”テクスト”は苦手 ミラン・クンデラ「不滅」

ずいぶん前に読み終わっていたミラン・クンデラの「不滅」。
実は何年も前、「存在の耐えられない軽さ」を読んだ直後に買ったまま、
何度か読もうとしては数ページで挫折していた本です。 冒頭のプールの場面で
中年の女性が水から上がらないうちに退屈して放りだしてしまって。
春に本の整理をしたとき、読まずに本を捨てるのはやっぱり本がかわいそうで
今回は読み通しました。 文豪ゲーテと最後の若い恋人が出てきたくらいから
ようやくこの本の全体像が見えてきて、あとは比較的スラスラ読めました。

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ひとことでいえば「重層的な」小説です。 ストーリーを追うような展開では
まったくなくて、ミラン・クンデラの新しい小説の形や文体への試み、
といったところ。 一人称あり、歴史的記述あり、視点も時代もシーンごとに
いろいろ移り変わっていくし、どういう小説かは読み終わっても
結局とらえきれませんでした。 読んで後悔はしなかったけど。
こういうのを「テクスト」と言うんですよね? 文学的なことは
よく分からないけど、小説を「テクスト」と呼ぶようなジャンルは苦手だな
と思い知りました。
読みやすさと内容の濃さから、有名な「存在の耐えられない軽さ」の方が
「不滅」よりワタシは好きです。
とにかく最後まで読み通せたので、この本は処分しました。


昨夜は結局、危惧していた夜中の逆襲がなかったので、ひさしぶりに
ホッとしました。 昼間、ちょこっと「アメリカの鱒釣り」を読みかけて
20分くらい、うつらうつら。 こんな時間はこの2ヶ月半、仕事に追いまくられて
まったくなかった。 本を片手に、あ~幸せ!
すぐに次の仕事が待ち受けているけど、とりあえず一つの仕事が終わって
気持ちが切り替えられそうです。 思い切り怒ってすぐに忘れる、ワタシって
ほんとうに単純だワ。
Theme: 読書メモ | Genre: 本・雑誌

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