると、ちょっとドイツみたい。

11.24ベンチでおやつ 11.24ドングリ拾い

出町柳商店街の「きんぞう」のドーナツと、持参した暖かいほうじ茶でおやつタイム。 子どもたちが夢中になっているのをまねて、ドングリ拾いをしてみたり。

自然の中でのんびりできて、5kmほど歩いて気持ちよく疲れました。 このあと、ひさびさに会った友だちに涙でハグしてもらった話は、また今度に。 いい一日でした。

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小さな幸せ

この連休はお天気がよくて暖かくて、どこか近所じゃないところへ歩きにいきたいと思っていたのに。 なんとはなしに重い腰が上がらず、何をするでもなく家でうだうだしています。 連休はどこも観光客で混雑していそうだし、混んだバスに乗る(あるいは混みすぎていて乗れない)のも嫌だし。 明日はでかけよう!と、いまから自分に言いきかせておく。

11.24野苺

家から出るとなると、ウィッグをかぶったり、眉毛を描いたり、念入りにファンデーションを塗ったりと、身支度にやたらに時間がかかって面倒くさい…なんていってる時点で女子力ダメダメレベルなんですが、本当に面倒くさい。 それでも、女性だからいろいろ化粧とかウィッグで隠しようがあるけど、男性だとそうもいかなくて、それはそれで嫌だろうな。 なんとか髪の毛もほわほわ生えてきてるし、夏のようにウィッグをかぶったらあまりの暑さで脳みそが煮えそうになることもないし、手足の痺れやめまいといった副作用の後遺症もないし、面倒くさいくらいは我慢しないとね。


買い物に行くのも面倒くさくて、夕食は冷凍してあったカニでお鍋にしました。 

11.24カニ鍋

主役のカニが少ない(笑)。 でも、いい出汁がでて、シメのおじやがとっても美味しくて満足。

そして

11.24ハート!

こんなハートをみつけて、小さな幸せ♪


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東山錦秋

京都はもう紅葉真っ盛りです。 朝の寒さから一転して、お日さまがでて暖かくなった午後、家にいるのがもったいなくなってひさびさの東山沿いの散歩コースへ。 まず向かったのは、3日ほど前の散歩で塀の外からきれいな紅葉を眺めた金福寺。

11.20金福寺4

今日は拝観料400円を払って、中へ入りました。

11.20金福寺

以前にくらべたらずいぶん人が増えたとはいえ、まだそれほどでもありません。 東山の山すそにあるこぢんまりとした境内は静かで落ち着きます。 紅葉がとってもきれいで、いくら眺めて飽きません。

11.20金福寺2

11.20金福寺3

11.20金福寺の猫

看板娘(?)の三毛猫ちゃん、ものすごく気持ちよさそう。 こんなきれいなお庭を眺めながらうたた寝だなんて、なんて贅沢なんでしょう。  昔いた猫ちゃんも人懐っこかったけど、この子もみんなに思い切りなでられてました。


金福寺をでて、観光客で賑やかな詩仙堂と圓光寺はパスして、裏道をのんびりお散歩。 

11.20西山遠景

修学院のあたりは住宅地の中に畑がまだ残っていて、のどかな風景がみられます。 西山がきれいにみえています。

11.20コスモス 11.20小さな紅葉

最後に坂を登って、曼殊院の門前に到着。 

11.20曼殊院

門前の紅葉をひたすら愛でる。 まだ全部が真っ赤ではなかったけれど、でも見事です。

11.20曼殊院の紅葉

紅葉も新緑も写真に撮るのはむずかしいですね。 それも古いコンパクトデジカメだし、途中であきらめました。 写真を撮るよりも自分の目に焼きつけてきました。

11.20鷺森神社の銀杏

最後は鷺森神社へ。 今年は参道の紅葉はあまりきれいではなかったけれど、近所の子どもたちの遊び場になっていたりして、観光化されていなくて好き場所です。 銀杏の大木が見事に黄色に色づいていて、子どもが落ち葉拾いに夢中になっていました。

自然をたっぷり満喫して、たっぷり歩いて(6.5kmくらい?)、気持ちよく疲れて満足しました。 100円ショップで必要なものを買って帰宅。


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磨き熱

朝、寒いと布団からでるのに勢いがいるけれど、目覚めはさわやか。 最近は入眠剤なしで眠れています。 寝つきは相変わらず悪くて夜中に何度も目が覚めるのですが、深く眠れている感じ。

午前中から掃除機かけて、リビングのホコリをぬぐっていたら…掃除のやる気スイッチオン!


本日は浴槽と洗面所を集中的に拭き掃除。 先日ネットをみていて、浴室の換気扇カバーが外せることを初めて知り、思いきって開けてみると…ギャーッ、ものすごいホコリと泥のような真っ黒な汚れ。 換気扇の羽根のあたりは素人にはむずかしそうなので、軽くホコリをとるだけにして、換気扇カバーの掃除に集中。 水につけて、裏と表の両面から歯ブラシでひたすらゴシゴシ。 ピカピカになりました。

11.18換気扇カバー

うーん、満足♪ 単なる自己満足(笑)。

これで勢いがついて、浴室の暖房&乾燥機(エアコン型)のカバーもフィルターも外して、歯ブラシで徹底的に水洗い。 手の届かないため、ふだんは掃除ができない浴室の明かり取りの小窓のガラスとサッシも脚立にのってゴシゴシ。 ずっと気になっていた黒カビぽい汚れをきれいにぬぐい取りました。 さらに、脚立にのって洗面所の高い収納部分も拭き掃除。 洗面所ユニットの扉など、外側が意外に汚れていてビックリ。

ピカピカになって、ほどよく疲れたところで終了。 15時30分を過ぎていたし掃除で疲れたため、散歩はパスしました。


11.18讃岐うどん

死蔵品になっていた讃岐うどんの乾麺を冷蔵庫から発掘して、掃除の途中で昼食。 死蔵品が減って気分よし。


死蔵品といえば…

11.18在庫刺しゅうキット

刺しゅうキットの在庫も長期熟成を経て、とにかく全部刺しました。 スズランは気に入らない図柄だし、ヒイラギは届いたのが確か夏で季節感がずれすぎていて刺す気がなかったり、デイジーはすごく気に入ったのにリボン刺しゅうが意外にむずかしくて挫折していたのでした。 とにかくこのシリーズの在庫はなくなって、ちょっとスッキリしました。 さて、次は…。
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FEC4回目の副作用

もうすっかり終わった感がある抗がん剤レポートなんですが、一応、FEC4回目の副作用を簡単にまとめておきます。

昨日で点滴最終回から丸4週間経ちました。 FECは1回点滴して、その後の3週間を休薬期間として1クールと数えます。 ということは、3週間までは白血球などが不安定な骨髄抑制が起こっている可能性があると理解しています。 FEC3回目と4回目の間は祝日が入ったため4週間あいていたのですが、なんとなく味覚障害ぽかったり、意外に体調が戻らずダルダル。 採決の結果も、1週余分にあったのに血液のバランスが悪かった。

それに比べると4回目は半端じゃない吐き気に苦しんだ割には、7日目にケロッと復活して、体調は日を追うごとにモリモリ復活。 丸4週間が経過した今、ほとんど抗がん剤の副作用は残っていません!

現在FECを受けている方、大丈夫ですよ。 終わってしまえば、なんてことありません。 個人差はあるかもしれませんが、きっと元気になれます。 あと少し、がんばって!


【FEC4回目の副作用】

■吐き気・胃の不快感
投与中にすでに激しい吐き気に襲われ(たぶん予測性の吐き気)、5日間は水分摂取もむずかしいほど。 口内炎予防のため、気持ち悪いのに必死で歯磨きやうがいをしていて、ちょこっとリバースしたのが2回(食べてないから、ほとんど出るものなかった)。 7日目に胃の不快感が一気に軽減して、普通食に戻った。

■下痢・便秘
3日・4日目に下痢。 その後は便秘気味になったので、3日間マグミットを朝晩に飲んで調整(私の場合は、マグミットを朝昼晩と1日に3錠飲むと効き過ぎるようだったので、朝晩のみ服用)。 早めにマグミットを服用したため、前回ほどひどい便秘にはならずにすんだ。 

■口内炎・発疹・唇の荒れ・爪障害・味覚障害
歯磨きとゴボゴボうがいをまめにしていたためか、口内炎なし。 発疹・味覚障害もなし。 6日目から数日間、唇の荒れがあったものの、それほどひどくならず。 荒れていたときは朝晩にアズノール軟膏を塗って対処。 手の親指の爪は黒い部分がさらに拡大して、半分以上が黒々している。 ごく弱い痛みがあった間は絶対に爪で蓋などを開けたりしないように注意した。

■発熱
最初の1週間に37℃の微熱が3回でただけ。

■静脈炎
静脈炎はスゴイことになっている。  主治医に「これほどひどい静脈炎は、患者さんをたくさんみてますけど、私も数年ぶりです」と感心(?)されるほど。 腕の内側も外側も血管ボロボロで、器用な主治医も点滴針を刺す場所がなくて苦戦。 いまは血管がかさぶた色に透けてみえていて、触ると素人でも血管が硬くなっているのがハッキリわかる。 手を伸ばしたりすると、血管だけ伸縮性ががないような感じで、ビーンと突っ張って鈍い痛みがある。 主治医によると、血管が元に戻るまでには3年くらいかかるとか(涙)。

11.18ヒメツルソバ


副作用の強さは、1回目>4回目>3回目>2回目。 吐き気は4回目が一番強烈でしたが、回復は3回目よりも早かったです。 

FEC点滴中は毎回薬剤師さんが30分近く面談してくれて、薬の服用法や食事について指導してくれました。 4回目のとき、食事内容をいろいろ聞いていた薬剤師さんから「食べられないときは無理して食べない方がいいかもしれませんよ」とアドバイスされました。 あまりの飢餓感と危機感で、3回目の点滴後は食欲がないのに無理にそうめんやうどんを食べていたのですが、4回目は開き直ってあまり食べないことに。 薬剤師さん曰く「梨は水分がたっぷりあって、糖もあるからすごくいいですよ」。

【気分が悪いときに食べられたもの】
点滴投与日の夜/絶食
2日目/ 梨半分×2回とハーゲンダッツのアイスクリーム半分
3日目/ 梨半分×2回、カップ入りヨーグルト半分、ゼリー1個
4日目/ 薄いトースト半分、うどん半人前、梨半分、ゼリー1個
5日目/ 薄いトースト1枚、うどん1人前、梨半分
6日目/ リンゴ1個、豆腐おじや(1人前を2回に分けて)、クッキー
7日目/ 薄いトースト+カッテージチーズ、しらす丼、クッキー、紅茶、鶏肉のポトフ


もしかしたら胃腸の粘膜が抗がん剤でやられて食欲がないときに、無理に食べるとかえって胃腸に負担がかかるのかも。 今回はあまり食べなかったことで、回復が早かったのかなと勝手に思っています。 でも、これはあくまでも素人考え。 自分の体調と相談しながら、最適の落としどころ(?)を探してくださいね。


Category: 抗がん剤FEC

紅葉散歩

今年は秋がどんどん進んで、もう晩秋の趣。 朝晩は冬並みの寒さで、京都市内の紅葉は例年より半月くらい早く始まっています。

先週、いいお天気に誘われてちょこっと紅葉を眺めてきました。

11.10鴨川畔の紅葉

お気に入りの鴨川沿いの散歩道。 桜の紅葉がすごくきれい(写真は1週間前のものです)。 広々と開けた景色は京都っぽくなくて、ちょっとヨーロッパを思わせます。

ご近所友だちRちゃんを誘って、散歩&お茶。 1年近く続いた治療が終わった開放感を分かち合ってもらいました。

11.10ミスリム

開店直後からずーっと行きたいと思っていた紅茶専門店「MISSLIM」。 「行きたいね」と二人で言ってから何年経ったんだか…やっと行けました。 紅茶がほんとうに美味しかった! 定番のアッサムをオーダー。 まろやかで、でもしっかりした味わい。 チーズケーキも美味しかったし、ゆったり贅沢な時間を過ごせて大満足でした。

11.10ミスリム2

店内のインテリアも音楽も、贅沢な空間の使い方もステキ。 写真ではステキさがちっとも伝わりませんが(汗)。 ここは時間に余裕がない人やせっかちな人には向きません。 ゆるゆるのんびりしたいときに最適。 また、ひとりで行ってみたい。


永観堂の紅葉が意外に早く色づいていると新聞に載っていたので、先週の火曜日はひとりで永観堂まで哲学の道をてくてく。 永観堂に入るのは2回目か3回目?で、めったに中に入りません。 拝観料1000円を払って観光客気分。

11.11永観堂4

11日の時点で、みごとに紅葉している木とまだ緑の木が混在している状態でした。

11.11永観堂

11.11永観堂2

池のまわりにはすでに深紅に染まった木もありましたが、

11.11永観堂3

奥の廻廊の周辺はほとんど紅葉していませんでした。 本堂がすごくきれいになっていて、内陣は極彩色に復元されていてビックリ。 本尊のみかえり阿弥陀をひさびさに拝観しました。 前より間近でみられるようになった? でも、なんとなく観光寺院のザワザワと落ち着かない空気で、祈りの対象っていう感覚ではなかったです。

11.11永観堂でお茶

たっぷり歩いて疲れたので、境内の茶店でわらび餅を食べて一服。 境内でこんな風にのんびりできるのは、紅葉最盛期のちょっと前だから。 よかった。

11.11哲学の道の猫

帰りは再び哲学の道を早足でてくてく。 日向ぼっこしている猫、気持ちよさそうだった。 往復6.5km。 1万歩は歩いたはず。 暑くも寒くもなくて気持ちよかった! でも、翌日はさすがにちょっとお疲れモードでした(といいつつ、錦織くんの試合は全部ライブでみたくらいに元気)。 焦らず、ぼちぼち歩いて、少しずつ体力をつけよう。


■いろんな記事にたくさんの拍手をありがとうございます!

■siroさん、はじめまして! 拍手コメントをありがとうございました。 siroさんのお家にもムラサキシキブとノコンギクがあるんですね。 わが家のコムラサキシキブは昨日みたら、もうすっかり鳥に食べられてました。 よほど美味しいらしい(笑)。 また、のぞきにきてくださいね。
Category: 日々の記録

芳醇でほろ苦いもの

1週間前、かねてから療養中だった叔父が亡くなりました。

母の8歳年下の弟だった叔父を、子どもの頃から「叔父さん」と呼んだことはありませんでした。 いつも「××ちゃん」と名前に「ちゃん」付け。 常にエネルギッシュで若々しい叔父は、「おじさん」という呼び方が子どもの目にはひどく不似合いに感じられて、結局、最後まで「××ちゃん」と呼んでいました。

「いつも一番自分が好きなものから食べろ(食べないうちに地震で死ぬかもしれない。美味しいものはさっさと食べておけ)」「自分が持って歩ける以上の荷物は持つな(女だからといって他人に持ってもらうことを期待してはいけない)」「ただ飯を食うな。面構えがさもしくなる」などなど、叔父の人生訓はいろいろありました。 美味しいものは最後に食べたい私は最初の人生訓を守れないままだけれど、あとの2つはしっかり守っています。

自分の言葉どおり、好きなことを仕事にして、何事も先延ばしせずにどんどんやり遂げていくバイタリティー全開で一生を駆け抜けていった叔父。 人生を楽しむことにどん欲で、人と賑やかに笑顔で過ごすことが好きで(意外に寂しがり屋)、宵越しの金は持たない江戸っ子気質(東京人ではないのだけれど)でみみっちいことが大嫌いで、お酒もタバコも大好きで、一目惚れした老舗のお嬢さんを押しの一手でお嫁さんにしてしまった人でした。 最後の3年、思うようにならない身体での療養生活は、叔父にとっては初めて、好きで好きで大騒ぎして結婚してもらった恋女房と二人きりの静かな時間だったのかもしれません。 幸せな人生だったよね。
 
11.13コムラサキシキブ

父が外国に単身赴任していたり、母は寝たきりの姑の介護を家でずっと一人でしていたりして、小学生の私がかわいそうだと思ったのでしょう、叔父は何度も海水浴やスキーの旅に連れて行ってくれました。 小学校3年か4年のとき、スキー宿で夜に喉が急に痛くなって熱までだした私に、叔父は「喉を消毒するお薬」といって琥珀色の飲み物を飲ませました。 喉のためのシロップのようにみえた液体を、叔父に言われた通り鼻をつまんで一気に飲んだ瞬間、喉がカーッと焼けて、そのままベッドに倒れこんで熟睡。 翌朝の目覚めはさわやかで、風邪はすっかり治っていました(笑)。

人生初めて口にしたウィスキーのように、叔父にはときに楽しく、ときに辛口の人生の機微を教えてもらいました。 人生は芳醇でほろ苦いもの。 でも、苦みが人生に深みと陰影を与えて豊かにすることはあるのかもしれないと思えます。

××ちゃん、たくさんの楽しい時間と思い出をありがとう。 今頃は夜汽車に揺られながら、ちびりちびりとお酒をなめて、「ほほう、これが噂の三途の川か」なんて感心しながら上機嫌で眺めているかな(舟より汽車が似合う人だったので)。

11.13秋の蝶


FEC最終回から3週間後というのは白血球などが正常に戻ったかどうかという微妙な時期で(FECの副作用が軽い人なら気にならないのでしょうが)、東京での葬儀には行けませんでした。 昨日の葬儀が終わるまでは、ブログの更新をする気にもなれずにいましたが、私自身は元気にしています。 悲しいときは無心で歩いて、無心で家の中を掃除しまくっていました。

Category: 日々の記録

歩いて免疫力アップ

気持ちのいい秋晴れに誘われて、昨日はいつもより少し足を伸ばして真如堂まで散歩。 吉田山のゆるい登り坂がちょうどいいくらいの負荷になって、肌寒い日でも歩いていると身体がポカポカ暖まってきました。

11.2真如堂

前回のように人っ子一人いないというのではなくて、連休中ということもあって紅葉を期待してやってきた人たちの姿も。 でも、モミジはまだ紅葉していません。

11.2桜の紅葉

桜はすっかり紅葉している木もあれば、まだまだの木もあります。 陽に透けて明るいオレンジのグラデーションがひときわきれい。 前のように静かな境内でボーッとできなかったので、宗忠神社の階段を上がって、さらにその横の竹中稲荷へ。 ところが、この日は何か行事があったようで、珍しく正装した人が社務所前にいっぱいでここも落ち着かず、お参りだけして早々に退散。

梨木香歩の「冬虫夏草」で、確か竹中稲荷に彼岸花が咲いていて不気味な雰囲気みたいに書かれていた気がするけど、そうかな?? 気になってネットで検索したら、不気味なのは竹中稲荷の奥の院のイメージだったのかも。 奥の方へは行ったことないから知らなかった。 稲荷より奥は山の中だから、女性一人だと別の意味で危なそうだし。

この日はひさびさにたっぷり歩いて疲れました。 お風呂上がりに30分くらいストレッチして就寝。 寝つきはよくなかったし、夜中に何度も目が覚めたけど、ひさしぶりに入眠剤なしに眠れました。 薬を飲まずに眠れるようにできることを少しずつやってみるつもり。


今日は無理せず、買い物ついでに軽く近所一周コース。

11.3人文研

住宅街の中にエキゾチックなレトロ建築。 今日は日時計の影がハッキリ見えます。 そういえば日時計の読み方って知らないなあ。

11.3桜の紅葉2

薄暗い散歩道で、木洩れ日を受けて桜の落ち葉が発光しているみたい。 なんてことない落ち葉にかがみこんで写真を撮ってみる。 ほんの一瞬の自然の美しさ。 それを無心に眺めている自分がいて、まわりはとても静か。 もうそれだけでいい…という気がしました。

身体は食べるものでできている

FEC第4クール(抗がん剤最終回)の14日目。 食欲があって快便、ほとんど普通の日常に戻っています。 これで髪の毛さえあれば、即「普通の人」になれるのになあ。 すでにFEC4回目の投与前から産毛のような発毛が始まり、尼さん状態から煩悩の世界へ戻りつつあります(笑)。 毛深い体質の方が発毛力があるのかも。 生まれて初めて毛深い体質をありがたく感じています。


土曜・日曜はお天気が悪くて、家にこもって編み物キットの在庫消化していました。

11.2ブランケットキット

ようやく全部編めました。 半年前に半分編んでいて、その時より最近編んだのは編み方が少しきつかったみたい。 少し大小があるけれど、気にしない気にしない(笑)。 さて、これを全部はぎ合わせてブランケットにするか、クッションにするか。 バッグに仕立てることもできるかな…と、あれこれ妄想した末に、結局このまま放置してしまいそう(いつものパターン)。 近日中にちゃんと形にしなくては。


家事はぼつぼつやっています。 掃除は手抜き、料理はのんびり楽しみながら作っています。 栄養やバランスを考えつつ、たんぱく質は鶏肉・豚肉・牛肉・卵・魚となるべく偏らずにいろいろ食べて、できる範囲で温野菜たっぷりに。 でも、あまり神経質になりすぎない程度に。

今日の晩ご飯は、タラと白菜の豆乳グラタンと、ジャガイモ・キャベツ・タマネギ・ブロッコリーの食べるスープ。

11.2タラ・白菜のグラタン

昨日は冷蔵庫に長期滞在していた水菜とトマトを使い切るためのパスタ。

11.2蟹のスパゲッティ

蟹と水菜・フレッシュトマトのスパゲッティ、ラタトゥユ、ブロッコリーのサラダ。

父が夕食不要の日は、母のリクエストで鶏胸肉と白菜の雑炊。 あとはレンコンのオリーブオイル焼き、カブの葉とツナの炒め煮、ジャガイモと大葉のサラダ。

11.2鶏胸肉と白菜の雑炊

買い物に行けた日は魚料理。

11.2サワラの付け焼き

サワラの付け焼き大葉添え、焼きナス、カブの葉とお揚げの炒め煮、サツマイモの味噌汁、枝豆。 ちょっと塩分過多でした。

副作用がひどくて骨皮状態になった私に栄養をつけさせようと、母が三嶋亭の牛肉(切り落としだけど)を買ってきてくれた日は

11.2牛肉と舞茸のバルサミコ炒め

舞茸と牛肉のバルサミコ炒め柚子胡椒風味、カボチャのスープ、カブの葉の炒めもの、カブのサラダ。

復活2日目は

11.2ジャガイモのグラタン

ジャガイモとひき肉のグラタンと、前日のポトフの残り。

絶食ヨレヨレから抜けだして、1週間ぶりにまともなものが食べられるようになった日は、鶏胸肉と根野菜のあっさりしたポトフ。 復活3日目は簡単にできる豚肉と水菜・豆腐のお鍋にしました。

ね、復活した途端、すごく普通食でしょ。 自分でも不思議なんですが。 吐き気で食事が喉を通らなかった数日間は、ちょうど断食道場に行ったみたいなものかも?


■たくさんの拍手をありがとうございます!
Category: 抗がん剤FEC