それでも春はくる

大震災から1年。

3月11日に自分の思いを書きたかったけれど、いまもまぶたに焼きついた津波の映像が生々しすぎて言葉になりませんでした。 いまも多くの方が困難な状況にあることをニュースやテレビの映像でみるたびに、悲しみで押しつぶされそうになります。 忘れないから、そこに苦しんでいる人たちがいることを。 なにもできないけれど、せめて忘れないから。

震災特集番組で、「1年経って、気持ちが少しだけ整理できました」というゲストの声を受けたアナウンサーが「前向きになれてきたということですか」と聞いているのをみて、なにもわかってないんだなあと部外者の私でも思いました。 1年で気持ちが切り替わるなんてことはありません。 悪夢のような現実を受け入れるしかないのだと、どんなに泣いても大切な人は帰ってこないのだと、あきらめる気持ちに1年でやっとなるんだと思います。 人によって全然違うでしょうけれど、私は一周忌が終わってから虚脱状態に襲われて、長い長いトンネルに入ってしまった気がします。 精神的に疲れたとき、どうしても眠れないときは、早めにお医者さんにみてもらってください。 精神力で悲しみを克服しようと、どうかがんばらないで。


3.14ミヤマカタバミ

兄がいなくなってから2度目の春。 庭の木陰で小さな小さなミヤマカタバミが今年も1輪だけ花を咲かせました。 去年の春は何も感じられなかった。 でも、今年はうれしい。 ミヤマカタバミがまた花を咲かせたことが。 また春がめぐってきたことが。 うれしくて、しまいこんでいたカメラを手に、ひさしぶりに地面に這いつくばって写真を撮りました。 去年は飾らなかったお雛様を今年は飾りました。 陽射しが明るく春めいてきたのもうれしい。 そんなささやかなことがうれしい。 そして、うれしいと思える自分がうれしい。

東北で苦しんでいる人たちにも、いつか心から明るく暖かな春をうれしいと思える日が来ますように。
Category: 日々の記録

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