控えめなユーモアに想像がふくらむ 「ミヒャエル・ゾーヴァ展」@美術館えき

ひさびさに強い雨が降って梅雨らしい一日でした。 今週半ばから恒例の超特急仕事が控えているので、ヒマなうちにと伊勢丹で開催中の「ミヒャエル・ゾーヴァ展」に行ってきました。 ゾーヴァは映画「アメリ」の部屋にかかっていた絵とブタのスタンドのデザインでも知られる、挿画や広告で人気のドイツ人イラストレーターです。 すごく楽しい展覧会でしたよ! 子どもよりも大人の方が楽しめる内容です。

6.28ゾーヴァ展

会期半ばの平日なので空いていて、ゆっくり眺められました。 130点もの作品が展示されていて、見応え十分。 原画が思っていたよりもずっと小さくて驚きました。 絵本に印刷されているより原画の方が小さいんじゃないかと思う作品もありました。 細密画みたいにすみずみまで描きこまれた中に、ポツンとたたずむブタやアヒル。 それだけで画面の雰囲気が一変して、なにやら楽しい世界になっています。 そして、背景が細密であればあるほどシュール。 作品をみていて、ふとシュールレアリズムのルネ・マグリットに似ているかもと思いました。

上のチラシの絵でも、背景の森や空の描き方はオランダ風景画かバルビゾン派みたいな伝統的な描き方なのに、その中央に小さく小さく描かれたブタが池にジャンプし、芝生にはバスローブ姿のアヒル。 単にかわいいというよりも、ニヤリとさせられる感じ。 絵が説明的すぎないから想像できる余地があって、いつまでもジーッと眺めていたくなります。 上と下の画像をクリックすると少し大きくなります。

6.28ゾーヴァ展2

一番印象に残ったのは「箱船」。 黒々とした空と波が逆巻く海に浮かぶ小舟にいろんな動物が乗って、それだけでも細部まで眺めると楽しいのですが、その後ろにつながっている小さな救助ボートに恐竜が救命胴衣や浮き輪をつけて乗っている。 全体が鉛色に塗りこめられた陰鬱な絵なのに、なんか楽しい。 ゾーヴァの絵はどれもちょっとブラックなユーモアや風刺があって、それがブラック過ぎなくてちょうどいいあんばい。 出口のショップでひっかかってポストカードや、かわいいノートをみつけたら欲しくて欲しくて…散財してしまいました(写真が撮れたらまたアップします)。 革製の定期入れにもかなり心ひかれましたが、ワタシは定期が必要ないから…。 あれこれグッズが充実していて、つい財布の紐がゆるんでしまいます。 図録も欲しかったなあ。

6.28ベゴニア

さて、また1歳、年をとりました。 サン=テグジュペリの「夜間飛行」を読んでみようと思ったのは誕生日が一緒だから(読み終えてないけど)。 誕生日おめでとう、vogel。
Category: 展覧会

コメント

確かにゾーヴァとマグリットには似たところがありますね。ただ私にはゾーヴァのほうが冷たいというか無機的な印象を受けます(一般的な意見は反対なのでしょうけど…)。

誕生日、おめでとうございます。幸せな4●歳でありますように。

2009/07/01 (Wed) 00:41 | piaa #- | URL | 編集

あはは、piaaさん、年齢へのご配慮ありがとうございます。

piaaさんの目には、ゾーヴァの方が冷たく感じられるんですね。
なるほど、そういう見方もあるんですねえ。
展覧会を眺めていて、ゾーヴァはルネ・マグリットを意識してるのではと感じましたが、
マグリットの方が夢想的というか…。

2009/07/02 (Thu) 00:50 | vogel #9JN9NMwM | URL | 編集

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