枯れた境地の動物画 「橋本関雪展」@大丸ミュージアムKYOTO

シルバーウィーク最終日の23日は、お墓参りの後、母の買い物につきあって大丸へ。 招待券をもらっていたので、買い物前に「橋本関雪展」(9月29日(火)まで)をみました。 休日なのに会場が空いていて驚きました。 知名度が高くないんでしょうか。 最近の美術展はマスコミがヘンに煽って人が集まりすぎてしんどいから、今回はゆっくり鑑賞できてホッとしました。

9.23橋本関雪展

出品点数が思ったよりも少なくて、ちょっとがっかり。 全部で50点ほどだそうです。 四半世紀ほど前に、橋本関雪の大きな展覧会をみたことがあったから、よけいにそう感じたのかもしれません。 でも、年寄りの母がじっくり眺めても疲れてしまわない程度でよかったです。 文展に入選した大作は、とても大正初期のものとは思えないほど力強くて豪快で、当時としては斬新な画風だったのでは。 現在の院展でも、とても似たような描き方でもっともっと力のないものがいっぱい出ています。 南画風の作品が多かったのですが、やっぱりワタシは関雪の動物画が好きだな。 ポスターにもなっている上の白い猿「霜猿」とイタチを描いた「秋圃」が、以前の展覧会でも今回のでも一番心に残りました。 南画や洋画風の試みを経て到達した、無駄をそぎ落とした簡潔で力強い筆の運びが秀逸。 ただ愛らしいだけではなくて、写生の向こうにある枯れた精神性を感じます。 烏を描いた掛け軸がかわいくて、母も「烏なのにねえ、いいねえ。あんなのがうちの床の間に欲しい…」とぶつぶつ。


9.24ゲンノショウコの実

展覧会の後は、母の靴や父のセーターを見立てて、母が友だちにあげるもの探しを手伝って終了。 ものすごくひさしぶりに行ったデパート、なんだかすごく疲れました。


写真はゲンノショウコの実がはじけた後。 くるくるっと巻いた姿がとても愛らしくて、なんだか妖精の世界っぽい。 そうやって思いっきり種をあたりにまき散らして来年はさらにはびこってしまうのでしょうけれど、こんなにかわいいと草をひくのを躊躇してしまいます。
Category: 展覧会

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