読みやすい入門書 高橋義人「グリム童話の世界」

たまたまみかけて手にとってみた高橋義人「グリム童話の世界」。 特にグリム童話に興味があるわけでもなく、たまにはドイツ関係の本を読むのもいいかといった程度でしたが、岩波新書っぽいこむずかしさがなくて、とても読みやすくておもしろかったです。 すでにグリム兄弟の業績について知識がある人が学術的な新味を期待して読むとがっかりするかもしれませんが、「グリムがどうした?」というワタシのような初心者にはぴったり。 入門書としておすすめです。

8.7グリム童話の世界

一時流行した本当は残酷なグリム童話といった切り口の本ではありません(その手の本には興味がまったくわきません)。 キリスト教以前にドイツにあったはずのゲルマン神話の断片をメルヘンの中からすくいだそうと、有名な「シンデレラ」や「いばら姫」などをわかりやすくひもといています。 グリム兄弟は「キリスト教以前の異教的なもの」を求めて、口伝だったドイツのメルヘンを蒐集して文字化したそうですが、文字化する段階で文学としてより洗練させているうちに少しずつキリスト教的な発想が紛れこんでしまったのだとか。 そういえばグリム童話は第何版に準拠しているかをすごく強調しているなあと漠然と感じていたのですが、グリム兄弟が何度も書き直しているうちに少しずつ内容が変わっていたんですね。 そんなことも知らなかったので、なるほどと納得できました。

シンデレラの類型が中国にまであったなんてビックリ。 それぞれのストーリーや類話についてもきちんと書いてあって、初心者に親切。 個人的には、「ホレおばさん」が空で羽布団を叩くと雪が降るシーンや「カエルの王様」のお話(こんな風にして王様が人間の姿に戻るとは覚えていなかったけど)、白雪姫のエピソードの深層など、子ども時代に大好きだった絵本の挿絵を思い出しながら楽しく読みました。

8.8ホオズキ

風邪がやっとおさまりました。 はぁ、きつかった。 昨日だけは夏らしい真っ青な空が広がりましたが、今日はまたどんより雨まじりの一日。 昨日は最高気温が37℃近かったとか。 寝る頃になっても2階は31℃の室温…脳みそが煮えてぐっすり眠れないよぉ。 なにもできず連日だらだら。

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