普通な日々の大切さ 吉田修一「横道世之介」

話題になっていた吉田修一「横道世之介」が文庫化されていました。 吉田修一はあんまり相性がよくないからなあと敬遠していたんだけど、読み始めたらこれが意外におもしろくて。



地方から上京した大学1年生男子がボーッと周囲に流されるようにしながら、少しずつ東京での日々になじんでいく1年間を描いた青春小説です。 目的意識も欲もあんまりない平凡な男子大学生の日常をコミカルにふわふわと優しく描いた長編。 

主人公・世之介の人生とつかのま交わって、いつのまにか自然に離れていった男女。 ときどき、そういう人たちの20年後が差しはさまれつつ、外から眺めた世之介がふわっと描かれていて、その視点が独特でした。 平々凡々な大学生の日常がどこまでも続いているんだけど、自分も同じ空気を吸っているような気分にさせられて読ませます。 世間知らずなお嬢さま・祥子ちゃんのエピソードがとてもよかった。 バブル時代を知っている人なら、さらに懐かしく楽しく読めると思います。 ただ…最後の最後、きれいにまとめようとしすぎて、そこがちょっとイヤ。 職業も何だかなあ、都合よすぎ。 あのまま、のほほんとした大人になった世之介に会いたかった。

このオチで「よかった」と思える人は幸せな人。 著者は普通な日々がどれくらい尊いことかを伝えたかったのかも。 普通じゃない体験をしてしまった私には…。 アルジェリアでのテロのニュースを聞いているだけで、胸がとても痛い。 家族の方々は現場から遠く離れた場所でいま、どんな気持ちで1秒1秒を過ごしておられるかと想像するだけできりきり胸が痛い。 こんなとき、外務省は会議だかなだんかしてるばっかりでなんの頼りにもならないのだから。


1.17ジョウビタキ

近頃、毎日のように来ているジョウビタキ。 手前にボケて写っているテイカカズラの赤い実、誰が食べているのかと思ったら、かわいいこの方でした。 庭のあちこちを行ったり来たりしつつ、さりげなくジワジワと赤い実に近づいて、最後は驚きの早業。 去年の冬は野鳥がおかしいほど来なかったから、今年は来てくれてうれしいよ。

コメント

冬だから

鳥の名前を知りません。だから、知りたいと思って、野鳥観察会に参加。冬は渡り鳥が沢山来るんですね。身近な鳥達も気になります。2月10日は御所で観察会なので、久しぶりに御所に行きます。楽しみです。双眼鏡欲しいなぁ。
NPO京都自然観察会
参加自由会員でなくても400円の参加費で予約無しでOKです。

2013/01/21 (Mon) 22:39 | まことん #ZKhxdi3Y | URL | 編集

まことんさん

野鳥観察会に参加されたのですね。 いいな。
情報をありがとうございます。
御所の自然観察会って前から気になってました。
とかいいながらフットワークが悪くて…。

私も鳥の名前が分からなくて、というか覚えられなくて(汗)いつも野鳥図鑑で調べています。

2013/01/25 (Fri) 13:48 | vogel #9JN9NMwM | URL | 編集

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