若い女性の内面に寄り添って 宮下奈都「スコーレNo.4」

先日、初めて読んだ近藤史恵の「サクリファイス」がとてもよかったので、もっと新しい作家の作品も読んでみなくてはという気になりました。 ネットのあちこちでみかけて評判がかなりいい宮下奈都の「スコーレNo.4」を買ってみました。 

5.11スコーレ

3人姉妹の長女・麻子の中学入学から結婚までをじっくり丹念にたどった小説です。 美しくて誰からも愛される妹に対するコンプレックスを抱えた麻子は、何事にも消極的。 初恋に傷ついたり、就職先では予想に反する仕事をさせられたり、いつも悩みをひとりで抱えこんでいた。 やがて、その不本意な仕事で自らを見つめ直すことに…。

悶々とした麻子の内面をていねいにていねいに描きつつ、読後感はとても爽やかなお話でした。 ただ、これほどていねいにたどる必要があるのか?と思うくらい、主人公の独白が延々と続いて、前半はやや冗長に感じました。 解説にも書かれていますが、小説の中盤で主人公が就職してからはすごくよかったです。 仕事をしたことがある人ならきっと共感できるでしょうし、いま仕事で悩んでいる若い女性ならそっと励まされ、まだ就職をしたことがない人なら「仕事をするとはどういうことなのか」を教えてもらえるでしょう。 人生に無駄な経験はない!を信条にしているワタシには、著者が伝えたかったことがとてもよくわかりました。 中学生から30歳くらいまでの女性に、特におすすめですよ。 でもねえ、すでに中年女のワタシの気持ちにはあまりぴったりこない話でした。

5.21エニシダ

この小説を読んで、年齢や性別に合った読書というものもあるのだなあと再認識しました。 ワタシは読書に関してはすれっからしのおばさんで、姉妹がいないからか、感情移入して読むことはできませんでした。 残念。 どうしても仕事が続かない姪っ子2号が読んだら、どう感じるかなあ。

5.12雲南月光花

あ、わかった! この小説がいまいちと感じた最大の原因は、大満足した「サクリファイス」の次に読んだからだ、たぶん。 「サクリファイス」は両親にすすめたら、ふたりともものすごいスピードで一気読み。 ひさびさに大満足してましたよ。 今朝読み終わった母は「なんだか急に自転車が気になってきた」「ツール・ド・フランスってどんななのかな」なんて言ってます。 「サクリファイス」は中学生から100歳まで、女でも男でも、自転車に興味がある人でもない人でも、十分に楽しめる小説だと思います。 少なくとも80歳を超えたうちの両親でもOK、お毒味済。


みなさん、ご心配かけてすみません。 ハナタレは少し改善されたんだけど、まだ頭が重い…。頭全体がうっとうしくて建設的なことができないことに飽き飽きしています。 でもでも、新しい帽子を2日間で編みあげました! いままでかぎ針編みがまったくできなかったのですが、帽子3個目にしてようやくほどほど満足できる出来になりました。 写真が撮れたらアップします。

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