涅槃図をみに真如堂へ

花粉症の最盛期で、近頃すっかり家に引きこもってミニチュア家具三昧。 でも、これではホネ強化のための運動も日光も足りないなあと反省して、金曜日はひさびさに真如堂まで早歩きでウォーキングしてきました。

3.24真如堂

この日のお目当ては、3月中だけ公開されている大涅槃図。 涅槃図は東福寺と泉涌寺のものをみたことがあるけれど、真如堂の鮮やかな彩色の涅槃図が一番のお気に入り。 何度眺めても飽きません。 数年前に修復されて、より詳細なところまで明瞭にみえるようになりました。

海北派の傍系・友賢が描いたという江戸時代中期の涅槃図には、とてもたくさんの人物と生物が散りばめられていて、それをじっくりみるのがとても楽しい。 お釈迦様が亡くなった図で楽しいというのはヘンかもしれませんが、単なる悲嘆の光景ではないのです。

菩薩や人物の悲しみ方、表情がそれぞれに違っていて、愁嘆場というほど身を伏して嘆き悲しむ人もいれば、ただそっと釈迦の足をさする人もいる。

そして、細々と描き込まれた生物がいいんですよ。 動物だけでなくミミズや昆虫からイルカやイカなどの海洋生物、鳥、龍や麒麟まで127種類もあるのだそうです。 そして、猿は彼岸花、キツネはキノコ、イルカ(?鯨にみえるけど)は珊瑚といった具合に、それぞれが手向けの花を持って 懸命に中央のお釈迦様に向かって駆け寄ろうとしている姿も愛らしい。 どんな小さな生き物も愛情をこめて平等に描く姿勢には、若冲の「動植綵絵」(どうしょくさいえ)に通じるものを感じます。 この絵は若冲が生まれた頃に描かれているので、若冲、ひょっとしてこれをみてたかも!?←勝手な想像。

大涅槃図についての詳細は真如堂の寺宝のページをみてください。 大涅槃図拝観は田丸弥のお菓子「花供曽」付きで600円。 お菓子は普通に売っているのよりは量が少なそうだけど、おみやげ付きの拝観はお値打ちだと思いますよ。 それにしても「はなくそ」だなんて…毎回思うことだけど。 美味しいお菓子なのに、名前が壮絶すぎて母は嫌がってます(笑)。


四季折々の花が咲く広々とした境内も、この季節は人影もなくしんと静か。 拝観料を払って入る庭園の塀越しにみえていた黄色の花が気になって、本堂の裏側へ。 

3.24真如堂のサンシュウユ

やっぱりサンシュウユでした。 小さなお堂の周辺にいっぱいサンシュウユが植えられてるのに初めて気づきました。 ちょうど見頃。

3.24真如堂の馬酔木

本堂北側の馬酔木の大木は満開。 淡いピンクの馬酔木、かわいい。

3.24真如堂の紅梅

八重の梅の木があるのにも初めて気づきました。 この木は咲き初めで、見頃はこれから。


この日のおやつは

3.24たねやの桜まんじゅう

たねやの桜まんじゅう。 かわいい♪

今年はいつまでも寒くて、京都は桜はまだまったく咲いていません(銀閣寺や真如堂は一輪も)。 遠方から桜を目指して、ずっと前から予定を立てて来ている観光客が気の毒。 今年の開花は4月に入ってからかな。 まだまだ寒いので、しっかり防寒できる服装をおすすめします。


■いつもたくさんの拍手をありがとうございます。
Category: 日々の記録

ミニチュアキット消化週間

思い入れのない仕事はサッサと片づけた後は、せっかくお天気がよくても花粉が激しくてあまり出歩く気になれず、いつのまにかたまってしまったミニチュア家具のキット在庫をせっせと消化していました。 フェリシモの「シャビ-シック風ドールハウスのインテリアの会」です。

3.22ミニチュアオーブン

高さ10.5センチほど、手のひらサイズです。 全体の雰囲気、そしてフックに並んだ調理器具(特にピーラーと泡立て器)のかわいさに満足。 届いた時はそれほど「♪」とテンションが上がるキットではなかったけれど、作業もできあがりも予想以上に楽しかった。


3.22ミニチュアオーブン2

扉が開け閉めできるオーブンの中には、こんがり焼き上がった小さな小さなお菓子。 奥の方のお菓子は卵を塗ったような照りもちゃんとついていて芸が細かい。 オーブンのトレイは黒のワイヤーを黒い紙に貼りつけてあるだけですが、それっぽくみえます。



3.22ミニチュアキッチンカウンター

このキッチンカウンターは母の入院騒ぎ直前に完成していました。 これは家具そのものは単純な構造であまり作りがいがなく、小物がたいへんでした。 とても指先ではできないほど細かくて、ピンセットを使いながらビーズを貼りつけたりすることに思った以上に苦戦。 このキットも引き出しがちゃんと開け閉めできます。 引き出しの金色の取っ手もなかなかグッド。 実は鉛筆用のキャップ上部を半分に切ったもの。 細いワイヤーをベタベタあちこち貼りつけて形を作ったバスケットがもーたいへん! 私にはこれ以上きれいにできません。 二度とやりたくない。

オーブンに続いて暖炉のキットもほぼ完成。 また後日アップします。 まだ2回分の在庫が控えています(汗)。

こんなものをここに使うんだ!といろいろ細かい発想が目からウロコでおもしろくて、連続して送られてくるキットの止め時がわかりません(笑)。 1年間=12回分をコンプリートしてしまいそうだわ。 で、そんなにいっぱい家具を作ってしまうと、それを飾る家が欲しくなるのが困ったものです。 家のキットもあるんですけど、お値段もそれなりにするし大きくてかさばるし、家具を飾るための部屋一室だけを自力でなんとか作れないだろうかと考え中…できないだろうけど。


3.18鮭炒飯 3.20イサキ竜田揚げ
3.21豚の生姜焼き 3.22鱈のミルクスープ

あとはご飯作りは仕事が忙しくても、それなりに真面目にやっています。 買い物に行きたくない日は冷凍庫に長期滞在していた塩鮭を使って炒飯。 甘辛く炊いた新ゴボウが美味しい♪ あとは姫路で買ってきた太刀魚の新子ちりめんを入れた小松菜の炒め物、新キャベツのお吸い物。 安いイサキをみつけた日は竜田揚げに。 豚肉の生姜焼きに添えた、新キャベツとジャガイモのバター炒め煮が甘くて美味しかった。 昨夜は牛乳と白菜が余っていたので、鱈と白菜・タマネギ・エリンギ・ブロッコリーの味噌風味ミルクスープ。 うちの90歳近い両親も毎食ほぼ私と同じだけの食事をペロッと平らげています。 ある意味、すごい。


こんなにミニチュア作りに夢中になるとは自分でも意外。 作業がとにかく細かいから作っている間は一心に集中していて、よけいなことは何も考えていないのがいいんですよね。 そうでないと、昨年末のCT画像に写っていた正体不明の影のこととか、気にしても仕方がないことでモヤモヤしてしまいそうだから。 長くなってきたので、モヤモヤの原因はまた別の日に。


昨夜というか今朝というか、深夜にメールで送りつけられてきた「明日の夕方までにお願いします」という突然の追加仕事もサクッと片づけました。 やれやれ~。 もう、こんな仕事の仕方イヤだー。 昨夜ぼんやりみていたテレビに小学校の同級生が活躍している人としてでてきて、こんな仕事の仕方をしている自分との差に…。 でも、自分が選んだ道だから文句は言えませんね。


■たくさんの拍手をありがとうございます!


広々とした風景

ふらっと海をみにいってきました。

3.18春浅い湖北




といってもいいような風景ですが、実は琵琶湖。 湖北の竹生島行きの船着き場。 時雨れて一面が寒々とした鈍色の世界。 


3.18春浅い湖北2

でも、ほんの少しでも薄日がさすと、湖面が急に淡い青緑色に! 春先だけにみられる色だそうです。 右手にみえる山は伊吹山。 まだ雪をかぶっています。 亡くなった叔父はこういう琵琶湖と山の風景を愛していて、何枚も繊細なスケッチを描いていました。

奥琵琶湖のあたりは平地でもまだ雪が残っていました。 やっぱり寒いんだなあ。


3.18伊吹山遠景

これは長浜あたりからみた伊吹山。 湖西はあんなに曇天だったのに、湖東は気持ちのいい晴天! 盆地に住んでいると、こういう広々とした風景を眺めるだけで気持ちがのびのびします。

結局、琵琶湖を電車と車でぐるっと一周したことになりました。 たいした仕事はしていないのに移動時間は長かった。 琵琶湖ってやっぱり広い。 モヤモヤしたりイライラさせられる仕事だけど、こんなのびやかな景色を眺められただけでも、ま、いいか…と思うことにします。 世の中は連休だけど、本日は一日中家にこもって仕事。 面白みのない仕事はさっさとまとめて納品しちゃおっと。
Category: 日々の記録

いろいろな読み方ができる小説 角田光代「私の中の彼女」

本屋さんでみつけた角田光代の文庫本「私の中の彼女」。 あまり重いものが読みたくない気分の時にちょうどいいくらい。 重すぎず軽すぎず、入口あたりはうだうだしているようでいて、いつの間にか引きこまれて一気読みとなりました。

3.15私の中の彼女

自己評価の低い女子大学生・和歌は、大学で出会った恋人・仙太郎にぞっこん。 読む本も観る映画も美術もなんでもかんでも自分よりもずっとセンスと感度がいい仙太郎に憧れ、仙太郎の尺度で世界をみつめ、いつも一歩先を行く仙太郎の背中に追いつこうともがき、ひたすら仙太郎との結婚を願っていた。 仙太郎はバブル時代の潮流に乗って成功していくのに対して、和歌は平凡なOL。 ある時、たまたま実家の蔵で祖母が書いた文章をみつけたことで、和歌の人生はゆっくり動き始める。 小説を書くことに目覚めた和歌の目に映る仙太郎は少しずつ変化し始めて…。

自分であらすじを書いていても特におもしろいとは思えません(笑)。 起伏のあるストーリーを追うとか感動するとか文学的な作品に触れたいとか、人生のためになるとか、そういうことを読書に期待する人にはおすすめしません。

覇気も自信もない和歌にイラッとする人もいるかもしれませんが、角田さんと同世代だとすんなり受け入れられる女性像でもあります。 働く女性像がまだ確立されていなかった世代に属する私には、うだうだしている和歌の内面がとてもリアルでした。 自分に才能があるのかないのか、何か自分に合う仕事があるのではないかと探そうともせず、恋人の仙太郎を勝手に理想化して依存している和歌。 主体性のない和歌が祖母の過去に興味をひかれ、手探りで小説を書き始め、書くことの面白さに目覚めていくのと同時に、色あせていく恋人。

長い長い間たった一人の男性に恋し続けた女性の恋愛と喪失の話でもあり、書くことにとりつかれた一人の人間の話でもあり、二代にわたる娘と母の葛藤の話でもあります。 結局、著者がこの小説を通して何をいいたかったのかは判然としないので、読後のカタルシスは全然ありませんし、小説として非常に成功している作品ともいえませんが、読み終わった後に自分の中でしばらく反芻してしまうような、心に引っかかるものがありました。 うーん、同じことが視点が変われば全然違ってみえてしまうということを描いた小説…なのかな(自信なし)。

3.15枝垂れ紅梅

角田光代という作家のことを知っている人が読むと、本筋とは別のところで非常に興味深いと思います。 今までけっして自分を投影したような、作家である自分と重なる人物を書かなかった角田さんでしたが、賞をとってデビューした頃や、作家として生活できるようになるまでの苦しい日々、文壇の付き合い、娘の生き方を認めようとしない母親との関係性、同棲していた恋人(実際には結婚していた)などなど、角田さんには珍しく実体験がにじむ作品でした。 それでも、けっして日本的な私小説っぽくベタベタした感じはなく、とても淡々とした筆致。 そこが角田光代らしい。 大作ではないけれど、おもしろかったです。


3.15白椿開花

先週から今週前半はふだん不活発な私にしては怒濤のスケジュールで、バセドウ病と花粉症の通院、確定申告、無料のバスツアー、ストレッチ教室、叔父の忌明け法要、仕事仲間への結婚祝いプレゼント探し、かつてお世話になった仕事関係者とのランチ、叔母と従妹がお雛さまをみにきて一緒に近所のイタリアンに行ったり。 で、疲れて昨日・今日は家でのんびり過ごして充電。 週末から細かい仕事がポツポツ入っているので、少し休めてよかった。


■いろいろな記事にたくさんの拍手をありがとうございます。 母が突然入院してヨレヨレでしたが、ふだんの生活が戻ってきて、結構元気に過ごしています。
Category: 角田光代

プチ旅気分

早起きが苦手な私が5時起きで(!)日帰りバスツアーに一人で参加して、こんなところへ行ってきました。

3.10姫路城

真冬並みの寒さだったけど、白亜の姫路城は快晴でさらに美しい! ずーっと昔、中学生の頃(?)に一度行ったことがあるけど、きれいになってからは初めて。

3.10天守閣へ 3.10天守閣へ3

今夜のNHKのヒストリアでもやってましたね。 天守閣&好古園の共通入場券1040円を払って、いざ天守閣へ。 ぐねぐねと曲がりくねった上り坂をたどって、だんだん小さくなっていく門をいくつもいくつも超えて、天守閣内の急階段をよじ登るようにして最上部の6階まで、結構な道のりでした。 この日はずいぶん空いていましたが、天守閣をのんびり見学して往復1時間半弱。 自由散策2時間だったので、西の丸はみられませんでした。

実はお城にそれほど興味があるわけではなかったのですが、近所のスーパーで確かお買い物券欲しさに応募したはずの抽選で、日帰りバスツアーが当たってしまって。 すっかり忘れていて、案内が届いた時は「なにこれ?」となかなか思い出せないくらいだったんだけど(笑)。 天守閣入場料が自腹なのがなんとも微妙な感じでしたが、登城の道があまりにも執拗にぐねぐね続いて、このお城を造った武将ってかなりしつこい性格だったんだろうなと思ったり、5階までの通し柱の元の木はいったいどれほどの大木だったのかを急階段をよじ登ることで体感できて、なかなかおもしろかったです。

3.10姫路城天守閣

真っ白! あまりにもきれいすぎて不自然なくらい。 点景人物がいないと、写真ではまるで模型みたいにみえてしまいます。 これでも、塗り直した直後に比べたらずいぶん白くなくなったそうですよ。

3.10好古園 3.10好古園2

お城の横にある日本庭園「好古園」は思った以上に広くて、ゆっくり散策が楽しめそう。 時間がなくて駆け足見学になってしまったのが残念。 新しく造られた庭園らしいですが、いろんな趣の庭があって季節がよければいろいろ花も咲くみたい。


おまけ

3.10姫路城2

モダンアート?  ○△□は鉄砲用、縦長方形は弓矢用なんですって。


外堀の外を歩いていたら、あっ!

3.10姫路城外堀

わかります??


3.10私のネコ歩き@姫路城

白亜のお城をバックに真っ白な猫が歩いてる! 岩合さーん、ここにも被写体によさそうな子がいるよー。


ツアーはその後、昼食、蒲鉾屋さん、そしてジュエリー屋さんでの1時間半の軟禁(笑)を経て、早めの5時30分頃帰着。 お昼ご飯の食事処は新しくてきれいで、そこそこ美味しかったし、ジュエリー屋さんも「そういうもの」と割り切ればそれなりに話のネタになりそうな体験。 別に「興味なし」という顔してさっさと売り場を通り過ぎても全然OK。 無理強いはまったくなく、あとは休憩室で姪っ子に長いメールしてました。 実は、一人だと食事や休憩時間に手持ちぶさたになるかもと本を持っていってたから、姪からメールが来なくても、それほど退屈することはなかったと思います。 こういう風にして無料のバスツアーは成立しているのだなあと社会見学ができました。 ネットでみてると、妙齢の女性は当選確率高いみたい(笑)。

蒲鉾いろいろ、地元の梅林の梅ジャム入り飴、播磨灘でとれた太刀魚の新子ちりめんという珍しいものをみつけたりして、自宅へのおみやげに計3000円弱。 家で留守番してる親も期待してるだろうし、結局は自分が一緒に食べるんだからよしとします。 入場料と合わせて4000円。 家にじっとしていたら使わなかった金額ではあるけれど、気分転換になったからいいや。 でも、またこういうのに参加したいかと考えたら、ビミョウ。 次は相応のお金を払って、自分が行きたいところへ行けるツアーに参加したいかな。 今まで日帰りツアーには興味が全然なかったけど、案外気軽に楽しめていいかも。

以上、体験談でした。
Category: 日々の記録

かわいいにもほどがある!? 「岩合光昭×ねこ旅」

ネット書店「honto」でおすすめされて、つい買ってしまいました「岩合光昭×ねこ旅」。 表紙の猫ちゃんがあまりにもかわいくて目が釘づけに。 目がすごくきれいで、おちょぼ口。 この子、ほんとうにかわいい。

3.6ねこ旅

中身も期待以上! 思っていた以上にたっぷり写真があって、見応えあります。 文庫本だと小さすぎるんだけど、この真四角の本の大きさが大きすぎず小さすぎずでちょうどいい。 これなら本を手にもって、猫みたいにごろんと寝転んでだらんとしながら眺めたりもできる。 満足しました。 岩合さんが撮る猫の写真は、猫がかわいくて(猫への愛情が画面からあふれてでてくる)、さらにその場の雰囲気や街の空気も伝わってきて(プロの写真家として冷静にきっちり計算された切り取り方)、猫の写真なのに不思議に旅情をそそられます。

眺めては一人でニコニコ。 父もつくづく眺めては何かぶつぶつ独り言いいながらニヤニヤしてましたよ(笑)。 理屈抜きに和みます。 家族3人が一番目にするところに飾って、みんなで表紙の猫ちゃんを眺めています。


本と一緒に写っているのは、郵便局で衝動買いした岩合さんのファイル。 ATMを待っている間にみつけてしまいました。 最近、仕事で紙類を持ち歩くことがずいぶん減ったけど、使おう♪ どんだけ猫好き…実は犬派なんだけど!(笑) でも、写真に撮ってかわいいのは猫だと思います。 犬は断然、個性のある雑種が好き。 でも、雑種の犬ってみかけなくなったなあ。


3.6ハコベ

植木鉢の中に芽吹いたハコベ。 まだまだ寒い日もあるのに健気に小さな小さな白い花を咲かせていて、抜けません。


今日、花粉症で耳鼻科へ行ったら、女医さんがつくづく「お兄さんのこととか、胸の病気のこととか、バセドウ病とか、あなたはずっと長い間本当にいろいろあったけど、元通りに元気になったわねえ。 今日はすごく肌の色つやがいいもの。 抗がん剤治療もしたのに髪の毛だってすっかり元通りで、ずいぶん伸びるのが早いんじゃんじゃない? 本当によかったわ」と言ってくださって、ちょっと泣きそうになった。 先生、ありがとう。

明日はひさびさにバセドウ病の通院日。 お正月に大好きな昆布系のものをつい食べてしまい、食べるとまた食べたくなって、たまーに昆布入りのだしを使ったりしてしまい…。 甲状腺ホルモンに影響ないといいんだけど。

■いろいろな記事に拍手をありがとうございます。

梅見散歩@京都御苑

3月4日の午後、外の空気を吸いたくなって(花粉症はいよいよ本格化してきたけれど)一人でぶらっと御所へ。

3.4京都御所

写真は南から建礼門へと続く道。 ふだんは北から入ることが多い私にとって新鮮に感じられる風景。 以前みた古地図では御所の周りにはぎっしりにお公家さんの邸宅が建ち並んでいて、こんなに広い道はなかったみたいだから、明治時代より前の風景とはずいぶん違うのでしょうけれど。

御所って本当に広いなあ。 京都の市街地で空がこれだけ広く感じられるのは鴨川沿いと御所だけ。 街の真ん中にこれだけ広大な空間があって、今後もずっと絶対にビルが建たないことが約束されているって、改めて考えてみるとすごいことだ。 神社の境内にさえもマンションが次々に建つ時代ですものね。


この日は梅の花を眺めたかったので御苑の梅林へ。 しかし、思っていたほど咲いていませんでした。

3.4御所梅散歩2

数少ない満開の木。 早咲きらしき梅はすでに満開で、他の木はまだようやく咲き始めたところ、あるいはちらほら咲き程度でした。

3.4御所梅散歩3

出水の小川にある白梅とピンクの梅2本はすでに満開。

3.4御所梅散歩4


丸太町通りから近いところにある「黒木の梅」は咲いてるかな、と期待したけど

3.4御所梅散歩5

まだ一輪だけ(笑)。 今にも咲きそうではありましたが。 蕾の色がちょっと墨がかかったような、とても濃い色。 特に咲き初めの頃は紅梅の頃が濃くて見事なんだそうです。 実は一度も見頃に出合えたことがありません。 横で蕾を見あげていた女性も「毎年見に来るのに、いまだに一度もきれいに咲いた時期に出合えていない」とぼやいていました。 みんな思いは同じなんですね。

御所(正しくは御苑)の梅の花の見頃はまだこれから。 暖かい日が2、3日続いて、暖かい雨が一降りしたら、一気に咲きそう。 梅の香りを楽しみにもう一度行けるかな。

以上、3月4日午後の京都御苑の梅開花状況をレポートしてみました。


今日は家でコツコツ、ミニチュア家具のキット作りして過ごしました。 なんだかんだ右往左往している間に、毎月届くキットがどんどん山積みになっていて焦る(汗)。



Category: 日々の記録

雛飾りの一日

去年の今頃はバセドウ病の薬を飲み始めたところで頻繁に病院通いしていました。 母も私もお雛さまを飾る気力が湧かず、結局しまいっぱなし。 今年も母の入院騒ぎがあって飾りそびれそうになりましたが、3月3日が母の退院日と決まったことで一念発起。

3月2日、お雛さまの七段飾り+自分のお雛さま+掛け軸を春のものに掛け替え(もっとうまい絵の掛け軸が欲しい!今年こそ骨董市に行こう)、全部を一人でやりました。 お昼ご飯とおやつ、そして超手抜きの晩ご飯の支度と食べている時間、食器洗いの時間以外はずーっとひたすら作業。 食事時間も入れて12時間かかりました。 2階へ上がっては細かい箱をもって下りて…何回上り下りしたか数えきれないほど。 本当に疲れました。 ああ、がんばったよ、私! もしも飾らなかったら、「今年も飾らなかった」とすごく負い目に感じてしまう性格なので、飾ったことですごい達成感を味わえました。

3.3雛飾り

小さな人形と美しい蒔絵を施したお道具類を眺めるのはとても楽しいんだけど、とにかく飾るのも片づけるのもとっても手間と時間がかかります。 それでも、飾ってよかった。 飾りながら、祖母のこと、祖母と母を手伝ってお雛さまを飾っていた子どもの頃のことを思い出していました。

退院してきた母もお雛さまに迎えられて、とてもとても喜んでくれました。 昔は私のために飾ってもらっていたお雛さまを、今は年老いた母のために飾っている…。

3.3雛飾り2

いざ飾ろうと思ったら、男雛と女雛の位置は京都式か東京式か、何段目のどこに何を置いていたのか、迷うことばかり。 これが正解なのかどうかわからないけれど、今後のために記録として写真を載せておこう。


3.4御所梅散歩

今日は晴天に誘われて、ふと思い立って午後に梅を眺めに御所へ。 しかし、まだまだこれからといった感じ。 ロウバイがまだ咲いていて驚きました。 このあたりの方が寒いはずなのに、近所のロウバイはとっくに咲き終わり、お隣の梅はすでに散っているのに。 御所の梅の開花状況は明日にでも。

御苑の中をぐるっと一周歩いて、いろいろモヤモヤした心身の疲れを天日干しできて、気分転換できました。 モヤモヤした時は天日干しが一番!


3.4童夢ベイクドチーズケーキ

帰り道に母が大好きな「童夢」のベイクドチーズケーキを退院祝いに買って帰りました。 大喜びでペロッと平らげてましたよ。 何を食べてもいいとお医者さんも言っていたし、心配しすぎない方がいいのでしょうね。

3.3サーモンのソテー 3.4ジャガイモと牛ミンチのグラタン

昨日の晩ご飯は軟らかめのメニューで、サーモンとジャガイモのソテー、シメジとホウレン草のバター炒め、カボチャのスープ、ゆでたキャベツとピーマン・トマトのサラダ。 今日は牛ミンチとマッシュポテトのグラタンとミネストローネ。

今のところ、母の胃はひっくり返ってねじれたりはしていないようです。 よかった。

■たくさんの拍手をありがとうございます。
Category: 日々の記録

映画をみる楽しさ詰まった独特の世界「グランド・ブダペスト・ホテル」

昨夜、見逃して残念だった映画「グランド・ブダペスト・ホテル」の放送をたまたまNHKのBSでみつけて、最初から最後までしっかり鑑賞しました。 うちにはDVDがないので、見逃した映画はなかなかみられないんですよ。

3.1グランド・ブダペスト・ホテル

保養地にあるグランド・ブダペスト・ホテルは、かつてはヨーロッパのお金持ちが押し寄せる名門のホテルだった。 ホテルを支えていた凄腕のコンシェルジュと、彼が目をかけたベルボーイ見習いの難民の少年ゼロが、得意客である老婦人の死去によって遺産相続争いに巻きこまれ、えん罪で投獄され、ついには命がけの逃避行をするはめに。 今ではすっかり寂れたグランド・ブダペスト・ホテルを所有している老人ゼロが、スランプに陥ってホテルに滞在していた小説家に語りだした物語は…。 

いやー、みてよかった! 画面の密度が高い! 一瞬たりとも目を離せない映画でした。 独特の色彩感覚もすごく刺激的で、画面をみているだけでもワクワク。 深紅のバックにホテルマンの紫の制服なんて普通ならありえない、えぐい色合わせなのに不思議にすごく魅惑的だし、お菓子屋さんのシーンの淡いピンクの使い方もステキ。 真正面からのアングルばかりだったり、カット割りが映画に疎い私でも「お!」と気になる独特なセンスで、わざとちょっとチープな紙芝居風(でも実はすごくお金がかかってそう)に仕上げているところもおもしろいし、ストーリーを追うよりもまず視覚的に楽しめる映画です。 ティム・バートンの「チャーリーとチョコレート工場」より大人向けで、私はこっちの方が美術や世界観がツボでした。 気分転換にぴったりな映画でよかったわ。

「コメディ」と謳っているけど、ゲラゲラ笑えるような映画ではありません。 かなりシュールですごくブラックなユーモア。 テンポがいいから、時々ゲッとなるグロさがはさまっても気になりませんでした。 マニアックな世界観なので、好き嫌いがはっきり分かれそうではありますが。 中央ヨーロッパの歴史をうっすらとでも認識していないと、おもしろくないかもしれません。

3.1チューリップ

優雅なアールヌーボーから隣国による突然の侵攻、そして殺風景で冷え冷えとした共産主義へ。 中央ヨーロッパの架空の国を舞台にしつつも、ナチスやソ連侵攻されたハンガリーやポーランドを彷彿とさせます。 急速に移り変わっていく時代と、庶民の生活とは関係なく戦争や政治体制の変化が人の運命をもてあそぶ不条理こそが、この映画で描きたかったテーマなのだと感じました。 ポップな映像と展開でコーティングして砂糖菓子風に仕上げているけれど、なめているうちになかなかに重いテーマがじわりとでてくる感覚。

個人的な備忘録として
その1■最後に「シュテファン・ツヴァイグの作品にインスピレーションを得た」とでてきて、いったいどの作品なんだろうとすごく気になりました。 今度調べてみよう。

その2■ゼロの語ったことは全部ホラ話?(映画の中でも「ホラ話」とはっきり言っていた) 老人ゼロ=凄腕のコンシェルジュってことだってありそう。 最後のシーンで、あの絵があそこにあんな風にかけてあるってことは…(ネタバレになるので自主規制)。

その3■最初のあたりはオーストリア・ハンガリー帝国を暗喩していて、ドイツとオーストリアに住んでいた私の目には、映画にでてくる町の雰囲気がものすごく懐かしかった。 また共産圏時代のブダペストへの小旅行や、ドイツ統一後に旧東ドイツ圏の旅の経験があったため、余計にこの映画にひかれたのかも。

その4■ロケ地はドイツの東端の町ゲルリッツだそうです。 行ってみたいなあ。 そうそう、ゼロの恋人・アガサが働いていたお菓子屋さん「メンドル」。 店構えはちらっとしかでてこなかったけど、ああ、こういう店、オーストリアによくあるなあとものすごく懐かしくて、ネットで調べたら、オーストリアではなくドイツのドレスデンにある「世界一美しい牛乳屋さん」でした。 あそこ、眺めにいったー! 帰国直前で、牛乳屋さんでは何も買えるものがなくて残念だったんだっけ。 ドイツやオーストリアが好きな人なら、いっそう楽しめるかもしれません。

その5■ナチスを暗喩した軍人の制服さえも、この映画ではグレーでおしゃれ。 ナチス親衛隊SSをもじって「ZZ」の文字がちらっと写ったりして、細かいところまでこだわりいっぱい。

3.1ピンクのグラデーション


写真は映画の色調に少しでも近いものを選んでみました。 映画はもっとずっとどぎつくてポップな色調だけど。


月曜日の夕方、全速力で仕上げた仕事を納品して、大急ぎで母の顔をみに病院へ。 いつも以上に前倒しの過酷な仕事の締切で脳みそがオーバーヒート&母の入院で、あまりにも神経が疲れてしまって月曜日の夜は脳が痺れたみたいな変な感覚を経験しました。 とはいっても、実は土曜日の午前中はちゃっかりストレッチに行ってるんですけどね。 要は、かける時間ではなくて集中力ですね。 仕事を片づけてからストレッチだったら、どれだけ気持ちよかっただろう…。

入院している母は月曜日のお昼からお粥が食べられるようになり、昨日で点滴から解放され、金曜日に退院できそう。 やれやれです。 帰ってきたら、しばらくは消化のいい食事作りしなくちゃ。

Category: 映画