社会での居場所

いろいろご心配をおかけしました。 まさかの浸潤がん宣告に(非浸潤の0期であることを疑ってはいたけれど)、その夜はドーンと落ちこみましたが、ポッカリ浮上してきました。

浸潤だったと告げられた夜は、寝床に入って一人になった途端に「なんで私が…」という悔しさでボロボロ涙がこぼれて、泣いて泣いて、翌日は朝早くからでかけなくてはいけないのに午前2時になっても3時になっても全然寝つかれず。 ついに、手術直後に病棟で「眠れなければ」ともらったまま飲まなかった眠剤の残り1粒の力を借りました。

3.25藪椿

翌朝、泣きすぎ+寝不足で目をパンパンに腫らした格好悪い顔に愕然としつつ、まったく気乗りのしないまま遠方で行われる仕事関係のパーティーへ。 術後の社会復帰の第一歩がよりによって華やかなパーティーだなんて…。 もともと非社交的な性格なのに、えぐれた左胸が気になって猫背、さらにブラトップをずっと着用していて胸の痛みがでないか、ひさびさにハイヒールを履いての長時間立ちっぱなしに耐えられるのかという不安で、行きたくない気持ちMAX。 でも、仕事先にとってはものすごく大事な会だったので、日頃仕事で特に目をかけてもらっている私が行かないわけにはいかない。 しぶしぶ行ったのですが、結果的には行ったことで気持ちがかなり立て直せました。

3.25雪柳

ささやかな仕事しかしていないけれど、その仕事を気に入ってくれていて、きちんと評価して大切にしてくれる(ギャラはさておき)人たちがいる。 仕事の先輩として慕ってくれる若い女子社員の子たちがいる。 「この間の会議、vogelさんが来てくださらなかったら、なんだか仕事ははかどらないし、とっても寂しかったですー!」なんて、若い女の子がニコニコしながらいってくれただけで胸の奥がジーン。 「あら、あの部分、あなたが担当しているの?最近、内容が引きしまって良くなったと思っていたのよ」といってくださる初対面のおばさま。 「vogelさんの仕事は上の人たちから一目置かれていて羨ましいなあ。この間も○○さんが絶賛されてましたよ」と教えてくれる仕事仲間。 仕事上の関心からなのか異性としての関心からなのかは判然としないけれども、明らかに私に話しかけたがってグルグル回っている殿方も1名いて。 周囲の人たちのそんな気持ちと言葉のひとつひとつに、どれほど心が救われたことか。

社会に居場所があるって、やっぱり人間にとっては大切なことなんですね。 抗がん剤治療を半年も続けたら、もしかしたらいまある数少ない仕事さえ失ってしまうかもしれない。 それが怖くて悲しくてやりきれなかった。 でも、少なくともいままで一生懸命やってきたことは無駄じゃなかった。 パーティーの末席で、そんなことをひっそりしみじみ実感できて、本当にありがたかった。 人の中にいると気持ちがシャンとして、姿勢も良くなった気がしました。 帰宅後はへとへとに疲れていたけれど。

そのパーティーのおかげで気持ちはずいぶん立て直せて、目下の懸案事項はハゲ隠しのウィッグ(高すぎ!)と帽子に移りつつあります。


季節が急に動き始めましたね。 わが家の庭も急に賑やかになってきました。

3.25貝母

貝母(バイモ)がいまにも咲きそうだし

3.25庭梅

庭梅の小さな小さな蕾に色がみえてきました。 
Category: 治療と仕事

コメント

貝母って初めて見ました。ありがとう。
どんな花が咲くのかなぁ。

2014/04/06 (Sun) 17:31 | まことん #ZKhxdi3Y | URL | 編集

まことんさんのリクエストのおかげで、撮りっぱなしで放置していた写真がアップできました。 ありがとう!

2014/04/06 (Sun) 22:03 | vogel #- | URL | 編集

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