31歳の心のうち 山本文緒「ファースト・プライオリティー」

山本文緒の直木賞受賞作「プラナリア」を読んだ後、買おうかどうしようか
迷った「ファースト・プライオリティー」。 文庫化されたので、ようやく
読みました。 仕事が忙しくても、短編集なら読めるかと思って。

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8ページ足らずのごく短い小説が30編以上、すべて31歳の女性が主人公です。
平凡な主婦、男性経験のない冴えない女、バリバリのキャリアウーマン、
ひっそりと生きている女、肉体的な快楽に溺れる女、年下の男にふられないかと
ビクビクしている女、離婚した女。 特に若くもなく、かといっていろんなことを
諦めるほど歳をとっているわけでもない微妙な年齢、31歳。
いろんな思いを抱えながら、表面的には平凡に社会の中で生きている女性の姿を
31歳という年齢で切りとった視点が新鮮でした。

「プラナリア」の方が読後感は濃密でした。 病気をきっかけに会社を辞め、
社会との接点を失いつつある女性の孤独感が身に迫りました。 だたし、
日本語の表現はもう少しきめ細かく気を配って欲しい、と思った記憶が。 
どちらか一つを読むなら「プラナリア」がおすすめです。
Theme: 読書メモ | Genre: 本・雑誌

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