ドラマティックな何かを待つ女たち 角田光代「ドラママチ」

読んだまま感想を書いていない本の備忘録としてメモ。

読む本に困ったら手にとる角田光代。 普通の「好き」っていうのとはちょっと違うんだけど、カクタさんの本はつい読んでしまいます。 読んでスッキリするわけでもなければ感動するというのでも全然ないのに。 普通には目を背けたくなるような、見ないふりをしたくなるような、心の奥のモヤッとしたネガティブなものを拡大鏡でのぞきながら解剖していくような感じ…なんていうと読みたくなくなるでしょうけれど(笑)。



東京の中央線沿線に点在する街を舞台に、平凡すぎる自分に心底うんざりしている毎日に風穴を開けるドラマティックな出来事を「待っている」女たちを描く短編集です。 女が待っているのは妊娠、プロポーズ、性根の悪い姑の死、いまの自分とは違う”ほんとうの自分”が突然キラキラと現れる瞬間…。

ドロッとした初期の角田光代ワールド(直木賞受賞作「対岸の彼女」とは違う)を軽そうにみえるオブラートで包んだ風味。 かなり好きでした。 平々凡々に生きている自分に対してジタバタしているみっともなさ、苦しさ、狂おしさ。 閉塞感を描きながらも、フッと肩の力が抜けていくような読後感があって、鬱々しすぎてなくてよかったです。 東京の中央線は私にとっては完全に未知な場所だけれど、街の感じもおもしろかった。 「森に棲む魚」や「三面記事小説」みたいにブラックじゃないので、安心して(?)読めますよ。


9.26ヒックリカエル

ヒックリカエル!(笑)

仕事の打ち合わせに行った先に、こんなキュートな照明があって思わずパチリ。 カメラをもってなくて残念…携帯のカメラ機能を初めて使ってみました(世間から遅れすぎ)。 意外にキレイに写ってました。 

■いつも拍手をありがとうございます。
Category: 角田光代

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