休日の散策におすすめ 「ヴォーリズ展 in 近江八幡」

先日、近江八幡での用事のついでに「ヴォーリズ展 in 近江八幡」をみてきました。

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よく時代劇のロケに使われている近江八幡の八幡堀の風景。

このすぐ近くの「白雲館」でチケットを買って、町のあちこちに残っているヴォーリズ建築を散策しながら見学します。 「白雲館」はヴォーリズ建築ではありませんが、2階でヴォーリズの人生を紹介するパネル展示がされていました。 会場に流れている音楽…あれ、これって母校のカレッジソング…ん?と思ったら、ヴォーリズさんが作詞したものだったんですね。 一度くらいは教えられたはずだったけど、すっかり忘れてました(汗)。 学生時代は「なんで英語の古語なんだよ~、内容がわからないじゃないか」なんて思いながら歌ってましたが、そう思って聞けば理想主義的なヴォーリズらしい歌詞の内容でした。 ステキな校歌をありがとうございました、ヴォーリズさん。

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「旧八幡郵便局」と「近江兄弟社学園ハイド記念館」は内部を公開していますが、別に往時をしのばせる調度品があるわけではなく、がらんとした空間にパネル展示がたくさん。 あまりにもパネルが多くて、このあたりですでに読むのに疲れてきました。 右の写真、丸に点がヴォーリズ自らが書いていたマークだそうです。

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一番興味深かったのは「ヴォーリズ記念館(旧ヴォーリズ邸)」の内部公開。 ヴォーリズ夫妻ゆかりの家具や本が置かれていて、夫妻の日常生活の様子をうかがうことができます。 建築家として活躍し、さまざまな事業を興した人にしては小さくて質素な家。 私有財産を持たないという高潔なキリスト者であり理想主義者だった人柄がしのばれます。

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「アンドリュース記念館」もほんの一部ですが、調度品があって往時の様子がわかるのでおもしろかったです。 暖炉の横にある据え付け型の本棚付きベンチ、いいなあ。 隅っこの囲われた空間でとっても落ち着けそう。 冬の寒い日に、あんなところに座って本を読むのっていいだろうなあ。

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つい最近手入れしたところらしい「ウォーターハウス記念館」(見学は外観のみ)。 どこもかしこもピカピカ(笑)。 構造もいま建てられているのとほとんど同じで、とても大正2年(1913)の建築とは思えません。

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時間があれば、近江八幡らしい古い町並みももっとゆっくり眺めたかったな。 「ヴォーリズ展」のおすすめルート上で眺められる古い町並。

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この立派な建物はお料理屋さんかなにかだったのかな? ガラスの桟のデザインが凝ってます。

最後に八幡宮前の「たねや」でお茶でも飲んでいこうと思っていたのに、のんびり歩いていたら意外に時間がかかって、泣く泣く断念。 返す返すも残念でした。 たねやの和菓子、おいしいのに。 誰かと一緒にぶらぶらと散策気分で時間を気にせずに歩けば、ずっと楽しめたと思います。 せっかく近江八幡へ行くのなら、近江牛のちょっと贅沢なランチやカフェタイムを組み合わせてでかけるのがおすすめです。 ひとり&時間がないワタシは近江牛コロッケを頬張ったランチ。 ま、それはそれでおいしくてよかったんですけどね。 次に来るときは、西の湖まで足を伸ばしたいものです。

展覧会全体の印象としては、私有財産を持たないという信念の人だったからか「ゆかりの品」といったものが皆無で、建築の外観+一部ガランとした内部を眺める以外は、ほとんどがパネルによる展示だけだったため、ちょっと物足りなかったかな。 それでも、名前だけはよく知っているけれど(京都にもヴォーリズ建築はいっぱいあります)どういう人なのかはっきり知らなかったヴォーリズの人生が改めてよくわかったのでそれはよかったな。 伝道者として近江八幡に来て、子爵の米国留学帰りのお嬢さんと結婚し、第2次大戦前夜に日本に帰化したこと。 ご両親も老齢になってから戦前に(←うろ覚え)来日して、そのまま日本で天寿を全うされたこと。 メンソレータムで有名な近江兄弟社を設立したことは知っていたけれど、社員の給料は能力や年齢に関係なく一律で、一方、社員の家族の教育や福祉が充実していたことも改めて認識しました。 すごい人生…。
Category: 展覧会

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