作家・水村美苗の原点 水村節子「高台にある家」

毎夜少しずつ少しずつ読んでいた水村節子の「高台にある家」。 少し前に、1ヶ月近くかかってようやく読了しました。 作家・水村美苗の母・節子が老年になって自らの幼少から青春時代を振り返って書いた私小説です。 



実は一度挫折した本です。 作家・水村美苗の作品を読んだことがない人には退屈だと思います(私がそうだった)。 もともと間違って買った本なんです。 水村美苗の本を読んでみたいと思っていたんだけど、名前さえあやふやで「水村なんとか」としか覚えていなくて、本屋さんでこの本をみつけて「これこれ!」と買ったものの、読み出したら、なんだか素人っぽくくどくどとした表現で、イラッとして著者略歴を見直してやっと間違いに気づいた…とほほ。

途中で放りだしたんだけれど、水村美苗の「本格小説」を読んだら「美苗のお母さんという人はいったいどういう人なんだ!?」というのが気になって気になって(笑)再読。 書き方はまどこっこしいのですが、最後まで読むとそれなりに納得できるというか満足できる内容でした。 著者本人がそうであったように、意図的に節子の目から見えないように隠されていた家族の影の部分が最後の最後になってようやく明らかになり、ややこしく入り組んだ人間関係がストンと腑に落ちます。 貧乏人と異様なほどの金持ちがごっちゃになった親戚、戦前の庶民やお金持ちの生活が渾然一体となって味わい深く立ち現れてくるような、不思議な読後感でした。 娘である美苗のあとがきまで含めて「本格小説」のモチーフがちりばめられているので、「本格小説」の副読本という感じで読むとおもしろいと思います。 くれぐれも読む順番を間違えないように(笑)。

4.2春蘭

いつのまにか春蘭がスクッと首を伸ばして、地味な花を咲かせていました。 去年だったか一昨年だったか、群れ咲いてむせかえるほどの甘い強い香りを振りまいていましたが、今年は3輪だけ。 香りを感じないのは気温や湿度の影響?

4.2八重咲き水仙

祖母が植えた八重咲きの水仙が今年は咲きました。 ぜんぜん違う場所で勝手に芽をだして花を咲かせています。 毎年、蕾のままでなかなか咲けなくて、そのまま枯れてしまったりするんだけど、今年はなんとか咲けてホッとしました。

■いろいろ拍手をありがとうございます。

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