平凡な日常の裏にひろがる闇 角田光代「三面記事小説」

たまりにたまった読書メモを自分のための備忘録として、少しずつアップしていくつもり(あくまでも予定)。 夏休み最後の週を迎えて、お天気の記録を古新聞をあさって必死で探していた(ネットがない時代はたいへんだった)小学生の頃からちっとも成長してません(笑)、私。 いっぱいネタがたまっているから、なるべくあっさり書くつもり(これもあくまでも予定)。 以前から「長くて読む気がしない」と友だちから苦情多数ですので。 短く書く努力はします。

まずは角田光代「三面記事小説」。



床下の遺体の上で長年生活していた夫婦、不倫相手の妻を殺す依頼をした女、妹への激しいコンプレックスを抱えた姉がたどりつく恐るべき結末。 いずれも新聞の社会面で読んだことがあるような、かなりドロドロとした事件をベースに、カクタさんの想像力で肉付けして新たな物語をつくりだしています。
 
怖い…。 すごく怖かった。 ホラーじゃないし、ミステリでもない。 でも、読んだあとに背筋がスーッと寒くなるような短編集です。 文庫本の表紙から受ける印象そのまま。 血塗られた事件なんて関係ないと思っている平凡な自分にも、ひょっとしたらこんな恐ろしい闇が心の奥底のどこかにあるかも、そんなものないとは言い切れないと思わせられた筆力はさすが角田光代。 カクタさんっていったいどれだけ引き出しを持っている小説家なのかと、内容とは関係ないことに感心したりして。

精神的に弱っているときに、この本を何気なく手にとったことを後悔しました。 かといって「嫌い!」と全否定というわけでもないんですが。 読むタイミングに注意が必要な本です。 
Category: 角田光代

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