若冲をもっと知りたい人に 狩野博幸「異能の画家 伊藤若冲」

風邪引きで寝こんでいた日、布団の中で狩野博幸「異能の画家 伊藤若冲」とMIHO MUSEUMの分厚い図録を眺めて過ごしました。 前も寝こんだときに若冲の図録を眺めていたような気がする…心を静める絵でもないのに。 精密に描かれた絵も一筆でサッと描いたような水墨画も、何度眺めてもなにかしら新たなものをみつける、見飽きるということがないのが若冲の魅力なのかもしれませんね。

3.16異能の画家

この本は新潮社の「とんぼの本」シリーズのもの。 それだけに掲載されている図は小さいながらも、きちんとみどころを押さえてアップにしたりひいたりしてあるし、文章が非常に読みやすくて、かつ読み応えがあって満足感いっぱいの1冊です。 これまで何冊か若冲についての本を読んできたからなのかもしれませんが、平易に興味深く書かれた内容がほかの本よりも「なるほど」とストンと心で(頭じゃなくて)納得できたように感じました。 図書館で借りたのですが、手元に置いておきたいので購入予定。

一番心に残っているのは、若冲の絵は「旦那芸」だったという著者の指摘。 色鮮やかな色彩は高価な絵の具や特注の画絹などを思うままに使って描かれているからだと。 「コスト割れ」なんてことが念頭にない旦那だから描けた絵。 そう思ってみると、なるほど! 材料も手間も惜しまなかったからこそ描けた絵だったんですね、きっと。
 

3.16サンシュウユ

わが家の庭に春を告げるサンシュウユの花を写しながら、若冲の目ってマクロレンズ並みだなと思いました。 それにしても、今年は本当になにもかも全部がいっせいに咲いて、ちょっとヘンです。

■いろいろな記事にたくさん拍手をありがとうございます! お返事は後ほど。

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