戦時中の空気 柳広司「ジョーカー・ゲーム」

ベストセラーになった柳広司の「ジョーカー・ゲーム」が文庫化されていたので買ってみました。 最近のベストセラーってどれもいまひとつピンとこないことが多いけれど、それなりに楽しめました。



第2次世界大戦へと傾斜していく戦前の日本を背景に、「魔王」結城中佐のもとにニヒリストのスーパーエリートを集めて密かに始まったスパイ養成学校「D機関」の人々を描くスパイ小説です。

本格派ミステリや欧米のハードボイルド、極上のサスペンスを期待すると肩すかしかもしれませんが、「気分転換に軽い読みものを」という人におすすめ。 連作のような構成なので、乗り物や待合室など細切れの時間に読むのにちょうどいい感じです。 第2次大戦という重苦しい時代を背景にしているのに暗さや重さは全然ありません。 それが魅力であり、同時に欠点でもあるという気がしました。 章ごとに視点となる人物の立場を変え、舞台となる場所も変わったりと結構凝った構成で、戦争へと突き進んでいく陸軍内部の雰囲気とか上海での日本人の立場といった背景がなかなかうまく描かれていて、私は話の筋よりもそちらの方がおもしろかったです。

もともとは、父が好きそうだと思って買った本。 思惑通り(?)食いつきました(笑)。 夢中で一気読みしていたので続編も買ってきたら、それも一気読み。 次は近藤史恵「エデン」を貸しました。

2.23福寿草

数日前にやっと福寿草が咲き始めました。 今年はほんとうに寒いですねえ。 土曜日は呼吸法&ストレッチに行ったおかげで、身体がゆるんで気持ちよくぐったり。 日曜日はお雛様を飾るのに丸一日かかりそう。 昨日読了した水村美苗「本格小説」についてはまた近いうちに。 長編のお口直し(?)に軽く読めそうなものが欲しくて、次はストレッチ帰りに本屋さんでみつけた中島たい子「ハッピー・チョイス」を読むつもり。

■いつも拍手をありがとうございます。

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