年のせいなのか? 朝井リョウ「何者」

デビュー作から話題になって映画化までされた朝井リョウ。 まだ若いのに直木賞までとったのだから、よほどすごいのかもと気になっていました。 結構早く文庫化されているのを発見して迷わず購入しました。

12.5何者

過酷な就活に挑む男女の学生6人の群像劇。 みんなで傾向と対策を練ってエントリーシートを添削し合ったりしつつ、それぞれが内定を目指すが、なかなか就職先が決まらない。 焦りが募る中、口には出さないお互いの本音がツィッターを通してあぶりだされてくる…。

うーん、おばさんだからでしょうか、この小説世界にまったくもって共感できないまま読み終わってしまいました。 就活であまりにも落ち続けると自分を否定されたように感じることはよくよくわかっています。 でも、この本の本当のテーマは就活ではなくて、人間なら誰でもが多少はもっている建前と本音の二面性のようなのです。 それを際立たせるためにツイッターを小道具として使っているわけ。 でもね、ここで書かれているくらいの二面性って、まったく目新しくない。 ふーん、それで?という感じ。

帯に「××ページ、○行目、物語があなたに襲いかかる」っていうほどでは…。 ほんのちょっと叙述トリック的な仕掛けはあったし、あるところで変調したような急展開があるといえばあるけど。 でも、私にはおもしろくなかった。 これがどうして直木賞なのか?? 理解できないのは、私の感性がよほど老化しているのでしょうか。


12.5夕暮れの飛行機雲

仕事関係で出会った若くて優秀な女性が職場を去ることになったと先日聞かされて、予想以上に動揺してしまいました。 いつかこんな日が来るんだろうなとは思っていたけれど。 仕事人として事務処理能力が非常に優れていて、人当たりがよく、私が闘病中もとても自然に接してくれて、本当にやさしい人なんだなあと、一緒に仕事をしていていつも和ませてくれる人でした。 ああ、この人の笑顔をもう見られないのだなあ…そんなことを思うと、2、3日寂しくてシュンとなっていました。 職場での扱いが悪いのだから、転職するのは彼女にとっては新しい未来への一歩。 新しい門出を祝福してあげなくちゃね。 27歳の彼女、これからは友だち付き合いしてくれないかな、おばさんと(笑)。

何事も出会いがあれば、いつか別れの時が来るもの。 私自身もずいぶん長くお世話になった媒体とそろそろお別れの時かもね。

おつかいの帰り道、冬の夕空を見上げたら飛行機雲が光っていてきれい! 急いで家のベランダに上がってパチリ。 シュンとした気持ちにそろそろ区切りをつけようと思った土曜の夕方でした。

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