風景画でない北斎 「北斎」展@京都文化博物館

木曜日、母につきあって「北斎」展をみてきました。 25日(日)で終わるとあって、会場はすごい人。 ひとつずつ丹念にみようと思ったら、ものすごく時間がかかりそう。 お正月明けに伊勢丹で「北斎の富士 富嶽三十六景と富嶽百景」展をみていたし、北斎に特に強い思い入れはないので、サッと見て回って気になったものだけピンポイントで鑑賞しました。

北斎は富嶽三十六景が余りにも有名で、「風景画の人」と勝手に思いこんでいました。 今回の展覧会でも中心は風景画。 その中に数点、花や生物を描いた浮世絵があって、それがすごく私にとっては新鮮でした。

3.23北斎展

花鳥風月の枠の中で、風にあおられた牡丹と蝶を描くことで、直接的には描けない「風」を表現しようとしたり、亀と藻のゆらめきで「水中」の世界を表そうとしたり。 生物のポーズはどれもとてもむずかしい瞬間を選んでいて、北斎のデッサン力の的確さを改めて認識。 濃紺をバックにした鷽(ウソ)と枝垂れ桜の、ハッとするほどのストレートな美しさ。 富嶽三十六景はアングルの新奇さが命。 そんな北斎がこんなに繊細なきれいなものを描いていたなんて。 おもしろくはあっても、絵画的な叙情に欠けているようにずっと感じていたので、北斎の別の面を初めてかいま見た思いです。

北斎がもし若冲みたいにお金持ちの旦那だったら、ひょっとしたら若冲みたいなマニアックな絵を描いたんじゃないか…そんな想像もしてしまいました。 機会があれば、北斎の静物や生物の肉筆画をみてみたいものです。

あ、それと、北斎の有名な作品群は50歳を超えた頃から制作されたのですね。 90歳まで生きた北斎。 80歳を超えてあちこちに旅をしていて(江戸時代の人なのに!)、すごい。 人生、50歳から開ける人もいるんだなあ…と、年表を前に感嘆していたおじさんに胸の中で激しく同意(笑)。


3.23コチョウワビスケ

きょうは一日冷たい雨。 仕事が前日になって突然、先方の都合で延期になって、一日ぼんやり。 気が向いたら、山積みの刺繍キットをチクチク。 庭の植物はこの雨でいっせいに芽吹きそう。
Category: 展覧会

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