これぞ天衣無縫! 濱田庄司「無尽蔵」

ずいぶん長い時間をかけて少しずつ少しずつ読んでいた陶芸家・濱田庄司の随筆集「無尽蔵」。 読み終わってから感想を書くのもなぜだか延ばし延ばしになっていました。 文庫本というのに1400円というすばらしいお値段にもかかわらず(作品の写真などはほとんどなしなのに!)、展覧会友だちが買った本をありがたくお借りしました。

3.29無尽蔵

陶芸家・濱田庄司は漠然と「民藝の人」と知っているだけでした(人間国宝第一号だったことも最近まで知らず)。 ここ数年ほどで民藝運動の展覧会が増えて、いろいろな人の作品を眺める機会ができて、濱田庄司のすごさに開眼。 知れば知るほど夢中! 斬新で大胆な作風にほれぼれ。 民藝の人たちの集合写真でも、いつもニコニコと機嫌よく仲間と一緒に写っていて、人柄のよさが伝わってきます。 この本を読んだら、濱田庄司のものの考え方、真摯な創作への姿勢、おおらかで明るい性格、バーナード・リーチや河井寛次郎との深い友情がよくわかりました。 素直で素朴、そしてあふれるほどの才能に恵まれた人は、なんと真っ当で温かなまなざしで人を、そしてものをを見ていたのでしょう。 ますますショージが好きになりました。 評論家や世間の言説に左右されず、自分の審美眼を信じて美術品を鑑賞するだけでも立派な創作活動だという言葉に励まされる思いがしました。

ただ、とても素直で飾らない人なので、文章もその人柄通り。 思想はすばらしいのですが、文学的表現に優れているわけではありません。 いろんなところに掲載された文章を寄せ集めているため、内容が重複するところも多々あります。 濱田庄司の人となりに強い興味がない人にはおすすめしません。 ショージの陶芸が大好き!という人は一読の価値ありです。

3.29謎の水仙

水仙って球根で増えるものと思っていたのに、この八重の水仙は庭の片隅に祖母の代(少なくとも50年近く前)から生えていたのですが、今年初めてずいぶん離れたところに勝手に生えてきました。 水仙が種で増えることってあるのかしら?? そして、この水仙、めったに咲かないんですよ。 たいていつぼみのまま枯れてしまいます。 今年はちょっとだけ開いたけど、この状態で止まったまま。 咲ききれるか気がかりです。

今日は午後遅めには吹雪!? 一瞬、うっすらと庭が白くなりました。 もうすぐ4月だっていうのに…京都市内で雪! 信じられません。 異常気象で、近所の桜は咲くようで咲かないような停滞状態です。

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