明るく心地いい軽さ 「長沢芦雪」展@MIHO MUSEUM

連休の中日、5月4日に友だちと一緒に「長沢芦雪」展をめざして、新緑に囲まれたMIHO MUSEUMへ行ってきました。 やっぱり遠いですねえ、信楽は。 もう少し近かったら、もっとたびたび陶器の里へも行きたいんだけどなあ。 仕事を除いてずっとひきこもり状態だったので、うんと気合いを入れて早起き。 結果、行ってよかった。 楽しい企画展でした。
 
5.4長沢芦雪展

パンフレットに載っている巨大な虎の襖絵は5月8日までの公開。 実物がみられてよかった! 巨大で迫力があるはずなんだけど、なんか妙にかわいい虎でした。 引き絞ったバネのようなダイナミックさで描かれているのに、その割にはこちらへ飛び出してきそうな恐ろしいような迫力…というよりも「カワイイ♪」とニンマリしてしまう感じ。 動物が好きだったんだなあ…ということは、たくさんあった動物の絵からはっきり伝わってきました。 犬っころの絵なんて、ただただかわいい。 ドアップの水牛だって、なにやらとてもチャーミングな目つき。 それと、この人、お酒も大好きだったんですねえ(笑)。 お酒を飲んでるところを描いた絵が3枚ありましたが、どれも飲んでいる人の嬉しそうな顔ったら…あきれるくらい嬉しそう。 魚を前にそれはそれはおいしそうにお酒を飲んでる自分をちゃちゃっと小さく描いてある手紙もあって、すごく機嫌のいい人だったんじゃないかという気がしました。

芦雪はデッサン力がすごい。 だから、水墨画はものすごく軽々とした大胆な筆運び。 一方、彩色画は応挙風の丹念さ。 ものすごく器用な画家だったんだろうと思います。 だから「売れる絵」を求められるままにじゃんじゃん描いたんじゃないかな。 大店の旦那だった若冲とは、まるで違ったスタンスで絵を描いていたんだろうと展覧会を見終わって納得。 美や表現法に執着しすぎてないから、あっけらかんと明るくて軽い。 いつもの絵画展のように鑑賞後もヘトヘトヘロヘロにならなかったのは、そのせいかも。

龍の全身を描いた襖絵をみた瞬間、「これは千と千尋の神隠しだ!」と思ってしまいましたが、友だちは富士山の上を渡っていく鶴の掛け軸をみて「ジブリっぽいよね?」とひと言。 やっぱり。 芦雪の絵は「絵画」というよりも「イラスト」に近い感じがしました。 いや、別に厳密に両者の違いを述べることはできないんですが、直感的にそんな気がしました。 あえていえば、イラストはみる人の視点に立って描いたもの…かな。 よく考えてみると(いままで考えたこともなかったけれど)、画家とイラストレーターの違いって、作家とライターの違いみたいなもの? 
 

5.4高原鉄道

信楽へも足を伸ばしたんだけど、帰りの電車やバスの便が少なくて陶器はなにも買えず。 朝宮のお茶だけ大急ぎで入手。 それでも、初めて信楽高原鉄道に乗れて、沿線の木立のなかにちらちらと続くミツバツツジの濃いピンクが美しくて満足。 ひさしぶりの展覧会、ひさしぶりの遠出…たっぷり一日楽しみました。 つきあってくれたMさん、ありがとう。 また美術展に誘ってやってくださいね。

■たくさんの拍手をありがとうございます。 サボりぐせがついてなかなか更新できませんが、ぼちぼちやっていきます。
Category: 展覧会

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