ケシ栽培地での滞在記 高野秀行「アヘン王国潜入記」

先日読んだ「異国トーキョー漂流記」がすこぶる楽しかったので、高野秀行の本を続けて読んでみたくなりました。 そこで思い出したのが、この本。 ちょっと話題になってたっけ…文庫本になっているのをみつけて買いました。

7.27アヘン王国潜入記

ミャンマーの山岳地帯にあるケシ栽培の「ゴールデン・トライアングル」。 ここは少数民族ワ人の居住している地域で反政府ゲリラの支配下にあり、ふつうには絶対に近づくことができないところ。 著者は闇ルートで国境を越えて、もとは首狩り族で武勇で知られるワ人の村に7ヶ月滞在し、ケシ栽培を体験しようと計画。 自分の目で見た、まったく外部に知られていないミャンマーの山岳地帯の現状を詳細に書き記しています。

ものすごくきまじめな内容で、「異国トーキョー漂流記」を読んで期待したテイストとはぜんぜん違っていました。 「ノンフィクションを書くぞ!」と肩に少し力が入りすぎて、この著者の個性が減じてしまっているのかも。 マラリアに倒れたりシラミまぶしになったり、村民にすすめられてネズミを食べたり、村民と一緒に吸っているうちにアヘンに溺れてしまったり。 村民と同じものを食べ酒を酌み交わし、すごい体験をしていて興味深く読みました。 ただ、なんとはなしに物足りない。 俯瞰的な視点ではなく、でも個の視点に徹したわけでもないからかな。 もっと著者らしいものが読みたい、次は何を読もうかなと考えているのだから、結構この人にハマっているみたいです。
 

7.27葉っぱ

HTLMのお勉強は根を詰めすぎるとイヤになりそうなので小休止。 毎日毎日、雨が降り続いて、庭はすっかりジャングル。 手のつけようがなくなりつつあります。 あっちこっちで見知らぬ葉っぱが勝手に芽吹いています。
Category: 高野秀行

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