ゆったり穏やかな恋愛映画「ジェイン・オースティン 秘められた恋」

金曜日に打ちきりになる「ジェイン・オースティン 秘められた」を駆けこみでみてきました。 地味な映画だから空いているかと思ったら大間違い。 最後の1席まで入ってホントに満席でした。

1.7ジェイン・オースティン

身近な人間関係を織りこんだ恋愛模様をテーマに小説を書いたジェイン・オースティンは、18世紀~19世紀前半のイギリスの女流作家。 現代人が読んでも共感できる普遍性を持った小説を生みだしたとして、いまも高い評価を得ています。 恋愛をテーマにした人なのに本人の生活はいたって地味で生涯独身、牧師の父の元で暮らした……という従来のイメージを覆す新たなジェイン像を描いたフィクションです。 ウィットに富んで才気煥発、当時の一般的な価値観に縛られない自由な精神を持った美しい女性ジェインが、生涯にたった一度落ちた激しい恋。 大都会ロンドンで法律を学びつつ放蕩三昧の生活を送る青年との叶わぬ恋を、イギリスの田園風景をバックにゆったりと情感豊かに描いていきます。

物語としてはごくごく普通の「結ばれない恋」だけを描いているので、めちゃくちゃにおもしろい!というほどではなかったですけど、穏やかなストーリー展開と、当時の階級社会や風俗などの時代背景を美しい映像でみせる映画で、年頭にみるのに最適な映画でした。 ジェインの恋は叶わなかったけれど、後味はよくなるように仕上げてあるし。 ちょっと鈍くさそうなお金持ちの求婚者のカレ、実はいいヤツなのに、プロポーズをはぐらかされて言ったひとことがとてもステキだったのに、気がつかないのかジェイン! もったいないなあ…なんて思うのは、おばさんになったからでしょうね。 若い女の子はやっぱり洒落たこと言って身のこなしがスマートなイケメンがいいのよね、やっぱりね。

アン・ハサウェイがとてもチャーミングでした。 ただ、ワタシが漠然と抱いていたジェイン・オースティンのイメージとは外見からして違いすぎて(美しすぎ)、さらにステキなモテモテッぷりも、う~ん、そんなにもてたの?という気がして、思いっきり感情移入とまではいかなかった。 財産のない家庭の娘が独身のまま過ごすことが当時の社会においてどれほど生きにくかったか、そのあたりでは思わず感情移入しちゃいましたけど(笑)。ジェインが恋におちた相手ルフロイの描き方も淡泊で、ただの遊び人みたいに振る舞っているけど実は社会の矛盾や法律家としての正義に悩んでいる青年という感じが弱くて(ちらちらと暗示する場面はあるものの)、ジェインがそこまでルフロイを好きになる説得力にやや欠けていたのが残念。 ルフロイ役の俳優さん(ジェームズ・マカヴォイ)、どこかでみたことあるなあと思ったら、「つぐない」に主演していた人でした。 ぜんぜん違う感じでわからなかったわ。

この映画はジェイン・オースティンの小説からたぶんたくさんの台詞が散りばめられているようでしたから、ジェイン・オースティンの小説が好きな人がみたら数倍楽しめるはず。 もちろんジェイン・オースティンを知らなくても、普通の恋愛映画として十分楽しめます。
Category: 映画

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