ボロアパートでの青春の日々 高野秀行「ワセダ三畳青春記」

異国トーキョー漂流記」で一気にハマった高野秀行。 次に読んだ「アヘン王国潜入記」は硬派のノンフィクション系で、飄々とした独特のユーモアが心地いい「異国トーキョー漂流記」とはテイストが違っていました。 今回は、ワタシ好みの「異国トーキョー漂流記」に似ていそうな「ワセダ三畳青春記」を選んで買ってきました。 この本、おもしろかった! ひさびさに好みにぴったりの作家に出会えてウレシイ。

8.21ワセダ三畳青春記

早稲田大学のすぐ近くにたつボロアパート野々村荘。 その3畳の狭い下宿で過ごした11年を、みずみずしく描いた高野クンの青春の記録です。 変人の住人たちと、早稲田大学探検部の個性的な面々が出入りする3畳間で、世の中のバブルなどまったく関係なく、バカバカしいことに明け暮れる毎日。 しかし、やがて友人や後輩は社会へ出て、身の回りは少しずつ寂しくなっていき…。

青春の無為な時間を共有する仲間たちとの交流、そしてついに訪れる青春との訣別。 みんなでバカなことばかりやっているようで、どこか寂しくて切なくて。 ああ、こういう感じ、大好き! 周囲より少し遅れてオトナになって、野々村荘を去っていく高野クン。 読んでいるワタシも一緒に、青春の日々を見送った心地になりました。 手元に置いて、またいつか読み直してみたい本です。 気に入りすぎて、いつものようにしつこく内容を分析できません(笑)。 次は、内容的にこの本の「その後」になっているらしい「アジア新聞屋台村」を買ってこよ。

ちなみに、「異国トーキョー漂流記」は父にすすめたら一気読み。 続いて、母も病院の待ち時間に読んで、すごく気に入ったようです。 「自由気ままにおもしろおかしく書いているようだけど、実は、こういう風にはなかなか書けないものよね」と言ってました。 軽い(かのようにみえる)文章の奥に、高野クンの生真面目さ、文章のセンスのよさが光ってます。 珍しく、ちょっと嫉妬。


8.21タマサンゴ

赤い真ん丸の実がかわいいこの草、何年も前からわが家の門口、歩道と石垣の間に勝手に生えています。 以前は庭に植えていたんですが、環境が気に入らなかったのか庭のはすぐに消えてしまい、いつのまにかずっと離れた場所に生えていました。 ずっと名前がわからず気になっていたのですが、今日ネットで調べてようやく判明。 ブラジル原産のタマサンゴ(玉珊瑚)、別名「冬珊瑚」「龍の珠」だそうです。 花はナスっぽいなと思ったら、やっぱりナス科。 実は緑から、熟すに従って黄色、赤へと変化していきます。 いまちょうど3色揃って、一番かわいい時期。 でも熟すと、すぐに鳥に食べられてしまいます。 鳥はプチトマトにはまったく興味がないようですが、トマトよりタマサンゴの方が甘いのかしら。
Category: 高野秀行

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