ふつうの短編集 西川美和「きのうの神さま」

前回の直木賞候補で、やたらに評判がいい西川美和「きのうの神さま」。 初めて読む著者なのに、珍しく期待いっぱいで単行本を買いました。 が、う~、読む順番が悪かったのか、期待が大きすぎたのか、近頃、集中力が欠けているワタシの頭のせいなのか。 重くて濃い長編小説「ヘヴン」で頬を張られたほどの衝撃を受けた直後に読んだために、この静かな短編集をじっくり味わえなかったのかもしれません。

1.24きのうの神さま

僻地医療を題材にした映画「ディア・ドクター」と同じ題名の作品も収録されていますが、映画のノベライズではなくて、まったく違う話だそうです。 収録されている作品はいずれも僻地医療そのものがテーマというわけではなく、僻地医療という素材を通して、さまざまな人生の一瞬を切りとろうとしています。

「ディア・ドクター」は映画「ゆれる」と同じ題材=大人になった兄弟の心の微妙な距離感を描いた作品で、これが一番心に残りました。 映像の人なのに「小説の書き方がうまい」とは感じましたが、描き方も言葉の選び方にも特に新鮮なところがなくて、小説家でこれくらいの短編なら書く人がいくらでもいるような気がするんですけど…気のせい? ワタシの目が節穴なのか?? ま、ワタシには合わなかったということです…ひさびさに単行本を買ったのに。 映画「ゆれる」はなかなかおもしろかったから(「ディア・ドクター」はみてない)、これからもおもしろい映画を作ることをメインに活動していって欲しいです。 この短編集も映画制作のための取材費捻出するべく書いたようですから(前借り?)、映画の副産物みたいなものらしいです。

1.24芙蓉の実

土曜日は母が作品をだしている写真展をみに大阪まで行ってきました(残念ながら母の写真はリンク先のスライドショーには出ていません)。 80歳を超えたジジババばかりの作品展なのですが、みなさんの感覚がとても若いことに本当に驚きました。 そして、思い切り絞ったアンダーな写真がもつ重み、プロのカメラマンがプロラボに指示して焼かせたプリントの美しさも再認識しました。 芙蓉の種の写真(上)なんて、母の先生なら「こんなしょうもないもん見たくない」とバッサリなのは必至だわ(笑)。 思いがけず多くの方が来てくださっているようで、それも驚きでした。 誰にでも場所を貸すギャラリーとは違うから、それだけ写真好きな方がよく足を運ばれる場所なんでしょうね。

■HP作成への応援(?)拍手をたくさんありがとうございます! 各ページの枠は作れて、それぞれをリンクで結べたんですが、肝心の中身がない…もうちょっと羊毛でいろいろ作らないとページが埋まらないことに、いまさら気づいたのでした。 相変わらず途中でフリーズして記事が半分消えたりして、やたら遅くなったので、個々のお返事はまた明日にでも。

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