姪と叔母さんの物語 椰月美智子「るり姉」

本屋さんで平積みにされていてなんとなく手にとった文庫本が椰月美智子「るり姉」でした。 著者の名前も知らなかったのですが、思春期の三姉妹+叔母を描いているのが自分+姪たちの関係に似ている気がして。



シングルマザー家庭に育つ小学生から高校生の三姉妹、さつき・みやこ・みのり。 自分たちの叔母=母親の妹を「るり姉(ねえ)」と呼んで慕っていた。 型破りな叔母さん・るり姉が考えつく悪ふざけや楽しいイベント。 ところが、そのるり姉が入院してしまい…。 家族それぞれの視点から語られる、るり姉を通して家族を描いた心温まる小説。 

著者のプロフィールに児童文学でデビューしたとあって納得がいきました。 読後感のいい、やさしい小説です。 どしんと胸に響くような本格派小説のような読み応えはないので、手持ちぶさたであまり重いものを読みたくない気分のときにはちょうどいいと思います。 ちょっと物足りない気もしましたが、途中からはるり姉がどうなったのかが気になって一気読み。 「腐った赤キャベツみたい」な色に髪の毛を染めているものの、内面に繊細さを隠し持っている中学生の次女・みやこがとてもよかった。 その反面、るり姉のカレのエピソードは余分だったかも。 お涙頂戴な安っぽさに堕していなくて、これはこれでいいと感じました。 でも、またこの著者の本を読むかというと、うーむ…。

どうでもいいことなんだけど、この本の中で最も気になったこと。 それは高校の入学祝いとして、叔母さんは姪にそれぞれ3万円も贈るの??ってこと。 えっと、そんなにあげたことがないんですけど。 という理由で、姪にはこの本をすすめられません、絶対に(笑)。 

11.20初嵐

写真は「初嵐」という椿。 名前の通り、毎年、木枯らし一号が吹く少し前からちゃんと咲き始めます。 今年は特に花つきが良くて、いまも次々に咲いています。

ほんとうは「なぜ私だけが苦しむのか 現代のヨブ記」の感想を書きたかったのですが、時間切れ。 こちらは、悲嘆についてのとても重い内容の本なのでさらっと書けそうもありません。 補償交渉のことでストレスがたまっていた先週半ば、友だちが突然「近くまで来てるからお昼一緒に食べよう」と誘ってくれて、近所でイタリアンのランチ。 彼女の仕事の合間に、他愛ない話を1時間ほどしただけ。 でも、中学時代から変わらない笑顔にとてもとても癒されました。 Bさん、ありがとう!


■いろいろな記事に拍手をありがとうございます。

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