何ものなのかは謎のまま ドラマ「白洲次郎」

NHKドラマ「白洲次郎」の最終回は期待しすぎたのか、やや肩すかしな感じでした。 前の2回はよかったのにな。 結局、「白洲次郎ってなにもの?」というワタシの前々から抱いていた疑問には答えてくれないまま。 ドラマでも最後に正子の目を通して語っている部分でも、結局なにものだったのかわからないという結末でした。 それでも、ドラマのつくりとしては最後に正子の西行に関する文章に白洲次郎の姿を重ねることで、うまく処理していると思いました。

ドラマの中でも、記者との対話のシーンでダークな面に少し触れられていたように、白洲次郎という人物はただカッコいい正義漢という人物ではなかったのでしょう。 戦後のどさくさで、それなりに財を築いたように感じさせる描き方で、それはドラマの作り手としてはかなり誠実な姿勢なんじゃないかと感じました。 昨今の「最高に格好いい男」のようにマスコミがもてはやすことに違和感があったので、ドラマをみて「なるほど」と実態がわからないなりにも一応納得できました。 ただ、もう少し表舞台から去った後のことも知りたかったなあ。

撮影のセットは白洲次郎夫妻が暮らした無相荘を忠実に再現したそうで、和の建築+洋のインテリアがすごくセンスがよくて(たとえば囲炉裏の脇に置かれたタータンチェックのソファーがすてき!)いつか実物を見てみたい。 それと、次郎を演じた伊勢谷友介の英語がいかにもイギリスなまりですごくうまいなあと感心(←ホントは英語よくわかんないくせに)。 正子役の中谷美紀と2人とも、はまり役でよかったです。 トータルすると、ドラマとしては近ごろなかなかない本格派で満足しました。 こんな正統派ドラマは「ハゲタカ」以来かな(別にNHKの回し者じゃありませんよ)。

9.24月下美人

白洲次郎のドラマが放送されている時間帯に、むせかえるほどの芳香を放っていた月下美人。 一夜限りの純白の花。 ドラマをみたり月下美人を写真に撮ったり、真夜中まで忙しい日で、ブログを更新する気力もなくて。 その後、梨木香歩の「f植物園の巣穴」を読み終わっているのですが、それはまた明日にでも。 こちらも期待が大きすぎて…。
Category: 日々の記録

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