草食系男子との恋物語 有川浩「植物図鑑」

図書館で忘れるほど前に予約を入れた有川浩の「植物図鑑」がようやくワタシのところへきました。 1年近く待ったんじゃないかな。 昨年の春、一眼レフを買って庭に生える雑草の写真を片っ端から撮っていました。 そんなときにおもしろそうだなとこの本に興味を持ったんですが、現在のワタシは頭の中が「江戸時代の絵師」でいっぱい。 長谷川等伯の小説を読んだ直後に読むのは違和感たっぷりだったんですが、返却期限も迫って無理やり読みました。 図書館本は自分の気分に合わないタイミングで本が手元にきたりするのが難ですね。

4.19植物図鑑

行き倒れになっていた若い男=イツキを、酔った勢いでつい「拾ってしまった」OLのさやか。 なかなかに好青年で、あり合わせのものでおいしい食事を作ってくれたイツキをつい引き留め、そのまま同居を始めてしまいます。 植物に詳しいイツキに誘われて嫌々散歩にでかけたさやかは、イツキが摘んだ雑草で作る食事のおいしさに目覚めて…。

分類すれば、これは恋愛小説です。 でも、恋愛小説として読むのはあまりおすすめできません。 リアリティを求める人は読んではいけません。 女の子をけっして襲ったりしない好ましい男子(まさに草食系男子)が目の前に落ちていることなんてありえませんからね。 展開は昔々の少女漫画みたいです。 ただ、植物が好きな人なら、ストーリーとは違ったところで楽しめると思います。 さやかがイツキと一緒に探す雑草のことや、雑草を使って料理する様子、ふたりで味わう雑草料理の楽しさなど、この小説は植物があって初めて成立する類のもの。 そういう部分は楽しく読めました。 巻末にイツキの料理レシピがついていたり、物語に登場する雑草の写真が見返しにカラーで紹介されているところも、本の作りとしてもなかなか楽しいです。

4.19ヒメウズ

ま、図書館で借りてよかったというのが正直な感想。 文庫本なら許せるかな…。 なんというか、言葉の使い方がよくわからない人です。 地の文章もきわめて現代的な口語体なのに、若い主人公たちが突如「人口に膾炙(かいしゃ)する」なんて言い出したり、「料る」と普通に話したりすることにものすごく違和感がありました。 「料る」って、ひょっとして現代では若者が普通に使うんですか?? どうして「料理する」と普通に書かないのか不思議でしょうがありません。 雑草を採りに行くことを「狩り」というのもなんとはなしに嫌だった。 こういうのは生理的な問題なので克服できません。 この著者の本を買ってまで読もうとは思えない理由の第一はこんなところにあるようです。


先週のうちに、やっとのことで出産祝い用の羊毛フェルト写真をカードに仕立てて郵送して、ようやく肩の荷が下りました。 たいへんっていう意味じゃなくて、やらなくてはいけないのにやっていないという自責の念からやっと解放されました。 で、またフェリシモの宿題がたまりそうなので、必死でやったことないかぎ針編みに奮闘中。 かぎ針編みって一度もやったことないのに(棒針編みでなら昔はいろいろ編んでましたが)、いきなり帽子を編んでます。 ワタシってチャレンジャーだわあ。

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2010/05/17 (Mon) 18:41 | 粋な提案