実家を失う寂しさ 映画「夏時間の庭」

まだ仕事が始まらず時間に余裕があったので、映画「夏時間の庭」をみてきました。 母親が急逝し、子ども時代を過ごした実家と多数の美術品を処分せざるをえなくなった3兄弟の姿を通して、大切な思い出の場所を失う寂しさを描いたフランス映画です。

6.30夏時間の庭

オルセー美術館20周年とのタイアップ企画のようで、オルセー美術館に収蔵されている机や椅子、花瓶といった工芸品の本物が小道具として散りばめられています。 それらをお目当てに来ている人も多いのか、平日の午前中というのに予想より人がたくさん入っていて驚きました。 美術鑑賞は好きだけれど、美術品をみせるという演出がかえってドラマ自体を薄めてしまったようにワタシには感じられました(特に修復作業など、オルセー美術館の舞台裏をみせるシーンは蛇足だと思う)。

ため息が出るほど立派な屋敷と広大な敷地、そしてすばらしい美術品の数々…普通の人には縁遠い世界なんですが、相続税のためにすべてを手放さなくてはいけないときの葛藤は世界共通の普遍性があるテーマなんですね。 いつかそういう日がわが家にも確実に来ると実感しているので、すごく身に迫ってくるものがあるのでは…という予想を裏切って、淡々と進んでいく処分の過程をワタシも淡々と疑似体験。 どろどろとした争いはまったくなくて、緑あふれるお屋敷の美しい映像にゆっくりひたって、見終わる頃にはシンと心が静かになっていました。 映画としてはピリッと効いたエピソードがなくて少し物足りないかな。 3兄弟が子どものときからお屋敷で働いていたお手伝いさんの存在感と、長男がお手伝いさんに形見分けするところが一番心に残りました。

6.30カリンの実

両親がいなくなったら、ウチの庭はどうなるのかなあ、姪たちはウチがなくなったら何を感じるのかな…と、ずっとそんなことが頭の中をぐるぐる。

雨降りなので、数日前に撮った写真をアップ。 カリンの実がずいぶん大きくなってきました。

■たくさんの拍手をありがとうございます! また年をとっちゃいました。 そして近頃、夏休みの絵日記をサボっている子どものように、日をさかのぼって日記を書いたりしているんですが、それに気づいてくださった方もいて、詳細に読んでくださってありがとうございます。 連日の湿気&高温で脳みそが煮えてしまって、シャッキリしません。 本の感想も書きたいけど、頭がぼやっとしておりまして。
みなさんが気にしてらっしゃるゾーヴァ展は気軽に楽しめて、美術展のように疲れないので気分転換に最適だと思いますよ。
Category: 映画

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