維新前夜の激烈な日々 朝井まかて「恋歌」

何者」がピンとこなかったのに、またまた直木賞受賞作が文庫本化されているのをみつけて買ってしまいました。 年末に読み終わっていたけれど、年始にはあまりふさわしくないように思えて、感想のアップが今頃に。

朝井まかてという作者の名前も知らず、維新直前の水戸藩にもまったく興味なし。 ふだん時代小説をあまり読まないのに、それでも手にとったのは樋口一葉の師、中島歌子のことをついて最近テレビでちらっとみたから。 水戸藩の攘夷派の奥さんだった人が、維新後に歌人として華々しく活躍したのがとても意外で。

12.22恋歌

幕末の江戸、裕福な宿屋の娘・登世(のちの中島歌子)は、宿に出入りしていた水戸藩士=尊王攘夷の志士、林以徳(もちのり)に一目惚れし、ついに家柄の違いを乗り越えて林家に嫁ぐ。 しかし、水戸藩内の厳しい掟にしばられ、動乱の時代では夫と顔を合わせることもほとんどない。 やがて、登世は藩内の主導権争いに巻きこまれて、藩の牢獄につながれ…。

和歌が恋のきっかけになり、やがて歌人として成功した人が主人公と知って、和歌が苦手な私は店頭で買うかどうかずいぶん悩みました。 和歌が苦手な人、安心してください、和歌はほとんどでてきませんから。 題名からべたべたな恋物語かと想像したのですが、甘い恋は冒頭のみ。 実は、水戸藩の血で血を洗う凄惨なお家騒動が中心なのです。 水戸藩の内紛、知っていた以上に怖かった。 恋の話の間はそれほどおもしろいと思わなかったけれど、恐ろしい運命にさらされる登世から目が離せなくなって、後半は一気読みでした。

1.20雪化粧

時代小説独特のなんだか堅苦しい語り口ではなく、現代人が違和感なく読める文章が時代小説としてはとても新鮮でした。 しっかり練って書かれた文章、なぜ歌子が自分の前半生を書き記したのかという謎を提示した構成、そして壮絶な話でありながら読後感の良さがあって、さすが直木賞受賞作。 あまり歴史小説や時代小説を読まない人の方がいっそう楽しめるかも。 とても読みやすいですよ(内容はハードだけど)。

1.20白椿に雪


月曜日からバセドウ病の薬メルカゾールを飲み始めて4日目。 いまのところ、副作用の皮膚のかゆみや発熱はなし。 薬が効いている感じもいまのところなし。 心臓がバクバクして寝にくいです。

仕事の締め切りが迫っているのに、気分転換と自分に言い訳して(笑)美容院へ行ってきました。 薬の副作用でひょっとして皮膚が敏感になっているかもと思いつつも、カラーリング・ヘッドスパ・トリートメントまでしちゃいました。 髪の毛がさっぱりして、さ、仕事がんばろう…明日から(汗)。

美容院で鏡に映る自分の姿を眺めながら、1年前には赤ちゃんの産毛みたいだった髪の毛がこんなに普通になるなんて思いもしなかったなあと、思わずウルッとなりそうになりました。


■たくさんの拍手をありがとうございます。 薬の効果がまだでてきていないからか、別に普通。 集中力が欠如しているのを薬のせいにしてはいけませんね。
Category: 朝井まかて

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