キラーストレスに負けないために 100のリスト

今日もしつこくNHKスペシャル「キラーストレス」の感想を。 忘れっぽい自分のための備忘録&番組をみてない人の参考のためにメモ。

前回書いた「”いま”を味わって生きる」というのは、がん治療を経験して思うようになったことなのですが、キラーストレス対処法の一つとして放送で紹介された「マインドフルネス」(瞑想法の一種)の考え方にとても似ていました。 番組のHPによると、「マインドフルネスとは『今の瞬間』の現実に常に気づきを向け、その現実をあるがままに知覚し、それに対する思考や感情にとらわれないでいる心の持ち方です」とのこと。

6.23半夏生

骨粗しょう症を少しでも改善しようと日光浴と運動を兼ねて毎日近所を歩くようになって、人間も生物なんだと深く実感しています。 屋外を歩くことで(曇りの日でも骨粗しょう症対策としてはまったく問題ないそうです)、本当に「光合成」している感じがするんですよ。 日光には電気の光とはまったく違う作用があって、そのプラスの影響が身体だけでなく心にも及んで、なんだかよくわからないけれどエネルギーをチャージしている感覚があって。 日光ってすごい!

美しいものやかわいいものに見惚れる、暖かい陽ざしを心地いいと感じる…そういった感覚的なことに、余計な解釈や意味づけなどしないで、「美しいから」「心地いいから」私はいま気持ちがいい、ただそれだけでいいと思うようになりました。 こんなどうでもいいことにボーッとしていて何の役に立つのか?などと考えすぎないように。 考えこんでしまいそうになったら、小鳥や猫や植物をイメージしたりして。


番組のHPには「マインドフルネス」のやり方が詳しく書かれているので、興味がある方はココをみてください。 でも、こんな風に10分も呼吸だけに意識を向けることは一人ではむずかしいですよねえ。 呼吸法&ストレッチに数年通っているけど、先生のかけ声がないと全然ダメだもの。

6.23アガパンサス

瞑想法マインドフルネスのほか、キラーストレス対処法として「コーピング」という、より具体的な手法も紹介されました。 これは瞑想よりももっと簡単で誰でも取り入れられそう。

まず、気持ちを軽くしてくれるもの、気分を上向きにしてくれるもの、自分がリラックスできることを100個くらいリストアップする。 リストは質より量。 どんなしょぼいことでもOK。 なるべくたくさんリストに書いておいて、ストレスを感じたときにそのリストの中から効きそうなものを選んで試してみる。 そうやって、どんなストレスにはどう対処すればいいのか、その方法を自分で知っておく、というのがコーピングだそうです。

例えば、私がパッと思い浮かぶのは「散歩する」「かわいい動物の動画をネットで探す」「世界ネコ歩きをみる」「空を見あげる」「動物をなでる」「きれいな花を眺める」「花のいい香りをかぐ」「気持ちが安らぐアロマオイルをかぐ」「緑の葉っぱをなでる」「川縁のベンチに座ってせせらぎを聞く」「海外の紀行番組をみる」「山歩きの番組をみる」「旅行のパンフレットをながめて旅を妄想する」「美しい風景の写真を眺める」「星を眺める」「月光浴をする」「背中にお日さまの暖かさを感じる」「風を感じる」「小鳥を探す」「編み物をする」「刺繍する」「手芸本を眺める」「かわいい布を並べて何か作ろうと妄想する」「今まで作ったことがない新しい料理を作ってみる」「美味しいお菓子を食べる」…などなど。 「友だちとおしゃべり」もすごくいいストレス発散だけれど、一人でできることをたくさんリストにもっていた方がより手軽に実践できるかも。

番組では、コーピングで鬱病を克服した男性が、自分のリストの一つとして木に抱きついてられました(いい笑顔だった!)。 「猫の肉球のにおいを嗅ぐ」とか「宝くじが当たったら何をするか考える」とか、ホントになんでも、どんなくだらないことでも自分の気持ちが晴れればいいみたい。

自分にとって楽しいことを思い浮かべるので、リストアップするだけでなんか楽しい気分になれそう。 これって、以前、雑誌の記事がおもしろくてやってみた「100の夢リスト」に似ている。 興味のある方は、コーピングのリストとか夢リスト100を試してみてください。 


キラーストレスに対処する方法は上記の2つ+運動というのがNHKの番組の結論。 運動はジムで本格的にやるばかりでなく、本当にちょこっとのことでもよくて、通勤の歩き方を少し早足にする程度でもいいみたいです。 運動が特に好きじゃない人は「運動をしなくては!」と無理をすると、それがストレスになりそうですものね(笑)。 上でも書きましたが、私の経験上、ジムのような建物内よりも屋外、できれば緑の多いところや空がいっぱいみえるところを散歩すると光合成できて(笑)気持ちいいです。

6.23サクランボ

そうそう、リラックスのリストには「サクランボを食べる」もぜひ載せたい。 サクランボって特別。 

ちょこっと隙間時間にできるようなことでキラーストレスを解消して、みなさま、重篤な病気を予防してくださいね。 私も日々、お気楽散歩&光合成で骨密度アップと免疫力アップを目指します。 それでも再発したら…という不安がどこか奥の方から突如湧いてでてくる日もあるけれど、それはそうなってからゆっくり考えればいいこと。


昨日は夏至。 散歩道の傍らでひっそりと咲く半夏生(ハンゲショウ)をみつけました。 前日まで気がつかなかったのに、律儀に夏至に合わせて白く色づいて。 涼しげな薄紫のアガパンサスも散歩道沿いにいっぱい咲いています。 クチナシのいい香りも漂ってきて、梅雨の晴れ間をしっかり楽しんでいます。


■たくさんの拍手をありがとうございます。

■るりさん、はじめまして! 拍手コメントを残してくださってありがとうございます。 身に余るお言葉、恐縮です(汗)。 とにかく書きたいことを好き勝手に書いているだけのブログなんですが。 リアル友だちには「長すぎて読む気がしない」「読んでもよくわからない」などと不評なので、ほめてもらえると素直にうれしいです。 また、のぞきにきてくださいね。

"いま"を生きる キラーストレス対処法

一昨日と昨日、NHKで2夜連続放送の「キラーストレス」をみました。 興味深い内容でしたが、経験値としておおよそわかっていたことばかりという気もしました。

キラーストレスと呼ばれる過度のストレスがかかると、心筋梗塞や脳梗塞、がん(特に乳がんについてのメカニズムが実証されたとのこと)、糖尿病などを引き起こすという。 そんなことは、それほど目新しくない。 直感的にうっすらわかっていたことが、はっきり科学的に証明されたという点が新しいだけで。

乳がんの手術を受けるために入院していた際、6人の大部屋でした。 同室の方たちはほぼ同世代。 それぞれに違うがんでしたが、雑談タイムに「私のがんの原因はストレスだと思っている」と話したら、全員が「私もストレスだと思う!」と即答。 医学のド素人でも多少なりとも、がんについて本気で調べれば、過度のストレスが免疫に傷を作ったり、ふだんは免疫作用で日々消されているごくごく小さながん細胞が、免疫力が低下したときに増殖&暴走をしてしまったのだろうということは誰でも容易に見当がつきます。

6.20ホタルブクロ


私の場合は、兄の不慮の死の衝撃と、その後に続く外国との法的な不毛のゴタゴタ、そしてあまりにも思いがけない、そして理不尽な理由での兄の急逝が引き金になって起こった家族内での確執、それらによる抑鬱状態から延々と不眠症が続いたことが、体内にあった微少ながん細胞を2センチを超すまでに育ててしまったのだと思っています。

でもね、原因についてあれこれ考えても仕方がないとずっと思っていました。 だって、もうがんになっちゃってるんだから。 原因がわかったとしても、がんに罹患した現状は変えられない。 原因を探るのは医師の仕事。 今後、みんなががんになるリスクを減らすために、私の治療の記録が少しでも役に立てばいいなとは思っているので、個人のデータは医学研究のために使っていいですよと同意書にサインしましたが、もうがんになってしまった私自身は原因にさほど興味はありません。

時間を巻き戻すことはできない。 がんになる前の過去に戻ることは絶対にできない。 それなら、過去を振り返って「あのとき、こうしていればよかった」と後悔することは身体に悪いだけでなんの益もない。 兄の死のショックからはなかなか立ち直れず、過去ばかり向いていたわりに、自分の乳がんについては過去を振り返ることは当初からあまりありませんでした。

毎年きっちり人間ドックに自費で行ってマンモグラフィーも超音波検査もしていたのに、なぜ2センチ越えるまで見逃されていたのか、という点についてもあまり恨みには思っていません。 私はただ毎年「異常なし」といってもらって安心したかった。 前年に1センチ弱のしこりを触診で指摘されても、マンモグラフィーにも超音波にも写らないからホッとして、しこりのことなんか忘れていました。 がん発覚の3年ほど前に、反対側の胸に良性の乳腺症といわれたことがあったので、良性のしこりができやすい体質なのだと勝手に納得したりして。 検査をしていてもみつからないこともある。 それも、私が持って生まれた運だと思いました。

6.20紫陽花


話が脱線して長くなりましたが…

NHKの番組では、キラーストレスを減らすには運動が有効とのことでした。 30分程度のウォーキングなど軽いものでもいいそうです。 それも当たり前といえば当たり前だけれど、実証されたことに意味があるのですよね。

現代人のストレスは過去や未来のことを思い煩いすぎていることに起因しているそうです。 これはなるほど。

がんになってから、動物や小鳥は”いま”を生きている…昨日の失敗を後悔したり、明日のことを考えて憂鬱になったりしない。 あるのは”いま”だけだとふと気づきました。 抗がん剤治療に耐えているときに、無心に餌を探し、ときには気持ちよさそうに歌っている小鳥をみていて、自分ももっと”いま”を大事に生きようと思いました。 3年後に自分が生きているかどうかなんて、いくら心配しても誰にもわからない。 過去を悔いても、がんになった事実は変わらない。 それなら、いま、このときを大事にしよう。 刹那的ともちょっと違う。 目に映る空の青さを、ひとり見あげる月の静けさを、新緑のみずみずしさを、しみじみ味わって生きようと。

そういう考え方はストレス対処法としてはいいことみたい。 抗がん剤治療という極度のストレス状態にさらされている間に、無意識にストレスに対処する術をみつけていたのかもしれません。

ほかにストレス対処法としてあげられていたコーピングもなかなかおもしろそうでしたが、長すぎるのでまた後日に。


■いろいろな過去記事にも拍手をありがとうございます。 抗がん剤治療中の方、辛いことばかりかもしれませんが、小さなことでも自分がホッとできること、笑顔になれることを探してくださいね。 誰だって(健康にみえる人だって)自分がいつまで生きているかはわからないのです。 いまに目を向けて、この瞬間を味わいながら生きていくことで免疫力を上げていきましょう。 


散歩ルートを選ぶポイント

毎日30~40分の散歩は、梅雨になっても今のところ続けています。 雨のやんでいる頃合いを見計らって、買い物ついでに遠回りしたりして、あまり「ウォーキング」と構えずにできる範囲で。

基本的に大通りには足が向かないけれど、6月上旬は大通りに気になるところがあって…


6.17ツバメの子

あ、こっち見てる! 散歩ルートで気になっていたツバメの巣。 6月初旬、子ツバメの頭はまだ産毛がふわふわ残っていて、ウーパールーパーみたい(比喩が古い!)というか、抗がん剤していた頃の私みたい(笑)。

6.17ツバメの子2

4羽いました。 その後みんなどんどん成長して、頭の産毛がとれて巣が窮屈そうで、巣から落ちないかとひやひやしながら眺めていました。 数日前にのぞいたら、巣はもぬけの殻。 無事に巣立ちできたみたい。 カラスに襲われたりせずに、大空を気持ちよく飛んでいて欲しいな。 巣が空っぽになっちゃって、ちょっと寂しい。 巣立ちを見届けてから、散歩のルートが変わりました。

6.17紫陽花

今日は1日がかりで、光ファイバーを通すための配管工事をしてもらいました。 道路から入り組んだ奥まで長いアプローチで、梅雨ですごい勢いで生い茂っている植物は前日の雨でグショグショだし、職人さんにとっては気の毒な環境。 明日は再度の宅内調査。 それがクリアしたら、ようやく光回線導入の日を決められます。

来週末は兄の七回忌があり、その準備があるため、昨日、早めに美容院に行ってきました。 カット&カラー&トリートメントでこざっぱりしました。 命日当日には兄が亡くなったときに同行していた方がお墓参りの後でうちに来てくださるし、これから10日間ほどは、プライベートでやるべきこといろいろ。 最近やたらに忘れっぽいので、やることリストをメモしまくっています。 6月末を無事に乗り切ったら、ちょっとホッとできるかな。 やたらに眠いのは甲状腺ホルモン低下症気味? 夜はたびたび目が覚めてしまうんだけど。


■いつも拍手をありがとうございます。 暑くなったり肌寒かったり、気温の乱高下に身体がついていけなくなりそうなお天気が続いています。 みなさま、しっかり心身を休めて風邪などひかれませんように。
Category: 日々の記録

ぷよぷよ

バセドウ病治療薬メルカゾールを飲み始めて丸5ヶ月、毎日1錠に減ってから2週間。 甲状腺ホルモンが抑えられて、逆に低下症(橋本病)になりかかりな感じです。

治療前は食べても食べても、どんどん体重が減って、何か恐ろしいことが体内で起こっているのではと、「転移」という言葉が何度も何度も頭に浮かびました。 体重がみたこともない数値になったときは「こんなに食べているのにやせるなんて!」とパニックになりそうでした。 だから、バセドウ病とわかった時はかえってホッとした。 いまや、そんな頃が懐かしい事態に。

薬が効き始めた2ヶ月前からどんどん体重が増えて、あっという間に6~7キロ増!! お医者さんに「食べる量を減らしましょうね」と優しく言われて、多少は減らしているつもりなんだけれど、それでもジワジワ増加…元の体重をあっさり超えてしまいました(汗)。 立派な段腹になり、太ももや二の腕、背中まで脂肪でぷよぷよ。 ちょこっとのウォーキングだけでは脂肪が筋肉にはならないんですよねえ…どうしたもんじゃろのう。 やっぱり負荷をかけるシューズを買うべきか。

6.15水無月 6.15クレープ

抗がん剤治療中、苦しいことに耐えている自分を慰める唯一の手っ取り早い方法がお菓子を食べることでした。 1週間に2回くらいはしっかり濃厚なケーキ、あるいは和菓子なら一度に2個ペロッと食べていたような。 最近は、自分としては相当我慢しているつもりなんだけれど…でも、まだ甘いものを食べすぎなのかも。 京都で6月になれば「水無月」を食べなきゃいけない気になるし、隣家の解体工事のストレスに耐えられなくなった母を誘ってクレープを食べに行ったりしてるしなあ。 ご飯・パン・おやつをもっと減らさないとダメか。

太ったことだけでなく、先日ついに人生初のこむら返りも経験しました(これまで筋肉がつった経験ゼロ)。 朝、目覚めかけた時にベッドの中で何気なく伸びをしかけたら、ふくらはぎがギューッと固まっていたたた…。 こんなに痛いのね! バセドウ病の薬が効きすぎていると、こむら返りを起こしやすくなるらしいです。 次の診察まであと1ヶ月半、大丈夫かな。

6.15南天の花

せっかく乳がんの治療が終わったと思ったら、今度は、一生のお付き合いになりそうなバセドウ病になってトホホ…なようでいて、実はバセドウ病やら骨粗鬆症やらで「がんの再発」という恐れからずいぶん気が散っていることに気がつきました。 それはそれでありがたいのかも、と近頃思うようになりました。 悪いことばかりじゃないってことですね。


庭では南天が小さな小さな黄色い花を咲かせています。 ポン菓子みたいな白のつぼみの方が目立つくらい小さな花。 初夏にこんなに小さな花を咲かせて、それが晩秋にまん丸い赤い実になる。 植物って意外に気長なんですよね。 私も気長に行きましょう。

Category: 甲状腺

騒音の中でチマチマ編みもの

隣のアパートの解体工事が想像以上の騒音と振動で、日中は家にいても本も読めないし音楽やラジオも聴けない状態。 少しでも気を散らしたくて、少しずつ少しずつ小さなモチーフを編んでいました。 かぎ針編みは得意じゃないから、編み図をみるたびに頭の中には「?」がいっぱい。 あれこれ悩んでみるものの、最終的には、ええい、なんでもいいからそれらしくなればいい!と思い切って、わからないところはテキトーに(笑)やって、なんとか形になりました。

6.13クローバーのブローチ

購入後は鑑賞本と化していた「黒ゆきこのフラワークロッシェ」から、ようやく一つ完成。 一番編んでみたかったクローバーのブローチ。 花の表現の手法が、へぇ、こんな風にするんだとおもしろかったです。 実はクローバーはモチーフのかわいさに加えて、糸の色数が少なくて、もしもうまくできなくて糸が在庫になってしまっても懐があまり痛まないという算段もありました。

ほとんど写っていませんが、土台になっている茎3本がとってもむずかしかったです。 ワイヤーを編みくるんで、両端をとじ合わせるのに四苦八苦。 とっても不細工になりましたが、結果的にほとんどみえないからいいや。 というか、表からはみえないのに、これほど苦労する甲斐があったのだろうか?(笑)

表紙に写っているクリスマスローズやアネモネ、タンポポ、アザミもいつか編んでみたい。 でも、そのためにはやたらに茎をいっぱい編まなくてはいけないことを、今回一つ編んでみて知りました。 茎を克服できる日が来るのでしょうか。 編んでいるうちに慣れるのかなあ。

6.13白のホタルブクロ

かぎ針編みって私の中では、編んでいてとっても楽しい♪というほどではないのだけれど、ちょこちょことモチーフを編むのは隙間時間にはちょうどいい感じ。 ものすごく好きじゃないから、すぐ飽きてしまう。 ということは、他のことがおろそかになるほど熱中しないということでもあって、それはそれでいい面もあります。

レース糸は決して安くはないし、あれこれ色数を使うとなかなかな金額になってしまうんだけど、また糸を買ってしまいそう。


今日は工事の作業が半日だけだったので、静かで埃もたたず家でのんびり。 ひさびさにゆっくり庭にでて、雨でしっとりと潤った草木を愛でることができて、心もしっとり落ち着きました。 雨上がりの午後、白いホタルブクロにも雨粒がたっぷり。

■たくさんの拍手をありがとうございます。

■名なしさん、母がめっきり気弱になってきたので、いろいろ一緒にやってあげないといけない感じになってきているんです。 高齢だから仕方ないですね。

バセドウ病治療開始から5ヶ月

もう2週間近くも前のことですが、バセドウ病治療の記録を自分のためにメモ。

5月末、5週間ぶりの内分泌の診察でした。 血液検査の結果、甲状腺ホルモンの数値が正常になってきたので、バセドウ病治療薬のメルカゾールは毎日2錠から1錠に減薬できました! 診察日も1ヶ月ごとから2ヶ月に間隔が空くことに。 ようやく少しずつ病院離れできそうでやれやれ。

     【3/15】  【4/26】  【5/31】  【基準値】
TSH  0.001未満 3.290  10.070 0.350~4.940
FT3  2.92     2.32   2.93  1.71~3.71
FT4  1.01     0.71   0.77  0.70~1.48

脳下垂体からでる甲状腺刺激ホルモン=TSHが、初めはずっと測定不能なほど低かった(バセドウ病だから)のですが、甲状腺ホルモンを抑える薬メルカゾールが効いて、5月末には多過ぎになっていました。 ということは橋本病に向かっている? 甲状腺ホルモンのFT3とFT4は基準値内だから、まだ橋本病にはなっていないはずだけど。 メルカゾールを1錠に減らすことで、数値のバランスがとれるといいな。

もう一つ、気になるホネのこと。 血液検査の「ALP」は肝臓の数値かと思っていたのですが、お医者さんによると骨の状態を表すものだとか。

【1/4】【2/15】【2/29】【3/15】【4/26】【5/31】【基準値】
 320  387  497   569   615  542  120~362

ALPはまだまだ基準値よりかなり高いけれど、ちょっと下がりました。 5週間前から1週間に1回骨粗鬆症の薬を飲み始め、それと同時に毎日30分程度、日光浴とウォーキングを兼ねて散歩しています。 三日坊主にならずに、いままでのところほぼ毎日続けていますよ←私としては画期的!!


6.10京かのこ

あまりがんばりすぎずぼちぼちの距離で、とにかく毎日続けることが大事なんじゃないかと考えています。 毎日屋外を歩くことが、心身の調子にもいい影響を与えている感じ。 これから暑くなってくるけど、続けられるかな。


今日は日曜で隣の解体工事は休み。 ホッ。 今年はわが家の京カノコがきれいに咲きそろいました。 抗がん剤治療をしていた頃は虫がついて全滅だったから、元気に復活してくれて本当にうれしい。 京カノコの濃いピンクが緑一色の季節に映えます。
Category: 甲状腺

全摘でも温泉

5月の旅行で、私にとってのビッグイベントは大浴場デビューでした。

全摘手術で左胸のすべての肉と脂肪と皮膚のほとんどを取ったので、25センチのバッサリ切った大きな傷+凹んであばら骨が浮きでた胸。 もちろん人目にさらしたくない。 好奇の目で見られたくない。 たまたまそんな胸を見てしまった人にとってもトラウマになりそう。 なので、大浴場に入るにはとても勇気がいります。

ドキドキしながら大浴場に行ってみたら、宿全体がとても空いていたので無問題! 女性客はほかに1グループしかいなかったので、いつも完全貸し切り状態。 1日3回も温泉に浸かってきました。 案ずるより産むが易しですね。 抗がん剤治療が終わって1年7ヶ月、あれこれ気にせずシレッと温泉にも入っちゃおうと思いました。 24時間いつでも入れるお風呂なら、空いていそうな時間を狙っていけば、きっと大丈夫。 

ところで、温泉がガラガラなのをいいことに温泉に浸かりすぎたのか、左腕が異様にだるくなりました。 手術直後に感じた、だるさと同じレベル。 ちょっとやばそうなだるさ。 「脇のリンパは3分の1取っただけだから、何をしてもリンパ浮腫にはならないと思いますよ-」と主治医はあっさり言っていたけど、ひょっとしてリンパ液が増えちゃったとか?? 重い荷物を左手で持たないように気をつけていたし…原因は温泉? 熱いお湯に長く浸かっているとリンパ液が増えると、どこかで読んだことがあるような。

異様なだるさが気持ちが悪いので、宿の部屋や電車に乗っているときはなるべく左腕を肘から上げるようにクッションを当てたり、寝るときは枕を使って腕を上げて、優しく腕をさすったり。 家に帰ってからはあまり気にならなくなりました。 よかった…。


6.8一重のクチナシ

家の横の解体工事は連日ドドドガガガ、粉塵モヤモヤ…まだまだ終わりません。 庭仕事もできず、家にいても気分的にまったく休まりません。 庭ではクチナシやアジサイが見頃なのに。 どこかへ逃避したいと思っていたのに、母の体調がふるわなくて、そんな人をこの騒音と埃の中に置いてきぼりにもできず。 仕方なく騒音に耐えて手仕事しています。

騒音が響いているよりはテレビがうるさい方がましな気がして、テレビをつけっぱなしにしていたら、海老蔵の記者会見が…。 ああ、奥さん、まだ若いのに乳がんだったのね。 それも進行がんで手術ができないなんて。 抗がん剤しか効かないということはトリプルネガティブ乳がんなんだ、たぶん。 涙目で淡々とかなり細かく説明している海老蔵が切なくて、こちらまで泣きそう。 きっと体調が安定したら、家族で旅行に行きたいんだろうな。 本当にそっとしておいてあげて欲しい。 子どもたちと一緒の時間を過ごして、少しでも笑顔になれますように。 笑顔で免疫力が上がって、抗がん剤がよく効きますように。

喪失の物語 梨木香歩「海うそ」

眠りに落ちるまでのベッドタイム、毎晩ゆっくりゆっくり時間をかけて梨木香歩の「海うそ」を読み終わりました。 特に読みにくい本ではありませんし、長編といってもさほど長くもないのですが。

ストーリーを追うよりも、ゆっくり味わい、言葉を反芻し、頭の中で架空の島に流れる空気や湿度を感じ、植物が繁茂する風景を思い浮かべながら読む小説だと感じました。

4.30海うそ

舞台は鹿児島の(たぶん)南に浮かぶ架空の小島、遅島。 昭和初期、人文地理学の研究者である主人公は恩師の調査記録に興味をもち、遅島に滞在して、歴史や民俗、伝承、植物や地質を探査する。 胸の奥に深い喪失感を抱えた主人公は、遅島内に残る、廃仏毀釈によって暴力的に排除されてしまった修験道の寺院の痕跡を巡りつつ、何かが決定的に失われてしまった風景に自らの思いを重ねていく。 そして50年後、不思議な縁に導かれて再び島を訪れた主人公が目にしたのは…。

最後のページを読み終わって本を閉じたとき、書店でこの本を手にしてよかったとしみじみ思いました。 いろいろなことが重層的に描かれていて、スッキリしたカタルシスがあるような種類の小説ではありませんが、読み終わった後にじわじわと心の奥底にしみました。 東日本大震災後の心にぽっかり穴が空いたような喪失感について、きっと考えて考えて考えた末に、これが梨木さんなりの答えなんだろうなと受け止めました。

読後に心に浮かんだのは「さよならだけが人生だ」という言葉。 この言葉、そして出典元の漢詩「勧酒」が意味するのは人生を否定するものではない、改めてそう思いました。 大切な人、愛着のあるもの、心のよりどころになる場所、思い出の風景、人生のひとときを一緒に過ごしたのにいつのまにか会わなくなった友人や知人たち、そして健康や乳房といった身体のパーツ…。 人はいろんなものを失いながら生きている。 それは否定すべきことでも、目をそらすべきことでも、乗り越えるべきものでもない。 生きるということは本来そういうもの。 諦観とはまた違って、静かに「そういうもの」と知ること。 この小説の最後の最後にでてきたひと言にハッとしました。 あえて引用はしません。 興味をもった方は自分で読んでみつけてください。 でも、もしかしたら、まだあまりたくさんのものを失っていない若い人にはピンとこないかもしれません。

書店の店頭でなんの予備知識もなしに、この本に出会えてよかった。 梨木さん、ありがとう。 また、いつか読み直してみたいです。 そのときはどんな風に感じるだろう。

喪失感がテーマでありながらも、決してビターではないし、ニヒリズムに堕すこともない。 絶望でもない。 かといって前向きに生きていきましょう!といったメッセージでも、もちろんありません。 梨木さんらしさが詰まった小説世界。 梨木さんが好きという方はぜひ。


4.30狸谷

読み終わったのは4月末。 読了直後にたまたま行った狸谷山不動院で、小説の舞台を想起させるような雰囲気があるなあともろもろ胸に去来するものがあったので、古い写真ですがアップ。

4.30狸谷入口

山すその境内全体を包む神仏混淆の余韻。 山伏もいて。 日本における古い仏教=真言宗だからかな?



解体工事のすさまじい粉塵は窓を全部締め切っていても家の中にも漂い、空気が悪くて耐えられません。 家にいたくない…のに、光回線導入が思いがけず、いろいろ面倒なことになって、今日は工務店さん&電気屋さんと打ち合わせ。 路地奥の古い家って面倒くさいことがいっぱい! はぁ、ADSL打ち切りの6月末日までに無事に開通するんだろうか(ドキドキ)。

■いろいろな記事に拍手をありがとうございます!
Category: 梨木香歩

東西の植物熱 「イングリッシュ・ガーデン展」@京都文化博物館

家のすぐ横にあるアパートの解体工事が始まり、バッカーでコンクリートを砕いた粉塵と轟音、振動がひどすぎて、とても家にいられる状態ではなくて、緊急避難として母と一緒に展覧会へ。 京都文化博物館で開催中の「イングリッシュ・ガーデン展」をみてきました。 

6.4イングリッシュ・ガーデン展

このパンフレットがセンスなくて行く気がなかったのですが。

意外におもしろかったです。 英国のキュー王立植物園所蔵の細密な植物画の展示を中心にして、大航海時代のプラントハンターから演芸の大衆化までの社会背景をからめて紹介しています。 でも、解説文がどうもわかりにくくて…もう少し簡潔に書けなかったのだろうか。 私はたまたま以前、この時代のプラントハンターについての本を読んでいたので、興味深かったですけど。

ボタニカルアートに特に興味はなかったのですが、実物の絵は想像以上によかったです。 ただ細密に実物に忠実に描かれているだけでなく、やはり絵なので描いた人のセンスと筆の勢いによって、力のある作品とそうでない作品があるのだと知りました。 南ドイツで作られた世界最古の巨大な植物図鑑「アイヒシュテット庭園植物誌」は、モノクロながらものすごい迫力があったし、銅版画に手で彩色された英国の植物画はとても美しかったです。 色使いが美しい「バンクス植物図譜」がもっとみたかったな。

6.4昼顔

同じチケットで同時開催中の「江戸の植物画」展もみられて、全然期待していなかったけれど、これがかなりおもしろかった。 日本でも江戸時代にしっかりボタニカルアートがあって、特に目をひいたのが、お公家さんの近衛家熈(いえひろ)が描いた植物画! すごいですよ、この人。 一緒に展示されていた狩野派の絵師の作品よりずっとずっとすばらしい。 絵師じゃなくてお公家さんだったから、描きたいものを描いていただけで人目にもあまりさらされず、それであまり有名じゃないのかな? 機会があったら、もっとみてみたい! 女流画家・織田瑟々(しつしつ)の桜の絵も印象的でした。

6.4柏葉紫陽花

途中で母が疲れて気分が悪くなってしまい、半分くらいしかみられなかったのがちょっと心残りでしたが、後半の日本画で満足感が増しました。

6.4透かし百合

最近は散歩の途中で花の写真を撮るようになりましたが、あんな展示をみたら、植物園でじっくり植物の絵を描いてみたくなりました。 描けないけど。



6.4PAULのケーキセット

しんどがっていた母は、文化博物館前のPAULでアプリコットケーキを食べたら元気になりました。 パイ生地だけど、あっさりしていてペロッと食べられ、母は「もう1個食べたいくらい」と(笑)。

家に帰り着いた頃には本日の工事は終わっていて、いつも通りに静かでホッとしました。 あまり聞き慣れない小鳥が庭で日暮れまでピーピー鳴いていました。 驚いたんだろうな。 それにしても埃っぽい! まだ10日近く続くなんて…。
Category: 展覧会

散歩@端境期の植物園

一昨日はバセドウ病の通院日でした。 5週間ぶりの病院。 病院って、やっぱりたいして何もしなくても疲れますねえ。 なんでなのかな。 甲状腺ホルモンは順調に落ち着いてきていました。 でも、病気ネタはまた別の日に。

その前は、いよいよ近づいてきたADSL打ち切り日を前にして、eo光かフレッツ光かの二者択一で何を基準に選んでいいのかわからず、頭が煮えそうなほど迷いに迷ってヨレヨレに(笑)。 結局これ以上迷っている猶予はないということで、営業の人の電話が感じがよくて、ただいまキャンペーン中で工事費無料+15000円の商品券プレゼント+パソコンのメールの初期設定をしてくれるサービスがあるというeo光に決定。 なんだか、それだけのことでずいぶん時間を使って疲れました。

もろもろの疲れを癒やそうと、晴天に誘われて水曜日はひさしぶりに植物園へ。 バラ園がまだきれいかなと期待して…

6.2植物園のバラ園

パッとみたところ、まだきれいそう

と思ったのもつかの間、他のバラはすべて終わっていて、スタッフの方がせっせと花殻を摘む作業中。 バラの香りを楽しみにしてたんだけど、残念。 では、近くのアジサイ園は咲いていそう…という期待も裏切られて、こちらはまだこれから。 街中でみるアジサイの方がよっぽど咲いてます。 次に菖蒲園をのぞいたら、こちらはもう終わりかけ。 植物園全体にこれという花がない端境期でした。

6.2フウの木の新緑

それでも、大きな大きなフウの木は透けるような新緑の葉が、それだけで十分に美しいし、

6.2ベル・エトワール

ひっそりと咲いていたベル・エトワール(フランスで改良されたセイヨウバイカウツギ栽培種)を一心にスケッチしている美大生らしき女の子の、この花に負けない楚々とした佇まいを横目で鑑賞しつつ(おっさんか!)、ついでに優しいほのかな香りをクンクンできたし、

6.2スモークツリー

スモークツリーの不思議なほわほわを眺められたし、気持ちのいい緑陰を歩けたし、ま、いいか。

6.2泰山木の花

この日最大の収穫は、泰山木の花を間近にみられたこと。 わが家にもあるんですよ。 でも、高い高いところで咲いているから、こんな風に上からじっくり花を眺めたことはありませんでした。 すぐ横で、高齢の女性二人も同じようなことを話してられました。 いつも花が終わって地面に落ちているシベはこんな風になっていたんだ。 花自体がすごく大きいし、シベもすごいから、まるで太古の昔から咲いていそうなイメージ。 咲きかけの蕾に鼻をくっつけて思い切り深呼吸して(笑)、ほのかな芳香も初めて嗅ぎました。 「泰山木」なんていうから中国原産かと思いきや、北アメリカ原産で西洋では「マグノリア」という名前なのですよね。 泰山木とマグノリア、なんだか名前の響きからうける印象が全然違いますね。


6.2花柄のブラウス

植物園に行くとたいていは閉園近くまで園内をうろうろしているんだけれど、あまりにも何も見所がなくて珍しく早々に引き上げて、雑貨屋さんに立ち寄りました。 そこで、母に似合いそうな花柄のブラウスがあったのでプレゼント。 昔はセンスがとてもよかったのに、最近急に歳をとって、着るものがなんとなくちぐはぐなことがあるので。 気に入ってくれたようでホッ。

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Category: 日々の記録